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微生物の培養の実験の前段階として、シャーレに寒天培地を作ったんですが、なぜ寒天を使うのですか?
 別にシャーレだけでそのまま使ったり、別のものを使ってはだめなんですか?理由をお願いします。

A 回答 (2件)

こんにちは。


寒天を使うのはいくつか理由があります。
●透明なので観察するのに便利
●寒天の成分(アガロース)は普通の微生物は分解して栄養に出来ないので、その微生物が食べたい栄養を調べたりする事が出来る。
●固形なので培養した微生物がその場所にいてくれるため、作業がしやすい。特にいくつかの微生物が混合されている場合は、寒天の表面に広げて培養し、増えた菌の塊ごとに分離したりできます。
●微生物の薬品に対する影響などを調べる為に、小さな紙などにいくつかの物質を分けてしみこませたり、濃度を変えてしみこませた物などを載せる「ディスク法」が使えるので大変便利(液体だとこうはいかないです)

といったメリットが沢山あるからです。
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この回答へのお礼

分かりやすく書いてくれて、ありがとうございます。寒天は微生物の栄養源になるのかと思ったら逆だったんですね。感謝します。

お礼日時:2009/09/27 18:23

こんにちは。


まだ開いているので、面白い話しを持ってきました。
寒天培地が作られるまでは、菌を分離する為に固形培地として、ジャガイモの輪切りを使っていました。
まあ、他の野菜でもかなりいけるんじゃないかとは思いますけど。(笑)

ところで、今でもジャガイモの汁を材料に使う「ボルデージャング培地」というのがあります。
主に百日咳・ジフテリア等の菌を分離・培養するのに使われますが、なぜか、ジャガイモの汁がないとこれらの菌は育ってくれないのです。
微生物もかなり偏食なようです。

学生時代「百日咳・ジフテリア菌はジャガイモが好き」と覚えたりしました。
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