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よくテレビドラマや小説などで安政の大獄前後の歴史を扱っているもををみると、
かなりの割合で安政の大獄や井伊直弼が悪役のように扱われているような気がするのですが
当時の状況から考えても、(開国に際しての条件はともかく)遅かれ早かれ開国せざる終えない状況だったと思いますし、
尊皇攘夷派の主張のほうが明らかに理想主義的で現実に即していなく無責任な主張のように僕は思うのですが、
そんな現実的ではない尊皇攘夷派が開国に反対して開国を妨害するような行動を行っていれば
当然弾圧されても仕方ないと僕は思うのですが、
なぜテレビドラマや小説などでは安政の大獄や井伊直弼が悪役で
攘夷派がいかにも正しいような扱いになっているのでしょうか?

確かにこの時代を扱った物の主人公の多くが尊皇攘夷派に属していたとはいえ
安政の大獄や井伊直弼の扱いがとても悪い気がするのですが皆さんはどう思いますか?

A 回答 (6件)

私は徳川贔屓、幕府贔屓なので、井伊大老が特別に悪人だとは思いません。

吉田松陰など安政の大獄によって不当に殺されたような書き方が大半ですが、老中首座・間部詮勝の暗殺を企てていたくらいなので、(当時としては)異常なほど重すぎる刑罰とはいえないでしょう。井伊は幕府を預かる大老なのですから、彼にしてみれば職務として当然のことをしたまででしょう。ただし、倒幕派ばかりか一橋派まで弾圧してしまったのはやりすぎであり、私利に走ったという批判はできるかもしれません。

ちなみに、明治維新を指して「日本の夜明け」などといって賛美する向きが多いのもいかがなものかと思っています。明治以降の日本は日清・日露をはじめ、第二次世界大戦まで戦争に明け暮れることになったのですから(徳川時代には外国との戦争なんてありませんでしたよね)。外国と戦争する時代に突入することが本当に「夜明け」なんでしょうか。
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『花の生涯』(1963年・NHK大河ドラマ、演:二代目尾上松緑 淡島千影)


原作:舟橋聖一

白黒TVの時代の大河ドラマで「井伊直弼」を主人公にしたものがありました。(上記)これは井伊直弼が正しいという方向で書かれていたように記憶しています。
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>なぜテレビドラマや小説などでは安政の大獄や井伊直弼が悪役で


>攘夷派がいかにも正しいような扱いになっているのでしょうか?

明治維新後の、天皇中心政治の結果です。
明治政府は、徹底的に「天皇を利用した政治」を行ないました。
国定教科書でも「天皇の意思に反した行動をした人物は、徹底的に侮辱」しました。

室町幕府の足利家は、爵位され認められないどころか「天皇に弓を引いた逆賊」として1945年まで歴史教科書に記載されました。
後醍醐天皇の命に、逆らったからですね。
徳川家など諸大名等には、皇公伯子男爵の爵位が与えられましたが、足利家は無視されました。
逆賊扱いが完全に終わったのは、2・3年前なんです。
京都・時代祭りで、数年前に初めて「室町時代が登場」しました。

>安政の大獄や井伊直弼の扱いがとても悪い気がするのですが皆さんはどう思いますか?

井伊直弼も同様です。
歴史の評価は「勝てば官軍」です。
勝った方の理論で、教育・報道・世論が決まります。
当時のアメリカは「日本が条約を拒否すれば、日本武力占領する」計画がありました。
(朝鮮国は、アメリカ艦船から砲撃を受けています)
中々決断できない幕府内で、「大老の決断は英断だった!」と再評価する動きもあります。
アジアでいち早く列強に門戸を開いたので、植民地・租借地にならなかったのです。

テレビ・ドラマでは、井伊直弼よりも「幕末の英雄」として薩長土肥の若い人物の方が絵になります。
(当時としては)老人を主役にするよりも、若い人を主人公にした方が視聴率を稼ぐ事が出来ます。
結果、スポンサーが付き=放送局が儲かるのです。

「勝てば官軍」
井伊直弼はもちろん、赤穂事件で悪役になった吉良家も史実は名君なんですよ。
講談で赤穂浪士が脚色されて英雄になると、反対に「悪役」が必要になります。
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歴史という物は、同じ出来事でも立場が変われば評価が変わるものです。



尊皇派も佐幕派も、自分達の立場からしか見ようとしかしませんので
井伊直弼や安政の大獄も

勤皇派から見れば、
「本来日本のトップである天皇に勅許をとらなければならないのに、彼は勅許を得ずに無断で開国し、
さらに彼に異を唱えた吉田松陰や橋本佐内などの良識派を処刑して弾圧した許されない行為」となるし、

佐幕派から見れば
「あの時点の日本の軍事力ではアメリカに到底太刀打ちできないのに天皇や攘夷派はそのことを理解せず、ただ自分勝手に攘夷攘夷と叫んでいただけなので、彼は仕方なしに独断で開国しただけであり、
安政の大獄も、混乱に乗じて幕府を倒そうしたテロリストを治安維持のために捕まえただけの行為」
となります。

ただ、「大獄」や「弾圧」という言葉は、どうしてもマイナスのイメージが先行してしまうので
結果的に悪くいわれやすい様です。
でも「これらの出来事について、もっと客観的に見るべきだ」という動きも出始めていますので、
今後はこれらについても、きちんと見直されるのではと思います。
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まずこの時代の歴史観が強く作られたのは、戦前ということでは無いでしょうか?


戦前であれば無条件に天皇や薩長が正しく、幕府側が間違いということになります。

それから開国は致し方ないにしても、弾圧はやはり評価されないでしょう。
どうしたって弾圧をしてしまえば絶対悪ですよ。
当時としてなんら違法な形態をとっていない一つの政治的な主張に対して、問答無用に処分しているのです。それも問題は開国のみならず、将軍継嗣問題で一橋派だったものの権力をそぎ落とすことで、露骨に自己の権力を確立しています。程度として現実以上に悪役にされているケースが多いですが、やはり悪役にならざるをえないでしょう。

でも篤姫ではそこまで悪役でもなかったですよね。
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歴史の後読みといって結果を知っている者から判断するからです。


歴史を勉強するには、当時の人の環境に自分を置いて考えないとドラマや、小説に引きずられることになります。

私は、安政の大獄は、小泉純一郎の郵政選挙に重ねています。
水戸の徳川斉彬や慶喜、松平春嶽などは自民党から追い出された亀井などにあたり、直弼が引いた後、彼らの巻き返しで慶喜が将軍となり大政奉還へと進むが結局、改革には失敗し明治維新になった。

平成維新は、当時、武士の資格を解体したものがなしとげたように、公務員の資格を解体した者がなるのだと思っています。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。

確かに「歴史の後読みといって結果を知っている者から判断するからです。」
というのは僕も大いに思うのですが、

自分なりに当時の人の環境に自分を置いて考えれば考えるほど
ドラマや小説が尊皇攘夷派に甘いというか偏っている気がしたので質問いたしました。

それと「平成維新は、当時、武士の資格を解体したものがなしとげたように、
公務員の資格を解体した者がなるのだと思っています。」というのは本当にそうですよね。

よく政治家が平成維新という言葉を言うようになりましたけど
tadagenjiさんがおっしゃるくらいのことを成し遂げてから
平成維新を口にしてもらいたいです。

お礼日時:2010/01/24 15:12

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