プロが教えるわが家の防犯対策術!

近藤史恵原作のサクリファイスを読んで、ロードレースに興味を持ちました。
そこでまったくのシロートとしてどなたか教えて下さい。
(1) 一人(少数)で先行しても必ず?後ろの集団に追いつかれるのはなぜですか?
(2) 早い人は最初から最後まで先頭にいない(いられない)のはなぜですか?


早い人は早いはずですが陸上競技みたいにはならなくて、駆け引きや戦術が勝負を分けるみたいですね。それが競技の魅力のひとつみたいですが? その駆け引きや戦術について必要性や意味がよく理解できていませんのでよろしくお願いします。  

A 回答 (6件)

 


私も読みましたよ。
サクリファイスだけでなくエデンやプロトンの中の孤独、レミングなんかも読みました。
面白くてあっと言う間に読み終えてしまいました。
もったたくさんロードレースの本が出ることを期待しています。

ロードレース=ステージレース、のことですよね?
ツールドフランスなどのDVDを鑑賞してみても楽しめますので是非。

ご質問についてですが

(1)
「必ず」とは言い切れないですね。
メイン集団に追いつかれることが多いですが、でも、先行したまま逃げ切ることもあります。
数人程度の先行集団(逃げ集団)から一人で飛び出して逃げようとすることを"アタック"と言いますが
大概はまずその逃げ集団に追いつかれ、更に、後続のメイン集団に吸収される、という展開が多いと思います。
一人で走っていると空気抵抗がすごいですから。
平均時速40km前後ですから、自動車並みの速度で走っているわけで肉体的な疲労もかなりのものだと思います。
ただ、風向きが運よく自分に有利に働くと逃げ切れることもありだと思います。
あとは、後ろの集団が何か意図があってその逃げている一人に追いつこうとすることを止めた場合など。

(2)
ステージによっては距離が200kmを超えるものもありますので、空気抵抗の関係で(1)で書きましたように一人でずーっと走り続けるのはかなり厳しいですよね。
まして、レースは数日~数週間にわたって行われますので、疲労の蓄積などもあるでしょうし、チームの戦略もあるでしょうから。
ただ、チームからの許可によって、どこかのステージで一発勝負をかけていい、みたいなOKが出れば、後のことは考えずにほぼ最初から最後までトップ、ということもあるみたいです。


レースの究極の目的はチームのエースを総合優勝させることですから、レース終盤まではエースは大体はチームの後方にいて前を走っているチームメイトに空気抵抗を減らしてもらいながら、かつ、空気の巻き込みの原理で引っ張りをしてもらうようにしています。
なのでエースは終盤まで体力温存が出来て、ゴール前の最後のスプリントでチームの護衛から解き放たれて溜めこんだ体力のすべてを出してゴールへ突っ込んでいくわけですね。

エースを勝たせるためのチームメイト(アシスト)達の働きって、渋い、と思いますね。
正にサクリファイスです。
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この回答へのお礼

よく理解できました。 思いやりのある回答ありがとうございました。

お礼日時:2013/02/06 22:07

回答は他の方がなさっているので、空気抵抗について少々…


自転車レースにドミフォンという特殊分野があります。
車に包まれたスタイルで、その直後(というかほとんど中)について自走します。
変速機の無いシングルギヤなので、ギヤ比が高すぎて自力ではスタートできません。
で、どのくらいのトップスピードになるかというと、楽に時速200キロを超えます。
とにかく空気抵抗がすごいんですよ。
時速20キロ以下でも、台風のような向い風に向かって走ればわかると思います。
で、いかに空気抵抗を減らすか、ということに乗り手も自転車や部品の開発者も苦心しているところです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2013/02/06 22:08

ロードレースと言っても、ツールドフランス見たいな何日もするステージレースのことを言ってるのですね。


ステージレースというのは、毎日のレースのタイムを全部たして総合のタイムを競います。
各チーム9人で編成されて、その中にエースがいてその選手を勝たせる為にチーム員が努力するのです。エースのゼッケンナンバーの末尾は「1」になっています。

