あなたの「必」の書き順を教えてください

カテが違うかもしれませんが、昔聞いたSFの小話です。

近未来、地球に似た惑星が発見され、調査隊が派遣されることになった。
しかし、その惑星までは最新のロケットでも数千年かかる。
コールドスリープの技術を開発した人類は志願者を募り、
数千年をかけて調査隊を派遣することになった。
ロケットが発射されて数千年後
宇宙船のコールドスリープは設計どおりに機能し、調査隊は数千年をかけ、
全員無事に惑星にたどり着いた。
たどり着いた惑星で調査隊が見たものは信じられない光景だった。
惑星には地球人に似た宇宙人が築いた高度な文明があった。
調査隊は人類初の宇宙人との接触、彼等の優れた文明に狂喜した。
驚く調査隊をその星の住人は歓迎し、賞賛し、VIPとして迎え入れた。

調査隊は最初、興奮し夢見心地で過ごしていたが、よくよく話を聞くと
彼等が出発した後、地球の科学技術の発達により、より速度が出せるロケットが次々と開発され
後に出発した調査隊が次々と彼らを追い抜いて行き
先に着いた調査隊や開拓隊が惑星を開拓していた。
その星にいたのは全て地球人で、
その高度な文明は彼等が出発した後に地球人によって築かれた文明だった。
彼等は一番最初に旅立った調査隊の勇気と開拓精神をたたえて
彼等を人類のヒーローとして迎え入れただけだった。

…ちゅう話です。
原作があると思うのですが、
どなたかご存じないでしょうか?

A 回答 (6件)

質問の要約に最も近い作品と私は思います。



1971年3月15日早川書房より発行のSFマガジン・ベストNO-1
という短編集です。当時の早川SFシリーズ分類で3059です。
作者名 A・E・ヴァン・ヴォグト
作品名 遥かなるケンタウルス

本書は1959年12月に創刊されたSFマガジンに1960年ぐらいに
掲載された短編作品から12作品をまとめて本にした物です
福島 正実が深く関わっていました。
日本で最初の紹介は雑誌SFマガジンに1960年という事で51年前。

本書では初版を翻訳して採用しています。
ヴォグトにより後年スペース・ビーグル号の冒険、第一話と
して書き直しがされています。なので同じ早川書房でも後年
に発行された本では題名と作者が同じでも内容が違う本も在る。
今では似た内容の物語も多数生まれていると思います。
星信一の作品にも影響を与えたと思える物語。

A・E・ヴァン・ヴォグト作品は難解な話が多いのですが
この作品はとても判り易い物語でヴォグト作品の例外の一つ。
これは短編という事で判り易いのかも知れません。

SFは宇宙を題材にした作品がとても多いのであながち天文学
で質問も有りですよね。今話題の相対論もSFで広まったような
ものですしね。書棚の最下層のダンボールを広げてようやく発見。
忘れていた懐かしい本が幾つも出てきて何度も手が止まりました。

アニメとゲーム全盛でSF小説はもうひとつですがそれなりに良いですね。
なおアニメやゲームやSF小説のページが10月中に作られるサイトです。
同好の人達が集まれば感想や意見の交換が気楽に出来ると想います。
http://www.ac.auone-net.jp/~syokunin/

ここ20年ぐらいはSF小説をあまり読んでいないので近年の作品に
は内容がもっと近い物語が在るかも知れません。自分の齢を感じる。
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この回答へのお礼

二つの回答をまとめてお礼させていただきます。

50年以上昔の作品が原点だったとは素直に驚かされました。
アポロが月に向かうずっと前から、人類は太陽系の外の惑星に旅立ち
開拓し、移住する… そんな壮大なことをリアルに想像していたのですね。

ここ数日、星新一さんの作品を幾つか拝読しましたが、
昔読んだときとはまた違う印象を受け、他の作品にも興味がわいてきました。
やはり大人になってもSFは十分楽しめますし、
人類の未来、現状の世界に見られる公害問題など、いろいろと感じ、考えさせてくれます。

