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政局、経済混乱の中で、ギリシャのユーロ圏離脱が現実味を帯びてきました。
他、南欧の国も債務問題が出てきそうな感じもあります。

当初、欧州通貨統合で、政治、経済相乗的な発展を目指していたようですが、
どうも、最近、弊害の方が目立ってきたようです。
国民も、政府も、自分たちの置かれている現状を真剣に考えていない、「借金民主主義」の
ギリシャ・・・各国の支援の条件は厳しく、当国にとっては、内政干渉とも受け取っているかも
知れません。 ある意味、ユーロ圏離脱も選択肢かも・・・。
・・・ギリシャのような危機が来ると、国債は、無担保債。 これからの銀行は、こんな事で、
金融不安の負の連鎖にならないように、リスクヘッジは、より重要になってきました。

今、あえてお聞きしたいのですが、これからのユーロはどうなりますか?
その意義は、変わらずに続いて行きますか?

A 回答 (3件)

>国民も、政府も、自分たちの置かれている現状を真剣に考えていない、「借金民主主義」のギリシャ・・・



「借金民主主義」との表現は言い得て妙ではありますが、世間一般にまかり通っている、独仏=善・ギリシャ=悪という図式、私個人は必ずしもその論調には組しません。
但し質問者様が御指摘の、ギリシャ国内に於ける経済再建の本気度に就いての言及には、頷かざるを得ませんが。

そもそも今回のギリシャ債務危機は、本邦に於けるバブル経済時の銀行と破綻企業の関係、即ち借り手の返済能力を無視した、独仏に依る貸し手責任の側面も否めないでしょう。

援助国=独仏、被援助国ギリシャという構図はその通りではあるが、ユーロ安・低いECB(欧州中央銀行)の政策金利が齎した最大の受益国は独仏に他ならず、彼らがギリシャにそれ相応の援助を行う事は、銀行が自らの損失を防ぐ為に融資相手に支援を行うのと全く同じ図式、即ち感情論ではなく経済的合理性で語られるべきであると考えます。

>各国の支援の条件は厳しく、当国にとっては、内政干渉とも受け取っているかも知れません。ある意味、ユーロ圏離脱も選択肢かも・・・。

恐らくギリシャ政府・国民もその辺りを敏感に感じ取り、「今更何を」という印象を拭えないのでは?、無論借金返済をおざなりにし、生活を切り詰める努力を拒否する行為は、我々日本人にとって違和感のあるのは当然ですが。

ところで世界の著名エコノミストの殆んどは、経済危機における緊縮政策が、本来取られるべき財政政策ではない事、即ち誤った政策である点を指摘しております。

当初EUに留まる事を前提にしながらも、超緊縮財政=NOという矛盾極まりない論理が支配的であったギリシャ国内も、EU離脱⇒デフォルトという選択肢も有り得るという論調に微妙に変化して行った背景は、以上申し上げた事と決して無縁ではないものと思われますが。

>これからのユーロはどうなりますか?

欧州各国の経済条件の相違を殆んど無視して、独仏がユーロの拡大を進めてきた理由の1つは、ドルに対抗する基軸通貨としてのマーケットが小さ過ぎるという政治的背景が挙げられるが、今回のギリシャ債務危機で、EUの弱点が浮き彫りになった形です、まあユーロ発足以前から指摘され続けてきた懸案事項ではありましたが。

以下は当然恐らくとしか申し上げられないが、仮にギリシャがEUを離脱し、財政再建が堅調に為されたとするならば、それに追随する国家が幾つか出てくるものと思われます。

というのも、ユーロという共通通貨を有するEU経済最大の特徴は、加盟各国の経済状況が相違するにも関わらず、金融政策が1つしかない点にある訳で、経済危機に至った際の金融政策の自由度が低い為、財政政策もしくは他国の支援でしか対応不可能という、選択肢の少なさが最大の弱点であろうかと。

