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最近、漫画、アニメ、ゲームなどの様々な創作に対して、「中身がない」という批評を良く目にする事があります。
しかし、それに対して「中身があって面白い」などという評価は見た事がありません。
「中身がない」とは具体的にどういう意味なのでしょうか?

中には「定型化されたキャラクターばかり登場させて、読者(視聴者)のウケを狙う事しかしていない作品が中身のない作品だ」と主張される方もいるでしょう。
しかし、創作におけるどのようなキャラクターも内面的、外面的特徴からどういうタイプか分類が可能な筈ですし、ある程度のストーリーがなければウケを狙う事も出来ないはずです。

結局のところ、「中身がない」というのは批評している人が作品の本質を見透かしているような印象を与える便利な言葉で、
「中身がない」という批判こそ「中身がない」のではないでしょうか?

皆さんの意見をお聞かせください。

A 回答 (10件)

難しい問題ですね。

頑張ります。

まず、前提として、「中身がない」という批判が比喩表現である以上、これだけの情報では、「中身がない」と発言した者の意図は発言者にしかわかりません。しかし、憶測はできます。

みなさんがおっしゃったように、中身がない創作物はありません。
ただ、注意点として、作品、または創作物は、「受け手」が存在して初めて中身が「見出され」ます。

たとえば、誰かからプレゼントらしき紙の箱をもらって、箱を開けるとからっぽでした。
「中身がないじゃないか」と思うかも知れません。
しかし、そこには「空気」と「箱の内側」が入っています。でも、「空気」や「箱の内側」はという要素は、誰だって知っていますし、むしろ意識していないので見えていません。仮に紙箱の内側の組み方の構造が新しかったとしても、まず頭に入ってこないでしょう。そこに「新たな知的発見ができない」ので、「中身がない」と判断するのです。

では、宇宙人にこの箱をプレゼントすると、恐らく面白がります。まず、地球の空気は、彼等のいつも触れている空気と成分が違うかも知れません。おそらく箱を開けた時にそれを察知し、嗅いだ事のないにおいでびっくりするかもしれません。箱を開けて初めて、箱の構造に感動するかも知れません。表と違う質感に興味を抱くかも知れません。これは、中身のあるプレゼントです。

よって、厳密に言うと、中身がなく感じる創作だろうがなんだろうが、それが創作である以上、中身はあるのです。

「中身がない」と判断を下す理由は、「受け手の中に存在しない新たな知的要素」が、受け手が期待した以上に創作物から発見されなかった場合と考えられます。それはその人にとっては空気や空箱です。

つまり、質問者の方には失礼かも知れませんが、「中身がない」という批判も、発言の意図があり、中身があります。それを「中身がない意見」と判断する事は、自分が誰かの創作物に「中身がない作品だ」と言っているのと同じです。もちろんこの発言自体が正しいかどうかは別問題としてです。

世界にはとてつもなく様々な思考があり、容易くそれらを理解することはできません。「中身がない」という判断を導き出した人達の考えも、人それぞれ様々な見解、経験から導き出たものです。もしかしたら発言者の単なる個人的な立場からくる意見かもしれないし、「評論者の立場としては、中身がないとは思わないが、これでは一般のターゲットに対して中身がないと思われるぞ、どうするんだ」という大人の意見が要約されたものかもしれません。おすすめするのは、その発言者の真意をよく想像する事です。

作品は、「受け手」の数だけ「中身が見出される」のです。
ですので作品や創作物に絶対的な価値というものはありません。
その「受け手」をよく想像する事が、新たな想像に繋がります。
そこが完全に解明されない限り、まだまだ世界中で創作活動はくりひろげられることでしょう。
つまり、創作の可能性は無限です。
これからも世に中に次々と、素晴らしいプレゼントが生まれてくるでしょう。嫌な事もありますが、私は人類の素晴らしさをここに感じます。

私見ですが、長々とすみませんでした。
ちなみに、全世界の人に「中身がない」と判断されたものは、残念ながらそれは人間にとって必要のないものですね。
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この回答へのお礼

返答が遅くなってすみません。
非常に詳細な回答ありがとうございました。

>そこに「新たな知的発見ができない」ので、「中身がない」と判断するのです。
>「中身がない」と判断を下す理由は、「受け手の中に存在しない新たな知的要素」が、受け手が期待した以上に創作物から発見されなかった場合と考えられます。それはその人にとっては空気や空箱です。

やはり「中身がない」という言い方だと、量的な意味で「中身がない」とも捉えられるので混同してしまいがちですね。
受け手にとって期待した以上の「価値がない」ものという意味であれば自分もだいぶ思い当たる節があります。

