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禅という感じの成り立ちから禅の語源について教えてください。

A 回答 (4件)

文字の字義なので中国の字典に当たってみました.


  ・禅の本来の字義は 天を祭る 
  ・禅宗流入後 静坐黙念 の意の 禅那 という語が作られた.
      禅宗の禅は禅那の略.
簡潔に言うとこのようなことです.
以下に材料を挙げておきます.
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1.禅 なる文字の成り立ちと意味.
以下『漢典』によります.[禅]の項.
http://www.zdic.net/zd/zi/ZdicE7ZdicA6Zdic85.htm 
【詳細解説】参照
禅 禪 chán動詞
 鬼神に関わること.shànとも.本義は古代帝王が祭地を開く・建設すること.仏教用語“禅那”の略で静坐黙念のこと.
禅 禪 chán名詞 (3) 異読 shàn
 禅宗の禅はこちら.
以上は現代語としての解説です
古代はどうか 
  ↓
同頁【説文解字】参照(後漢時代に乱れた文字を根源に遡及して整理解説した字書の元祖 以降の諸辞書の基盤となり【康煕字典】につながる).
[禪]天を祭る也.意味は示 音は單.土を盛って壇とし 地を割って墠とす.古くは封禪を墠とした.項威によれば 地を割って墠とし 後に墠を改め禪とした。これは神(天帝)だ.
注:示の字義は 神または神事に関わること.
  音は單とあるので 單を調べると発音は 都寒切 とあり.
  これは現代音で dan となります.
  歴史の過程で現代音の chánやshànへの変化があったものでしょう.
*【説文解字】は前漢の時期における文字の原義および重要な意味の変化の解説です.一方 仏教が流入したのは隨から唐代ですから禅宗における禅に関連する記述はありません.
*白川静【字統】の禅の項にも【説文解字】を引きほぼ同様の解説があります.
2.禅宗の名称に禅なる文字が充てられた経緯は不明.
*日本の立場で言えば 中国から教えが導入された時 既にその教えの名称として禅なる文字が付与されていたにすぎません.
*中国において とりわけ仏教系用語は 発祥地インドの原語音を
教えが中国に導入された当時の中国語音で転写し文字を充てたものが多くあります.意味が通じ音も近似の文字や語があればそれに越したことはありません.
近似音の文字は複数候補挙がりますが
原意を踏まえてより適切な文字を選んだものと解してよいでしょう.
原意に通じる字義の近い文字がなければ 単純に音の近いものから 悪字を避けて採用したものでしょう.
*Wikipediaはじめ記事は多くありますが
原語音についての説明であり なぜ禅なる文字が充てられたかは触れていません.
*音の近似はさておき 禅の神髄が 禅なる文字の原意に通じるのか否か については解説は見当たりません.
前項1にあるように 儀式にまつわる文字であること が この文字の素性の善さ を示します.その点が禅なる文字が採用された主たる理由の一角を占めるのかも知れません.
*皇帝が壇を作り黙想して天帝に祈ることが静坐黙念に通じそうではあります.

おまけ:中国における禅
中国に入った仏教は 儒教さらに民間信仰と儒教の合体である道教などと融合し 独自の変化発展をしました.現代においても寺社は宗派を謳っているにもかかわらず 実態としての日本的な意味での宗派は消えて仏教としてのみ生き残っている感じを受けます.
禅宗も一時は独自の発展をしたそうですが 歴史の流れの中で絶え 現代において禅と言えば 日本の禅宗がZenとして世界に知られるのみです.

■Wikipediaをはじめネット記事の信憑性は各様であることご承知の通りです.小生の回答も同断です.概要を知るには便宜的ですが盲信は避けましょう.
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こんにちは。



音から漢字を当てたのは中国で、その1文字が禅です。
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サンスクリット語の dhyana (最初の a は長い)「瞑想」が語源です。



     それに似た漢字中古音の dzyen それを持つ「禅」という漢字が当てられました。したがって「禅」の漢字は「音」が原語に似ているから選ばれたので、「意味」の関係はありません。

     日本に輸入され「ぜん」と発音されるようになりました。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/11/29 11:28

サンスクリット: ध्यान(Dhyānaディヤーナ)、パーリ語:Dhyāna(Jhāna、ジャーナ )


が中国で音写され禅那(ゼンナ)、禅(ゼン)になった。
正体字: 禪、漢字制限(当用漢字、常用漢字)以後は現表記が多く用いられる。
現代北京語の発音はチャン(chan2)である(禅譲の「禅」とは意味と発音が異なる)。

漢訳仏典には駄衍那(だえんな)・持阿那(じあな)と音写している例もある。
他の訳に、思惟修(しゆいしゅう)・静慮(じょうりょ)・棄悪・功徳叢林・念修。

『禅』の字義は天・山川を祀る、譲り与える、開くといったものであった。
これに「心の働きを集中させる」という語釈を与えて禅となし、
「心を静かにして動揺させない」という語釈を与えて定とし、禅定とする語義が作られた。

圭峰宗密の著書禅源諸詮集都序には、禅の根元は仏性にあるとし、
仏性を悟るのが智慧であり、智慧を修するのが定であり、禅那はこれを併せていうとある。
また、達磨が伝えた宗旨のみが真実の禅那に相応するから禅宗と名付けた、ともある。

中国では禅定が同義語。類似の概念として三昧(Samādhi、サンスクリット)がある。
「禅」あるいは「定」という概念は、インドにその起源を持ち、それが指す瞑想体験は、
仏教が成立した時から重要な意義が与えられていた。
ゴータマ・シッダッタも禅定によって悟りを開いたとされ、部派仏教においては
「三学」(戒・定・慧)の一つとして、また、大乗仏教においては
「六波羅蜜」(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)の一つとして、
仏道修行に欠かせないものと考えられてきた。

ディヤーナを現代語で和訳すると瞑想となる。
ちなみにヨーガ(yoga)も意訳すれば瞑想とされる(音訳は瑜伽)が、
本来は心を調御して統一に導くことをいう。
瞑想は動作を言葉で説明する事ができるが、禅は不立文字を強調するため、
瞑想と禅は異なる物として区別される。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%85
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この回答へのお礼

ありがとうございました。禅の単が何かの意味があってのことかと思いましたが違うようですね。それにしても禅という漢字はもともとどんな意味合いを持つものでしょうね?

お礼日時:2012/11/28 22:02

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