原発へのヘリからの散水について教えて下さい。
1、この案は管首相が言い出したと記憶しているのですが、
首相が言った案がそのまま通っているのでしょうか。
それとも別計画で立てられた案とたまたま重複しているのでしょうか。
2、実際の有効性について外国から疑問視の声が出ていますが、
(1)実行したという事はある程度有効性の見込みを国内では立てているのか、
(2)それとも文字通り「焼け石に水」(有効性の見込み皆無)だが、やらないよりはマシという腹積もりでやっているのか、
(3)首相から出した案を強行させているのか、
初めは上記の(2)だと思ったのですが、この有効性が見えずに(2)を実行するという無計画を、いかな管政権とは言え、さすがにやらないと思っているのですが、これをやらざるを得ないくらい策が尽きているのか、状況が良く見えません。
この辺りをご存知の方、見立てが立てられる方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
宜しくお願い致します。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
体制面等から考えると、管首相の発案を尊重する言う発想は無いでしょう。
まして菅首相による強行も。
菅首相を尊重したとて、首相のみに責任転嫁出来るワケもないし、強権発令し、首相が全責任を負う腹を括ったワケでもないと思いますので。
従い、行政側も東電側も合意の上と言う認識で良いかと思います。
また、建屋が損壊し内部が露出した時点で、格納容器外の使用済み燃料棒プールへの注水については、上(上空)から注水と言う発想をするコトは、小学生でも町のご隠居でも思い付くワケで、「菅首相が誰よりも早期に発案した」と言うよりは、「菅首相もそう言う発想をした」とか、「誰かの発案に、菅首相も賛同した」などと考えるべきでしょう。
目下は、原子炉周辺に近づくのが困難な状況です。
根本的解決策(冷却装置の再稼働等)のオペレーションを開始しようにも、高濃度放射線により、作業者を送り込めない状況と言うことで、まずは放射線量を下げるための、事前対策をせねばなりません。
それが注水作業の主たる目的です。
逆に言えば、放射線量の低減が出来なければ、単なる延命措置のみと言うことです。
時間が稼げれば、その間に有効な手立てが考えたり実施出来る可能性が高まりはしますが、時間が経過すれば、原子炉側は燃料棒溶融などが進む可能性が高まりますので、基本的には不利が多いと思います。
何にせよ、いずれは冷却機能を回復せねば、問題解決はしません。
その事前対策の一つとして、ヘリからの放水で効果があるか?と言うことですが、私は効果があると見ています。
注水効率が極めて悪い点は、外国人によらずとも、TVを見ても容易に判断は可能ですが、給水効率の問題では無く、定量的な効果が得られるか?と言う点です。
定量的な効果とは、まずは放水による注水量と、放射線量の低下です。
注水量は不明ですが、少なくとも放射線量については、放水後、少なくとも放射線量の増大は認められていません。
仮にプールには水が全く入らなかったとすれば、気化により水位は低減し続けていますので、除染能力が下がり、放射線量は増える筈ですから。
また、質問者様が放水では無く「散水」と書かれていますが、この散水そのものにも効果があると思われます。
施設が全体的に冷却される効果は無視出来ないでしょう。
たとえば格納容器は数百トンの金属性構造物で、容器の蓄熱量も膨大です。
熱は高温から低温に移動し、温度差が有ればあるほど、熱移動も大きくなります。
容器は原子炉本体と構造的に繋がっている部分が有りますので、容器が冷却されれば、原子炉本体の熱を奪います。
原子炉炉体の温度が下がれば、炉体が内部の熱を奪うことになります。
施設全体に冷却すると言うのは、効果は皆無ではないと思います。
更には、放射性物質を洗い流す除染効果や、施設外への飛散を防ぐ効果も期待出来るのではないでしょうか?
