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簿記初心者です。

不良在庫が何故、利益を圧迫するのかを簿記で説明できますか?

P/Lの売上原価は売上に対応する原価なので、在庫は利益とは関係ないですよね。
B/Sの棚卸資産をずっと持っていても良いように思えてしまいます。

確かに在庫を仕入れた際に計上した費用が回収できないのは
マイナスである事は考えれば分かるのですが、
簿記を使って「利益」に対して悪い影響が出る理由を教えてください。

A 回答 (3件)

こんにちは



利益を圧迫するというよりも、経営(財政)を圧迫すると考えてください。
在庫は、販売の機会損失を防ぐ上で必要な資産です。
しかし、必要以上に在庫を抱えてしまうと投下した資金が回収できずに
経営を圧迫します。

この在庫が、早期に販売する機会があるのならば、問題ありませんが、
回転率の悪い在庫や陳腐化した在庫などの不良在庫は、問題です。

利益の圧迫という点ではまず、余計な保管費がかかります。
その在庫がなければ、そこに新しい商品を在庫できます。
そこに不良在庫が残っていると、新たに保管費がかかりますね。

また、回転率の悪い在庫は、せっかくの回転資金を、ただ在庫に変えて滞留させて
いることになります。
陳腐化した在庫は、仕入れた当時の商品価値はなく、その分評価損を計上する
ことが必要になります。

いずれにしても、在庫を滞留させることは企業にとって非常に問題なのです。

現金・預金 → 仕入 → 在庫 → 売上 → 売掛金回収 → 現金・預金

という一連の回転で初めて資金が戻ってきますので、この回転がスムーズにいかないと
資金繰りが圧迫され、会計上、黒字なのに倒産なんてことも起こるのです。

在庫とは関係ありませんが、上記のように、債権が回収されなければ結局のところ
資金が戻らない。 なので債権管理も非常に重要なのがおわかりですね。

従って、『不良在庫』は企業にとっては、会計上、資産であっても、実際にはお荷物な
存在なのです。

以上、なにかあれば補足してください。
では、がんばって^^
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この回答へのお礼

資金繰りに対して悪影響という事ですか。
利益(P/L)だけを見ていても経営はダメですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/06/04 23:16

付け足しな。



保有コスト、簿記で言うたら保管費とかも馬鹿にできひんよ。
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この回答へのお礼

在庫の保管費という発想はありませんでした。
なるほど…。ありがとうございます。

お礼日時:2011/06/04 23:11

在庫は常に悪というものではありません。


商品在庫を含めて会社の資産は将来の収益を得るための将来の費用の塊です。費用がないと収益は出ません。
商品がないと売上は上がらないですね。

正確には経営上不必要に多額の在庫を持つことが良くないということです。
在庫を持つというのは顧客からの注文にすばやく対応して商品を売るためです。
もし注文時に商品がないとその注文は在庫のあるよその業者に行ってしまうかもしれません。

従って注文に対応できるだけの在庫は罪悪どころか必要です。

経営的に問題な在庫というのはAno.1の答にもあるような不回転在庫や陳腐化寸前の在庫です。

これは保有する限り損にならないのでPL上は中立(損でも得でもない)ですが、いつかは廃棄したり在庫処分で安売りしないといけないので損失を隠しているのと同じ結果になります。従って健全な会社では決算の都度不良在庫をチェックして処分損を出してそれが増えないようにします。

一方で積極的に在庫を保有するという戦略もあります。
私が在社した会社では平均5ケ月分の在庫を持って常に即納ということをうたっていました。どんな注文でも翌日中には手元に届けるという方針で、ライバルメーカに多くの場合勝っていましたね。
その代わり在庫負担を減らすためとことんコストダウンには努力をしていました。
この戦略で今は全国でも有数の優良企業になっています。従ってこの場合の在庫は悪ではなくて必要なものということになります。

結論はその企業の経営戦略に従って必要な在庫は持つ、不要な在庫は持たないということです。
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この回答へのお礼

在庫を保有するという戦略面白いですね。
はやく会計知識を身につけて企業の戦略を覗けるようになりたいです。

お礼日時:2011/06/04 23:12

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