私が天文学に興味を持ち始めたのも、子供の頃に読んだ児童文学の幾つかの作品や
手塚治虫さんの漫画の影響があります。
そういった作品によく見られるのが滅び去ってしまった種族や文明です。
戦争や環境破壊によって、故郷を失い宇宙を放浪している異星人が時折描かれることがあります。
幼いときには対岸の火事のように、他の世界、他の星の出来事として、
すんなり受け入れた後、何の抵抗も無く受け流すことが出来ていたのですが、
大人になり、世界の現状を見るにつれ、そのような作品を残した作家の方々の心中が推し量られます。

現在どのようなSFの児童文学や漫画が発刊されているのか詳しくは分かりませんが、
人類の未来に警鐘を促し続けるような作品が創作され続けていることを祈ります。

作品の原作を詳しく調べていただき、
また、それに付随して様々な情報も教えていただき感謝しております。
本当にありがとうございました。

P.S
最近の宇宙に関する漫画で幾つか目を通している作品があります。
もし、興味がわいたら一度目を通してみることをお勧めいたします。

『宇宙兄弟』小山宙哉 講談社。
幼いときにUFOを目撃した二人の兄弟が宇宙に興味を持ち、宇宙飛行士を目指す物語です。
SF作品というよりは宇宙飛行士とそれを目指す人々、それを支える人々の群像劇で、彼等のヒューマンドラマを描いた作品です。

『MOONLIGHT MILE』太田垣康男 小学館。
人類の最高峰を目指して宇宙を目指した二人の青年が政治に巻き込まれながら宇宙、月へと上り詰めていく作品です。
2010年前後の現代を中心とした話ですが、設定などに多少違和感を覚えてしまうかもしれません。
しかし、物語の中心軸である政治的な部分の描写が現実的で、今後、人類が本格的に宇宙に進出することに対して少々考えさせられてしまうものがあります。

お礼日時:2011/10/12 07:08

書き忘れましたが初回原作の最後は宇宙船を買い入れて


出発時点より1年半過ぎた地球に帰還します。キスして別
れた恋人とも数時間で会える。これ以上の幸せは無い~

という場面が最後。とてもハッピーなのが初回作。
どういうわけか以後に見かける似た物語は帰還は無しが多い。
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星新一の作品群に流れるのは特別の


目標や英雄的行為によらずとも世の
中は変化し歴史となって行くという

社会全体への信頼でしょうねえ~
それが格別の努力を否定するように
見えるので傍観者と嫌われる事にも

なるのでしょうねえ・・・
早川にしろ創元にしろSF文庫リスト
自体の原題が多数変更されているので

簡単では無いでしょうから。
質問を10日ぐらい閉めないなら書棚
から見つかると思いますがどうします?

なにしろ1~2日で閉める人が多いので。
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この回答へのお礼

探していただけるなら大変ありがたいです。

元々急いでいる探し物ではありませんし、ゆっくり探す予定でしたので、
しばらくの間は閉める予定はありません。

ちょうどよい機会ですので私も星新一さんの作品をいろいろと読んで見ようと思います。
著名な作品を数本読んだことがあるだけなので、読み進めるうちに新たな発見や出会いがあるかもしれませんしね。

