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今までの映画のなかで三大映画祭とアカデミー賞を二つ以上受賞した作品はありますか?
もしくはよっつのなかで一つでも受賞したら他の3つは受賞できないなどの慣習があるのでしょうか?

A 回答 (2件)

現在、国際映画製作者連盟(FIAPF)の認可を受けた「長編コンペティション映画祭」におけるメイン・コンペティション部門には、各作品は1回しか出品できず、1度出品した作品を他の映画祭に出品することはできなかったと思います。



例えば、ベルリン映画祭のコンペ部門に出品した作品は、ベルリンでの受賞の有無に関わらず、カンヌ映画祭のコンペ部門には出品できないと。

このため、金熊賞(ベルリン)、パルム・ドール(カンヌ)、金獅子賞(ベネチア)をダブル受賞することは現在は不可能です。

ただし以前は可能だったため、カンヌ映画祭とベルリン映画祭のダブル受賞作に『恐怖の報酬』(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督)があります。また、ベネチア映画祭受賞作『裁きは終りぬ』(アンドレ・カイヤット監督)はベルリン映画祭の金熊賞(犯罪・アドベンチャー部門)を受賞してます。


アメリカのアカデミー賞は、アカデミー会員が選ぶ賞なので、映画祭での受賞の有無は関係ありません。ただ、過去のアカデミー賞の受賞・ノミネート結果から、「アカデミー会員はカンヌ嫌い」と言われたりします。

例えば、一年前の外国語映画賞では、パルム・ドールの『白いリボン』とカンヌで審査員特別グランプリの『アン・プロフェット』がノミネートされてましたが、受賞したのは『瞳の奥の秘密』でした。

過去には、『チェ 二部作』のベニチオ・デル・トロがカンヌで男優賞を受賞したもののアカデミー賞にはノミネートすらされなかったり、ベネチアでですが男優賞を受賞した『ジェシー・ジェームズの暗殺』のブラッド・ピットがアカデミー賞にはノミネートすらされなかったりなど。

ただし、カンヌで男優賞を受賞した『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツ(オーストリア出身)がアカデミー賞の助演男優賞を受賞したり、パルム・ドールの『戦場のピアニスト』がアカデミー賞の監督・主演男優・脚色の三部門で受賞してたりなど、必ずしもカンヌ嫌いとは言い切れません。

カンヌ映画祭とアカデミー賞のダブル受賞作には『マーティ』(デルバート・マン監督)『失われた週末』(ビリー・ワイルダー監督)、ベルリン映画祭とアカデミー賞のダブル受賞作には『レインマン』(バリー・レヴィンソン監督)、ベネチア映画祭とアカデミー賞のダブル受賞作には『ハムレット』(ローレンス・オリヴィエ監督)があります。


国際映画製作者連盟 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B% …

東京国際映画祭 | 「コンペティション」部門規約
http://www.tiff-jp.net/ja/tiff/competition.html
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三大映画祭では、同時受賞はありません。

それぞれ対抗意識がある(もともとカンヌはベネチアに対抗するために始めた映画祭ですし)ので、同じ作品を出品作に選びません。
また三大映画祭の基本スタンスは映画館で公開されていない映画で、これとは逆にアカデミー賞は映画館で公開された映画が対象です。

ということでアカデミー賞との同時受賞はたくさんありますが、監督賞とか主演男優賞などの同時受賞はあっても作品賞の同時受賞はひょっとしたら無いのかもしれません。これは細かく調べないとわかりませんが、例えばカンヌグランプリの「ピアノレッスン」はカンヌでもアカデミーでも主演女優賞を獲っています。
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