プロが教えるわが家の防犯対策術!

「菅直人首相は16日、東京電力福島第1原発3、4号機が冷却機能を喪失したことを受け、防衛省に陸上自衛隊のヘリコプターによる同原発3号機などへの上空からの海水投下を指示、同省は実施に向けた準備活動に踏み切った。しかし、この日は放射線量のモニタリング調査の結果、防衛省が定める隊員個人の累積被ばく総量限度50ミリシーベルトの約4倍に当たる数値が上空で観測されたため、断念。」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000 …

「福島第一原子力発電所の正門付近では、16日午後0時30分、1時間当たり10.85ミリシーベルトを検出しましたが、その後は低下傾向にあり、午後4時20分には1時間当たり1.47ミリシーベルトにまで下がったということです。」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110316/k100147 …

地上では健康に影響ないレベルと言いながら、上空ではヘリも近づけない数値がでてます。
安心だといいながらも、消防車も入れないので不思議に感じてました。
風の影響で地上に放射線量が少なくなるだけなのではないでしょうか?
プールの使用済み燃料は露出しているのではないでしょうか。

A 回答 (2件)

バクッと説明しますけどね。


 ・放射線は距離の2乗に反比例して衰える。
 ・放射線にも色んな種類があって遮蔽されやすい物もある。
というところから来た現象ですね。


放射性物質を線源と呼びましょうかね。
これはとても小さな球だとします。
ここから放射線って矢が四方八方に飛びだしている。
中には貫通力の高い矢もあるし、紙1枚も打ちぬけない矢もある。

この球に測定機をぴったりくっつけて測定すると、1000mSv
出た。

次に線源から1m離れて測定器を向ける、この1mの距離を球体
の表面とします。
すると表面積は距離(半径)の2乗に比例して大きくなるので、矢の
密度は距離の2乗に反比例して小さくなる。
つまり、放射線の量も減るんですね。

10m離れれば1/100、1000mなら1/1000000とまぁ、距離
減衰だけでもこれだけ減少する。
1m2mなら障害物もないでしょうが、1km2kmなら途中に木もある
丘もあるんで、そこで止まる矢も出てくる。
すると、更に放射線も減るわけです。

今回、ヘリは恐らく原子炉建屋真上で測定したんでそうね。
その高度が200m。

でも原子炉から正門って、300とか500とか、そういう距離があります。
福島の図面は見てないですけど、普通は原子炉は海側にあって
正門は陸側にある。
途中には事務所ビルもあるし守衛所もあるし駐車場もあるので、相当
距離があるわけです。


「なんで正門で測るの?」ってこと。
放射線は基本的に直線で飛んでいくので、線源(この場合は原子炉)
周辺の被害を見るときは正門とか、そういう水平方向で見る。
また、人間は地表面で生活するので、「被害予想としての測定」は
通常は地表面で行うんですね。
(今回のヘリの測定は、まぁイレギュラーなケースです。)



燃料の先端は露出している可能性が高いでしょうね。
でもまぁ、それが飛散して行かなければ大丈夫でしょう。
それこそ燃料に爆弾を仕込んで巻き上げて...って状態とか。
もちろん、下手な扱いをするとダメですので、それもあって冷却方法
の選択にも苦心しているんでしょうけど。



蛇足ですが。

放射線の矢も1本で死ぬわけでなく、何千本何万本当たって、やっと被害
が出るってことなんです。
1本2本、10本100本では、それこそ被害は出ない。
普段の生活でも放射線の矢は浴びている。
例えば自然放射線って言うのもある、飛行機に乗っても宇宙放射線を浴びる。

対策班の頑張っている現場はアレですが、我々が居る場所については
現状はそれより少ないので、デマに惑わされずに冷静に活動することが
重要ですね。
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PWRしか知らないのですが、PWR型の原子炉から類推すると


放射線量のカウントは、流出した放射性物質による放射線量以外に、核物質からの直接的なγ線による線量のカウントがあります。通常は、格納容器はこの直接的なγ線による放射線量低下のために横方向は分厚くなっていますが、天井側は比較的薄くなっています。
したがって、上空での放射線量は、この直接的な放射線のために高くなっていると推定しています。

あともちろん、水を落とそうとするヘリと格納容器との距離と、格納容器からモニタリングポストまでの距離では前者が圧倒的に短く、直接的なγ線による線量は距離の自乗に反比例するので、ヘリでの線量は強くなります。
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