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自分は原始棒銀で攻める時は引き飛車にしているのだけど、次のように浮き飛車にしてから攻めるのは有効なのでしょうか?

▲2六歩 △8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲7八金 △3二金
▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △2三歩 ▲2六飛

浮き飛車にしても、▲3八銀~▲2七銀~▲3六銀と進めたら結局飛車先交換されるし、銀を3段まで進出させても角に4四の地点に逃げられたら▲2八飛とすることになり一手損した感じがするし、何のメリットも無いように思えます。
原始棒銀は引き飛車で攻めなければダメなのでしょうか?

A 回答 (1件)

「浮き飛車棒銀」という作戦は作戦として成立しますが、それはもはや原始棒銀ではないのです。

「浮き飛車棒銀」は棒銀というよりも「浮き飛車」作戦がメインであって、味付けのために棒銀の動きをミックスしたような作戦です。浮き飛車棒銀の狙いは2筋突破ではなくて(相手が何もしないで只手をこまねいているだけなら突破できてしまうけど)、2筋突破を見せて相手を揺さぶる作戦なのです。「浮き飛車棒銀」が浮き飛車にする意味は飛車の横利きを通して後手の飛車先交換を防止することです。といっても▲3六銀と進出すると自分で飛車の横利きを止めてしまうわけで、その瞬間に後手に飛車先交換を許してしまいます。ええ、それはその通りなのです。・・・▲3六銀▽8六歩▲同歩▽同飛▲8七歩▽8四飛▲2五銀と調子よく進軍しても、▽4四角とされたら▲2八飛とするしかありません。ええ、それはその通りなのです。確かに一手損です。▽3五歩と歩にも逃げられて、さらに▲3四銀と進軍しても▽2二銀と2枚で2三の地点を守られるとこれ以上は進軍できません。ええ、それはその通りなのです。「浮き飛車棒銀」は2筋突破を目指した戦法ではないし、実際2筋は突破できないものなのです。だから原始棒銀はあくまで引き飛車にするのが正しいわけです。原始棒銀にするなら引き飛車にしてください。

では「浮き飛車棒銀」は何を目的とした戦法なのか。例えば前述のように進んだとして・・・▲3四銀▽2二銀に▲4五銀と角に当てながら転進を図ります。▽3三角と逃げるなら、そこで▲3六歩と3筋の歩を交換します。▽同歩なら▲同銀でひとまず満足です。しかし▽8六歩▲同歩▽同飛と十字飛車で攻められたらどうするのでしょう。▲8七歩は▽3六飛で銀が只取られ、▲3七歩と銀を守ると▽8七歩で角が殺されてしまう。これは酷い。▽3六飛と▽8七歩を両方受けるには▲7六歩しかありません。しかし▽同飛と突いたばかりの歩を取られるとまたしても銀に当たる。こうなってしまうと先手やや苦しい感じです。

という訳で後手陣の形によっては成立するかもしれないが、▲3六歩は少し危険だったのかも知れません。では▲2六飛とまた浮き飛車に構えたらどうなるのでしょうか。この次ぎの後手の着手は難しい。結論は、はっきりしませんがお互いどのような構想で指し進めたらいいのか何とも分かりません。▲2六飛としたからとっても▽1五角、または▽5五角の覗きがあるので、容易には▲3六歩とはできない。しかし後手の方も先手が動いてくれないと動きにくい局面です。この後どう展開していくのかなんともはっきりしませんが、私の検討はここまでとさせていただきます。このように「浮き飛車棒銀」は、あくまで浮き飛車作戦なのです。そこに棒銀の陽動作戦を追加したような作戦です。棒銀の動きによって▽3五歩と後戻りできない歩を突かせることに成功したわけです。先手の作戦は、この後▲4六歩と突いて、▲5六銀と腰掛銀に構えて、▲1六歩とか▲6八玉と陣容を整備しながら、どこかで▲7六歩と角道を開けることになるのだろうと思います。

ここまでの説明で回答になっているかしら。
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この回答へのお礼

浮き飛車棒銀が浮き飛車メインの戦法だったとは・・・
やはり原始棒銀の場合は引き飛車にしてから攻めるべきなんですね。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/12/10 16:05

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