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コントロール実験

コントロールを使うと実験の成功を証明できるというのが
いまいちピンときません。


たとえば、
細胞にAを曝露するとX遺伝子が増える。
コントロールとしてAの影響を受けない(遺伝子発現量は変わらない)ことが確立しているY遺伝子を用いる。

実験結果は、
A (+) A(-)
   ●   ×   X遺伝子
   ●   ●   Y遺伝子

になりました。
当然YはAの影響を受けないわけだからAを曝露されたとしても、しなくても遺伝子が発現していることが確認できます。なので実験の成功の証明にならないと思うんです。


できるだけわかりやすく説明していただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

>Aの影響を受けない(遺伝子発現量は変わらない)ことが確立しているY遺伝子を用いる。



これが大前提であるのをもう一度確認した上で、仮に実験の結果が
次のようになったとします。

A (+) A(-)

   ●   ×   X遺伝子

   ●●   ●   Y遺伝子(●●:2倍という意味)

もし、こうなったら、大前提が成り立っていないということから
実験系自体がおかしいということになります。


もしくは、

A (+) A(-)

   ●   ×   X遺伝子

   ●   ×   Y遺伝子

これも、実験系がおかしいことになります。


コントロール実験とは、実験がきちんと成立している(コントロール自体がおかしくない)
ということの確認なのです。

「X遺伝子がAによって増加する」ということを証明するには、まだ他の実験をする必要があります。
この実験では「X遺伝子がAによって増加するかもしれない」という結果にすぎません。

しかしながら、その可能性を示す実験系自体が正しい操作において行なわれたかどうかということを
その実験のコントロール実験で示す必要があるのです。

長々と書きましたが、要するに

コントロール実験とは、
その実験系がきちんと今まで知られている現象を再現しているという条件において行なわれています、
と示す実験なのです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。

とてもわかりやすい説明で理解できました。
コントロールを用いることは実験ではとても重要だということがわかりました。

お礼日時:2010/08/26 20:12

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