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氏の作品は
八割がた手に入れて読んだのですが
最近になって根本的に自分に合わないのかな、と思うようになりました。
謎解き以外に、悲劇や恐怖から解放されたあとの幸福感があってほしい方なので。
長編は特に、事件の後は平穏な日常に戻れただろう、という人が少ないですよね

中でも東野ファンの多くがいいという秘密、
あれだけは人生の中で手許にありながら再読したくない本です。
ラストシーンの後
彼はきっとすべての苦労も想いも台無しにしてしまうだろうな
と最大の悲劇の始まりの予感しかしないので。

他の方はそれがイイのでしょうか?
それともあれの感想がこうでしかない私が変わり者なのでしょうか?

本の感想なんて人それぞれだとは思いますが
余りに有名な作品が多くの方と違う解釈のようなので気になっています
またこんな私にオススメの作家があれば教えてください

A 回答 (2件)

某ミステリー書評サイトで「秘密」の書評を読んで、「秘密」という小説が、読む人によって全く正反対の読後感を抱かせる作品だということに気付きました。


感動的で切ない読後感を持ったという人と、不快感を感じたという人と両方の人が存在するのです。
その違いは、後半で直子が行った芝居、つまり、直子の精神が消えていって、藻奈美の精神が甦ったように見せかけた行為が、いったいどういう意図で行われたものであるかという解釈の差によるもののようです。
一つの解釈は、自分への執着心から異常な精神状態に陥っている平介の心を解放して救うためのものであって、そのためには直子にとっても手放しがたい夫婦という愛情関係を断ち切ってでも平介を救おうとしたと考えるものです。
もう1つの解釈は、若い肉体を手に入れた直子が、中年のくたびれた平介を捨てて、自由を手に入れるために芝居を行ったとするものです。
直子のやった行為は同じなのに、人によって、こんなにも異なる解釈が存在するとは実に面白いものだと思いました。
どちらの解釈も可能であるように思いますが、時系列的な流れから見て、私は前者の方がしっくりくるように思います。
(直子が芝居をやろうとする前に、平介がこれまでのことを謝罪し、自由を認める発言をしています。)

平介は最後に直子の芝居に気付くのですが、質問者は平介が芝居に気付いたことで、
>ラストシーンの後
>彼はきっとすべての苦労も想いも台無しにしてしまうだろうな
>と最大の悲劇の始まりの予感しかしないので。
と、平介ががっかりしたような受け取り方をされています。
その部分に関しても私は全く逆の感想を持ちました。
平介は、直子の芝居に気付いて、その切ない思いからの行為に感動し、感謝したのだと私は思いました。
最後に、平介は直子(藻奈美)の新郎に対して、二発殴らせてくれと言います。一発は娘の藻奈美を奪っていく男の分として、もう一発は最愛の妻である直子を奪っていく男の分として。
直子の切ない芝居を知って、気持ちは直子へ再び引き戻されそうになるけれども、直子の気持ちをくんで、夫婦としての関係に別れを告げる決心をしたのだと。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます

ぬいぐるみの中にあったモノを店(東野さんのお父さんの?)に持ち込んだ
エピソードからしても、私は前者の解釈しかしていませんでした。
奥さんのした事についても、ただ自分の情けなさから決断させてしまった事だと
自分の不甲斐なさを嘆いてのものに思えました。

ただ発想がコメディーチックだった事もあり、主人公は徹底して「情けないおっさん」ですよね
担任の女教師、すすきののお店、盗聴や嫉妬・・・
それにラストにもうあんな願い事&セリフまであって。

ですから私は、彼には真相に気付かないフリは絶対に無理だろうな、
いやあの後即バレるだろうな、という印象を持ちました。
映画では、奥さんの仕草からバレた事をもうお互いに理解する、というシーンがありましたが。

自分のした決断を知られてしまった、と思った彼女が一体どんな気持ちで挙式するのか
そしてその後には妻を追い詰めてしまった、
或いは結局見捨てられた、と鬱々悶々とする老人が一人・・・

あのラストからだとこれが自然な流れだと思う私が妄想ありすぎ、なのでしょうか・・・
彼は奥さんの決断に感謝して割り切り、
趣味や後妻探しで老後をエンジョイして皆が幸せになるだろう、
それが一般的な読後感なのでしょうか??

お礼日時:2013/02/13 01:50

こんばんは



>八割がた手に入れて読んだのですが
そういう時ってありますよね?何となくわかる気がします。
私も最近は余り読んでないです。

「夜明けの街で」もよかったのですが、最後がしっくりこなかったですね。

これと言ってお勧めがないのですが(じゃあ、書かないでと言わないでくださいね)
宮部みゆきの模倣犯の楽園が結構よかったです。
宮部みゆきは何か細部に訴えるものがあります。

後、最近メジャーになってしまい、自分としては本意ではないのですが
誉田哲也。
予想がつきにくい展開モノのが多いです。
突拍子もないというか・・・。

ドラマ化されたものは、私の中ではイメージとは違うので残念なのですが・・・。

余り役に立たないお話ですみません。
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この回答へのお礼

こんばんは、回答ありがとうございます

文庫の解説の中に東野さんを集約すると「理系 関西人」だ、というのがあって
お得意のも「大どんでん」というよりは 「皮肉の効きすぎたオチ」
なのかなあと感じる事が多くなりました。
あと女性心理の描写が下手だというファンの感想があって、
「ダイイングアイ」を読んでそうかも知れないと思いました。

宮部みゆきさんと誉田哲也さんですか。
おすすめのから「味見」してみますね(笑)

お礼日時:2013/02/12 22:52

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