準・究極の選択

ハーバード白熱教室第6回というものを視聴したものです。
その上でカントの考え方に質問があります。

女性専用車に反対する会というものがあります。
実際に東横線の女性専用車両に乗り込み女性客や駅員と揉め事になりました。

彼らの主張は法的には正しいが、道徳的に正しい行為といえるでしょうか?
カントの考え方からすればどこが問題になるのでしょうか?
義務のため自律的に定言命法に従う行為が道徳的な行為だとすると、
何が問題になるのでしょうか。

動機は男女差別、人権侵害にあたる女性専用車両に講義をしようとするもので、義務にもとづく行為といえる。
人から強制された行為でないので、自律的な行為であることは間違いない。
定言命法に従った行為といえるだろうか?
彼らの行動は男女差別に抗議するという普遍的なものである。
したがって、彼らの行為は道徳的といえる?

すごい乱暴な議論になってしまいました。議論の展開もこのような流れで考察するのか
まったく検討がつきません。
どなたかご教授を。

A 回答 (5件)

「動機は男女差別、人権侵害にあたる女性専用車両に講義をしようとするもので、義務にもとづく行為といえる。


これが定言命法に従った行為といえるだろうか?

○ 残念ながらいえませんね。もう100年も前から女性の社会進出の伴い「男性用トイレと女性用トイレ」は分かれていますよね。そのことは、互いの幸福をもたらすものとして認知されているわけですから、電車の女性専用も経験的道徳規範に沿えばおかしくないのですね。
これは男女平等の話ではなく,互いの幸福追求の平等性の問題と捉えるべきですね。
同じ電車の箱に女性と男性を詰め込むほうこそ異常な行為ですよね。昔から男性は女性に席を譲るのが美徳ですから箱の一つや二つ譲らんでどうしますかね。
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じゃあですね、純粋理性批判に照らして考えましょうか。



リバタリアン。
<他者の権利を侵害しない限りは、なにをやってもいい>という考え。

痴漢する人のいい分。
「痴漢される女は本当はうれしがっている」
これは防衛機制の投影で説明できる。
自分が快楽だと思っていることは、相手も快楽だと思っているはずだ という考えが痴漢していい訳だとしている。

リバタリアンの痴漢は、「相手も喜んでおり、誰も困っている人などいない。誰にも迷惑をかけていない。だから被害者はいないので特別車両を設ける必要など無い」なわけです。

痴漢や性的暴行を加えられて喜ぶ人は い な い。
風俗で痴漢プレイってのがあるらしいですが、あれはお金を払ってもらい演技しており、しかも安全を確保された状況だから女優は演じるわけです。
代金と安全の確保を約束した顧客に対して、サービスを提供しているわけです。
恋人同士や夫婦でマンネリ化を打破するために痴漢プレイをするかもしれませんが、これも安全とお互いの了承の元にするわけです。

この場合は、誰も迷惑をしていないので、健全な関係とは呼べませんが、悪行だとは言えない。

カントの場合は、これすら許可しないでしょうけど。
どうしてかというと動機が不純だから。


さて、女性専用列車反対派の動機は純粋か?
不平等なことが動機となり反対しているのか?

権利を侵されたということを主張しているわけです。
平等に扱ってもらう権利を女性専用列車の存在が妨害していると。
典型的なリバタリアン。

まず、男である自分が平等に扱われていないから損している という主張。
動機は誰でもなく自分の利益確保のため。少しも損させられたくない というわけです。
身体障害者の男は女に囲まれているが、俺は男ばかりで損じゃないか 俺の周りにも女を置いて平等に扱え という主張なけで、至って不純な動機なわけです。

女性が性的暴行を受けても心が痛まない。
「他の男がやるのなら、俺にも痴漢する権利はある 俺も平等に扱え。人の痴漢する権利を侵害するような法律は悪法だ。そういう悪法で俺の自由を奪うな」なわけです。

カントからしてみたら、女性専用車両に反対する人は汚い動機により反対していることになる。

まず公の利益を求めるには、自分のやるべき義務を果たさなければならない。
自己主張はするが強力はしない ではエゴイスト。
そこには美しさのかけらもない。
女性に性的被害にあって欲しくない ということすら、カントから言わせれば、自分の利益を求めたものだと言えるが、カントは心が痛む理由は正義によるものであるから、心が痛むという動機に関しては否定しない。

心が痛まないで、「俺の自由と平等に扱われる権利を守るため、女性専用列車は廃止せよ」は、正義でもなんでもない。
正義というのは美しいもの。反対者の主張は醜悪。
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反対者の主張は、「それは性差別だから」ですよね。


痴漢をする男が女性を性差別をしているのに、それにはあまり触れず卑怯ですね。

多くの女性がギューギュー電車で身動きが取れない状態で、周りの男たちから身体を触られまくっているという現実があるわけですよね。
それで専用車両ができた。

男は力がありスシ積め状態の中手を動かせるでしょうが、女性は非力ですから、手を払いのけたくてもできないわけです。

それにものすごい恐怖に包まれ声も出せない状態なわけです。

男はすれ違いざまに肩が触れたら「てめー 謝れ 殺すぞ」と言えるが、女はそんな反応はしない。
ここに男と女の違いがあるわけです。
差がある、これを失くすべきとでも反対者は言うのでしょうか?
それは差別じゃなく特徴なのに、特徴を無くせと。