kawasemi60さんのご協力と心遣い本当に感謝しています。

お礼日時:2011/10/06 06:31

>原作があると思うのですが



ストーリー的には星新一調です。
これを中篇小説として引っ張るだけの作家は少ない(恐らくいない)と考えます。

コールドスリープの題名のひとつで
数千年かけて到着すると、そこは全員が地球に帰る準備をしていた所だった。

こう言う内容です。
思いの他人の努力や英断を「無駄足、無意味」と中傷する結末が多いのが特徴です。

私が所有する現代文学選にも「ぼっこちゃん」は掲載されていますから評価は高いのだと思います。

人物的には星製薬を望み通りに倒産させて思い通りに小説を書く。
とありますが、先代の失策から火達磨に近い台所を受け継いだのが実情のようです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
他の方の回答でかなり昔の作品であることが分かりましたので
やはり星新一さんの作品である可能性が高そうです。
辿り着いた先の星で、歓迎されもてはやされ、VIPとして扱われるものの
命を懸け、人生を懸け、二度と戻れないかもしれないと覚悟して旅立ったにもかかわらず
何かを発見したわけでもなく、未知の世界に降り立ったわけでもない調査隊のせつなさ
満たされない心、徒労感…
そういったものを強く感じてこの話が心に残ったのですが、
やはりこれは星新一さんの作品らしい特徴ですね。
星新一さんはかなりの数の作品を残していますが、楽しみながらゆっくり探して生きたいと思います。

お礼日時:2011/10/05 07:24

良く要約されています。

これは昔
読みました。早川書房の短編集で
はなかろうかと思います。創元社

かも知れませんね。書棚のどこか
に在るはずですが大量すぎて発見
不能。約40年前の作品かもっと昔。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
うすうす感じてはいたのですが、相当古い時代の作品のようですね。
地球や人類、それまでの人生に、
もう二度と帰れないかもしれないと、ある種の別れを告げて旅立った結果が元いた場所の延長線上。
しかも、何かを発見したわけでも調査したわけでもなく、
ただ長い時間をかけたどり着いただけ…。
古い作品で、この様な切なさを持った作品を書いているのは星新一さんの可能性が高いので
その辺りを中心に探してみたいと思います。
星新一さんの作品だけでも軽く数百はあると思うのですが…。
作品が製作された年代が分かっただけでも本当に助かりました。
ありがとうございます。

お礼日時:2011/10/05 07:07

 その話と類似点はありますが、明確に異なる点もありますので、ご希望の作品名を挙げることができず、申し訳ありません。



 類似作品は、星野之宣のSF短編集漫画「2001夜物語」のなかの、あるエピソードです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/2001%E5%A4%9C%E7%89 …

 受精卵とその保育器を搭載した宇宙船が、既に人類が生存できると思われる惑星を持つ恒星へ旅立ちます。受精卵提供者そっくりの、男女型アンドロイドを搭乗員として。
 やがて、受精卵は赤ん坊となり、アンドロイドの世話で、子供たちは育ってきます。
 そして、目的地の惑星に降り立つと、自然が地球と同じで、しかも豊かで美しいところでした。アンドロイドはそれを見届けると、静かに機能停止します。

 実は、その宇宙船を送り出した後、到着するよりずっと前に、技術が進歩して、もっともっと早く簡単に他の恒星に行けるようになってしまっていました。後悔した関係者らは、その惑星を地球と同じ環境に作り変えるための機械や資材を満載した進歩した宇宙船を次々と送り出し、惑星を住みよい環境に変えて準備を整え、送り出した子供たちが到着したら快適な星で暮らせるようにし、せめてものお詫びとしたのでした。

 仰っている話も読んでみたくなりました。

この回答への補足

確かに探している話とは少し内容が違いますが、こちらの話の方が素敵ですね。

私の探している話では、人生をかけ未知の世界に飛び立った調査隊が
辿り着いたのは、昔いた世界の延長線上…。
決死の覚悟を持って地球や今までの人生と決別して旅立った結果がこれだと思うと
無性に切なくてこの話が心に残っていたのですが、
cozycube1さんの話では、ある種の切なさと共に希望や人類の優しさ・暖かさがあって癒されますね。

補足日時:2011/10/05 06:48
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
私もこちらの話にとても興味がわきました。
今度、是非探して読ませていただこうと思います。
人類はやがて他の惑星にその足跡を刻むときが来ると思いますが
cozycube1さんに教えていただいた話のように希望と平和に満ちた世界が待っているとよいですね。

お礼日時:2011/10/05 06:54

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