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一時の80円台から少し円安になっていますが、いずれにしても以前の100円からは相当円高状態にあります。

この円高状態の理由はなんでしょうか?
もちろん以前のアメリカ景気ダウンがこのトリガではありましたが、株価など日本より既に戻している状態です。

日本の政治状況の混乱 →円売り
日本の経済状況(先行き)→円売り
アメリカの回復状況  →(どちらかと言えば)ドル買い方向
ユーロ含め各国(3極)の政策金利変わらず →要因ならず

この状況で円高水準が保たれているのはなぜなのでしょうか?
(もちろん「円高」とは以前の100円の状態に比べての比較です)

日本の景気改善の為に円安を期待して質問しています。

A 回答 (5件)

単純に言ってしまえば、サブプライムローン問題で一番打撃が少なく済んだのが、欧州でもアメリカでもなく、日本だったという事です。



昨年は、日銀の円高容認とも思える発言もありましたし、FRBの議事録でも、秩序の無いドル安は望んでいない、秩序のあるドル安なら静観しても良いとの発表もありました。

各国の要人(各国中央銀行の総裁)らにとっては、「無秩序な変動」としての自国通貨「安」は、総裁会議(G8やG20)で懸念を示さざるをえません。
しかし、過去にそれを発言した時には、余計に投機的な変動で市場は混乱し、帰国後には発言に対する責任追及までされています。
逆に、過度に自国通貨「高」を期待され買われれば、過去の(要人たちが一番恐れる)スワップ目的の投機的変動のように、それまで以上に余計な無秩序な変動を招きかねませんし、経験済みなのでそうなる事はよく知っています。
ですから、今のうちは円高(自国通貨安)でも良いではないかという妥協案なのだと思います。

では円高だとしても、今後期待される資源国通貨までもが安いのはなぜかという事になります。
こちらも、先日のドバイショックを見れば、その理由も分かりやすくなります。
原油、貴金属、その他の資源への信用崩壊への影響として、資源国通貨や新興国通貨が売られました。

このように、過去には有事のドルだったものが、現在は、サブプライムショックの時と同様に、ダメージを受けにくい通貨=日本円として注目されています。

また、昨日の中国の金融引き締めへの懸念で、インフレ進行抑制への中国政府の方向性が表面化しました。
以前の日本のバブル崩壊前にもするべきだったのにしなかった、インフレ抑制ですね。
中国バブルの崩壊の懸念により、現在さらに円が買われています。

日本の大手企業の中でも、貿易黒字の大半を占める自動車関連企業では、下半期の想定為替レートをトヨタで85円に設定されていました。
もともと多少安く(円高に)見積もる傾向はありますが、それでも、日本の自動車関連企業は85円設定である旨が、世界に発信されている事に間違いはありません。

他にも、実行レートとPPPの関係を見ても、その他、詳細なマクロ分析をしても、円高になる理由はいくらでも見つかります。
数字だけで言ってしまえば、今後数カ月以内に84円で瀬戸際の攻防となり、割れれば81円、割れなければ90円回復となっても、全く不思議ではないとも言える状況です。
マクロ、ミクロなら、統計さえ出せば何とでも言えてしまいます。

私は、100円の頃から比べての円高水準が「保たれている」とは思えず、今でも充分にフラフラと方向性の定まらない変動をしているように思っています。
むしろ今では買われ過ぎの指標も出てきた円ですが、投資家としても、米金利を上げても上げている中途段階では以前はドル安になっていたから今はドルは買いたくないし、だからといって他の通貨を買う理由もないしで、仕方なく円を買って持っているという状況だと思います。

春には日本企業や外国企業の決済が出ますし、その前からどこがどのくらい赤字か黒字かも分かるでしょう。
2月下旬~4月にかけては、大手企業の格付けの変更もあるでしょうし、その頃にでもまた対円も変動するのではないかと思っています。
長文失礼いたしました。(^-^)
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この回答へのお礼

なるほど 日本が最も被害(金融機関)が少なかったので買われているということですね。
そしてそれを積極的に改善する要素もない、ということですか。

よく理解できました。
積極的に改善する要素がない、という微妙なバランスで成り立っているので、チョットのことで一気に変わる可能性もあるという状況もよくわかりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/01/13 21:46

