プロが教えるわが家の防犯対策術!

高校3年の受験生です。
現在、大学(国立の文系です)の一般入試で行う小論文の練習をしています。

私が受ける大学の小論文は、資料となる文章を読み、それを要約するよう求められる問題が中心です。
意見を求められる問題はほとんどありません。

そこで、2つお聞きしたいことがあります。
まず1つ目は、「要約」と「説明」「論述」などの違いについてです。

「筆者の考えを述べなさい。」
「筆者の考えを説明しなさい。」
「筆者の考えを要約しなさい。」
「資料に則して論述しなさい。」

これらの問いに対する答え方に、具体的な違いはありますか?
全て要約のようになってしまって困っています。


2つ目は、小論文の点数についてです。

センターの点数が思ったほど取れなかったため、小論文で7割、できれば8割を目指したいと思っているのですが、実際に大体何割くらい取れるものなのでしょうか?
一般的に、小論文の配点や採点結果は公表されないようなので、こんなことを聞かれても答えようがないというのはわかっています。
ですが、例えば本番の入試ではないにしろ、小論模試などで8割、9割くらいの点数を取ったことがある方がいらっしゃれば、教えて頂きたいです。
また、「センターの点数ではギリギリだったけど、小論で逆転できたからおそらくこれくらい取れたんじゃないかな?」などの予想でも構いません。

ちなみに、私が受ける大学のセンターの点数と小論文の点数の割合は、500:200です。


どうしても今目指している大学に合格したいと思っています。
この2つの質問のどちらかだけ、またはそれ以外の小論文を書くうえでのポイントやコツ、アドバイスなどでも構いません。
どんなささいなことでも良いので何か知っている情報があれば教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

元塾講師です。



「筆者の考えを述べなさい。」
「筆者の考えを説明しなさい。」
「筆者の考えを要約しなさい。」
「資料に則して論述しなさい。」
…この違いですが、前の3つと最後の一つは違います。また前の3つに関しては各々の言葉より字数制限で書く内容が変わってきます。まずは、前の3つと最後の最後の一つの違いを書き、その後に字数に関して書きます。

 前の3つは基本的に、「資料・文章の構造が分かっているか」が出題者の採点ポイントです。文章には筆者の主題部分と、その具体例・理由や反対意見等がちりばめられています。そうした色々な情報が混ざった文章から、筆者の主題部分を抜き出したり、他の部分がどのような関係かを理解しているかを、出題者は知りたくまた採点要素にしています。
 最後の「資料に則して論述しなさい」ですが、これは前の3つと大きく違いう点があります。それは「則して論述~」という部分です。「則して」というのは、「その範囲の中で」という言葉とは違いがあります。つまり、全く関係ないことは書いてはいけないがそれに関することであれば書いていい(試験においては書かないといけない=自分の意見を書く)ことになります。
 前3つあくまで、「資料まとめ」の問題であり、最後の1つは「その資料を使っての自分の意見を書く」という受験生が想定する「小論文」の問題(自分の意見を書くことを必要とするもの)です。逆に書くと、前3つで自分の意見は書いてはいけず、最後の一つは書かないといけないということになります。意見を求める問題はないと書かれていますが、こうしたことから書かないといけない場合もあります。ご丁寧に「意見を書きなさい」とあれば楽チンですが、そうした細かい言葉を知っているかさえ採点項目になっていると意識すべきです。

 前3つの内容に関してですが、これは字数制限によるところが大きいです。20字~30字字程度で書く場合は、(先に挙げた筆者の主題内容)をそのまま書いておしまいです(こうした問題は小論文ではす少なく現代文ではけっこうあります)。40字~60字程度なら「主題内容と(文章の内容を)まとめた具体例」程度と、主題内容は書くのは同じですがそれに肉付けをしていって字数を増やします。特に「まとめ」の問題で200字程度であれば、主題の把握と、具体例・理由を構造的に書けているかが採点対象になります。
 また、こうした字数に合わせて書く練習の教材として最適なのは「新聞」です。「新聞の見出し、小見出し、記事」というのは、小論文の字数制限に似た構造になっていて、忙しい人(時間がない)人には見出しだけ、少し時間がある人は小見出しまで、時間がある人は記事もしっかり読み込む、という具合にできています。小論のまとめも同じようなものです。「200字」だからいきなり200字で書くようでは上手くいきません。いきなり200字で書くと主題がなんであるか等を明確に意識した文章にならず、また採点官も分かるのでいい点数にはなりません。新聞記事を見る時も「見出しは何であったか」を意識すると読みやすいのと同じように、書く時も意識しましょう。

 試験に関しては、他の大学を受験することをお勧めします。センターの比率が2次の倍以上であることから、大学側としては「センター重視」であることが明白です。そうなれば小論文は「できない受験生を落とす試験」になり、「できる人間を救済」にはなりません。もしそうであるなら、最低でも比率は50:50なはずです。
 あなたが、その大学にこだわる理由は分かりませんが、特に小論文では高得点率を取るのは難しく、今の時点で、問題の文の質問しているようでは練習もほとんどできないはずです。来年のために今年は体験も含めて今年受験するのであればいいですが、今年必ず合格したいならランクを下げるべきです。特に、2次で小論文試験のみを志望している受験生に「普通の科目はあまり勉強してこなかった。2次の小論で逆転」という、本来の試験システム(センターが主要で小論はおまけ)をはき違えている人が多いのであなたがもしそうなら、センター得点率で余裕を持った大学をお勧めします。小論文のみの大学に合格している人は「センターで余裕の点数取って小論は普通か散々だった」ひとがほぼすべてであり、小論で逆転した人は、私が知る1000人以上の受験生で一人もいません(とめたにも関わらず、特攻隊のように散っていった受験生は数多くいますが…)。
ご参考までに 

この回答への補足

回答者様が仰った通り、受験する大学についてよく考えてみましたが、どうしても諦められなかったので結局志望校を変えずに受験しました。
本日、おかげさまで無事に志望していた大学に合格しました。
C判定だったのですが小論文で逆転しました。
回答者様に詳しく教えて頂いたおかげです。
本当に本当に、ありがとうございました!

補足日時:2014/03/06 14:31
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この回答へのお礼

詳しい回答をしてくださってありがとうございました。
とても参考になりました。
受験する大学についてもよく考えてみようと思います。

本当にありがとうございました!

お礼日時:2014/01/30 21:39

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