メディアリテラシーにより、送り手の責任は回避されるのでしょうか。

Question

「メディアリテラシー」という概念は、送り手であるあらゆるマス・メディアの責任を、情報の受け手に押し付けていると思うのですが、そうではないのでしょうか。

私には、メディアリテラシーという言葉は免罪符のように聞こえて仕方ありません。

hirokaorin · Accepted Answer

メディアリテラシーという概念を少し、狭義にとらえて誤解されている部分があるようですね。
　メディアリテラシーは、まず、情報を取捨選択・解釈し，その情報が本当なのかどうか、どのような意図で作られた情報なのか，どのような意味があるか，社会にとって役立つのか，内容を判断する能力です。
　そして、さらに言えば、いろいろなメディアを利用して，人々に情報発信できる能力もその範疇に入ります。また、情報の受発信のために必要な機器の操作能力もメディアリテラシーの概念に含まれます。
　以上のことから、この言葉がマスメディア側の免罪符になる、というような解釈は少し偏った考えになってしまいます。むしろ。国民のメディアリテラシーが上がれば、上がるほど、マスコミの緊張感は高まり、良質な報道に努めることになるでしょう。おかしな報道は、人々に評価されす、競争力を失うことになるからです。

hirokaorin · Answer

maijuinさんの補足やお礼の欄に書き込まれている文章を読むと、メディアリテラシーをかなり理解されている方のようにも思えるのですが・・・まあ、それはさておき、確かにおっしゃるように、国民のメディアリテラシーを高めることは容易ではありません。
　これはどういうことかと言うと、端的に言えば、メディアリテラシーが低い人々は、情報の受発信能力が低く、問題意識も薄い場合が大半だからです。ゆえに、いくら良質の報道や情報が発信されていても、それを受信することはなく、問題意識も育たず、いつまでたっても情報に対する分析、能力や理解力は上がりません。
　つまり、maijuinさんのように、常に問題意識を持っている人は、いいのですが、本当に必要なはずの、政治だかとか経済だとか人権だとか、環境だとかいう情報に対して、何の反応も示さず、馬耳東風の人々がたくさんいるのです。メディアの側からすれば、本当はそんな無関心層に情報を受信してもらいたいのですが、その人々は受信能力が低い、というジレンマに陥るわけです。
　この無関心層の人々のリテラシーをどう高めていくのかが、最大の課題ではないかと思っています。
　別の問題として、次代を担う人々のリテラシーを高めるためには、メディアリテラシー教育が不可欠なのですが、日本はこの方面の教育が全く不毛です。この問題も解決しないと、やはり無関心層は増え続けます。小学校レベルから、情報に対する接し方や分析の仕方を分かりやすく教える学科があるべきだと私は思っています。
　何か、答えになっていないような気もしますが、思いつくままに書いて見ました。この項はあまり自信があるとは言えません。

hirokaorin · Answer

補足の質問にお答えします。
　万能ではありませんが、一般的には成り立つと思います。国民のメディアリテラシーが高いということは、国民の問題意識は高く、政治への関心や参加意識も高くなるからですね。
　独裁政権で情報の受発信も統制されてしまうような状況の国、また、それに近いような情報統制がある国、あるいは、通信環境が極端に遅れている国、客観的な情報よりも特定宗教の影響力が異常に強い国などは例外になります。

メディアリテラシーにより、送り手の責任は回避されるのでしょうか。

メディアリテラシーという概念を少し、狭義にとらえて誤解されている部分があるようですね。

この回答への補足

補足の質問にお答えします。

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　メディアリテラシーという概念を少し、狭義にとらえて誤解されている部分があるようですね。

　補足の質問にお答えします。