ロシアの軍事専門家による「中国が軍事的手段により尖閣諸島奪取を図った場合」の戦況シミュレーションによると
日本側は制空権を確保できるが、
中国は軽型を含めミサイル艦を大量に保有していることで、日本の艦隊に壊滅的打撃を与えることができる。
したがって、日本側が中国軍による尖閣諸島上陸を阻止することは難しい。中国軍は日本の海空兵力に打撃を与える一方で、空挺(くうてい)部隊による尖閣上陸を試みることができる。
詳細
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=09 …
とあります。
日本の自衛隊のミサイル装備はそんなに脆弱なのでしょうか?
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
いいえ、長射程の Missile は先ず「相手が何処にいるか」を確認できないことには撃てません。
地球は丸いので水平線の向こうを Radar で見ることはできません。・・・OTH (Over To Horizon) Radar というもののあることにはあるのですが、艦船に搭載できるような大きさのものではありませんし「そっちに何か飛んでいる」というのが判る程度のものですので、海上の自衛艦を感知できるものではありません。・・・そもそも中国は持っていないし・・・。
「相手が何処にいるか」を確認するためには常に高空から観測しなければなりません。
相手も高速で逃げたり、電子撹乱で妨害する能力があるのですから、発射した Missile は当たったことを確認する必要があります。
制空権を取られるとその「高空から観測する」能力を失うということですので、そもそも Missile を撃てなくなります。
中国 (及び Russia) の艦船は長射程の Missile を目標まで届かせるために目標近辺まで Hericopter を飛ばして中間及び最終誘導するようになっているのですが、制空権を確保していなければできないことですので、日本が制空権を維持している限りは海上自衛隊の艦船は中国艦船が Missile の狙いを付けられない外縁を取り囲み、制空権を得ている航空自衛隊が Missle 攻撃相手を沈めれば良いだけのことです。
ちなみに極めて多くの人が「海軍水上艦艇には海軍水上艦艇で対戦する」と考えてしまうのには困りものなのですが、そんな対戦法は Missile のなかった太平洋戦争までの話であり、Falklands 紛争で被弾沈没した艦船はいずれも航空攻撃でやられた事を忘れていらっしゃるのでしょうか?
米軍が空母艦隊に固執するのも航空優勢こそが艦隊戦を有利に進められると確信しているからであり、中国艦艇に海上自衛艦艇をもって当たらせるという発想は前時代の巨砲巨艦主義のようなものです。
ちなみに Russia は海軍に関してのみ言えば水上艦艇は侵攻型ではなく徹底した拠点防御型です・・・自国の制空権内でなければ Missile 攻撃ができないという性格からも防御型と言えるでしょう・・・ただし、防衛圏を全世界域にまで広げて実質的な攻撃型 (圧力型) の実力を SLBM 発射型原子力潜水艦で保持させています。
かつて Russia は空母を建造して米軍のような侵攻型の海軍を構想したこともあったのですが、経済的に不可能であると悟って以後は空母を建造しておらず (廃棄艦は中国に売りましたよね) SLBM 原子力潜水艦で米軍に対抗する戦略を採っています。
日本が恐れるべきは Russia や中国の陸戦武力です。
兵器の性能や隊員の技量云々という Level で計れる武力ではありませんので(滝汗)・・・日本と違って彼等の兵隊は幾らでも補充が効く生物兵器でしかなく、何千人、何万人失おうと政府は意に介さないのですから。
尖閣諸島紛争に関しては何千何万という陸兵が戦う戦場ではありませんので、航空戦能力が勝敗を決します。
中国軍は 150 機を失い日本は数十機程度の損害で済むだろうなどという予想は如何にも「兵士は幾らでも補充が効く生物兵器でしかない」と考える Russia らしい考え方ですが、実際には双方共にその数分の一、1/10 程度の損害で決着が付き、艦船に関しては日本側は専守防衛という縛りから初戦で 1 隻か 2 隻を大破或いは撃沈される可能性があるものの、以降は海上自衛隊艦船を後退させて航空自衛隊が反撃することによって中国側の艦船が多数撃沈される筈で、翌日には沖縄米空軍も参加、数日後には米第 7 艦隊も戦場に到着しますので、その時点で中国側は戦闘を続行不能となり、尖閣諸島に上陸した少数の上陸部隊も排除されます。
中国としては日米軍事同盟軍との全面戦争を行なってまで尖閣諸島を奪う意味がありませんので、こうなることが予測できるうちは手出しができないのが現実です・・・勿論、米軍の支援が得られないとか日本に尖閣諸島を守る意志がないと判断できる状況ならば速攻で奪いに来るでしょうし、軍隊を出すまでもないと判断できれば大量の漁船団で押し寄せて尖閣諸島に住み着いてしまうでしょう。・・・相手が軍人ではないのですから日本は自衛隊を出せず、幾らでも補充が効く人海戦術で来られたら警察や海上保安庁の能力を Over してしまいます。
