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越前クラゲは中国が発生源で、それが対馬海流に乗って、夏季に日本や韓国に来ることはよく知られています。

私は、原発との関係に注目してきましたが、2011年3月の震災後、日本の原発が次々と稼動停止すると同時に、日本の日本海沿岸の越前クラゲは消滅しました。

2012年の夏も全く同様でしたが、再稼動した大飯原発付近ではクラゲの発生があったようです(新聞情報)。

また、原発を稼動していた韓国の沿岸では、2011年、2012年とも越前クラゲが繁殖し、原発用冷却水の取水に困ったとニュースで聴きました。

日本と韓国の日本海沿岸に到来する海流の源は同じ対馬海流ですし、原発の稼動を停止した日本では越前クラゲがいなくなり、原発稼働中の韓国では越前クラゲが大繁殖したという事実から、原発の温排水による海面温度の上昇、あるいは原発の温排水から流出する汚染物質などの影響で、越前クラゲが繁殖したと見るのが正当ではないかと思うのですが。

なお、2012年6月下旬の秋田沖海面温度は、2010年以前の5年間の温度より、2~3℃程度低下していることを、気象庁公表の海面温度データから掴んでいます。

また、7℃上昇させて排水している原発温排水は、比重が軽く、海面上部を限定的に暖めるので、海面温度の上昇を招き易く、台風や冬の季節風が吹かない限り、上下の攪拌は期待できません。

太陽光の場合は、エネルギは莫大ですが、海洋に入射しても、海水は透明なため、可視光線エネルギは100mの深さにまで届くので、海面だけを暖めるようなことにはならないと思われます。

元々、越前クラゲは、年によって大量発生のときとそうでもないときがあるとのことで、2010年は少なかったようです。

2010年にたまたま越前クラゲが少なかったのは、中国などでのクラゲ繁殖条件(クラゲの食物供給など)が、たまたま少なかったと理解するのが適切な判断だと思います。

越前クラゲは、中国で生まれ、対馬海流に乗って日本や韓国に来るのは分かりましたが、日本や韓国で繁殖はしないのでしょうか?

A 回答 (7件)

成熟した雌エチゼンクラゲから卵が、雄クラゲから精子が水中に放出され受精します。


受精卵は発生が進んでプラヌラとなる。プラヌラは繊毛で水中を泳ぎ回って基質に付着し、ポリプへ変態します。
成長したポリプはポドシストと呼ばれる細胞の一部をイボのように残して移動し、ポドシストから新たなポリプが生じて無性的に増殖します。
水温上昇の刺激により、ポリプからストロビラへと変態し、ストロビラは先端からエフィラを放出します。
エフィラはメテフィラを経由して約1ヶ月半後に傘径約10 cmのクラゲに成長します。
成熟にはそれから3-4ヵ月が必要です。
クラゲとして  の寿命は1年未満ですが、ポリプの寿命は永遠です。

仰るとおり、排卵と受精は日本近海でしょうが、ポリプの段階で渤海・黄海へと移動して何年かの生育期間を過ごすので、ここで「繁殖」するわけです。
受精卵=個体数ではないのです。

ここで気になるのが、餌の動物性プランクトンです。
イワシなどの小魚の餌でもありますが、本来なら小魚たちに食べられてエチゼンクラゲが大発生するほどじゃないにも拘らず、中国沿岸部での乱獲で漁獲量が増え、結果、クラゲの食べる分が増えたということです。
本来エルニーニョに合わせて10年に一度ぐらいの大移動でしたが、エルニーニョが頻繁に起こるようになってからは、比較的頻繁に来襲するようになっただけです。
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この回答へのお礼

