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 県民平均所得では、愛知、静岡、滋賀、富山、茨城、栃木が上位の常連です。
 
 考えられる原因としては、(1)大都市圏の近くにあり輸送が容易な上に、大都市そのものに比べると土地が余っている、(2)滋賀の琵琶湖、茨城の霞ヶ浦、富山も立山連峰の関係で川が多く、工場用水に恵まれている などを想定しています

 愛知、静岡は優良メーカーが多く、東京と大阪の中間にあり、新幹線や高速道路もあって輸送にも便利なので、豊かなのは分かります。
 滋賀も、東に名古屋、西に京都、大阪、神戸があり、琵琶湖があるので工場用水に恵まれていて、交通網としても便利なので納得です。
 茨城、栃木も、東京のそばなので分かります。
 
 ネットで調べると、滋賀、三重、広島は自動車工場が多いので豊からしいのですが、富山はそういう話を聞きません。
 富山といえば製薬工場を思い浮かべますが、製薬工場は自動車工場並みに儲かるということでしょうか?
 富山は他の上位県と異なり、近くに大都市圏を抱えておらず、高速道路はあるようですが、新幹線は開通しておらず、輸送に便利な交通網が発達しているとも思えません。
 
 また、新潟は人口が多く豊富な水資源に恵まれ、新幹線も開通しているのに、県民所得ではかなり下のほうにあります。
 福岡も、県内に福岡市、北九州市を抱え、工場も多い土地柄ですが、かなり下のほうにランクしています。
 これは一体、何が原因なのでしょうか?

 この手の調査では沖縄がいつも最下位ですが、沖縄の問題点は何ですか?
 離れ小島のようなところにあるので、輸送の面では不利だと思っています。
 北海道もかなり下のほうにあるし、中央の東京から離れた地方にあるほど、経済的には不利になると考えていいですか?

 所得の結果だけを見ると、工場が多いかどうかだけで決まっている気がするのですが、他の要素はありますか?

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/7450.html

A 回答 (5件)

> 所得の結果だけを見ると、工場が多いかどうかだけで決まっている気がするのですが、他の要素はありますか?



大雑把にいえばその認識は正しいと思われます。

富山は日本海側の工業集積地であり、製造業が非常に大きいです。
合金加工や機械・電気機器・造船・価額などのプラントが多数あります。



> また、新潟は人口が多く豊富な水資源に恵まれ、新幹線も開通しているのに、県民所得ではかなり下のほうにあります。
> 福岡も、県内に福岡市、北九州市を抱え、工場も多い土地柄ですが、かなり下のほうにランクしています。これは一体、何が原因なのでしょうか?

結論だけいえば、新潟は人口が多く、その多くが65歳以上の高齢者であるためです。65歳以上人口は、全国平均では22%程度ですが、新潟では25%を超えています。
福岡については、あまり産業がうまくいっていないからのようです。鉱工業指数も、ここ5年くらいは停滞から少し下降、というのがトレンドです。



> この手の調査では沖縄がいつも最下位ですが、沖縄の問題点は何ですか?

沖縄には工場がありません。簡単にいえば、電力の問題と用地の問題が大きな問題があります。
もう一つ言えば、沖縄の最大の産業の一つは米軍基地ですが、米軍基地のGDPは統計上、米国に含まれます。



> 所得については統計的な数字と実態にはかなりの乖離が見られるのが現状です。

と書かれている方がいますが、どうも統計的な数字がどうやって作られているのかご存じないようです。
端的にいえば、補助金などの移転所得と、生産の結果の付加価値額から得られる所得とを混同しています。
また、「所得」という言葉の県民経済計算での意味合いをあまりよくご存じないようです。

この回答への補足

回答ありがとうございます

 県民所得には法人所得も含まれるらしいので、東京が断トツなのは当たり前なようです。実際には、ここまで金持ちばかりなわけじゃないですよね。
 沖縄の経済の3分の1が米軍基地関連らしいのですが、それが日本で換算されないなら、沖縄の所得が低いデータとして現れてもおかしくないですね。
 高齢者や学生が多ければ、所得水準が下がるのも納得です。

 どうも統計だけだとよく分からない面もあるようですね。以上の点を踏まえた上での統計があればよいのにと思っています。

補足日時:2011/06/08 01:30
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>沖縄は海の幸が豊富らしいです。