尖閣諸島紛争を心配する必要は殆んどありませんが、攻めて来たら思いっきり後悔することになるぞという意志を常に示しておく必要はあります・・・そうしないと本当に取られてしまいますので(汗)。
No.10
- 回答日時:
詳しいところはNo.3様(いつもきちんとした根拠に基いた情報を提示してくれますし、論理的なのでわかりやすいです)にお任せするとして。
自衛隊のミサイル装備は脆弱かっていうと、いくつか捉え方がありますけれど、とりあえず攻撃と防御にわけて考えて見ます。
(1)攻撃
艦対艦:SSM1B、ハープーン
いずれも亜音速だけれど命中率は極めて高いとされています。
空対艦:ASM1.2、3(開発中)
ASM1.2は亜音速だが命中率は極めて高いとされています。3は超音速だが開発中。
地対艦:SSM1
SSM1Bと基本的に同じ。目標選択アルゴリズム搭載で結構賢いとか。
(2)防御
艦対空:シースパロー、ESSM、スタンダード(SM-1、SM-2MR、SM-3)
いずれもアメリカ製で性能には定評、特にスタンダードシリーズを全て備える国はそう無い。
地対空:パトリオット、03式中距離、改良ホーク、81式短距離、93式近距離、携SAMその他
パトリオット、改良ホーク以外はほぼ国産、03式は部分的にはパトリオットを凌ぐとも。
空対空:AAM-3、5(短距離)、AAM―4(中距離)ほか
いずれも国産で、AAM―5はアメリカの最新のサイドワインダー、AAM―4はやはりアメリカの AMRAAMを凌ぐ性能といわれています。
自衛隊はあんまり予算が潤沢じゃないんで実射訓練はそう多くやっているわけじゃないんですが、毎年アメリカで行なう各種ミサイルの訓練では、いずれも驚異的な命中率を発揮してまわりをげんなりさせているというのは周知の事実です。
ということで、日本の自衛隊のミサイル装備はそんなに脆弱ではないと見ていいと思います。
さて、攻撃がどういうシチュエーションで行なわれるですが、まずは航空優勢の確保。これは自衛隊側がAWACSに管制されたF-15でAAM―4を使用する(だろう)のに対し、中国側はまともな管制機とAAM-4に匹敵する誘導ミサイルを持たないといわれています。いくらSu-27シリーズが単体の航空機としては優れているとしても、視程外から一方的に撃たれたら何もできませんので、まず勝負にならないような気がします。余談ですが、自衛隊にF-16はありません。
その後の攻撃においては、仮にF―2の1個飛行隊18機が64発のASM―2を一斉に発射した場合、いわゆるチャイナイージスの実力は未知数ですけれど、この飽和攻撃を有効に防げる艦隊はそうそうないんじゃないでしょうか。場合によっては護衛艦隊のSSM1-Bや地上に配備したSSM-1もこれに加わりますので、その場合はもっと悲惨な結果になるかと思います。
防御に至っては、イージスは艦隊防空システムの本家本元ですので、これが容易に破られるようでは話になりません。中国側は先にあげた航空優勢の関係で、使える手段が艦載の艦対艦ミサイルだけになると思いますから、なかなか飽和攻撃の実現は難しいでしょうし。陸の地対空ミサイルの陣容とあわせ、世界で最も濃密な防空ミサイル体制を敷いている国のひとつ、というのが日本の評価だと思います。
仮に双方がまともにぶつかった場合、どうも自衛隊の圧勝じゃないか、アメリカをはじめとする専門家の多くも同様な見方をしていると思いますよ。ロシアはまあ、色々あった国ですので、間違っても日本(特に海自)をよく言うことはないと思います。
というか、こんなことが起こらないのが一番なんですが。
ご回答感謝いたします。
ロシアの言う事を真に受ける必要は無く
当然ミサイルにも性能があり、誘導ミサイル等の性能を考えると
他の戦力と同じで量的には負けるが、質的に優れており、問題の量も必要な数はそれなりにあるとの事ですか。
高い税金を払っているのは、無駄でない所もあるのですね。
No.9
- 回答日時:
ロシアも日本との領土問題を抱えていますから、この問題に関してはロシアは中国寄りです。
ロシアとしては「日本が領土問題で勝利した」と言う前例は、いかなる形であれ残したくありません。そのため「尖閣問題は日本が譲歩すれば解決する。アメリカはこの問題に介入すべきでない」と、盛んに中国への援護射撃を行っています。
確かに中国軍は数だけは多いのですが、装備が旧式で兵士の練度も高くありません。それに制空権を確保してしまえば、航空自衛隊のF-2で中国の艦艇は一掃されるでしょう。中国軍は上陸はおろか近づく事さえ出来ません。
No.8
- 回答日時:
★【日中戦わば…膨大な犠牲で尖閣上陸した後↓米軍に敗北】
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=09 …
この↑戦況シミュレーションは、ロシア戦略技術分析センターの発表です。
◆【日中もし戦わば「日本が勝つ」↓米外交誌「大胆予測」の根拠】
http://www.j-cast.com/2012/09/04145179.html
★どちらも【”中国の敗北”】で同じですが、ロシアの方が中国にヒイキ目な戦況です。
ロシア製兵器では勝てない=ロシア製兵器が売れなく成る。
それではロシアは困る、の差でしょうか?