マイナス部分は特に思い浮かびません。
プラス効果の方が多く期待されると思いますので、ヘリからバンバン水を撒けば良いと考えます。
これらが菅首相の思い付きだとすれば、さすが東工大卒の理系頭脳です。
詳しい回答を頂きありがとうございます。
大変よく分かりました。
現在の状況ではこの案と実行がベストなのですね・・・。
管首相は、多大な影響を及ぼし、指導力と功績は得たいという欲望はあるが、責任は一切取らないというソ連共産党、及び日本のマスコミなどに見られる官僚主義的発想が見え隠れしますね。
ただ、私は直接被災している訳ではないので長期的視野でも見てしまうのですが、
現在原発施設の冷却作業に当たっている方たちは、日本の中でも数少ない極めて有能な人達であり、それらの方々が、一般の我々と比較して被曝する可能性が大変高いという事です。
私から見た場合、これが大きなマイナス要素です(そう言っていられる事態でもありませんが)。
東電が事前に有効策を打たなかった事に伴い、結果的にこれら有能な方々を危険な地へ晒す事へ繋がった事は明白です。
役員の人達は、これらの事態への責任、もっと言えば真面目に生きてこられた方々の人生における死期を早めた、日本における有能な人材を無碍に潰していく責任はどう取るのでしょうか。
銀座で飲んでいる場合ではありません。
No.5
- 回答日時:
お礼ありがとうございました。
> 東電が事前に有効策を打たなかった事に伴い、結果的にこれら有能な方々を危険な地へ晒す事へ繋がった事は明白です。
その様な事実が明白化したとは思っていませんので、責任論については、まだ先の話しかと思います。
現時点で明らかなことは、目下の緊喫の問題を、何とかして解決せねばならないと言うことです。
東京電力さんは、国の基準に基づいていたワケで、基準値をクリアしていたから、福島原発は稼働していたワケです。
その基準を作ったのは行政であり、その基準を作ったのは、民主党政権では有りません。
また当初は、原発を再稼働させるための方策を重視していた様な気はするものの、何らかの事情で、現場では海水注入等の作業が出来なかったのかも知れません。
更には、現状では余りメーカー責任は問われていない様ですが・・。
M9の地震でも緊急停止が働いた点は、スゴいと思います。
しかし、それ以外で設備面で評価される点は無さそうです。
おまけで言っておくと、日本の原発はアメリカ企業からの技術導入であり、日本の原発ビジネスで最大の利益を上げた国です。
アメリカは、日本の原発に関して、どうこう言える立場では無いです。
全てが明らかになった段階で、責任論が追及されるべきでしょう。
ただ、何にしても原発事故は国際問題であり、いずれにせよ現政権や行政は、責任は免れません。
一方では、現在は東京電力さんへの責任論などを語っても無意味であり、明白な点は、東電さんは日本で最大の被災企業の一つでありながら、今も国難の最前線で頑張っていると言うことです。
むしろ私が危惧するのは、行政責任が免れないにも関わらず、それを緩和しようとして真実をうやむやにして、東電一社や現場の人間に、責任を押し付ける様な展開です。
これでは現場も報われないし、今後の日本(世界と言ってもよいです)のエネルギー産業に、何のメリットも教訓も残しません。
その様な事態にならないためにも、私は今は東電にエールを送りますよ。
そう言う声が大きくならないと、現状も回復しませんし、事実も明らかにならないと思います。
再度の回答ありがとうございました。
東電一社を責める事はできないのですね。
反省しました。
ただ、共産党が
「共産党の志位和夫委員長は17日の記者会見で、東京電力福島第1原発の事故について「人災だ」と述べた。
志位氏は、同党が東電に対し、福島原発が1960年のチリ地震大津波と同程度の津波に襲われた場合、機器冷却機能が損なわれる危険性を訴えてきたと指摘。「津波との関係で(事故は)十分想定できた。被害に遭われた方々に国と東電は責任を負っている」と語った。」
としている点で、どうして指摘を受けても東電は対策を練らなかったのだろうかと言う疑問はあります。
逆に東電が上意下達で法に基づいた運用を着実にこなす組織なのであれば、「同党が東電に対し」という共産党の動きに納得が行きません。
実際に適用するのであれば国会を通じた法整備が必要なのではないのでしょうか。
ともあれ、今は現場対策が第一という事ですね。
No.3
- 回答日時:
使用済み燃料の入っているプールは原子炉の格納容器のような防護されていないので、水がなくなる様な事態で高温になって燃料棒の外装金属が溶けると使用済み核燃料が拡散する。
(4号機は上空からプールの水らしきものか見えたと言ってました)そうなると今でも放射能レベルが高いのにこれ以上なったら他の原子炉の冷却とか色々の作業継続が困難になると判断したからと思います。(電源回復での冷却もなどの人が近づいての作業など)
http://www.tepco.co.jp/nu/torikumi/nuclearlibrar …
これを見ると使用済み燃料にはプルトニウムが入ってますね。これが外にでると厳しいでしょう。
取り返しがつかない状態になる事態を避けたかったという判断でしょう。
次の手立てまでの時間稼ぎだと思います。
使用済み燃料は原子炉内の燃料より発熱は非常に少ないですが長い間冷却の必要があるみたいです。
なので普通の火事を消すイメージではなく冷却の水が減ったのを少しでも補うということでしょう。
海外の評価はこの問題解決には有効でないということで、現場レベルでは時間稼ぎの手立てとしてやるしかないと言うことだと思います。
No.1
- 回答日時:
燃料棒を冷やさなくてはならないので空からの散水では効果は薄いと思います。
使用済み燃料棒プールや炉心にに直接給水しなければならないと思います。
ですが、直接給水するということは、温度が上がっている燃料棒の影響を受けて蒸発します。
蒸発すると炉内の圧が上がるので、圧を抜かなくてはなりません。
圧を抜くということは、中の放射性物質が外に出る可能性が高くなります。
一番良いのは冷却水を循環させることでしょう。
ですが、これらは停電の影響で動かないようですし、津波の影響で補助電源も破損しているとたしかニュースで言っていました。
冷却水が循環していないということは、今まだ問題になっていない号機もいずれ問題が出てくる可能性があるだろうと考えています。
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