「平成」を感じるもの

今話題になっているので重複した質問になってしまっているかもしれませんが・・・

ヨウ素131は300Bq/kgでセシウム137は200Bq/kgだったでしょうか。

どこかのページで、この基準値は一生そのBq/kgの食物なり飲料を摂り続けても
生体に影響のない量だと書いてあったような気がしますが、どうやって調べたのでしょう?
人体実験は不可能ですし、実験動物で調べたのを人間に当てはめたのでしょうか?

どうやって基準値を決めたのかが知りたいです。

当方生物学系の知識はもっていますので、専門的な話もOKです。
逆に危険のみを煽るような浅い意見は求めておりません。

A 回答 (4件)

300Bq/kgと200Bq/kgは、水道水中の乳児を除く基準値ですね。

日本の現在の。
牛乳の暫定基準値もこれに準じています。
その他の食品など、これと異なる暫定基準値が設定されてます。

まず最初に、ベクレル(Bq)とは放射能の存在量を示す絶対量ですから、これが人体に与える影響量を示すものでは有りません。
放射性物質からの距離と放射線の種類と遮蔽物の種類により、人体に与える度合いは千差万別です。
なのでこれを定量的に推測する手法としても、シーベルト(Sv)なるものが発案されており、Svを単位として示される放射線量で人体への影響を「推察」します。
念を押しておきますがこれは「推察」であって断定ではなく、不明確なものです。

水道水や食品の中の放射性物質は、人体に取り入れた後の人体に与える害がナンボ… というものですから、放射線医学の面では人体取り込み後の被曝量が必要になります。
この際のBqからSvへの換算は理化学的なものではなく、専ら医学面での推量によっている手法のようですから、アテになるものとは到底言えませんが、とりあえず国際的に評価を得ている換算法を採用して計算してみれば、基準値と言うのは一般人から見ればかなりのギリギリの線で設定してますね。

I131の体内被曝の場合、取り込んだBq量に2.2X(10の-8乗)を乗じて体内被曝量を推量します。単位はSvです。

そこで例えば、300Bq/KgのI131を含む飲料水を1リットル飲んだら、6.6マイクロSvをします。。。と、仮説的に設定されてます。
毎日1リットルずつ飲んで1年経つと2.4ミリSvの被曝量になります。
これは世界平均の自然被曝量と同じ量です。
つまりその他全く安全な環境で生活していたら被曝量が飲料水だけで毎日毎日2倍の被曝をし続けているという量ですね。
勿論毎日2リットルずつ引用していればこの量は2倍になります。

飲料水の飲用によって自然被曝量と同量の被曝を受けるという環境は好ましいものではなく、私ならこの線で放射性物質濃度を規制します。
しかし中には標準とかけ離れた生活様式をする人も居ますので、この基準値は出来うるなら厳しい方向で設定するのが良心的です。
例えば飲料水の例なら、人間として一日に10~15リットルの引用は可能だし、それを好んでする人も存在する為、できるなら規制値を300Bq/kgではなく30Bq/kgに設定しておくのが良心的でしょうね。

また、飲料水が標準自然被曝量と同水準に汚染されている環境と言うのは、土壌汚染も、大気汚染も、降下物汚染も、野菜汚染も、牛乳汚染も、穀物汚染も、工業製品汚染も、人体接触汚染も、海水汚染も、全ての環境が汚染されている可能性があるため、、、

■ その環境下では標準自然被曝量の数十倍から数百倍の人体への放射線被曝が発生していると見積もられるため、大変危険です。

その地に長く住む事は出来ません。
しかし、、、「ただちに」問題が発生する訳ではないので、出来うる限り速やかに撤退してください。。。ということです。
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WHOの基準の基本が「生涯」でICRPが「1年程度」で


定評的な事故とその調査リポート、各種研究を元に
決定しています。

現在の基準に用いられた代表的な事故なら
 ・1957年10月10日 ウィンズケール火災事故
 ・1986年4月26日 チェルノブイリ原子力発電所事故
ですかね。
具体的に、「リポート毎の基準値改定への影響力」に
ついては私も未調査ですからお許しを。

ただ最近の改定履歴を追っかけると、どうやらチェルノブイリ
の疫学調査(IAEA・WHO等合同)が最も影響を及ぼしている
と思います。


資料内容の抜粋記載は、資料自体が膨大&図表をいちいち
起こさなければならないのでお許しを。


チェルノブイリの最終リポートは2006IAEAだったと記憶しています。

WHOのHealth Effects Of the Chernobyl Accident and Special
Health Care Programmes(Aug 31,2005)なども参考になるかも
しれません。

疫学的調査・研究の鳥瞰ならこれをどうぞ。
http://www.rea.or.jp/oia/wp-content/text/02/H21r …


詳細に正確なところを調べられるなら、日本WHOへ問い合わせる
のが確実かと思います。
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ベクレルをシーベルトに換算して計算するそうです。


人体に影響のあるレベルが100ミリシーベルト。
これは、被曝者、被爆者の研究から導き出したとテレビで説明を聞きました。
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原子力施設等の防災対策について


http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/history/5 …

(108ページ)飲食物摂取制限に関する指標について「5-3防護のための指標」の表3に示した値の算出についての考え方を以下に示す。

1放射性ヨウ素についてICRPPublication63等の国際的動向を踏まえ、甲状腺(等価)線量50mSv
/年を基礎として、飲料水、牛乳・乳製品及び野菜類(根菜、芋類を除く。)の3つの食品カテゴリーについて指標を策定した。なお、3つの食品カテゴリー以外の穀類、肉類等を除いたのは、放射性ヨウ素は半減期が短く、これらの食品においては、食品中への蓄積や人体への移行の程度が小さいからである。
3つの食品カテゴリーに関する摂取制限指標を算定するに当たっては、まず、3つの食品カテゴリー以外の食品の摂取を考慮して、50mSv/年の2/3を基準とし、これを3つの食品カテゴリーに均等に1/3ずつ割り当てた。次に我が国における食品の摂取量を考慮して、それぞれの甲状腺(等価)線量に相当する各食品カテゴリー毎の摂取制限指標(単位摂取量当たりの放射能)を算出した。

2放射性セシウムについて放射性セシウム及びストロンチウムについても飲食物摂取制限の指標導入の必要性が認識されたことを踏まえ、全食品を飲料水、牛乳・乳製品、野菜類、穀類及び肉・卵・魚・その他の5つのカテゴリーに分けて指標を算定した。指標を算定するに当たっては、セシウムの環境への放出には89Sr及び90Sr(137Csと90Srの放射能比を0.1と仮定)が伴うことから、これら放射性セシウム及びストロンチウムからの寄与の合計の線量をもとに算定するが、指標値としては放射能分析の迅速性の観点から134Cs及び137Csの合計放射能値を用いた。
具体的には、実効線量5mSv/年を各食品カテゴリーに均等に1/5ずつ割り当て、さらに我が国におけるこれら食品の摂取量及び放射性セシウム及びストロンチウムの寄与を考慮して、各食品カテゴリー毎に134Cs及び137Csについての摂取制限指標を算出した。

とあります。
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