電車の中で怒鳴れない女性らしさが仇になっている女性は、電車に乗るべきじゃないのでしょうか。
男のように女もガニ又で歩いて、公共の場で鼻ほじっているべきですか?
女性らしさは罪だというのでしょうか。
と反対者に言いたい。

自分の妻や娘が痴漢にあったら、黙っていられますか? と反対者に言いたい。

「俺の嫁は人前で鼻ほじる汚い女だから誰も触らないだろう。嫁が痴漢にあったなんて聞いたことがない。少なくて俺に家族に被害者はいない。他人の家族が痴漢されようと知ったことじゃない」でしょうね。

痴漢に遭ったことのある女性はどれほど「ブスに生まれればよかった」と心底思ったでしょうか。


で、私が女性専用車両は存在すべきだという理由を以下にかきます。カントじゃないですが。

プラトンの作品にギュゲスの指輪というのがある。

『右に回すと姿が消える指輪を手に入れた者が、悪事を働かないでいられようか。指輪で姿を消し、誰にも知られず市場から食べ物を奪い、王妃をレイプしないでいられようか。
この世で一番の悪人とは、そういうことをしておきながら、誰にも悪事を知られるず最高の名誉を得ている者。」

イエスキリストにつながる思想になったのがギュゲスの指輪。
(バチカンは麻薬起業や兵器メーカーとのスキャンダルが発覚するまで、長年最高の名誉を手に入れてましたよね。)

プラトンは、結局人は自由と義務を履きちがえがちで、自らを律することができない人が多いので、法律で縛ることでしか国家の治安を維持することはできないと考えたようなんですね。
その考えが何百年か後キリスト教につながり、ローマ帝国の国教となっていったわけですが・・・。

で、どんなに「性的虐待は犯罪ですよ」と日本男児に言ったところで、満員電車という誰が犯人かわからない状態、 すなわちギュゲスの指輪という満員電車を手に入れた男が、痴漢をしないでいるなんてことがあるだろうか(男がしないでいられるわけがない) とプラトンが言うわけです。

実際 多くの男がしているから、多数の女性被害者が出ているわけです。
プラトンの人間分析は正しかった。


で、男で女性に電車の中で痴漢されたことがある人 挙手!!!
誰かいませんか? 満員電車で女性に囲まれ触られまくった男 挙手!!!

いる? ニュースになった?
はい、女が男を痴漢して捕まった事件ありましたよね。
初痴女がとうとう出現したと騒がれた。
その後オチがあって女装した男だった。
同性愛者で男の本能でムラムラとなり男を痴漢したかった。そこで女に触られた男は悪い気はしないだろうと思って女装して電車に乗り込み痴漢しらしい。
男が性欲を我慢できず、同性愛者だったので女装という指輪をつかって女性の利点を利用して完全犯罪をができると思ってやった犯行。

女性に痴漢していると気づかれないと思って女装して女性に触れる男はいるが。


つまり電車で痴漢する女性は今にいたるまで1人もいない、が、男は大勢いる。
だけど男の被害者が1人もいないのに、差別だとして男性専用車両を作ればいい。

女は社会進出せず家にいろ、家にいない女は犯してもいいんだ というイスラムの考えは日本じゃ通じない。
社会進出を女性がすることで、国は女からも税金を取れて潤うわけです。(弊害はありますが)
国が集めた税金は国民に還元され社会全体が潤うわけです。
それを阻止したい男たちが、女性専用車両をなくす運動をし、それを認めるのなら、女性が納めるべき税金を男だけで今後やるってことですよね。
所得税の引き上げ、消費税の引き上げという結果になり、生活が苦しくなりますが、日本なぞぶっつぶしてしまえ というどっかの国の工作員が、それを分かった上で主張しているのでしょうか?

廃止を擁護する桜テレビというのは右翼系ですが過激派に属すると思う。
真面目に日本のことを考えているとは到底思えない。
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何故女性専用車両に乗り込むのが、「義務」なのですか?



それでは、全て自分の意思に従って行動した行為は「義務」に基づいた行為では?

オウム真理教がサリンを巻いて大量殺人を行った行為は、信者の中では「義務」だったのでは?

第二次大戦のドイツ人のユダヤ人へのホロコーストは、ドイツ人の「義務」だったのでは?

そういう乱暴な議論をする前に、まず、一通りまともな教養を身につけるのが先ではないですか?

カントもサンデル教授もそれほど誤解されてはたまったものではなないと思います。
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カントの前に本質がずれているからこういう話になる。

痴漢撃退と男女差別。

女性専用車両は、痴漢に遭いたくない女性にとっては有効な対策なのである。犯罪防止対策である。
痴漢撲滅が目的であるから、女性専用車両なのではなくて、痴漢排除車両なのである。

しかし、男性から女性に対する痴漢行為が圧倒的に多い。女性から男性、男性から男性、女性から女性じゃない。
だから、女性専用車両としたほうが解りやすく、利用に便利というだけである。

したがって、鉄道会社は、この痴漢排除車両で男性を締め出しているのではなく、痴漢に遭いたくない男性がいるなら男性席や男性専用車両を作ることを当然に予定はしていると説明すればいいのであるし、必要に応じてそうすればいいのである。
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