「ウソ」はいけません、と親にも学校にも教えられます。なるほどを思い大きくなります。
すると世の中には「ウソ」と「マコト」も「その中間」もあると知ります。
また「よくできたウソ」というものもあります。
この「よくできたウソ」は実害があれば「ダマシ」ということで処罰されます。しかし実害がないどころか感動を与えるような創作は「名作」と言われ名誉を与えられます。
ここからが質問です。
では、「実話」と銘打たれている「作品」が創作であったとしても、「感動」を与えてくれたものであれば「実話でない=ウソ」の部分には目をつぶる、非難しない、ということがあるとしたら「感動という見返り」があったからでしょうか?
具体的な作品名も挙げられますが「非難」「同意意見の募集」が目的ではないのでご自身の経験の範囲でお答えください。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
「作品」ということなら尚更、完全に実話として作ることが、そもそも不可能です。
写実絵だって作り手が介入します。写真ですら露出とか光の当て方とか、
全体からどの部分をどういう構図で撮るか等で、作り手が介入します。
作り手が介入するからこそ「作品」なのです。
或いは歴史モノなどなら、作品ができた後に新事実が発覚することだってあります。
他にも様々なことが考えられます。
そもそも、誰かが誰かを完全に理解すること自体が、不可能なのです。
完全に相手に何もかも分かって貰おうというのは、甘えです。
究極的には、人間は一人です。
ということは、100%完全に外界に自分を投射することはできないのです。
それだけもう、完全な実話など有り得ないことが分かります。
「あの人は心でこう考え、それによってこういう表情をした」というモノを作っても、
本当にそうなのか確認し切れない場合が殆どでしょう。
完全な実話を作れない理由というのは、枚挙に暇がありません。
確かに不誠実な作品というのはあります。
作品である以上、完全に実話として作ることはできないということを
逆手に取ったような、そんなモノもあります。
その場合は、感動は醒めます。
しかし完全に実話とシンクロしていなくても、誠意があり、又作品として素晴らしければ、
作品として感動します。作品に対して感動します。
完全に事実を伝えることではなしに、事実に基づいて「別の何か」を表現するのが「作品」なのです。
作品とは作った品ですから。作りモノなのです。
回答をありがとうございます。
>完全に実話とシンクロしていなくても、誠意があり、又作品として素晴らしければ、作品として感動します。作品に対して感動します。
要は実話にまつわる「公正さ」よりも「誠意と作品としての素晴らしさ」を取った方がいい、ということですね。
>作品とは作った品ですから。作りモノなのです。
ここに辿り着くのでしょうね。
すると、作りものを素朴に「へぇー、そうだったんだ。実際にあったんだ、知らなかった!」と信じてしまう方々は「実話をもとにしたと称する作品」のよい鑑賞者ということですね。
No.4
- 回答日時:
個人的な「想い」を、追加させていただきます。
まもなく公開される「ココ・シャネル」に興味を感じています。
ココ・シャネルは自己愛性人格障害(的)であっただろうと、指摘する専門家がいるのです。
そんなココ・シャネルを、どのように作品として表現するのか、大いに気になるのです。
「ココ・シャネル」という一人の人間。とてつもない幅があると思います。
作り手たる人間から見た、人間たるココ・シャネル。その存在の大きさは、無限大に近いでしょう。
どちらも同じ人間なのですから。
よってどこかを切り取るしかないと思います。
どこをどう切り取ってどう描くのか、個人的に作品として大いに興味を感じています。
再びの回答をありがとうございます。
>まもなく公開される「ココ・シャネル」に興味を感じています。
>どこをどう切り取ってどう描くのか、個人的に作品として大いに興味を感じています。
そうですね、機会があれば観てみたいですね。
No.2
- 回答日時:
目を瞑るでしょうね、よく分かりませんが雰囲気第一主義者はおそらく目を瞑ります。
心地よくさせて頂いた分嘘が入っていてもそれは悪意がないからOKということになるでしょう。この手のタイプは外形的認識と主体性とがごっちゃごちゃになっているタイプで自分の感性もしくは自己感性に規律正しい存在に対してはマイナス次元をチャラにします。そうすることによって感性の認識を外形と順同化させようとします。ここで他の人が声を挙げたとした場合その人は空気を破壊した不貞野郎という目で見る人が出てくるということになると思います。この「不貞野郎」と見るかどうかが感性の違いになります。例えば本当に異常な侮辱的な発言があるとか過激になって争いが起こるとかそのようなレベルにまで抑制するなとは言いませんが悪意もなく指摘をしたという事実を「不貞野郎」と取るか「指摘」と取るかによって大分その場の空気というのは違いを見せるのではないかと思います。なのでおそらく>「実話」と銘打たれている「作品」が創作であったとしても、「感動」を与えてくれたものであれば「実話でない=ウソ」の部分には目をつぶる、非難しない、ということがあるとしたら「感動という見返り」があったから<なのでしょう。空気の研究という本があるのですがそこである会社の仲間は助けて目の前で他の人が倒れていても助けなかったという事実があります、これは一人だけ別行動を取ると処罰されるという恐怖から目の前で人が倒れていても助けられなかったという一文です。「嘘だろ?」と思いましたがそこまで空気というのは絶対性を秘め主体性にとっては命と同等の価値があると思い込むのでしょう、空気は絶対です空気から逃げ出すことは無理ですし空気がなければ我々は心地よく生きていけません、しかし時と場合によってはそれを一時切り離し判断しなければならない場合があるのではないかと個人的には思います。
回答をありがとうございます。
>雰囲気第一主義者はおそらく目を瞑ります。
>空気は絶対です空気から逃げ出すことは無理です
いわゆる「順応主義」ですね。しかも「感動という見返り」があるからチャラにすると。
あと、この手の興業に対する「見方」の問題でしょうな。大なり小なりの「やらせ」の日常化。程度がひどいものは糾弾されてもそれ程でもないものにはいちいち言わない、ということですね。
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