越前クラゲに関する詳細な生態系の情報をありがとうございました。

やはり、海水温と餌のプランクトンの要因が強いようですね。そうであれば、必ずしも中国沿岸部だけが産卵地とは限らないような気もします。

それにしても、2011年、12年の夏には、韓国では被害があったのに、日本では、被害が無かったのは何故なのかが分からなくなりました。

お礼日時:2013/08/15 13:54

例えば、原発の排水口の半径100m以内だけ、越前クラゲが大量発生していることが確認できれば、


温排水の影響といえるかもしれませんね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

仰るとおりですが、調査のためには、クラゲの繁殖情報を誰かから頂き、その地域へ赴いて船を出し、実証しなければなりません。

努力はしてみますが、老齢のこともあり、実行できるかどうかは疑問があります。

情報がありましたら、今後ともよろしくお願いします。

お礼日時:2013/08/15 10:43

エチゼンクラゲは黄海及び渤海で繁殖して、海流に乗って日本へと来ますので、黄海や渤海で大量発生しないと日本にまで来る量も減ります。


太平洋より日本海の方が平均水温が高いので、生息しやすいというだけです。
2009年から2010年度にかけて、非本近海の海水温がエルニーニョで全体的に上がったので、南三陸の牡蠣が死滅したり、津軽の帆立が死滅したりしました。
結果大量発生したエチゼンクラゲが太平洋岸にも漂着しだしたということで、日本で繁殖したわけではありません。
日本で繁殖したのは、カワハギなどのエチゼンクラゲを捕食する魚が同時期に大量繁殖しました。

エルニーニヨの後は、ラニーニャがしばらく継続するので、近年の台風襲来は少ないです。
今年は黒潮の蛇行も認められるので、関東までは猛暑ですが、南三陸は冷夏です。
7月の平均気温は20℃です。

調べられるなら、日本近海の情報より、中国の黄海や渤海周辺の海水温の状況を調べられたらいかがでしょうか?
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この回答へのお礼

ご回答に感謝します。

>中国の黄海や渤海周辺の海水温の状況を調べられたらいかがでしょうか?

一度調べてみます。ありがとうございました。

中国で生まれたクラゲが、日本海沿岸まで来る間、そして、日本海を北上して津軽海峡から太平洋側に出て沿岸部にまで到達する間に繁殖するかどうかに興味があるのですが、水産庁、マスコミの論調は、あくまでも中国で産まれた越前クラゲがそのまま日本の沿岸部に来ているとしています。

しかし、どう考えても、年を越せない命なのでしょうから、生息中に産卵・増殖があってしかるべきと思うのですが、実際の生態系について、ご存知ではないでしょうか?

お礼日時:2013/08/15 10:36

関係しているのはエルニーニョによる海水温上昇ですが?



なんか勘違いしてますね。
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この回答へのお礼

早速のご回答、ありがとうございました。

日本海は、4つの海峡(対馬、津軽、宗谷、間宮)で囲まれた内海ですね。

気象庁公表データによれば、日本海の海面温度(秋田沖男鹿半島付近の定点に注目)は、1986年~2010年(震災前)の24年間で、1.09℃上昇しています。

それに対して、太平洋の海面(北緯35°、統計135°の定点)は0.36℃の上昇に留まっています。

このことから、日本海が異常に温度上昇(太平洋の約3倍上昇)していることが分かります。

何故なのかを追求していくうちに、火力発電所などを含む経済活動(熱エネルギの廃棄、汚染などを含む)の影響であろうと推定するにいたりました。二酸化炭素の温室効果が地球を温暖化させているとしたら、このようなねじれは発生しないと思います。

そして、原発は震災後に稼動を停止したので、今こそ、原発の影響を明確化するチャンスだと思いました。

その際、越前クラゲの生態系が分かれば、上記の推定の確かさが証明されると思った訳です。

低効率の原発が日本海を暖め、魚群までも、変化させてしまったのではないかと思っています。


また、今年は、北極海の氷の面積が、一挙に増大に転じていることも、気象庁の発表資料(以下をクリックしてください)http://www.ijis.iarc.uaf.edu/seaice/extent/Sea_I …
で判っています。この2年間は寒冷な冬で、日本海が冷えた影響で、首都圏に久しぶりに氷が張りました。