●米国の戦況シミュレーション結果の方が、より現実に近い予測だと思います。
◆(米)オハイオ級原潜たった1隻で、中国全土が壊滅する桁外れな核攻撃能力を米軍が有する為、弾道ミサイルを迎撃出来ない中国が核ミサイルを投入する事は自殺行為も同然なので、双方が通常戦力で戦った場合、中国側の壊滅的な敗北で終わります。
◆【嘉手納】米軍嘉手納飛行場で20日午後3時半ごろ、
ステルス戦闘機【F22A】ラプター5機が↓千ポンド爆弾10発を搭載し離陸した。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-197151-story …
No.7
- 回答日時:
もっと潜水艦を増産すればOK
中国にとって一番怖い日本戦力が潜水艦です
ちなみに兵器でなく動力なら法律に触れないので原子力潜水艦もアリ
向こうはもう持ってるけど鉄の棺おけといわれるほど故障と事故が多い危険なものですから
上陸させといてかたっぱしから補給物資を持った船を沈めれば勝手に餓死していきます
No.6
- 回答日時:
ロシアは日本とも領土問題を有していますし、
また中国側には大量のロシア製兵器がありますので、
なかなか日本側が圧倒的優位であるとは結論をつけずらいと思います。
まずそもそも制空権を確保してる時点で艦隊戦はありえないと思います。
1機あたり空対艦ミサイルを4発搭載できるF2が80機ほど運用できます。
仮に半数を投入したとしても160発ものミサイル飽和攻撃ができます。
中国海軍の防空用の艦対空ミサイルよりもF2搭載の93式空対艦ミサイルの方が、
はるかに長射程なので損害を恐れずにアウトレンジ攻撃ができます。
また仮に奇襲により一時的に尖閣を確保されても、
制空権のない状況下では中国側は補給を送ることができません。
結果はおわかりかと・・・
No.5
- 回答日時:
貧弱でしょうね。
航空機からの対艦ミサイル攻撃が主力のようですが、F15とF16は老朽化が進んでいますし、沖縄の米軍基地にある滑走路から飛べないと航続距離が足りないのではないでしょうか。
対艦ミサイル:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BE%E8%89%A6% …
中国はスホーイ戦闘機を大量に保有していますが、F15とF16はスホーイ27と空中戦で戦った時の勝率が低い(21~50%)という統計があるそうです。中国に近い位置関係にある尖閣諸島の制空権を維持するのは米軍の全面的なバックアップがないと難しいでしょうね。
スホーイ27:http://ja.wikipedia.org/wiki/Su-27_(%E8%88%AA%E7 …
制空権を維持出来れば対艦攻撃能力も維持出来るという計算でしょうが、中国には中距離ミサイルという手段があり、これで沖縄を攻撃されて滑走路が使用不能になったら、制空権も無くなるわけで、計算通りにはいかないでしょうね。
中国には核兵器という奥の手もありますから、最初に宇宙空間で核爆発を起こして、電磁パルスシャワーで沖縄の米軍基地を停電状態にして戦力を喪失させた上で尖閣諸島を奪うという方法もあります。
ミサイル戦力が問題なのではなくて、通常戦闘であっても、核保有国に非核保有国が勝った例はベトナム戦争ぐらいしかなく、勝ち目が無いのがわかっていますし。
卓上理論はともかくとして、実際には尖閣諸島を武力で奪われた時に、すぐに武力で奪い返す勇気が政府にあるとは思えません。何もしないで抗議するだけに終わるのではないでしょうか。
ご回答ありがとうござます。
核武装するかどうかは別にして
尖閣諸島を武力で奪われた時に、すぐに武力で奪い返す勇気のある政府の誕生を願って止みません。
No.2
- 回答日時:
日本の防衛は米国と合わせて初めて威力を発揮するように仕組まれています。
ですから日中戦争などで日本だけで勝つようにはそもそも出来ていません。戦力は偏っているわけです。日本の防衛でとくに強化されたのは「対潜水艦」と「迎撃空軍力」と言われています。さらに索敵能力も高いと思います (P3C、イージス艦)。F15J 戦闘機は200機あまりもあって、これは中国艦船に取っても脅威でしょう。
海上自衛隊ではミサイル護衛艦を持ってはいますが、攻撃型軍備は憲法の制約もあり、やたら高価でもあり、艦数は限られているようです。
一方、空対艦ミサイルは国産で持っていますが (ASM-1, -2)、速度が遅く、世界的に見て最先端とは言えないようです。さらに超音速空対艦ミサイル (XASM3) を2016年目標で開発中です。これが完成すれば中国海軍にとっても大いに脅威でしょう。(通常スクランブル戦闘機は空対空ミサイルを積んでいます)
No.1
- 回答日時:
中国海軍の場合、質より量ですから、制空権を取られてしまえば終わりかと。
それに、アメリカも参戦してきますので中国海軍に勝ち目はありません。
>空挺(くうてい)部隊による尖閣上陸を試みることができる。
沖縄にオスプレイを配備すれば、尖閣諸島も行動半径内なんですけどね。
http://livedoor.blogimg.jp/netouyonews/imgs/2/7/ …
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