日本企業の為にも円安の方が良いのですが、この問題は簡単にはいきません。


まずは、1$=360円時代から見て大きく円高になっている事実はお分かりいただけると思います。
実は、スイスフラン以外の通貨では対円では大きく下落しています。
長期トレンドを見る簡単な方法は物価上昇率を見る方法です。
簡単なのは日米金利差を見る方法です。
理論上は米国の物価上昇率が日本よりも高いと仮定し、長期にわたって物価上昇率は米国の方が高い状態が続くと長期トレンドでは円高になります。
物価上昇率の高い通貨は物価上昇率の低い通貨に比べて金利は高くなりますから、高金利通貨は低金利通貨に対して長期的には下落する事になります(参照URL)。
では、何故1$=100円を突破する円高が起きたかと言うと、一言で言ってしまえば米国の物価上昇率は日本よりも高い状態が長期的に続いたからです。
それを知る手がかりになるのが金利差(物価上昇率)って言う訳でして、米国の金利が日本よりも高かった事実を考えれば、これは予想の範囲内(予想ができた円高)って言う事です。

今回の金融危機は単なるきっかけでして、実はアイスランドなど、米国よりも更に金利の高い通貨は大暴落の状態です。
これは物価上昇率が米国よりも高いからです(≒金利が非常に高い)。
こう言った長期予想をする時は金利差を見るのが簡単です。

ちなみに、物価上昇率が高い国は輸出競争力が落ちてくるので、1$=360円時代に比べて大幅な円高でも何とかなってきます。
恐らく、1$=110円ぐらいでもやっていけるのではないでしょうか?

参考URL:http://profile.allabout.co.jp/pf/officemyfp/colu …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2010/01/13 21:48

3です。

誤字ありました。実行レート→実効レートです。
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経済は色々と複雑で難しいんですけど、因果関係とスケールを良く考えないと勘違いが起きやすいです。



株はリスクマネーであり、先の見通しを織り込んだ価格になります。つまり、今の実態経済を反映しているわけでは有りません。

逆の言い方をすると、円高だから先の展望が明るい。だから株が回復しているとも言えます。
別の要素として世界的に緩める方向にあるので、全体的に (期待をこめて) 上がっているだけだとも言えます。

円が高いのは金融バブルで日本の経済があまり傷んでいないという事実があります。円が高いと輸出企業が困るわけですけど、困る要素は人件費や設備や土地や税金が割高になることです。これらは海外に工場が移転することでヘッジしてますので今は昔ほど深刻でないと思います。

もう一つは日本が大量のドルを持ってますので、円高が進めばアメリカは借金をあまり返さなくて良くなります。インフレ誘導ですね。日本がインフレ誘導しないからそうなるという見方も出来ますが。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2010/01/13 21:47

確かに日本の状況を考えると円がなぜ高くなるの?という疑問はわかります。

しかし、為替は世界全体で見ないと正しく認識できません。

まず、基軸通貨のドルが弱過ぎます。実際にアメリカはリーマンショック以降ドルを刷りまくっていますので、アメリカ経済の回復基調に移行してもドルは相対的な強さを回復できません。また、ドバイショックに見られるように、途上地域への投資も安定性にかけるために活発にはなりません。行き場のない資本が円に向っていると言うのが現状で、円高基調なわけです。

まあ、最も大きな理由は中国が完全な変動相場制をとっていないことなのですが、それをすれば、現状では元の独歩高になると思われますが、中国経済が失速し、中国も世界も困るので、変動相場制移行は無理でしょう。

最後に、日本経済のために考えれば円高は悪いことではありません。円高にしろ円安にしろ短期の急激な変動は好ましくありませんが、それが他国の作為的なもの(今は少しその意味がありますね、フランスなんかは怒ってます)やシステム上の不備(たとえば基軸通貨としての役割を果たさないドルでの決裁の強要など)は是正されるべきですが、自国通貨がより高くなるということは国力が高く評価されているということです。安くなるというのは、その国が叩き売られているということです。経済を良くすると言う事は国力を高くするということであり、国力を高くして、自国通貨を相対的に安くしたいというのは、自己矛盾です。そういうハンデキャップをもらって貿易黒字を増やすから日本はバッシングされるんですよ。自国通貨の強さにあった経済構造を構築するのが重要です。
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この回答へのお礼

早速ありがとうございます。

世界の中で考えてみても理解ができないのですが。
円の取引は世界で10%チョット程度です。ユーロは3割弱、ポンドも日本とほぼ同量ですね。
にもかかわらず円に集中している(円だけが買われる)のがわかりません。言われるように中国(元)だけが買われるのは理解できますが、今日本を買う(アメリカ、ヨーロッパに比べて)理由がわかりません。

日本が一番安全という理解でしょうか?(アメリカより、ヨーロッパより、、、本当?)

お礼日時:2010/01/13 10:49

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