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普段、都内でレトロな町並み等を写真に撮ったりするのが趣味なのですが
そこへ時々写るレトロな看板の中に、電話番号が書かれている事があります。
その看板の電話番号体系で、大凡の年代(=創業年ではない場合のほうが多いですが…)
を特定したいのですが、
丁度良さそうな資料が、ネットを検索しても良く見つけられませんでした。

ちょっと判りづらいかもしれませんので説明しますと、
市内局番がX、加入者番号がYとして
今であれば03-XXXX-YYYYという感じになりますが、
1991年(場所に依っては1988年頃)までは、03-XXX-YYYY
1960年(たぶん)までは、03-XX-YYYYだったようだという頃までは判りました。

その、市内局番が3桁化される前までの変遷が知りたいです。
込み入った経緯になると思いますので、大凡の流れと年代でも構いません。
(※3桁化以降は大体調べられたので、回答不要です)

今迄、(NTT収容局らしき名称)-YYYY、または(NTT収容局らしき名称)-YYY
というのは見つけましたが、いつの時期なのか良く判りませんでした。
この内、「NTT収容局らしき名称」の部分については
最初は、東京市時代の区の名前かと思いましたが、当て嵌まらない所が結構あったので
既に当時存在したNTT収容局の名前を当てているのだろうと推測しただけで、確証はないです。
大塚、大手、大崎、巣鴨という市内局番(とは言えないかもしれませんが)も見つかりましたが
東京市の15区時代、35区時代どちらにも存在していませんでしたから、明らかに区名ではないだろうという判断で…
(勿論、区名と一致する名称もありましたが)
参考1)http://denwakyoku.jp/tokyomap.html
参考2)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%

A 回答 (1件)

関東大震災や東京大空襲を考慮すれば、


大正期や戦前は論外とのダメだしを受けそうですが^^
終期は分かりませんが始期について可能な範囲で調べてみました…
変遷の一部には違いありませんが、御参考になるか否かは?ですm(_"_)m

下記『一二等局(及特定三等局)業務要覧』によれば、
「巣鴨」は、遅くとも大正7年度には存在し、
昭和7年度又は昭和8年度で「巣鴨」廃止?
「大塚」は、大正11~14年の不明期間がありますが、
遅くとも大正15年&昭和元年度には登場しています。

なお、下記『職業別電話名簿 東京・横浜』によれば、
「大手」は恐らく関東大震災絡みで大正14年度(或いは大正13年度)に登場し、
…過渡的な局なのか…
大正15年度に廃止変更区域(大手→浪花)・一部残存区域(大手)などがある様子です。
一例を示せば、
S木インキ店(同一屋号・同一住所)の場合、
大正12年度「神田局」→大正14年度「大手局+下四桁変更」→
大正15年度「浪花局+下四桁変更」。

また『五十年間に於ける電話の発達/稲田三之助著/日本逓信学会/昭和3』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1107017/24
(38・39頁)<24/38>によれば、
自働交換機は大正十一年十一月逓信省内に初めて試験的に設置せられ、…
同(十二)年九月関東大震火災のため東京横濱の電話設備は殆んど烏有に帰したので、
その善後策として一大英断を以て自働交換方式を採用すべき大計画を立て、
直ちに其の準備に着手し、…
東京に於ては大正十五年一月先づ京橋、本所の両局を、
三月に至つて下谷、茅場町、神田の三局を開始した。
尚引続き大正十五年度の工事として丸ノ内、日本橋、芝、九段、大塚の各局が開始さるゝ筈である。
東京に採用せられた自働交換方式は英国A、T、M、型六数字式で、
首位の数字は区割、次位は局、残り四数字は加入者番号に充てた者(まま)である。…

概要は以上ですが、戦前の素材は可能な範囲で下記に揃えてみました。
ヒントになりそうなら御自身にてじっくり御確認下さい^^

近代デジタルライブラリー(国立国会図書館)
http://kindai.ndl.go.jp/index.html
にてキーワード「一二等局」で検索すると断片的ではありますが、
大正7年度~昭和8年度(うち大正9・11~14年度、昭和2・7年度漏れあり)
の電話局の一覧が確認できます。

