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私の愛読書『ナポレオン~獅子の時代~』の作中にて、マスケット銃で150メートル先の騎兵を撃ち落とすという描写がありますが、現実にそんなことが可能だったのでしょうか?

又、その時の狙撃姿勢は、仰向けになり、背嚢を台座にして狙撃するというものでした。現代ではうつ伏せで狙撃するのがメジャーですが、マスケットでは仰向けのほうが撃ちやすかったりすのでしょうか?

A 回答 (3件)

>マスケット銃で150メートル先の騎兵を撃ち落とすという描写がありますが、現実にそんなことが可能だったのでしょうか?



 まず無理だと思います…。
 (当んないので当時のマスケット兵って密集隊形でゆっくり敵陣に接近[相手の白目が見えるくらいの距離まで]し、号令の元に一斉射撃をしていたわけですし…。)

 現代のマズルローダーシューティングという古式前装銃を使った試合では、50mで競技を実施します。

 当時の最良の射手に相当するであろう競技選手が、当時では期待できないほど高精度の弾丸(新円に近いほど命中精度が上がる)と火薬(配合純度など)を使用しても、競技として成立するほど的からは外れる訳ですから…。
 (その三倍の射程で必中を期待するのは…。)

 あと胸甲騎兵が装備する鎧って近世イギリス軍の論文、および現存する骨董品の胸甲に銃弾を防いだものが存在(ドイツ製の鎧が強靭であるという評価が有った。リンの含有率が低いなどの理由が有り)していますから、マスケットの有効射程を超える距離だと当っても貫通しない可能性が…。

 あと、ナポレオンの時代だとアメリカの独立戦争の戦果も有って、ドイツ猟兵などはライフル銃を装備してました。前もって狙撃する意図が有るのであれば、ライフルを使った方が現実感が…。
 (まあ、フランス猟歩兵の公式装備はマスケット銃ですが…。)

 まあ一番の問題は、敵騎兵が150mまで接近しているって事は、目標は相応の速度で動いている訳ですよね?
 スナイパーライフルを使っていたって移動目標を射撃するのって難しいですよね…。
 (ケネディ大統領の狙撃では僅か数十mから時速10数Kmで動いている目標を狙って外れ弾が出ている訳ですし…。)
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 当時のマスケット銃による命中率は、熟練兵が落ち着いた環境で発砲した場合でも100メートルで50パーセント前後だったそうです。

銃身内にライフリング(螺旋状の溝)が施されていないので同じところを狙って撃っても、撃つごとに着弾点が変わってしまうのですね。
 マスケット銃を用いて150メートル先の騎兵を撃ち落とす、というのはできないこともない・・・ですが、相当運任せになると思います。

 また、マスケット銃の射撃姿勢に関してですが、一番撃ちやすいのは「棒立ち」姿勢です。なぜなら、マスケット銃は先込め式の単発銃だったので、うつ伏せ姿勢で撃つと次弾の装填ができないのです。「仰向けになって背嚢を台座に」というのはその点を考慮しての描写なのでしょうが、基本的にマスケット銃は狙った所に正確に飛んでくれない銃ですので、一定の時間内で可能な限り弾をたくさん放つことができる「棒立ち」姿勢が、たとえ危険であっても一番「撃ちやすい」姿勢になるのだと思います。
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仰向けの射撃姿勢(拳銃)で


膝を立てて膝に拳銃を当てるのが最も安定した射撃姿勢です。

ただ、アメリカンスタイル(レジャー射撃と個人と自由思想)だと認識すべきです。

ですので、背嚢を台座にした仰向けの射撃姿勢自体は間違っていないと言っておきます。
うつ伏せの場合、呼吸の度に姿勢が上下するのが欠点です。


国によって射撃姿勢は決まっています。
ただちにホフク前進や突撃姿勢に移れるのが当たり前であり、
足を敵に向けるのは全ての面で自分の身が危険です。
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