A 回答 (4件)
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No.4
- 回答日時:
言葉では語れないような感じる世界の深みを、五感すべてにおいて知っている人のことだと思います。
有名なソシュールという論理的な言語学者も、いざ言葉では語れない世界と言葉の関係を探る地点で論理性を失ってしまっています。
私達人間がまだ、言葉も知らず、森の大自然の中に暮らしていた頃は(人類発祥は80万年前ですから、人類史のほとんどはそのような状態だったとも考えられます)まさに、人類はその深みを感性や感受性に宿していたと思います。
それが、言葉の獲得によってさらに物事を分析し、いよいよ論理的には反省と進歩の道を獲得したことで、逆に心の分析が出来なくなり、感受性を弱め、それがまた感情や感覚の上位概念となるような深い感性を見えなくして、いよいよ論理では感性を捕まえることができなくなっていったのだと思われます。
五感の中でも、その辺を語るなら解りやすいのは視覚と聴覚だと思います。
大地の上を生きている安定感からの、大地の広がり、その平原の美しさや雄大さ、心癒す緑、葉のそよぎ、木々を吹きわたる風の音、海の波の岸に打ち寄せる躍動や心打つリズム、小川のせせらぎ、雨の音、白い雲、大空いっぱいに広がりゆく夕焼け、やがてそこに一番星が…、
これ言葉を知らない人たちも、人間の脳、物事を見つめ、自らの心も見つめる「見つめる脳」を持ったその脳は、おそらく私達よりはるかに深く、その一番星を美しいと新鮮に豊かに感受し、思わず目と目を見交わしあい、感動を伝えあい、わかちあい、そうして家族や友達通し体を寄せ合って、やすらかな夜の眠りにはいっていったのでしょう。
人は苦労することで苦労する人を想像する力を手に入れます。
人は楽しむことで、それをわかちある喜びがさらに大きいことを想像するパワーを得ます。
しかし、それらの想像力は、かならずしも、だから苦しい人を助けたい、他の人も楽しくなってほしいという人間的な相身互いの心になるとは限りません。
しかし、もし感性が森の大自然の中の人たちのように深ければ、ストレートに体験は人間的に分かり合われるのです。
苦しんでいる人を見たら、あたりまえの友への心として思わず苦しいところをさすってあげたりして、それが東洋医学の原点になったりもしました。
うれしいこと楽しいことがあれば、それは遠くの家の友にまで、かけていってでもつたえないではいられない気持ちとなったでしょう。
でも、私達文明人にもそうした愛のまごころは宿ってはいても、かんたんに自我には負けてしまい、人のための善には、裏心として「よく思われたい心」とかが混じってしまうということです。
いわゆる偽善の始まりです。
つまり、ほんとうに信頼できる、信頼し合える世の中を希望するのなら、感受性や感性の深い、人間性の豊かな人になれるような教育が必要となるのだいうことになると思います。
また、
感性や感受性が上記のように本当に新鮮で豊かな人たちというのは、欲望を二重の意味で、開放的に楽しめると思います。
一つは、相身互い、思いやりが自然で嘘偽りがないので、欲望をも分かち合いの中で満たすためそこに醜さを感じないですむからです。
愛が深いので、自分のためだけという気持ちにはならず、つねに相手と一緒に楽しくなろうとするため、そのためなら自己犠牲さへいとわないのですが、それを犠牲と感じることすらないでしょう。
もう一つは、感性の充実が欲望の上位概念となり、欲望をどんなに満たしても、その強さにおぼれていても、ままにいつでもコントロールできてしまうからです。 本当には溺れきらず「見つめて」いられるということなのです
こうして、感性の深い人たちは愛や、人間性も地についた落ち着きと溢れわく優しさ、いつわりない優しさで満ちている人ともえいることになると思うのです。
本来芸術は、そいういう人たちの心をこそ、感受性の深さとその自然な人間性をこそ表現する基本を持った存在だと私は思っています。
ですが、トップの技術を求めるためには、そしてブロードウェイなどのトップダンサーとなるためには、親をすら捨てるという、愛とは矛盾した芸術の世界、名誉とか地位の方が先となってしまう芸術の世界がはびこっていることで、そのへんが見えなくなっていることも事実かと思います。
今こそ本来の深くすばらしい感受性や感性にめざめ、それによって本来の芸術の花が咲いてほしいなと私は思ってます。
論理脳も必要ですが、
その感性の文化こそを目的としたその目的を忘れない論理脳こそ、やがて私達の社会を本物の平和へと導いてくれるものと思っています。
こうして考えてゆくと
》感性や感受性が優れてる人ってどのような人ですか? 《
感性や感受性が優れている人って、私達人類にとっての「希望」そのものとも言えそうです。
さらに知恵深ければ、そういう人たちなら、あたらしい経済社会も細やかに計算して実現してゆくパワーがその心に生まれていると思います。
今こそ必要とされている人、
それが《感性や感受性が優れている人》なのだろうと私は思います。
すこし抽象的ですが、以上、わたしの思うところを回答させていただきました。
No.3
- 回答日時:
おはようございます。
私は自然を愛する人と思います。
秋も深まり、もうすぐキンモクセイの香りがするでしょう。
しかし、現在の日本において誰でも過労働の仕事に追われる日々で季節感など忘れがちです。
私は季節感を感じられるかを心の健康のバロメーターにしてます。
異論はあるかもしれませんが、哲学とは「真・善・美」を追求する学問と私は思ってます。
美術館で美を追求し感性を養う方法もありますが、所詮人間が作ったものです(それでも絵を描き創造出来る人に畏敬の念を感じますが)
自然は神様が作ったものです。
北大路魯山人曰く
「自然は芸術の極致であり、美の最高である」
No.2
- 回答日時:
感性と感受性は、微妙に違います。
感受性は、刺激をいかに敏感に感じるかという事なのに対し、
「あの人は良い感性を持っている」という場合は、単に入力を
大きくするというだけでなく、それを脳内で処理する分析力や
創造力もコミでの評価でしょう。
そもそも昆虫までは、条件反射的な行動が支配的なのに対し、
脊椎動物は大きな脳を持ち、五感の相関した経験を蓄積して、
ニューロネットを発達させる事で、新たな光や音などの先行感覚
(情報性の強い)に対して、他の生理的感覚(より実質的な作用
の強い)を投影する事で、“そこに至ったら何が起きるか”=予測
=空間的広がり=意識を有するようになったのです。
感受性が感覚器官の性能と、それを処理する一次的な神経線維
までに依存するなら、感性の方は、そこから脳内のニューロネット
にどこまでインパルスを展開できるかに依存していると言えます。
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