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「と」と「たら」の使い分けについて

「と」も「たら」も、過去に生じた一回きりのことを述べるときに使える、とよく文法の説明に書いてありますが、よくわからないところがひとつ。

「薬を飲んだら、よく効いた」 これはある文型辞書に、OKとされているのですが
「薬を飲むと、よく効いた」  これは非文とされています

その理由は、外側で観測できない出来事なら、「と」は使えない、と書いてありますが、意味がちょっとわかりません。
もっと詳い理由(文法的な説明でなくても たとえばどこが変かとか)がわかる方、あるいはほかに同じような例文が知っている方がいたら、よかったら教えてください。

なお
「薬を飲んだら、治った」
「薬を飲むと、治った」    
この二つの文は、どっちも言えるような気がしますが、そうなのですか?
上の制限によると、言えないらしいんですけど...

A 回答 (5件)

小生の「と」と「たら」の使い分けの仕方



「~と、する等(動詞の現在形)」
「~たら、した等(動詞の過去形)」

この様に使い分けております。


「薬を飲むと、よく効いた」や
「薬を飲むと、治った」の場合

「(この)薬を飲むと、よく効く」や
「(この)薬を飲むと、治る」と、言い換えれば
違和感は、無いですね。

逆に
「薬を飲んだら、よく効いた」や
「薬を飲んだら、治った」は、最初から
違和感は、無いですね。
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この回答へのお礼

わかりたかったのは違和感が生じる理由なんですけど.. ><

確かに「と」を現在形に使うことのほうが多いですね
ご回答してくださってありがとうございました。

お礼日時:2010/08/08 22:41

条件を示す接続詞は「と、たら、ば、など、とき」とたくさんありすぎて、無意識に使っている時は結構正確に使っているのですが、使い方を考えだすと迷ってしまいますね。



「と」と「ば」は共通的に前文と後文に時間的な前後関係があります。
「と」は、いつも起こる一般条件を示す時に使うので、動作に連続性がある、文末に意志表現が使えない、仮定の条件に使えないなどの制約があります。
「たら」はいつも起こる一般条件を示す時に使わないので、過去の時は1回きりの偶然を表す。文末に意志表現が使える、仮定の条件に使えるなど制約があります。

一般条件で使えるかどうかで、使い方が違います。
 ○窓を開けたら猿がいた。
 ×窓を開けると猿がいた。
後者は動物園に行ったときや山深い旅館に行った時がはっきりしている時なら使えるでしょう。

質問者の最後にある例文では
 ○「薬を飲んだら、治った」
 △「薬を飲むと、治った」    
後者は頭痛薬や鎮痛剤のように飲めばいつも治る薬には使えるかもしれません。風邪薬のようにいつも治るとは限らない薬にはちょっと?ですが、薬効著しいと信じている場合には、
  「この風邪薬は飲むとすぐ治るよ」
  「注射を打ってもらうとすぐ治りました」
と使うのは自由だと思います。

話し手がどう思っているか(一般条件か、偶々か)で「たら」でも「と」でも使える場合があります。
  「窓を開ける(と/たら)涼しい風が入ってきた」

≪外側で観測できない出来事なら、「と」は使えない、と書いてありますが、意味がちょっとわかりません。≫ とありますが、
確かに外側で観測できる出来事に「と」を使っていることが多いですね。いつも起こる一般条件に対し使うので第三者には見えないことにはなじまないと言っているのだと思います。しかし次の場合には観測できなくても比較的一般的な条件だから「と」も使っています。
  「旅行に行くといつも食欲が出る」

「たら」は過去形の時は1回きりでも現在形の時は1回きりとは限りません。
  「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」
最近は飲むと運転しないのが当然になりましたから「たら」より「と」のほうがいいのかもしれませんが「と」では語呂が悪いですね。

毎日暑い日が続きます。
暑くなるとビールがおいしい。
暑くなったらビールを飲もう。

この回答への補足

過去で一回きりのことでも、事柄が「普通にあると思われる」でなければ、「と」は使いにくい、ということですね?

でも、
「昨日駅に着くと、友達がもう来ていた。」(あるいは:友達が来た)    
「今朝出かけようとすると、電話が鳴った。」
というような表現なら、よく耳にするような気がしますが...
これらは、普通にあると思われること、とは言えるのでしょうか...

もし上述の文はOKでしたら、
「昨日薬を飲むと、よく効いた」と
「今朝出かけようとすると、電話が鳴った」とでは、
前者を非文にする決定的な違いはどこにあるのでしょうか..?

自分なりにも考えてはいるのですが、
もしかしたら、「と」は「発見」という働きをするので、
従属節が主節のきっかけになる場合は、「意外さ」が足りてないから「発見」とは言えなくて、そこで違和感が生じる、というのではないかと。
もし本当にそうだとすると、
「弟を殴ったら泣いた」と「弟を殴ると泣いた」とでは、
後者は過去のよくあることなどに聞こえて、
「昨日」をつけると不自然な文になるはずなんですが、
そうなのですかね...(あ、泣いたのは弟である場合ですね、ある者の連続動作ではなくて)

補足日時:2010/08/07 21:41
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最初に「たら」は接続助詞ではありません。

過去を表す「タ形」の仮定形です。
近年、「たら」の用法がドンドン広がって行って、「と」が押されて縮こまっているように見えます。
下のURLの文法の解説も「たら」の用法を大きく取り上げ「と」が限定的になっています。