> 南国の経済が発展しない1つの理由に、海の幸山の幸が北国よりも豊富なので、
>自給自足で何とかなってしまうことがあるらしいです。

 そのとおりです。しかしこれが沖縄の人達の智慧と言えるのでしょう。内地のように獲れるだけ獲ってそれを東京や大阪の大消費地へ送ればGDPを稼げます。しかしその先に待っているのは資源の枯渇と値崩れによる採算割れでしょう。

 ところが沖縄の猟師さん達は売りさばくのは沖縄県内だけで、規模拡大の意志が殆どないのです。それによって資源が維持され、沖縄全体の台所に安定的な供給をすることが可能になっているのです。沖縄のGDPが上がらないのは問題視するのが筋違いなのです。

 新潟と沖縄は大学進学率が全国最低を争っているのですが、実は懐が温かい親は、何も苦労して学歴をつける必要もないではないかと考えているからなんですよ。その方がむしろまともだと思いますがね。現実にそれで食えてしまっているのですからね。

この回答への補足

回答ありがとうございます
 
 新潟は米どころで農家が多く、沖縄は漁師が多いので、大学に行く必要は他の地域より少ないのでしょうね。
 ただ漁師はよく分からないですが、農家は基本的に世襲だと思うので、工場などの雇用がないと、農家以外の家に生まれた子供は大変なのかなとも思っています。

 愛知出身の知り合いに聞いたら、地元の人を優先して採用したがるため、愛知県の若者は、勉強しなくても将来必ず工場に勤めることができるので、遊んでしまう若者も多いそうです。
 一方、裕福なので教育にお金を掛けることができるので、上位層も多いらしいです。
 名古屋の結婚式は豪華だったり、愛知ではパチンコが盛んだったり、ブランド物のバッグを使うことで知られるギャル男の発祥の地だったり、寮を完備した予備校が多かったり、愛知はお金持ちエピソードが多いですよね。

 東京は貧富の差が大きいけれど、愛知は富山のように工場が多い地域のほうが、貧困層は少なそうな気がします。

補足日時:2011/06/08 14:21
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 質問者さんの考えも、これまでに寄せられた回答も地理的視点で書かれています。

それはそれで正しいと思いましたが、ここは経済学のカテなので、いろいろな経済統計を調べてみました。

 すると、富山県は、全国と比較し県内総生産や就業者数に占める製造業のシェアが高いこと、有効求人倍率が高く失業率が低いこと、人口に対する就業者数の比率が高いこと、賃金水準はそれほど高くない(石川、福井より低い)ことなどがわかります。
 製造業の雇用が多く、賃金はそれほど高くないけれども働いている人の割合が高いことなどが所得水準の高さにつながっているのではないかと思われます。勤勉な県民性、共働きが当たり前という富山県の特徴と結びつきます。
 製造業の内訳は工業統計表が詳しいです。富山県は製薬を含む化学のほか、非鉄金属や機械などもあります。

 福岡県については、賃金水準は富山県より高いのに、1人当たり県民所得は富山県より低いです。失業率が高いことや学生が多いことなどから、働いている人の割合が比較的低いことと関係しているかもしれません。

この回答への補足

回答ありがとうございます

 所得データは殆ど工場の数で決まるようですが、都心の大企業のオフィスで働いてる人達と比べると、工場労働者の1人当たりの賃金は安いのではないだろうかと思っていました。
 
 ただ地元企業の小さな工場で働いてる場合と違い、富山や愛知など、大企業が進出している大きな工業地帯で働いている場合は、地元の平均的な賃金水準よりも高い給料を貰っているのかもしれないです。
 地元企業で営業などを勤めるより、東京に本社のある大企業の工場で働いたほうが金になるのかなと思っています。
 
 大きな工場がくれば雇用が沢山生まれるので、失業者が少ないということも、平均的な統計に対してはかなり影響がありそうです。
 富山は共働きが多いとのことですが、人口当たりの労働者比率が高いことも関係していそうですね。
 
 平均所得が高いということと、実際に労働者1人1人が高い賃金を貰っていることは必ずしもイコールではなさそうですね。

補足日時:2011/06/08 01:39
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 所得については統計的な数字と実態にはかなりの乖離が見られるのが現状です。

