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だれが言ったのか知りませんが「国家百年の計などというものは存在しない」と聞いたことがあります。
そんなことはない、と思っています。
明治初期にうまれた学校制度や軍備は、「国家百年の計」に相応しいと思います。
明治以降の日本において、これぞ「国家百年の計」と呼ぶに相応しい施策や思想を教えて下さい。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

> 明治以降の日本において、これぞ「国家百年の計」と呼ぶに相応しい施策や思想を教えて下さい。



税制。
例えば明治維新後、それまでの米等の物税からお金で払う税体系になりました。いわゆる「地租改正」です。この地租は、名前が固定資産税と変わりました(というか他の税と統合されました)が、今でも残っています。

所得税も明治20年に導入された後、世帯課税等の基本的な構造はほとんど変わらず残っています。法人税もこの所得税から分離したものです。

ということで、持てる者が負担するという資産税と、稼いでいる者が税を負担するという直接税を柱とする税制が、明治初期から100年ほど施行されていました。
また、税制が「家族制度を前提として」組まれていることもあり、家族制度を国の施策の最小単位とした、ということも言えるかもしれません。


ここに間接税を柱とする税制が導入されたのは、消費税が導入された1989年以降のことです。

もっとも、昭和初期には所得税に匹敵する税収を誇る「酒税」があったんですけれどもね(存在だけなら明治維新よりも前からあったりする)。
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この回答へのお礼

「税制」(それまでの米等の物税からお金で払う税体系)は、大いに納得します。
国家経営の基本中の基本ですからね。
「明治維新」そのものが「国家百年の計」と、思うようになりました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/13 09:01

明治になって岩倉具視を団長とする欧米視察がありました。


ここで、列強国にあって我が国に欠けているものを調査した
訳です。

事の是非は、結局欧米に負けてしまうので失敗だったのでし
ょうね。

産業を興したにはその最たるものですが、余り語られれいな
いのに、宗教があります。この問題は今でも国論を真っ二つ
にしています。

欧米列強には、キリスト教があり、これが彼らの精神的支柱
と理解したはずです。オバマ大統領が、ビンラディンを殺害
いた時に、「正義がなされた」と言いました。テレビで聞いてい
てなるほどと思ったものです。
彼らにとって法律よりも宗教の教えが優先しています。

明治の日本にはそれがありませんでした。
なにしろ日本には八百万の神が平等にいました。一神教の強
さに気づいたのだと思います。

そこで導入されたのが、国家神道の設立と記紀の神話復活、
そして現人神(天皇制)の導入です。

これで当面の列強からの植民地化からは逃れたものの、その
後の軍国化で敗戦まで突っ走りました。
百年の計は50年位で挫折しました。

戦後はその反対のことをずっとやっていて、亡国の寸前にある
のはご存じの通りです。
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この回答へのお礼

なるほど、宗教ですか。
「欧米列強には、キリスト教があり、これが彼らの精神的支柱と理解したはずです」
「一神教の強さに気づいたのだと思います」

結果として、軍国化で敗戦まで突っ走りましたが、明治の先賢たちが「国家百年の計」を立てたのだと思います。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/13 08:51

学校制度や軍事制度は、日本が独自に築いたものではなく、ヨーロッパにあった制度を多少アレンジしたりして導入したものです。

そういう意味では社会インフラの基礎ともいうもので、近代国家の教育制度というのはどこの国でもそんなに違いはないです。それを「国家百年の計」と呼ぶべきかどうかはちょっと微妙ですね。
その学校制度も、私はあまり詳しくないですが尋常小学校→旧制中学→大学という流れから、小学校→中学校→高校→大学、というシステムに変わりました。なぜ変わったのかは私は知らないのですが、尋常小学校から旧制中学へのシステムが時代に合わなくなったからでしょう。
そして今の中学まで義務教育のシステムも時代に合わなくなってきているともいわれています。進学率が上がってきて中卒では就職が難しくなっていたり、中高一貫制度の学校で大学進学率を高めている私学があったり、本来今の教育制度では学校として認められていないインターナショナルスクールに通う子が出てきたりしています。戦後の教育システムも約60年経っていて、時代には合わないシステムになりつつあります。

軍事制度は、古代から戦争という試行錯誤が重ねられて今のシステムになっていて、今も制度は変わりつつあります。例えばナポレオンの時代以降「国民兵」という制度ができました。それまでは兵士というのは傭兵が基本だったんですね。で、フランス革命をきっかけに徴兵制度ができました。これで国民を兵士として動員できるシステムができました。で、第二次大戦が終わるまではだいたいどこでもこの徴兵制度だったのですが、近年は志願兵制度を採用する国が増えています。なぜそうなったのかというと、軍隊が機械化、近代化するに従って軍隊を動かすにはすごくお金がかかるようになり、昔みたいに百万の兵士なんて動かせなくなりました。その兵士を乗せるトラックの燃料代だけで膨大になりますよね。
それに昔の兵士は手足がついてりゃなんでもよかったし、武器も槍を持たせて安物の鎧でも着せておけばよかったですが、今は文字が読めないと兵士も務まらないし、せめて車の運転もできないとね。つまり兵士に対する教育の費用がかかるようになったのです。それなら、無理やり徴兵で連れてくるより自分の意思で兵士になりますという奴を教育したほうが優秀な兵士になります。
一見、百年前と変わらないような軍事システムも時代と共に変わっているのです。今の海軍で戦艦を持っているところなんてどこにもないでしょ。

ちなみに今から100年前というとちょうど大正元年でございまして、当時は電気も全国には通じてないし、テレビは影も形もなくラジオもない地域があり、舗装道路も滅多になく、新幹線どころか汽車の時代です。
その時代に「インターネットが普及している時代」を想像することさえできなかったと思います。というわけで、国家百年の計というのはあくまで観念上の存在で、現実にはありえないのではないでしょうかね。
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この回答へのお礼

「国家百年の計というのはあくまで観念上の存在で、現実にはありえないのではないでしょうかね」という結論ですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/13 08:48

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