(1)必ずとは限りませんよ。ここが面白いとこなのです。ステージレースの後半になると、上位の総合順位というのは、なかなか動きません。下位の順位の選手が逃げても誰も相手しません。追いかけなければならない選手が逃げていれば、総合優勝がかかってるチームが死に物狂いで追いかけてしまいます。サポートカーから、指令が出れば潰しにかかります。ひとりで走れる平均速度、集団で走れる平均速度も熟知していますので、きっちりと捕らえます。
なぜ、捕まるとわかってるのに先行するかといえば、スポンサーから指令が出てるのです。ウエアにスポンサーの会社名が書いてるのでね。ひとりで逃げると、それだけテレビに映る時間が長いということです。どこのチームもわかってるので、総合下位の選手は野放ししてるのです。

(2)総合優勝は、ほとんどタイムトライアルで決まってるのです。タイムトライアルには、チームと個人があります。理由は、タイム差がきっちりと出ると言うことです。普通の平坦レースで1位から50位でもタイム差がでると思われますが、集団でゴールした場合は、全員同タイムになるのです。上位ゴールした選手にはボーナスタイムが与えられますけどね。なので、後ろの方でのんびりと走ってるのです。無駄な体力を使ったり、落者に巻き込まれないようにね。平坦コースのスペシャリストが総合優勝は考えられないのです。山岳コースは、エースでも先頭に出ますよ。差が開けば、タイム差が出ますからね。

風との闘いなのです。ライバルと勝負する時、一瞬で引き離してしまわなければならないのです。後にちょっとでも付かれてしまうと勝ち目はないのです。例えば、2人で先行した時、一人はステージ優勝したい。もう一人はタイムを稼ぎたいとなれば、ふたりで結託して先頭交代してトップ速度を維持したりしてゴールを目指します。その逆で、2人で先行した時、一人がずっと前を走っていて最後に交わしてステージ優勝するとブーイングが起こります。勝負なのだからと思いますが、ロードレースは、そういうことは許されないという暗黙のルールがあるみたいですね。2年ぐらい前に、山岳コースで2人のエースが競っていて一人がチェーンが外れ、もう一人がそのことに気付かずにへばったと思ってアタックをかけて優勝してしまいました。当たり前のことだと思うのですが、暗黙のルールがその行為を許してくれないみたいですね。

以前、チッポリーニというスプリンターがいました。イタリアの自転車の英雄です。ゴール前、チッポリーニを乗せた列車が走り最後尾にチッポリーニがいてその後ろに各チームのスプリンターが控えていました。チッポリーニを乗せた列車の中に誰も入れないと言う暗黙のルールがあったのです。ツールドフランスはだいたいが8ステージぐらいから山岳コースになりますが、チッポリーニは山岳ステージに入ると棄権していました。こんなことが許されるのはチッポリーニだけなのでしょうね。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。

お礼日時:2013/02/09 09:46

『サクリファイス』は読んだことがないんですが、質問者さんはおそらく、集団内で先頭交代をしながら走ることはご存知ですよね?



(1)について
集団内を走っていると空気抵抗が低減されるため、先頭を引いている人の50%くらいの力しか必要としないといいます。自分の感覚でも、レースで大集団の中で走っていると、そのくらいの感じです。
ここで、先頭の人の出力を100%とします。先頭から2番目の人は抵抗が軽減されるのでちょっと楽ができて90%で済む、3番目は80%、以降順番に減っていって6番目以降集団内の人は50%で済むとします。

逃げ集団が5人の場合、100%×1人+90%×1人+80%×1人+70%×1人+60%×1人=平均80%。
メイン集団が200人として、100%×1人+90%×1人+80%×1人+70%×1人+60%×1人+50%×195人=平均50%。

乱暴な計算ですが、運動強度の差がこれだけ出るのです。つまり、レース序盤から中盤の一定ペースで走っているときは、逃げ集団にいるのとメイン集団にいるのでは、疲労度が全然違います。