下のURLには次のように書いています。

「たら」は、
(2) 主節に過去形が用いられ、ある動作・行為が既に成立し、その時に、後に述べる事柄に話し手が気づいた、という意味を表す。
「と(接続助詞)」に置き換えて表現することができる。
  ・食べてみたら、以外とおいしかった。  ・窓を開けたら雪が降っていた。

有名な川端康成の「雪国」の出だしで、比べてみました。

 本物ケース  :「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」⇒上品
「たら」に置き換え:「国境の長いトンネルを抜けたら雪国であった」⇒下品

まあ、文法の本に拘らず、「と」をもっと使った方がよいと思います。

「薬を飲んだら、よく効いた」⇒口語的すぎて下品な感じです。 文意は「仮定」じゃないはず。
「薬を飲むと、よく効いた」⇒上品 

5. 言語一般 日本語の構造 文法
http://www.nihongokyoshi.co.jp/manbou_data/a5524 …

この回答への補足

ちょっとNO.2さんと違った回答ですね

「薬を飲むと、よく効いた」と言っても、不自然な文か非文にならない、
それところか、かえって上品な言い方となる、ということですか?

補足日時:2010/08/07 21:45
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No2です。


質問者の補足意見のごとく、「と」を一般条件、「たら」を一般条件でないと決めつけてしまうのには無理があるようですね。
次のように4)、5)項は関連しますが追加してみたらどうでしょうか。また「と」の1)に対応し「たら」に1)を追加しました。範囲を広げると、多少煩雑になりますが、ルールにしないと迷ってしまいます。


「と」と「ば」は共通的に前文と後文に時間的な前後関係がある。

「と」はいつも起こるような一般条件を示す時に使われる。
1)前文と後文が連続的に生じる場合や必然的に生じる場合、2)文末に意志表現が使えない、3)仮定の条件に使えない、4)いつも起こるとは限らないが客観的な事実として描写する場合、5)話し言葉以外(小説の説明など)に使われることが多い(小説描写は美しく上品であるべき)。

「たら」はいつも起こるとは限らない、一般条件でない時に使われる。
1)前文の動作の働きかけで後文が生じた場合、2)文末に意志表現が使える、3)仮定の条件に使える、4)主観的な事実認識や経験を表現する、また過去の時は1回きりの偶然を表す、5)話し言葉に使われることが多い。

≪昨日駅に着くと、友達がもう来ていた≫(4)
≪今朝出かけようとすると、電話が鳴った≫(4)
≪昨日薬を飲むと、よく効いた≫?→ 昨日薬を飲んだら、よく効いた(4)   
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。(4、5)
トンネルを抜けたらびっくりするくらい雪が積もっていたのよ。(4、5)
≪昨日弟を殴ったら泣いた≫(1)(4)
≪昨日弟を殴ると泣いた≫(1)(4)
先輩にコーチをお願いすると、OKの返事が返ってきた。(1)
先輩にコーチをお願いしたら、快く引き受けてくれた。(1)


≪昨日駅に着くと、友達がもう来ていた≫、≪今朝出かけようとすると、電話が鳴った≫は、話し言葉でよりむしろ小説などの事実描写のときによく使われるように思います。話し言葉なら「たら」を使うように思います。
≪昨日薬を飲むと、よく効いた≫は、やはり「たら」のほうが適切で小説の描写の時などに限るように思います。
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この回答へのお礼

うんうん、よくわかりました。
「と」を使うと、出来事を客観的に、冷静的に述べるような感じがするので、
「よく効いた」という評価や称賛をするような表現では、違和感が生じる、
ということですね。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/08/08 20:59

>ちょっとNO.2さんと違った回答ですね



他人様の回答にはあまり目を通していません。

>「薬を飲むと、よく効いた」と言っても、不自然な文か非文にならない、
>それところか、かえって上品な言い方となる、ということですか?

そうです。
過去を表すタ型の助動詞仮定形の「たら」の用法は、辞書では次の通りです。
実際よりは大分少ないですね。

Yahoo辞書【た】
7] 仮定形「たら」は、接続助詞「ば」を伴わないで、それだけでも用いられる。
(ア) 仮定条件を表す。仮にそうであるならば。もしそうなったらば。
・ 雨が降ったら、中止にする
・ 電話があったらメモしておいてくれ
・ その本を読んだら早く返してくれ
(イ) 未来の確定条件を表す。
・ 春になったら暖かくなる
(ウ) 遠回しに命令する意を表す。主として女性が用いる。
・ 早くお帰りになったら
・ 跡片付けだけはしといたら

つまり、以上のように辞書に載っている用法は、割合と古いものです。
新しい用法はなかなか載りません。
新しい用法というのは、実際のところ用法破りです。
これが定着して辞書に載るわけですが、用法破りをする人はどういう人なのでしょうか。
一般的にいって、それは正しい用法を知らない若い人や教養のない人です。
そして友達間の話し言葉から変わって行き、年数が経つと、最終的には文章語になってしまいます。

新しい言い方:若者や教養のない人
古い言い方:老人や教養のある人

おおむね、こういう図式が成立します。
冒頭の「かえって上品」というのは、こういうところに原因があります。

言葉の使い方の勢力図が変化しつつあるとき、これを【文法】というもので【詳細に】規定すると無理が出るでしょうね。
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この回答へのお礼

ご回答を参考にします。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/08/08 22:36

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