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現在地球環境問題の一つとして、「生物多様性の減少」が注目されていると思います。私のような素人でも、地球温暖化、酸性雨、熱帯林の減少などの、あらゆる地球環境問題が、生物多様性の減少に収斂されているように感じますが、最近、外来種(遺伝子汚染とも関連するのかと思いますが)が時々話題になっているのを目にします。

ここで質問なのですが、
(1)この外来種問題というのは、生物多様性の減少と関連するのでしょうか? 関連するとすればどのような観点から関連するのですか?
(2)外来種との交雑によって、新たな雑種(表現が分からないので、ここでは「雑種」とします。) が生まれることは、そんなに悪いことなのでしょうか?別にここ100年くらいで始まったことではなく、有史以来の生物の歴史には、そういう面はあったのではないか?という気がするのですが間違っていますか?
(3)現在は「別の種」(人間が別の「種」として区別しているだけでは?)として扱われていても、交雑によって、子孫を残せる「種」というのは、動物、植物を問わずいくらでも例がありますよね。「種」とは何でしょうか?

A 回答 (2件)

農林水産省・国土交通省・環境省による、平成21年3月19作成の、「オガサワラハンミョウ保護増殖事業計画」において。



兄島及び父島で生息確認出来ていた本種が、現在、兄島の極限定地域での確認にとどまっている内容が報告されております。

その大きな一因の一つとして、本文で

「本種は、比較的乾燥した台地に存在する安定した裸地環境に生息するが、モクマオウ、リュウキュウマツ、ランタナ等の外来植物の侵入による裸地環境の減少や愛好家による捕獲、父島におけるグリーンアノール及びオオヒキガエルによる捕食等の影響を受けて生息個体数が減少したものと考えられている。」

と記されています。

これが国の5年前の公式発表での近況です。

そして他の研究報告では既に絶滅していて確認出来ない種が存在していたかも知れない可能性も指摘されています。

昼行性昆虫の多くが絶滅若しくは絶滅に瀕しており、その昆虫による花粉媒介を必要とする固有植物も既に次代を残せない状況に陥っている可能性があり、かつそれらを植物、昆虫を食料としていた他の鳥類等にも生息域の圧迫が迫っています。


>もっと身近に生物の往来と交配・交雑

自然に起きるものは、当然の事でしょう。

が、自然環境下では滅多矢鱈に起きる物ではないです。

本来ならば身近には起き得ない筈の事と思いますが。

>「遺伝的には既に絶滅になる」という意味が理解できないのと、「環境へのダメージも計り知れません」というほど、大きな例があるのだろうか?

遺伝情報が失われてしまえば、固有の種では無くなります。

しかしそれによる環境へのダメージの前例はありません。

と言うより、変化してしまえば其の前と比較検証は不可能です。

確かに全体からして僅かの個体にだけ起きた遺伝子汚染で済めば、唯単に多様性が増えただけと人によっては言うかもしれません。

しかし仮にそれが全体に広がったら?

ペットショップで無計画に輸入・販売して、それのどの程度の数が環境に離されてしまっているか?

全く管理が出来ていないので、何処までどうなっているか判らない野放し状態です。

環境によって多様性が生まれたのであれば、多様性と言えますが、人間の手によって無計画にばら撒かれれば、それは汚染です。

それにより必要な遺伝情報が失われれば、大問題でしょう。

>在来種が復活する、あるいは、他の在来種がニッチを構成することによって生態系が維持されるのではないかと考えています

一度汚染された場合は復活は絶対に無いですし、生態系を維持出来ずに「やり直し」になる恐れがあるのです。


遺伝子汚染ではないですが一例で、日本狼が絶滅している為に、人間は鹿の数を調整しなければいけない必要性に迫られています。

細かく手を入れ続けているので崩壊はしていませんが、それでも鹿の食害で尾瀬の植生等に大きな被害を被っており、観光地として手入れ出来てない(予算の無い)他の地では歯止めが掛かりません。

