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素朴な疑問です。
目覚ましを掛けて、指定の時間に起きようとしたのになぜかアラームを止めてしまって寝過ごす事ってありますよね?
私の場合、止めてしまう頻度は高くないのですが、止めてしまう時はどんな所に目覚ましを置いても(例えベッドから手の届かない本棚の上だとしても)無理です。
あれはどう言う事なのでしょうか?
体が起きて目覚ましの場所まで歩いて行って止めているのに、脳が覚醒していないから記憶に残っていないと言う事なのでしょうか?
ビデオカメラでも設置してみようかとも思いましたが、そのためだけに買うのもあれなので断念しました。
ご存知の方お教え下さい。

A 回答 (1件)

 


 個人によって事情が違いますし、質問者の方の場合はどういうことなのか、本人もよく分からないことに、他者が正解を出すことは無理なのです。でも、一般論として、次のように考えてみることはできます。

 睡眠には、REM睡眠と熟睡睡眠という大きく二つのフェーズがあります。REM睡眠というのは、半分程度目覚めていて、夢などを見ている状態の睡眠です。熟睡の場合は、無意識でイメージや感情や記憶が自動処理されていて、それは意識が関知していません。

 目覚ましを合わせて起きる予定とした時刻が、REM睡眠フェーズに当たったときは、目覚ましが鳴ったこと、また止めた場合は、止めたという記憶が普通は残ります。しかし、熟睡状態のフェーズで目覚ましが鳴ると、無意識状態から、覚醒状態へと一時的に意識が目覚めることになります。

 これで目が覚めれば問題ありません。しかし、どうしてももっと眠りたいという思いがある場合、目的をもった行動として、目覚ましを止めます。目覚ましを止めると、睡眠の続行を阻害する要素がなくなるので、再度睡眠状態になり、無意識になります。

 記憶は、一時記憶、短期記憶、中期記憶、長期記憶などがありますが、一時記憶というのは、本当に束の間の記憶で、バッファが長くて十秒もありません。海馬がこの記憶を構成するのですが、海馬の一時記憶から短期記憶に移るためには、他のできごとなどとの連想系が造られなければなりません。

 目覚ましの音を止めるというのは、行動としては非常に簡単なもので、目的も一つしかありません。目覚ましの音を止めるというのが行動の目的です。熟睡フェーズで目覚ましが鳴った場合、深い睡眠状態から浅く覚醒し、目覚ましの音を止めるという、非常に単純な行動目的で目覚ましを、どこに置いていても捜し、止めるや、また睡眠状態に戻ります。

 つまり、一時記憶から短期記憶に移り、目覚ましを止めたという行為をしたという記憶が短期記憶に刻印される前に、目的行動は終了し、また熟睡状態に戻るので、バッファの一時記憶は、そのまま消えてしまうのです(あるいは、非常に曖昧な、想起しにくい断片的なものが残るので、それが目覚ましを止めた行動の記憶とは、確認できなくなり、結果的に、記憶なしと同じになる)。

 REM睡眠フェーズの場合は、覚醒度が高いので、目覚ましを止めるというだけではなく、他にも色々と考えたり、夢の記憶も頭のなかに渦巻いたりしているので、連想系が造られやすく、バッファの記憶から短期記憶へと刻印が行われるので、目覚ましを止めた、という記憶が残っているのです。

 一般的には、このようなことが考えられます。
 
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この回答へのお礼

なるほど、バッファにのみある記憶という事ですか。
非常に分かりやすい解説ありがとうございました。

お礼日時:2004/04/26 20:42

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