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今回の震災では円が大きく売られる形となり円高となりました。
円が売られると円の価値が下がる為に円安になると思うのですが
なぜ円高になったのでしょうか?

余談ですが例えば日本でオリンピックが開催され円が大量に買われれば
円安になると思っていいのでしょうか?

A 回答 (5件)

他の方への回答でも同様のことを記させていただいたのですが、多くの方が勘違いなされているようです


ので、回答させていただきます。

まず、今円は売られているのではなく、買われています。でなければ円高にシフトすることはありませ
ん。添付してあるグラフをご覧ください。

震災前後のドル/円の変動を示したグラフです。
震災が発生したのは11日ですが、震災後、円相場は緩やかながら円安にシフトしていますね。この状態
であれば、「円が売られている」と表現できるでしょう。ですが、14日から15日にかけて。突然、し
かも急速に為替相場は円高にシフトしています。それから連日です。

14日に何が行われたのか。
日銀では、本来であれば2日かけて話し合いをするべきものを短縮して、わずか1日の会議で日本の市場
に対して、「買いオペ」を実行することを決めました。買いオペは即日実行され、以来、連日市場に平均
すれば10兆円を超える規模の資金供給を行い続けました。

市場の流動性を高め、被災が巻き込まれた国民からの急速な引き出しに耐えるため・・・というのは表向
きの事情で、これを行うことで国内の企業に対する評価を安定させ、株価を安定させることが目的だった
のではないか、と思っています。

事実、買いオペを行って4日目ほどで株価は下げ止まりました。

つまり、日銀の行った買いオペが日本の為替市場から資金が逃げ出すことを防いだのです。

ですが、あまりに供与した額が巨大すぎるため、海外の市場で円はドルに対して76円にまで進行しまし
た。急速な円高が国内の企業にもたらす影響が尋常でないことは、リーマンショックやギリシャ危機で多
くの人、企業が体感しましたね。

そこで、日銀と財務省は(私は民主党には否定的ですが、このときの野田大臣の行動はとても評価してい
ます。だれからレクチャーを受けたのかは知りませんが)、G7各国に対して為替市場への協調介入を呼び
かけ、これに全ての国と欧州中央銀行が応諾しました。為替介入を行ったタイミングも速やかだったと思
いますし、絶妙であったと思います。

おかげで円高も深刻なレベルまで行き過ぎることはありませんでしたし、日銀が今後も安定した資金供与
を行い続けるための下地も出来上がりました。

いっておきますが、国内の保険会社には、仮に急速な保険金額の支払い要請があったとしても、これに耐
えるだけの潤沢な資金を十分に保有していますし、何よりまだ損害のレベルは確定しておらず、とても円
買いが行えるようなタイミングにはいたっていません。

私は、こういった誤った情報がマスコミから平気で発信され、これを鵜呑みにしてこういった場所で回答
する連中がここまでそろっていることにはとてつもない危機感を覚えます。(もちろん、関係者サイドの
情報をキチンと調査して、正確な情報を伝えているマスコミもいます。でなければ私がこういった情報の
裏づけを行うことはできませんから)

ちなみに、日本でオリンピックが開催され、円が大量に買われれば、当然相場は円高にシフトします。

何か、円高にネガティブなイメージを抱いている人も多いようですが、問題なのは市場が暴走し、円高を
日銀や財務省レベルでコントロールできなくなること。タイミングを見誤るとギリシャショックのような
状態になるのです。

ぜひ、情報は正確に分析し、誤った情報を鵜呑みにしないよう、お願いいたします。
「東日本大震災の影響でなぜ円高になるのでし」の回答画像4
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 まず今回76円台と対ドルで戦後最高値を更新した事ですが、いくつかの思惑が働いてのものに思います。

地震により日本の生保と損保が震災被害の保険金支払いに充てるため海外資産を売却し円転するのではという思惑、福島第一原発の危機的状況を背景に国内企業や機関投資家が資金回帰(レパトリエーション)をするとの思惑です。以上の思惑から円の需要が高まるのではという予想が働き円買いの動きが進んだものと思います。

 為替レートは投資家が何かの出来事に付いて為替をどのように保有していたら得かを考え、その予想に基づき動くケースが有ります。もしくは投資家が為替を様々な方法(憶測やポジショントークなど)で振り回すケースがあります。

 そもそも地震自体や地震に伴い発生した計画停電は経済の停滞要因として円売り材料です。また14日に行われた買いオペそのものも日銀が国債や短期証券を買取、資金を市場に供給するので市場の安定性には作用し、為替への影響は円安になります。実際14日の時点では円買いの動きは弱まっていました。
 しかし原発事故が深刻の度合いを増したことにより生保・損保による円転や国内企業・投資家が資金回帰するのではという予想が強まり、急速な円高になったものと思います。
 そして76円台に達した18日、G7が為替の協調介入で合意し即実施されます。これはこれ以上個人・機関投資家の思惑などで制御不能にならないように為替市場を正常化しますという意思が込められており、実際一定の効果がありましたので規模・タイミングとしてはかなり良かったと思います。

 なおオリンピックでの為替についてですが、オリンピック自体は需要を生み出しますが、その事自体が即円高、円安にはなる要因とはならないと思います。為替や株式は予想で動くのが常と考えており、しいて言えばオリンピック開催が決まった時点で、経済が将来好調になる材料が一つ増えたのだから、円の価値が下がりにくくなり、結果として円高に作用するかもしれないというところでしょうか。
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まずは、83円とか76円は1米ドルからみた円の価値を表しています。


ですので、数値が多きなると円安、大きくなると円高を意味します。
円が買われると円の価値が上がります。すなわち米ドルを安く買えますので数値が下がります。
円が売られと円の価値が下がります。すなわち米ドルが高くなりますので数値が上がります。

阪神大震災の時も今回の震災も円が異常に買われました。
その要因はすでにコメントされていますので割愛しますが、
海外の機関投資家は日本は復興し日本経済は揺るがないと見ているのでしょうね。
ですがこのことで超円高になると輸出企業にダメージを与え日本経済が衰退していきます。
もちろん、彼等もわかってやっています。円をもてあそんで儲けようとしているだけなのです。
リーマンショックを引き起こしたのも彼等ですし、とくに今回は非常時ですので全世界が一丸となって彼等ヘッジファンド勢非難すべきです。
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#1さんの回答に補足です。



保険会社が地震保険の支払いのため、国内に保管している費用だけでは足りないため、海外に投資
していたお金を引き戻しているため、ドルを売って円を買っているため、円高に推移している要因
となっています。
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> 円が大きく売られる形となり円高となりました


逆です、円が買われたから高くなった。
何でもそうでしょう、今の不足しているガソリンを例に取れば多くの人がどんどん買うから高くなる、誰も買わなきゃ嫌でも安くなります。
円相場でも全く同じ。
    
円が高くなったのは日本企業が海外資産を売って円に変え(円を買う)、国内で壊れた設備を修復すると読んだ投資家が先回りして円を買いあさったからです。
その結果、異常な円高になったから各国が協調介入して円相場を円安に導いたのです。
   
> 日本でオリンピックが開催され円が大量に買われれば円安になると思っていいのでしょうか?
だから逆です、円を大量に買えば高くなります=円高。
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