資本主義社会に 社会行為として 自律的な行動はあるか?
あたかも満員電車で急停止するとき皆が片寄り 中にはたおれることもあるというかのように 人びとは 他律的に・または《社会律的・相互他律的》に 行動せざるを得ないと考えられる。
ただし その仕組みの中では 何を職業とするかは 自由である。また 他者との交通において 経済価値の問題としては 等価交換である。
理論上は 民主制が敷かれており 共同自治のための資金供与(つまり税金)にしても 社会の経営を任せているお二階さんたちが決めるのではなく 市民のわれわれが決めていることになっている。
この社会の中で自律を説くことに 意義があるのか? という問いですが さらに一歩そこから進み入ってみたい。
まづ 一般にどの時代どの社会にあっても 生活の糧をかせぐという意味で・ということは 社会律に従属しつつもという意味で経済的に《自立》するということは ありうる。と確認した上でですが:
いったい人間は 社会行動として《自律》して生きるということが出来るか? つまり資本主義社会であるか否かに関係なくという問いにすすみたい。
せいぜい歯磨きと目が覚めるまで眠っていることくらいではないだろうか? それが 自律的行動だというのならば。
資本主義のもとでは 《社会律》にしたがい《相互他律》だと言ったけれど 一般に人間社会にあっては もし自律がありうるのならば それは 《相互自律を目指すこと》であり 《自律共同にむかって互いに歩み寄ること》でしかないのではないか?
《自律》を説くことに 意義はあるか? これを問います。
No.3
- 回答日時:
bragelonne様、こんばんは。
>「《自律》を説くことに 意義はあるか? これを問います。」
刑法に、「本人に責任を問えない事態については、その責任を阻却する(問えない)」という、
理屈があります。
ご回答をありがとうございます。
それは 《意志自由――その選択の自由とそれによる行為――》のことではないでしょうか?
自由意志による行為 これが 人間の行為にかんして 基本であり基礎となっていると考えます。
それにもかかわらず その意志行為が おのれの自律として成っているか? どうも社会からの相手からのチカラもはたらいており 言わば相互他律になっているのではないか? ――こういう問いです。
言いかえると たとえ他律であったとしても その他律にあまんじる・つまりは 相手に相い対してその意志行為にこちらはゆづる。または 互いにゆづりあう。このゆづり合うのは おのれの自由意志によっている。
こんな事態であり社会事情においていまの問いが起きると考えるのですが どうでしょう?
No.1
- 回答日時:
たとえば、法律を遵守する場合に、違犯する事が悪いから
(先入的価値)か、犯した場合の損得を比較して社会性の
維持を選択する(自律)かの違い。
お金をもらうためにイヤイヤ働かされるか、社会生命として
の自覚に基づいて助け合う喜びのために生きるかの違い。
お金に価値があると思う(拝金主義)か、その需給情報の
向こうで働いてくれている世界中の人々に価値があると
思うかの違い。
他律的なルールやモラルといった罰=マイナスから逃げる
だけの±0の死人に近い生か、生命としての根源的意志の
発露として自律的に生きる=生きる事自体による最大の
充足感により、人生を通算した最大充足(深い認識×最大
の目的達成)を得るかの違い。
ご回答をありがとうございます。
自律とは たとえば次のような場合なのですか?
★ 法律を遵守する場合に、・・・犯した場合の損得を比較して社会性の維持を選択する(自律)
☆ つまり 《法律》をめぐってわが行為をどうするかは この質問趣旨で言う《社会律》に入りますが それだとすると けっきょくよく言って《相互他律》に成るのですが そうではないというご見解でしょうか?
《犯した場合の損得を比較して》損失を避け利得を多くするように行動するのは 果たして《社会生命》の観点から言って――つまりなぜなら その観点に立つことが《自律》だという想定上の定義だと思うからですが――― のぞましいとお考えでしょうか?
それによって 《社会性の維持を選択する》ことが出来たと見ることができましょうか。ふつうに言うおのれの打算という考え方ではないのですか?
そもそも法律などの社会的な取り決めは それに
★ 違犯する事が悪いから
☆ 守るのではなく そうではなく その取り決めにあたってもともと自分もおのれの意志行為として賛成したゆえなのではないか? 共同自治のために 互いの交通の決まりをさだめておくとよいというところから――つまりはそういう意味での《社会生命》の観点から―― 作り合ったのではないか。
★ お金をもらうためにイヤイヤ働かされるか、社会生命としての自覚に基づいて助け合う喜びのために生きるかの違い。
☆ は 基本的に言って ないでしょう。《違い》もないでしょうし 後者の言い分も ほとんどマボロシに終わるのではないだろうか。
なぜなら 満員のスタジアムで皆が出口にむかってすすむとき おそらくそのような人の流れにさからっての行動は 無理でしょう。あたかもそのように いくら自己の主観において《社会生命としての自覚に基づいて助け合う喜びのために生きる》のだと思っていても それが どれだけ・どこまで 社会共同の考え(認識および判断)として有効なのか?
その《助け合い》は すべて経済的には 社会全体の流れとしての資本という現実にもとづいておこなわれています。富める者もまづしい者も 同じです。同じなのです。(世襲の問題がありますが そのような世襲財産をつくった人間も 初めは無一文から始めたという場合があります)。
おれの資本は・資金は おれのものだと言っても それが どこから作り出されているのか。すべて社会全体の仕組みとしての流れの中においてではないだろうか。
★ お金に価値があると思う(拝金主義)か、その需給情報の向こうで働いてくれている世界中の人々に価値があると思うかの違い。
☆ そんなことを夢見たって 《拝金主義》の個人や企業が挙げた利益の中から供出された税金で 助け合いも成り立っている部分が大きい。
だとしたら ガリガリ亡者のハタラキに対しても 《その需給情報の向こうで働いてくれている世界中の人々に価値があると思う》ことも 大事だとなりますまいか。
★ ~~~~~~~~~~~~~~~~
他律的なルールやモラルといった罰=マイナスから逃げる
だけの±0の死人に近い生か、生命としての根源的意志の
発露として自律的に生きる=生きる事自体による最大の
充足感により、人生を通算した最大充足(深い認識×最大
の目的達成)を得るかの違い。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆ まづ 確認ですが
★ 他律的なルールやモラル
☆ というのは けっきょく《他律的にしか生きていない》人間が世界を見る見方です。
《ルールやモラル》は あくまで人びとがそれぞれ社会交通にあたっての共同自治のために考えあって取りきめたことがらです。ふるくなったら あたらしいものに取り替えればよい。ことほどかように それらは 自律共同のための装置です。
★ 他律的なルールやモラルといった罰=マイナスから逃げるだけの±0の死人に近い生
☆ というのは じっさいにそのように生きている(死んでいる?)人たちを見て じつはそこに おのれのすがたを垣間見たゆえに そのような見方を出して来るのではないか?
そういう場合には ひとこと われに還りなさいと言ってやればよいのです。還らないなら その人の自由意志と責任の問題に行き着きます。それ以上のことは われわれも出来ないでしょう。
★ 生命としての根源的意志の発露
☆ 定義無しの用法は こういう場合には 通用しません。
なぜなら 資本主義の権化という行為にしても それについて本人は 《生命としての根源的意志の発露》なのだと言ってはばからないでいることが出来ます。定義していないからです。
政治経済的に成功した人たちは こぞって
★ 生きる事自体による最大の充足感により、人生を通算した最大充足(深い認識×最大の目的達成)を得る
☆ ことが出来ていると 自分たちをそれぞれ誇っていることでしょう。
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