一般的に農業、漁業などに従事する人の所得が過小に計算されることが挙げられます。農漁業では国からいろいろな形で手厚い保護が加えられており、これが自民党を支える大きな要因でアリ続けていて、それは今も続いていることなのです。新潟などの所得が低いとされるのはそのような事情から来ております。農漁村地帯を実際に見て回られるとすぐにわかるのは住宅の立派なこと、自家用車が所帯の成人数に匹敵するくらの台数が保有されていることなどからそのあたりの事情がお分かりになる筈です。税制面でも自宅の光熱費、水道代、ガソリン代等の一部または全部が経費としって認められていて、これはいわば既得権益になっている事情などもこれに当るでしょう。

  マスコミは戦前にはこれらの業種に従事した人達が富裕層からいわれのない差別を受けていたという事情からこの事実を取り挙げて是正を促すということに躊躇し、一切やろうとしないのもまたこの不合理な事実が是正されない大きな理由になっています。

 大学の奨学金は保護者の所得が低いものが圧倒的に有利なように配分法が決まっているのですが、その大部分は農・漁業に携わっている家庭の学生が占めており、その学生は高級車を乗り回している場合もあったりするという事実があります。一般に給与所得者の子弟は育英会の奨学金を受け取るのは極めて困難で、著しい差別を受けているとも言えます。

 このような事情ですから統計によるデータだけでは本当の貧富は分らないということになっています。

 新潟について言えば嘗ては日本有数の米所として最も豊かな県とされて来ましたが、高度成長が始まったとき、田中角さんのお蔭で大量のインフラ整備資金が流れ込んだために建設業が県の最重要産業となって繁栄を謳歌しました。一方、お隣の長野県は耕作面積が狭く、農業収入が上がらないために企業誘致に努めたのです。そしてインフラ整備が一段落して公共投資が減少すると新潟の平均所得はお隣の長野県に追い越されてしまいました。しかし、それはうわべだけのことであり、長野県は給与所得者が著しく増加したことによる平均所得の増加が統計値を水増ししているだけなのです。新潟県の人々の生活は実は農業に支えられて不況にも拘わらず安定したものであり続けているのですよ。

 沖縄についても同じことが言えます。沖縄、特に離島を訪れて見ると現金収入は確かに低いのですが、それを問題視する方が問題で、人々は昔ながらの自給自足に近い生活を謳歌しており、都会の喧噪に病んだ若者が続々移り住んでいますよね。やたらに統計量だけを改善するための施策は大きな失敗を招く筈です。

この回答への補足

回答ありがとうございます

 沖縄は海の幸が豊富らしいです。
 南国の経済が発展しない1つの理由に、海の幸山の幸が北国よりも豊富なので、自給自足で何とかなってしまうことがあるらしいです。
 農業にしろ漁業にしろ自給自足ができる面があるので、現金収入は少なくとも生活が何とかなるそうです。

 ただ新潟はそういう話を聞かないのですが、沖縄は県内に雇用が無くて、高卒の人達が関西地方の工場に集団で就職するという話を聞きました。
 大阪市などには、沖縄出身者が非常に多い区があるそうです。
 
 特に農家は世襲が多いので、やはり工場がないと新規の雇用が生まれないのかなと思っています。
 もしかしたら、新潟でも同じ現象が起きているのかな?と思いました。

補足日時:2011/06/08 00:42
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 まあ後から見るといろいろ理由はつけられるだろうけど、富山に限っては(富山県人として)思いまするに、「新産業都市計画(略して「新産都市計画」)の結果でしょう。

きちんと調べていないけど、戦後の傾斜生産方式で日本でお金が回り始めたときの投資計画に組み込まれたことが大きい。
 なぜ選ばれたかといえば、やはり富山湾が良港として使いやすいことと、山が多いので水力発電の電気が豊富ということがあげられます。ですからこれを使ってアルミ産業(日本軽金属の発祥の地。YKKアルミ供給元。)が結構大きい。
 あとちょっと教科書には出ませんが、昔から知事が内務官僚だったので、内務省人脈でお金が流れやすい。

 なお新産業都市計画はいくつかの帯状に地域を決めたので、ほかの地域とのつながりで見るとわかりやすい。時代によって違いがあるけど、北九州から瀬戸内海へのラインとか。

この回答への補足

回答ありがとうございます

 富山は、(1)大都市圏に近い、(2)便利な交通網、(3)自動車工場という通常の3条件を満たさないのに所得が高いので、凄いなと思ってました。
 日本海側は元々波が荒くないし、能登半島があるから余計に波おきなそうなので、確かに港として便利ですね。

 製薬工場が収益が凄いのかと思ってたら、アルミ工場のほうが利益が上がるのですか?

補足日時:2011/06/08 00:28
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