弾力性の無い共通の金融政策と各国の経済事情及びそこに立脚する財政政策という、恐らくは矛盾するであろう2つの事象の整合性をどう取るか、ユーロの将来はこの1点に掛かっているものと思われます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
ご指摘の通り、エコノミストが言うように、「経済危機における緊縮政策は間違った政策である」は、
多くの場合正解だと思います。 経済危機だからこそ、雇用、内需拡大のために公共工事を増やす等、
景気刺激対策は、必要だと思いますが、今回の場合、債権者サイドの理解がとても得られないでしょうね。

返済能力を考えない独仏の融資責任も当然ありますね。 これらもまた、ビジネスマインドが働いて
いたわけですから。
それどれ各国、経済事情が違う国どうしが、同じ通貨を使うこと自体、無理がある物ですが、
欧州共通通貨の意義も十分にあるものです。 何とか、今回の危機をを乗り越えて欲しい、と思います。

お礼日時:2012/05/20 22:37

>ある意味、ユーロ圏離脱も選択肢かも・・・



これは無理というものです。ユーロから離脱して新しく独自の通貨(仮にドラクマとしましょう)を
採用すれば、ドラクマは売り叩かれます。

そうなれば、ギリシャは輸入品の物価が上昇するだけでなく、輸入自体が困難になるでしょう。

ギリシャのような経常赤字国では、誰かがお金を貸さないと輸入ができなくなります。
まぁ、ギリシャは輸入超過が大きくなりすぎてしまったのが、失敗ですね。

ドラクマ安で、輸出にプラスになるという意見もありそうですが、
これと言って目立った輸出産業がある訳でもない。外資は通貨が下がり切るまで投資してくれないだろうし、
ユーロにとどまった方が、プラスでしょうね。

2番の方は、「貸し手にも責任がある」と仰っていますが、ギリシャは負債額をごまかしていました。
貸し手責任も、限度があると思います。

また、ギリシャもユーロを導入することにより、低金利で資金調達できていた訳で…
ギリシャにも旨みがあった訳ですから、そこらへんは、ちゃんと評価しないといけないと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
今の現状では、ユーロ圏にとどまっても、ユーロ圏離脱しても、厳しい財政事情は、変わらないと
思われます。
自国通貨安があったとしても、めぼしい輸出産業のない状態では、八方ふさがりです。
ここは、融資側の条件をのみ、ユーロ圏に踏みとどまるべきでしょう。
ユーロを使えることのメリットは、大きいはずです。
それにしても、ユーロの信頼を揺るがした責任は、重いですね。

お礼日時:2012/05/22 21:10

いや全く読めない。



想定されるケースは。
1.ギリシャ離脱だけで済む。
  短期的には他のPIIGS(ギリシャが抜けるとPIIS)諸国は辛うじて離脱を避けられるが、代償として財政政策の自由度が奪われる。<-硬直的な財政運営になり雇用が悪化<-政治不安の拡大<-政治的な理由でユーロ離脱の機運が高まる。

2.ギリシャだけに留まらず、PIIGS諸国も離脱を迫られる状況に陥る。
  ユーロ全体を解体して各国の旧貨幣制度を復活するか?北ユーロと南ユーロとに分離するか?究極の選択をすることに。

3.ギリギリでギリシャ国民のコンセンサスを得て、支援の継続と緊縮の継続を選択する。
  これを機に、通貨だけ統合して財政運営を各国に委ねる事の危険性が再認識され、一気に財政(政治)統合へと進む。

他にも色々波乱要因はある。
旧来の政治体制への不満->極右や極左、民族主義の台頭など。
中東やロシアなど近隣地域の混乱も長期的には影響在りそうだし。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
ギリシャの最大の失敗は、財政危機になる事に気づくのが遅すぎた・・と言う事でしょうか。
ここまで来ると、適切な選択肢はなく、八方ふさがり、と言う感じです。
たとえ、ギリシャがユーロを離脱したとしても、根本の問題解決には、ならないと思います。
表向き政策の自由度は広がるかも知れないけど、資金欠乏の中で何が出来るでしょうか。
・・・どうも、やみくもに、ユーロ圏を広げた弊害が出てきている感じです。
願わくば、金融不安が他地域に広がらないことです。

お礼日時:2012/05/20 21:53

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