そして、北極海の氷面積が増えているにも拘らず、日本は猛暑の夏を迎えています。

これは、ジェット気流(偏西風)の蛇行、そして、エルニーニョ現象とそれに伴うダイポール現象と考えると辻褄が合います。

お礼日時:2013/08/14 23:18

火力発電と原子力発電の温排水の熱量の差は発電量当たりせいぜい2割程度です。


現在の低効率火力フル稼働状態ではほとんど差は無いでしょう。
日本の総発電量がほとんど変化ないので基本的に海に排熱される量はほとんど変わらず、広域的に見て海水温にあたえる影響の変化はほとんど無いと思われます。

なおクラゲは定住性の生き物ではなく海洋の流れに乗って日本近海にきているだけなので、あまり日本近海の環境の変化による分は少ないのではないでしょうか?
特に日本海側で原発が集中する柏崎と若狭湾はすでに越前クラゲが大きく成長したものが漂流してくる地域ですし。

越前クラゲの動向はやはり東シナ海の環境を見るべきだと思います。
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この回答へのお礼

早速のご回答、感謝します。

火力と原子力の平均的な熱効率は41%、33%程度のようですね。1のエネルギを得るのに、排熱は、それぞれ1.44、2.03倍となるので、原子力は火力の1.41倍の熱エネルギを海洋に捨てていることになります。

従って、原子力は火力の1.41倍の熱を海洋に捨てていることになると思っています。

また、火力は消費地に立地し、原子力は遠隔僻地、つまり日本海側に集中的に立地しています。

更には、火力は1基当たりの出力が原子力より小さく、海面を暖める力は少ないと思われます。

越前クラゲが日本海沿岸でも繁殖するのかどうかの生態系に興味がありました。

お礼日時:2013/08/14 22:41

日本海を格子状に区切り、クラゲの捕獲量を広くサンプリング調査すると面白いかもしれませんね。


原発の近くにだけ集中していたら、その仮説の裏付けになるかもしれません。
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この回答へのお礼

早速のご回答、ありがとうございました。

水産庁の報告書では、仰るような格子状に区切ったものもあるようですが、対馬海流に乗って分布しています。

ところが、震災後の2011年、2012年の夏季には、日本海の韓国沿岸には越前クラゲが繁殖し、原発を稼動停止した日本沿岸には繁殖が見られません。

不思議に思い、今回の調査を思い立ちましたが、クラゲが日本海に流れ着いてからも繁殖するものかどうかが疑問でした。あのような下等動物の場合、寿命も短いので、夏季に海流に流されながら繁殖しているものと思わざるを得ないのですが。

お礼日時:2013/08/14 22:25

 苅田火力発電所がクラゲで停止というニュースが流れたばかりですが、何を根拠にクラゲが消えたといわれるのでしょう。

去年も関西電力関内で何度かトラブルになっているようですし。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130814- …

 それに火力発電所でも熱によって水を蒸気にしてタービンを回すという基本原理は変わらないので、やはり温排水はでているのですが。
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この回答へのお礼

早速のご回答、深く感謝します。

ところで、火力発電所の効率は、41%程度(最新鋭の火力では50%越えもあるとか)、原子力発電の効率は33%(送電効率などを考慮すると26%)程度のようですね。従って、1の電力を得るのに、火力は1.44の熱を捨て、原子力は2.03倍の熱を捨てていることになります

原発は燃料棒の温度を低く抑えないと問題があるとのことで、タービンに供給する蒸気の温度を抑制するので、熱効率は悪化します。

つまり、原発は火力の約1.41倍の熱を捨てていることになります。

また、原発は1基当たりの発電容量が火力の2倍程度はあり、海面を集中的に暖めるので、魚群などへの影響は大きいと思われます。

越前クラゲの発生・消滅の情報は、新聞情報のほか、水産庁の調査報告書などから得ています。

お礼日時:2013/08/14 22:15

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