もっと乱暴な計算ですが、レース終盤のペースが上がってきてからは、個々の選手が出力400ワットで走れると仮定して、逃げ集団はその1.25倍(80%の逆数)の500ワットを発揮できることになり、メイン集団は、2倍(50%の逆数)の800ワットを発揮できることになります。この結果、終盤に逃げ集団が全力を出して50km/hで逃げても、メイン集団はそれを60km/hで追走できるというような状況になります。
逃げ集団の選手は、疲労が蓄積している上に、絶対的なペースでもメイン集団に圧倒的にかなわないのです。
実際はこんな単純な話ではないですが、筋としてはこんな感じです。

(2)について
(1)により、戦術に誤りがなければ、メイン集団は必ず逃げ集団を捉えることができます。それならば、エースは余計に力を使わねばならない逃げ集団に乗るよりメイン集団で力を温存し、最後の勝負にのぞむほうがよいのです。

ではなぜ逃げる選手がいるのか?
メイン集団のペースが牽制や落車などで遅れたり、何らかの原因で戦術的なミスがあると、逃げ集団に勝機が回ってきます。メイン集団の中にいて最後にスプリントをしても勝てない選手は、一か八かで逃げに乗り、勝ちを狙うのです。

他にも、コースの状況によって逃げに乗っていたほうが有利な場合や、スポンサーへのアピールのための逃げなどがありますが、説明していたらきりがないのでこの辺で。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。  きりがないのが残念でした。

お礼日時:2013/02/06 22:06

2についての回答ですが、必要ないから。


ロードレースは、グランツールをはじめとして一日で終わるレースが主流ではありません。
メジャーなレースは、何週間にもわたり激戦を繰り広げます。
各ステージでポイントが争われるのはもちろんですが、優勝すると言うことはその総合ポイントが多い選手もしくはチームです。
一日区切りで、その日の一番早い選手、そのステージの優勝選手が決まります。
それとは別に、総合ポイントの高い選手がもう一人います。
初日だけは、総合ポイントの高い人=優勝選手ですけどね。
そして、総合優勝を狙う選手は、トップでゴールする必要が無いんです。
というのも、トップでゴールした選手と同じ集団に属しているとみなされると、同じポイントが与えられます。
30ポイントならば、30ポイントが一位で入ってきた人にも、それよりも遅れて入ってきた人にも等しく与えられます。
集団が大きくなればなるほど、ポイントの高くなる人が増えてくるのは分かるでしょう?
だから、逃げをするんです。
逃げて、余計な集団をふるいにかけて、最終的にトップに入ってくる集団の数を減らすのが目的です。
話が前後するけど、ツール ド フランスなどのステージレースは約一ヶ月近くかかります。
こんなの、全部、全力で走っていたら体力がいくらあっても足りません。
だから、総合優勝を狙っている選手は、無理をせずに集団の中で走ります。
加えて、ステージ優勝を狙っては駄目という紳士協定も存在します。
総合優勝を狙えるチームは一人のエースのためにサクリファイス(生け贄)をいくらでも用意できます。
ゴールの直前まで、エースを引っ張り、発射台となる。
他のチームのエースに揺さぶりをかけるために、アタックを仕掛けるなど
エースのために献身的に働きます。
全てはチームの優勝のために。
もちろん、ステージ優勝でも名誉なことです。
他にも、山岳や、平地などにもポイントが与えられています。
それらにも、山岳賞などがあります。
弱小チームはこれらの賞が目的なところがあります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2013/02/06 22:04

風(空気抵抗)が一番の原因です。


先頭切って走ると、風というか、空気抵抗をまともに受けるので、疲れやすいです。
それが、他人の後ろに入ると、かなり減るんで疲れにくくなります。
だから、一人より、何人かで先頭を分担した方が速さを保てるんです。
だから、一人でリードしても、後から何人かで走ってきた人に追い付かれる場合が多いです。
チームなら、一番速い人の体力を温存するために、真ん中を走ってもらいます。
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この回答へのお礼

さっそくの回答ありがとうございました。

お礼日時:2013/02/06 22:03

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