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過去に同じ質問をした人がいましたが、質問に対する解答は得られていないようなので、この人に変わって同じ質問をさせていただきます。
http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa4755991.html

GDPについてはどの参考書にも「国内で生み出された付加価値の合計」「付加価値=売上高ー原材料費」のようなことが書かれています。
しかし、それではサービス業や個人の付加価値の算出方法がわかりません。

私は、月20万円の収入を会社の給料として得ています(得ているとします)。
毎月、家賃・水道光熱費・食費で12万円支払っています(支払っているとします)。
その場合、私が生み出した付加価値は8万円、という考えはダメでしょうか?

また、月80万円の売上がある床屋で賃金20万円の従業員が2人いて、店舗の維持費や光熱費が月に30万円かかる場合、その床屋が生み出した付加価値は10万円、という考えもどうでしょう?

A 回答 (3件)

> つまるところ、根本的なこととして、「個人が生み出した付加価値」というものを考えることはしない、ということでよろしそうですね。

GDPはあくまでも法人としての付加価値の合計ということでしょうか。

違います。

経済学では通常、生産者と消費者を分けます。生産者が付加価値を生み出し、消費者がそれを消費します。
この両者は同一人物が兼ねることも勿論できます。
法人が生産者の大部分を占める、というのは正しいですが、個人もその一部を占めます。
また、生産された財にはサービスも含みます。例えば介護サービスも生産された付加価値の一部を構成します。


因みに、生産者が生産した量の合計と、全員が分配されて得た量の合計と、全員が消費した量の合計+翌期に残した量-前期生産分を消費した量は一致するはずです。これが三面等価といわれるものです。
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> その場合、私が生み出した付加価値は8万円、という考えはダメでしょうか?



ダメです。

まず、生産した付加価値は、固定資産などの設備投資や利子などへの支払いなどにも充てられます。通常の企業では付加価値>給与になっています。したがって、月20万円の収入を給料として得ている、ということは、月20万円の付加価値を生産しているということと同義ではありません。

次に、民間消費は、消費面からみたGDPです。
生産した付加価値は誰かがつかう(民間消費・政府消費)か、次期以降に使う(投資)か、海外部門が使うか(純輸出)になります。

更に、12万円のうち、海外からの中間財(食材や石油など)の投入を引く必要があります。
したがって、12万円の消費をした、ということは、12万円のGDP付加価値を消費したということにもなりません。


> また、月80万円の売上がある床屋で賃金20万円の従業員が2人いて、店舗の維持費や光熱費が月に30万円かかる場合、その床屋が生み出した付加価値は10万円、という考えもどうでしょう?

ダメです。
10万円はその床屋の利益です。
簡単化のために給与・店舗維持費・光熱費以外にはコストがかからないとすると、中間財投入は店舗の維持費と光熱費だけです。したがって、
 80万円-30万円=50万円
が付加価値になります。

この回答への補足

私の疑問に対し1つ1つ丁寧に解説してくださり、まことにありがとうございました。
>まず、生産した付加価値は、固定資産などの設備投資や利子などへの支払いなどにも充てられます。
>更に、12万円のうち、海外からの中間財(食材や石油など)の投入を引く必要があります。
つまるところ、根本的なこととして、「個人が生み出した付加価値」というものを考えることはしない、ということでよろしそうですね。GDPはあくまでも法人としての付加価値の合計ということでしょうか。

補足日時:2013/01/30 22:42
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GDPは付加価値云々というよりも、「個人や組織が買った額の合計」あるいはその反対側にいる「個人や組織が売った額の合計」ってことです。


要するにどれだけお金が動いたかってことですね。
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この回答へのお礼

あーなるほどー。
3面等価の原則ってやつですか。
つまり、個人やサービス業について考える場合は付加価値のことは忘れてよいということですね。

的を得たご回答まことにありがとうございました。

お礼日時:2013/01/30 22:26

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