お陰で今まで感じていた違和感の正体が分かりました。
非常に参考になりました。

お礼日時:2009/11/06 21:38

 一番典型的なのはいわゆる萌えブームですね。

キャラの可愛さが強調されがちでそもそもその作品が何を訴えたいのかという部分にスポットが当たらない事が結構長い間続きました。そのためブームにはなっても結局あれは何をやっていたのかよく解らないという印象の作品が増えたんだと思います。
 また、優秀な作品という条件以外にもどんどん似た作品を作れる作品が重視された傾向があります。サザエさんやクレヨンしんちゃんが国民的アニメになったのはそういう部分がやはり相当大きいです。クレヨンしんちゃんの臼井儀人さんは亡くなられましたがそれでも作品を作り続けるのが出版社の方針です。もはや国境の壁も超えた大きなブームになったので流石にそのレベルまで行けば認めざるを得ませんけど。
 ただ一方で消費者の潜在意識としてはむしろ業界では認められてこなかった作品にこそ魅力を感じる人が非常に多いです。特に最近のブログブームやニコニコ動画の台頭でその傾向が顕著に出てきました。実際私が一番尊敬しているイラストレーターも業界ではなかなか認められにくい人です。多くの作品が出てきても本当に一番好きなクリエイターの作品1作の方が価値があると考えている人も世の中には多いのです。そういう気持ちがくすぶったままだとそもそも新しい作品に興味を持つ意欲自体がなくなっていきます。
 私も中身がないという言葉を使った事がありますが、「中身がない」というのは結局のところ
 『私が求めているのとは違う』という意味だと思います。
 逆にいえばその人の好きなものに何か通じるものがあれば評価される可能性があります。そのためパロディ作品というのは結構人気が出る傾向があります。ただ、パロディに加えて独創性もなければやはり多大な評価は望めないかもしれません。
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無いものを評価するのは難しい。

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なるほど、ごもっとも。


中身がない作品はただひとつとしてない。
世の中探せば、タイトルも音もない曲とか、タイトルだけで音がない曲とかあるかも知れないけど、そんなのは置いておいて。
必ず中身があるのだから、「中身がない」と言う表現は正しくない。
私はそのような表現はしないのでわからないけど、想像するに「内容が濃かった」「内容が薄かった」と言う表現から考えると、どんどんと薄くてとても見えないほどなので「中身がない(ように思える)」と表現しているのかも知れないと思う。
笑うシーンも泣くシーンも、感情を起伏させる何事もないような作品を見ても、「中身がない」とは言えない。
「中身がない」のは「中身を見る目がない」のに等しく、どちらと判別はできない。
「中身がない」と言うよりも、「面白くなかった」「つまらなかった」と言った方が適切であると感じる。
あるいは、批評している人の気持ちを満たせる何ものも身となるものはなかった、と言う事ではなかろうか。
私は批判するよりも納得する方なので、例えばその作品の出来具合がよくなくてもほおっておくために、作者のさらなる進歩へのお手伝いはできません。
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この回答へのお礼

返答が遅くなってすみません。

そういえば「内容が濃いor薄い」という評価もありましたね。
そういう言い方なら設定の作りこみや伏線の奥深さを想像することができますね。

自分の考えはdell_OKさんと近い気がします。the-starさんへのレスでも触れましたが、
「中身がない」という批判こそ「中身がない」というのは極論だとしても、「価値を感じない」「面白くない」「つまらない」と言えば良いのに、「中身がない」と言う表現を使うことでややこしい批判になっている感はあると思います。
どこでも小難しい表現で格好付けたがる人はいますからね。

お礼日時:2009/11/06 21:55

>「中身がない」とは具体的にどういう意味なのでしょうか?



いろいろ意見や解釈はあるでしょうけど、
私が考えるところでは、

どこかで見たような作品の二番煎じ の作品です。

ご指摘のように、

『創作におけるどのようなキャラクターも内面的、外面的特徴から
どういうタイプか分類が可能な筈ですし』に加えて、
それなりの世界観や切り口を変えてみるとか、
そういうことすらする暇がなく、ただ売れればいいから、
あの人気作品の真似っこをしようというのはどうかな。と思います。

漫画、アニメなどはあくまでも娯楽ですから、
嫌なら見なければいいし、買わなければそれでいいのですが、
批判をするということは、もう少しいい作品を作ってくれという、
それなりの期待があるからするわけで、特に中身がなくても
かまわないと思います。それでメシを食っている人は別ですが。
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自分としては「中味がない」と批判する人は「小難しいのがよい」と考えているように思えます。