ある程度なら環境の多様性が受け止めてくれますが、其の多様性を維持していた種が一ついなくなるのです。

近似した種(亜種等)がいる小型の生物なら、ショックも小さいでしょうから大きくは崩れないでしょうが、それも保障はありません。

>「生物分類上の基本単位」

正確には「種」の分類方法・概念は確定してないです。

形態的・生物学的・生態学的・地理学的・系統学的・その他で分類して、「種」と呼んでいます。

学者間でも意見は別れ、一応学会で認めた物を一つの「種」と呼び、変異の少ないものを「亜種」としたりしますし、常に細かい変動はあります。

まぁ、確かに交配可能であれば一つの種とする考えもあるようですが・・・


自然に生息地が近づいたり重なったりして交雑をする場合は、寧ろ環境が変化してきているので、遺伝子の変化を促しているかもしれません。(ちなみに歓迎すべき事とはされませんが、ホッキョクグマとヒグマの混血が確認されてしまっています、温暖化の影響か?どうなるか・・)

しかし全く地理的に離れている、数千年数万年の遺伝的変異の蓄積をして来た同士を掛け合わせる意味は、あくまで人間の管理下での品種改良として行われるレベルの行為ですし、人間はそれに責任を持つべきではないでしょうか?
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございました。<(_ _)>

地球環境問題については、「地球の温暖化は気候変動の周期に過ぎない」とか、「北極海の氷の融解を機会に、開発計画が検討」などなど、地球の環境破壊は、「もう後戻りできないターニングポイント」を通過してしまったと、私は考えています。もう誰にも止められないし、止める気もなさそうです。地球の寿命は、あと30億年くらいだそうですが、30億年を基準とすれば、「そう遠くない時期」に地球環境は、人類も住めないほどに破壊されるだろうと想像しています。

質問にも書きましたが、生物多様性の減少というのは、地球環境問題の一つとしてあるのではなく、すべての地球環境問題が収斂されて、存在する問題だと考えています。

生物多様性の問題は、私も素人の域を出ませんが、あなたのご回答もある程度は理解できるつもりでいます。しかしながら、これまで生物多様性の減少問題が、人間による生息環境の破壊の問題とは、別に独立してあるかのごとく、あるいは、混同されて論議されているような気がして、それでは「人間による生息環境の破壊の問題」を除いたら、「遺伝子の多様性や生物種の多様性に関して、どこに問題があるのだろう?」という観点から、「外来種」に焦点を当てて、質問してみました。

ご回答の内容については、疑問点もありますが、もう、ここでは触れません。もう少し、質問の仕方を工夫しなければならないと思いますし、他にもいろいろと疑問点もあるので、再度整理をして、質問してみたいと思います。

ありがとうございました。

お礼日時:2014/02/19 05:58

生物多様性は環境の変化における淘汰圧に対して、安定した生命環境の維持に有効なので重要なのです。



多様性が無い環境では、環境の悪化で一種が滅んだ場合、それを引き金に食物連鎖等の崩壊で全体が滅ぶ恐れがあります。

(1)外来種問題はいくつかありますが、大きく三つあります。

それはどれも種の絶滅を引き起こす事ですが、

1、在来種の生物を食害し、それによる絶滅

2、在来種の生息環境の破壊、若しくは略奪による絶滅

3、在来種との交雑による遺伝子汚染による絶滅

日本の環境に適応してきた種が絶滅してしまえば、可能性として環境の淘汰圧が高まった時に、一つのニッチが完全に空白になる可能性があります。

(2)勿論、自然な地殻変動や気候変動で望まざる変化があっても、それは受け入れざるを得ないものですが、環境が激変した場合に生態系が安定するまでに掛かる期間で人間が絶滅しないと言い切れる保障がありません。

多様性が保存されていれば、淘汰圧に耐えられる可能性が高まりますし、それは環境が維持、若しくは早く回復出来る事を意味し、それは人間の生存の可能性の向上に繋がります。

外来種との交雑による遺伝子汚染を受けた種は、遺伝的には既に絶滅になりますし、淘汰圧に耐えられる遺伝情報を失ってしまっていれば、環境へのダメージも計り知れません。

今回の大雪の様な一瞬の淘汰圧の高まりに、交雑種が耐えられない可能性を否定出来ないので、遺伝子汚染は困るのです。

(3)ウィキより「種(しゅ)とは、生物分類上の基本単位である」です。

人間も世界中の人種と交配が可能ですが、人種には特徴があり、それぞれの地域に適応して来た特徴を有しています。

一例として黒人が高緯度で生活すると、ビタミンD不足に陥りやすく、白人の低緯度生活では皮膚癌リスクが高まります。(もっと色々在りますが、あくまで一例)

人間は文明と呼べる高度な技術と知識を駆使する事が出来ますので対処出来ますし、事実世界中で生息していますが、同じリスクを他の生物が負った場合は、どうなるでしょう?

