プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

2005年に公開された、映画「星になった少年」で、
坂本龍一さんが作曲されたshining boy & little randyの
曲の中で笛の音を聴き、この笛はなんの笛になるのか
調べたところ、スペイン出身のバグパイプ奏者、
カルロス・ニュネスさんがリコーダーで演奏されている
ところまでわかりました。

予想では、ソプラノとアルトの2種類のリコーダーを
使い分けていると思うのですが、そのリコーダーのブランド、
もしくはその音と同じ音のでる日本でも手に入りやすい
リコーダーを教えていただきたいです。

また、サウンドトラックを出しているワーナーミュージックに
問い合わせたところ、当時のスタッフが皆退社などから
いらっしゃらず、分からないとの回答でした。

もし答えがわからなかった場合、どう調べたら答えに
繋がるきっかけになるか等のアドバイスでも嬉しいです。

宜しくお願いします!

A 回答 (1件)

おそらくこれはリコーダーではなくティン・ホイッスルだと思います。


(この手のたて笛を吹いている映像を見ると日本人は全てリコーダーと言います)
で、どんな楽器かと言いますと、

・縦笛ですが指穴の数がリコーダーより少ないためリコーダーとは運指がことなります。
・シャープやフラットをほとんどつけることができません。
(一応できることになっていますがその精度からして現実的ではありません。また、スメアなどの民族楽器特有のテクニックも使えなくなります)
・スケールはDが基本です。(ソプラノリコーダーはC、アルトリコーダーはF)
・リコーダーと同じように吹くだけで鳴ります。
・リコーダーよりもかすれており、尺八やフルートのような透明感(雑味)があります。
・安物だとプラスチック、高級品だとアルミやブラス・木管などもあります。
また、頭管部のみプラで管体はアルミなどのハイブリットも多いです。
*ティン(すず)の笛という意味なので、木管ではなく金属性がスタンダードになります。
・高い音(ソプラノ)の出る小さな笛が本来のティン・ホイッスルで、現代に入ってからオクターブ低い音が出るホイッスルが開発されました。これをロー・ホイッスルと呼んだりします。
・ローホイッスルは指穴の間隔が広いため、難易度が高く初心者にはお勧めできないと言われています。また、指穴を抑えるときは指の先ではなく指の腹を使っておさえます。

と、こんな感じですかね。
日本でも扱っているショップはありますので購入可能です。
古楽器店やアイリッシュショップなどを探すと出てきます。

さて、指摘の楽曲で実際に使用されているメーカーなのですが、さすがに音を聴いただけでは分からないのですが予測は可能です。
現在プロプレイヤーの間で人気を誇るのはバーク(Bark)製です。
ピッチの精度が高くまたオクターブバランスもよいということで、プロの世界でも実用に耐えうる仕様として人気があります。各種キーを取り揃えていますので、様々な楽曲で演奏できます。
音色も指摘の楽曲と同じ傾向です。ただし金額は高いです。

ローホイッスルに関して言えば、ちょっとバークとは異なるかなという気がします。
で、考えられるのがオーバートン。ローホイッスルを初めに開発したメーカーで、かつてはCDで聴けるローホイッスルはすべてこのブランドのものでした。独特の雑味が加わったかすれ方と中音域の艶をもっており印象的なのですが、コントロールがなかなか難しい曲者でもあったようです。
なお、この職人さんは数年前に亡くなられていますが、弟子が受け継いでブランドを維持しています。
ただし、大変人気の高いブランドでなかなか手に入りません。

また、オーバートンの廉価版的なものを制作しているメーカーもあり、チーフテンという機種があったのですが、最近では日本で取り扱っている業者はない?ようです。。。
プロプレイヤーでもチーフテンを使っている方はいますし、噂ですが有名なタイタニックで聴ける笛はチーフテンだったという話もあります(真偽のほどは定かではありません)
ただ、このメーカーは仕様変更でがらりと質が変わることがあるようで、現在のモデルを海外から取り寄せたとしても”あの”音が出るかはちょっと疑問です。

どちらにせよ、ローホイッスルは難易度が高いので指穴がおさえやすいDixon(ディクソン)製から入ることをお勧めします。伝統的なほの暗い音色で指摘の楽曲のような音色とはかけ離れていますが、少ない息量で吹けるし大変扱いやすい機種です。


あとは参考になりそうな映像・音源もご紹介させていただきますね。
ttp://www.youtube.com/watch?v=WbtNXtxwBH0&feature=related
この方はたしかチーフテンを使っていたと思います。

ttp://www.youtube.com/watch?v=qYL0_L5iIHA
こちらは日本のホイッスル奏者の安井敬さん。おそらくバークだと思います。

ttp://www.youtube.com/watch?v=OvgB4TqDZn4
こちらも日本人プレイヤーのhataoさん。オーバートンを吹いているようです。
見ての通り、ローホイッスルは大変大きいです。
ちなみに映像はDですが、アルトリコーダーとおなじFでもちょっと辛いです。それくらい指穴が大きかったり間隔が開いている楽器です。

近年hataoさんは日本で初の本格的なホイッスルの書籍を執筆されました。日本の初心者にとってバイブルとなる一冊だと思いますので、こちらも合わせて購入されると練習しやすいかと思います。

ご参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

ご回答本当にありがとうございました。

こんなに丁寧に教えていただけると思っていなかったので、
何とお礼を言ったらいいか・・・言葉に困っています。。

この1曲だけは必ずマスターするように頑張ります。

こんなことしか言えなくて申し訳ないです。。。

お礼日時:2011/05/18 09:45

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