こういう批評は大昔からあります。70年代のあるバンドのアルバムのライナーノーツに次のような(大意)記述があります。ちなみにこのバンドは世界中でヒットをしました。

…このバンドに関して「中味がない」「バカみたいに単純」という批判がある。でも所詮娯楽の域を出ないものだし、素直に楽しめばいいじゃないか…

ちょうど同じ頃、小難しく深淵(に聞こえる)音楽で人気を得ているバンドもありました。こういう難しい音楽のファンはいかに素晴らしいかを語りたがり、また語るネタがあるのですが、シンプルな音楽のファンは「楽しい」以外に言いようがありません。どちらが素晴らしいように(一見)見えて中味が充実しているように(一見)見えるか明らかですね。

どうでしょう。状況が今日のアニメ・漫画・ゲームに似ていませんか。この手の娯楽は本来「シンプル」な側にあるのが多かったのですが、いつの間にやら(きっかけになった作品はいくつか思いつきますが)「小難しい」側のものが増えてきました。
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この回答へのお礼

返答が遅くなってすみません。

>自分としては「中味がない」と批判する人は「小難しいのがよい」と考えているように思えます。

「シンプル」=「中身がない」ですか。
そういう考え方で「中身がない」という批判をしている人は確かにいそうですね。
「内容が薄い」と言ってくれればもっと分かりやすいのですが。

>こういう難しい音楽のファンはいかに素晴らしいかを語りたがり、また語るネタがあるのですが、シンプルな音楽のファンは「楽しい」以外に言いようがありません。どちらが素晴らしいように(一見)見えて中味が充実しているように(一見)見えるか明らかですね。

自分も「何事も楽しor面白ければいいじゃないか」というスタンスです。
ですが、そういう例を鑑みるとこういう考え方にも欠点があるんですね。
思考が浅いというか。よく考えてないというか。

>どうでしょう。状況が今日のアニメ・漫画・ゲームに似ていませんか。

あー確かにそれは感じます。最近流行った某バンドアニメなどを見る限りシンプルな作品に対する需要は健在ですが、エヴァのような小難しい作品にも熱狂的なファンが沢山いますからね。

お礼日時:2009/11/06 22:28

「なんの教訓もテーマも伝わらない」という作品への定形的な評価なんじゃないか、と思います。



中身がない作品の多くはつまんないかも知れませんが、それはあくまで「中身がない上につまらない」だけだと思います。
「中身がない」というだけでは単純に作品の特徴を言っているのと変わらない気がします。
(ひねくれた見方かも知れませんが)

私も小説や漫画や映画やドラマなどの作品をそこそこよく見ますが、「中身がないからつまらない」「中身があるから面白い」と思った事はないですが、「中身がないけど面白い」と思った作品はいくつか思い付きます。
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中身が無い私ですが。

(笑)

いや、本当に高卒と言うのも高卒の方に悪いくらいの学歴(三流大学中退)、自覚症状ありの浅識です。

そんな私も活字は小説から図鑑、マンガに至るまで好きなのでよく読んでいますが「面白くなかった」作品は有っても「中身が無い」作品に出会ったことがありません。
作者によっては一つのストーリーにいくつものメッセージを込めている方がいますが私レベルではそのうちの半分も読み取れているかどうかと言う怪しさだと思っています。

批評家の文章は好きではないのであまり読まないのですが、それでも明らかに私より読み取れて無いとしか思えない批評を見たことがあります。
「中身が無い」と「(自分には)中身が見えない」では大きな隔たりがあるのですが同義語として使っている方もいるような気がします。

創作における展開は究極的には「生まれて死ぬ」の一つだけ。
後はそれを細分化して「出逢って結ばれる」、「出逢って別れる」、「闘って勝つ」、「闘って負ける」など八つか十のパターンしかないという説を読んだことがありますが、これはご質問者さんの思考に近いので感心しました。

あ、「中身の無い回答」と言われそう。(笑)
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ワタシの場合



『見終った後でよくよく考えても何を言いたかったのか分からない作品』だったら『中身が無い』と批評するかも知れません。少なくともテーマがハッキリしていてそのテーマに則って作られている作品なら『中身がない』と言う感想は持たないと思います、少なくともワタシなら。
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>「中身がない」という批判こそ「中身がない」



非常に明快で面白い解釈ですね。

私は「中身がない」という言葉で批評をしたことは今のところ無いのですが、
もしするなら。

ベタで展開が読める(それを逆にウケに利用することもありますが)、
感情移入できない(空々しい言い方、セリフ)、
観終わった後、特に可も無く不可もなく、という感想しかもてない

こういうものは「中身がない」と表現するかもしれませんね。
ご参考までに。
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