勿論交雑種も時間を掛ければ、いずれは環境に完全適応するかもしれませんし、さらに優れた特徴を持つかもしれません。

しかしそれはあくまでも丁半バクチであって、「駄目」が出た場合は、人間も「駄目」になるのです。

正直、「駄目」の確立はそう高くないと思います。

しかしワザワザリスクを上げる必要はありませんし、まして一部の人間の欲望の我が侭に付き合わされるのは迷惑千万ですし、さらに何の罪の無い生物達を巻き込むのはお門違いでしょう。


生態系とは一枚の布の様なもので、生物はその糸の一本一本です。

数種類の(数本の)生物が(糸が)失われただけならば、生態系は生態系で(布は布で)あり続けるでしょうが、失われる種数(本数)が多くなれば、ある時点を堺に(ターンオーバー)全てが崩壊します。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

(1)外来種問題について、大きく三つあげておられ、「どれも種の絶滅を引き起こす事」とされておりますが、本当に「絶滅を引き起こす事」なのでしょうか?私は、素人なので、生物学の理論のようなことは理解していませんが、1~3のいずれにおいても、在来種と外来種及び交雑種の構成比率の問題は別にしても、在来種の絶滅に直結するとは考えられないのですが、そのような例はあのでしょうか。

もし、外来種の侵入によって、在来種が絶滅することはないとすると、「環境の淘汰圧が高まった時に、一つのニッチが完全に空白になる」という可能性も否定されますよね。

それと、仮に絶滅する例(私は知りませんが……)があったとしても、私は、それは外来種の侵入がきっかけにはなっているかも知れませんが、むしろ人間による在来種の生息環境の破壊が主因ではないか?と考えてしまうのです。もちろん生息数の減少が、遺伝的多様性の減少、ひいては生物多様性の減少につながることは否定しませんが。

(2)ここでは、地球規模での地殻変動や気候変動……このレベルで考えるのであれば、生物の絶滅なんて珍しくないと思います。……もっと身近に生物の往来と交配・交雑はあったのではないかということが言いたかったのです。「人間の絶滅」の是非を問題にしたわけではないのですが。

「多様性が保存されていれば、淘汰圧に耐えられる可能性が高まりますし、それは環境が維持、若しくは早く回復出来る事を意味し、」というのは理解できます。

「外来種との交雑による遺伝子汚染を受けた種は、遺伝的には既に絶滅になりますし、淘汰圧に耐えられる遺伝情報を失ってしまっていれば、環境へのダメージも計り知れません。」……「遺伝的には既に絶滅になる」という意味が理解できないのと、「環境へのダメージも計り知れません」というほど、大きな例があるのだろうか?という疑問が生じました。

「今回の大雪の様な一瞬の淘汰圧の高まりに、交雑種が耐えられない可能性を否定出来ないので、遺伝子汚染は困るのです。」……私は、交雑種が耐えられなければ、又、在来種が復活する、あるいは、他の在来種がニッチを構成することによって生態系が維持されるのではないかと考えています。

(3)私が、疑問に思っているのは、「生物分類上の基本単位」とは何だろうか?ということです。

人種を例に挙げておられますが、白人も黒人も、黄色人種も、「種」としては「ヒト」ですよね。「交配が可能」なのは、当たり前のことだと思います。

「同じリスクを他の生物が負った場合は、どうなるでしょう?」……???外来種が侵入した地域の環境に適応できなければ、外来種問題は起きないのではないですか?むしろ適応するから外来種問題が発生しているのではないですか。(3)では外来種問題とも関連する「種」の考え方に対する疑問でした。すなわち、質問にも書いたように、「生物分類上の基本単位」とは何だろうか?ということです。交配・交雑によって、子孫を残せるというのも、生物分類場の一つの考え方ではないかと思うのです。外来種を問題にされる方は、在来種間の交配・交雑であれば、問題ないと考えておられるのだろうか?という疑問もあります。

お礼日時:2014/02/18 06:56

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