◆『一二等局業務要覧 大正7年度/逓信省通信局編』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/975861/64
「巣鴨局」有り
◆『一二等局業務要覧 大正8年度/逓信省通信局編』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/975862/61
「巣鴨局」有り
◆『一二等局業務要覧 大正10年度/逓信省通信局編』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/975863/68
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/975863/70
「巣鴨局」東京市内以外に有り
◆『一二等局及特定三等局業務要覧 大正15年昭和元年度/逓信省編』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1117806/104
「大塚分局<今回調べた中では初登場>」東京市内に有り、
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1117806/106
「巣鴨局」東京市内以外に有り
「大手局」記載なし
◇昭和2年度?
◆『一二等局特定三等局業務要覧 昭和3年度/逓信省編』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1075137/65
「大塚分局」東京市内に有り
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1075137/66
「巣鴨局」東京市内以外に有り
◆『一二等局特定三等局業務要覧 昭和4年度/逓信省編』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1075145/64
「大塚分局」東京市内に有り
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1075145/65
「巣鴨局」東京市内以外に有り
◆『一二等局特定三等局業務要覧 昭和5年度/逓信省編』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1075151/67
「大塚分局」東京市内に有り
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1075151/68
「巣鴨局」「大崎局<昭和5年度初登場>」東京市内以外に有り
◆『一二等局特定三等局業務要覧 昭和6年度/逓信省編』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1075160/64
「大塚分局」東京市内に有り
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1075160/65
「巣鴨局」「大崎局」東京市内以外に有り
◇昭和7年度?
◆『一二等局特定三等局業務要覧 昭和8年度/逓信省編』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1075164/64
「大崎局」東京市内に有り
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1075164/65
「大塚分局」東京市内に有り
※昭和7年度又は昭和8年度で「巣鴨局」廃止消滅?

同様にキーワード「電話」などで検索したものは
下記のとおりです。

◆『横浜東京電話交換加入者名簿 明治27年6月改、追加第2号(明治28年3月改)/
東京電話交換局横浜支局編/東京電話交換局/明27.7-28.7』
◇横浜東京電話交換加入者名簿[第1冊]明治27年
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805625/1
◇横浜東京電話交換加入者名簿[第2冊]明治28年追加第2号
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805626/1
◆『東京横浜電話交換加入者名簿 明治27年6月改 追加第3号、
28年3月改 追加第2号/東京電話交換局/明27-28』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/805486/1

◆『職業別電話名簿 東京・横浜/日本商工通信社編/11版/大正11』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950545/17
◆『職業別電話名簿 東京・横浜/日本商工通信社編/12版/大正12』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950546/12
◆『職業別電話名簿 東京・横浜/日本商工通信社編/13版/大正14』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950548/12
例えばS木インキ店(同一屋号・同一住所)の場合、
大正12年度「神田局」→大正14年度「大手局+下四桁変更」
◆『職業別電話名簿 東京・横浜/日本商工通信社編/15版/大正15』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950547/20
例えばS木インキ店(同一屋号・同一住所)の場合、
大正12年度「神田局」→大正14年度「大手局+下四桁変更」→
大正15年度「浪花局+下四桁変更」
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950547/41
「大手局」残存例
◆『職業別電話名簿 17-20,24版/日本商工通信社編/昭和2~9』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1142440/19
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1142536/20
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1142643/12
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1142736/23
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1142887/23
◆『職業別電話名簿 第22版/日本商工通信社編/昭和7』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1121035/7
◆『職業別電話名簿 第25版/日本商工通信社編/昭和10』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1112313/16

◆『東京特選電話名簿 上巻/三友協会調査部編/三友協会/大正11』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/958749/12
◆『職業別復興調査録 東京・横浜/東京商工通信社編/大正13』
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/950554/37
◆『東京電話番号簿 昭和2年10月1日現在/東京中央電話局/昭和3』
加入者名電話番號及設置場所
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1024218/34

以上
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この回答へのお礼

ネットで検索しても、これはという情報を見つけ出せなくて途方に暮れておりました。(泣)

やはり、単純な移行だけではなく、局の開設と共に
複雑な統廃合を繰り返してきたという事ですね…。

詳細な出典を教えて頂きありがとうございます。
大変参考になります。
特に、近代デジタルライブラリーのリンクは心より感謝します!

実は、込み入った質問だと自分でも自覚していたため、
「もしや回答が付かないのでは…」とかなり不安がありました。
なので、尚のこと嬉しかったです。

お礼日時:2011/10/04 20:59

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