皆さんこんにちは。
問題の答えがなぜこうなるか、
計算方法などを教えて頂きたいです。
問題
「平成×1年11月2日に¥600.000で購入した備品を
平成×4年6月30日に¥300.000で売却、代金は現金で受け取った。
(備品の耐用年数6年、残存価額は取得原価の10%)
減価償却は間接法で処理してきた。
会計期間は3月31日を決算日とする1年間」
解答
(借方)
減価償却費 22.500
減価償却累計額 217.500
現金 300.000
固定資産売却損60.000
(貸方)
備品 600.000
よろしくお願い致します。
A 回答 (2件)
- 最新から表示
- 回答順に表示
No.2
- 回答日時:
語弊を恐れずに言いますと、この問題で一番重要な情報は会計期間、決算日がいつかであり、決算がいつで、売却する6月30日までに何回決算をして、何か月分減価償却したかを正確に把握することが解答へのポイントです。
それら計算に基づいて、売却した6月30日にその備品に関する減価償却などの帳簿履歴を清算するというイメージを持つと分かりやすいかもしれません。100円で買った消しゴムを半分使ったところで友達に売った。計算上は50円の価値だから、60円で売れば10円得、30円で売れば20円損というお話です。では考えてみましょう。
まず、1か月分の減価償却費を出してしまいましょうか。
600,000 × 0.9 ÷ 6年 ÷ 12ヶ月 = 7500円です。
この会社の決算日は3/31です。
売却する年度の前期末、つまり4年3月までに何回、いくら減価償却をしているでしょうか?
買ったのが1年11月ですから・・・・
2年3月
3年3月
4年3月
に減価償却をしています。
ただし、2年3月は1年11月から数えて11、12、1、2、3月の5ヶ月分です。
前年度までに5ヶ月+12ヶ月+12ヶ月=29ヶ月分減価償却していますね。
これがいままでの減価償却費の累計額、つまりそのまま減価償却累計額になります。
7,500×29ヶ月=217,500・・・・・・解答
今年度4年は5年3月末の決算を迎えることなく6月30日で売却してしまいますが、期首から売却時までの減価償却費を計上しなくてはなりません。
4月、5月、6月の3か月分の減価償却費を計上します。
7,500×3ヶ月=22,500・・・・・解答
これは今期に発生した今期分の費用で、もう売り払って清算してしまうわけですから累計しません。
取得原価から減価償却累計額と減価償却費を引いたものが、6月30日現在の備品の帳簿上の価値(=簿価という)なのですが、これをいくらで売って得したのか損したのか。
600,000 - 22,500 - 217,500 = 360,000
360,000の価値のものを300,000で売ったのですから60,000の損です。
これらを仕訳で示すと解答のとおり。
<別の解き方>
売却損益はいちいち数式を立ててみてもよいのですが、ここが簿記の面白さ、仕訳は貸借が合うようになっていますから清算する勘定科目を並べていくと自然に仕訳と計算ができるようになっています。
すなわち
貸方
備品 600,000
として、資産である備品を消します。
借方
減価償却費 22,500
減価償却累計額 217,500
現金 300,000
とすると、借方が60,000足りなくなります。
貸借差がなくなるように借方に60,000計上してあげるわけですが、
借方に計上されるのは損。(費用の増加)
したがって解答のようになります。
<参考>
ちなみに400,000で売れたらどうなっていたか?
貸方
備品 600,000
借方
減価償却費 22,500
減価償却累計額 217,500
現金 400,000
借方が22,500+217,500+400,000=640,000となって40,000オーバーしますから
貸方に40,000計上します。
貸方に計上されるのは益。(収益の増加)
つまり
貸方
備品 600,000
固定資産売却益 40,000
借方
減価償却費 22,500
減価償却累計額 217,500
現金 400,000
となります。
ありがとうございます‼︎
例え話など混じえながら、とても わかりやすく丁寧に書いて頂き、感動しました。一つ一つ 紙に書きながら整理できました。 理解出来て嬉しいです!
No.1
- 回答日時:
ちょっとうまく順序立てて書けずごちゃごちゃしがちになってしまいましたが、やってることは間違ってません。
償却に関わる情報は、
保有期間 平成×1年11月2日~平成×4年6月30日
耐用年数 6年
残存価額 取得原価の10%
償却方法 定額法(残存価額が記されていることより)
控除方法 間接法
決算日 3月31日
残存価額に対して、減価償却可能額は?
残存価額 :600,000 × 10% = 60,000
減価償却可能額:600,000 - 60,000 = 540,000
※減価償却可能額は、残存価額は10%なのだから、単純に600,000×90%で求めればいい。
1年間で計上する減価償却費は?
540,000 ÷ 6年 = 90,000
減価償却を行った期間は?
平成×1年11月2日~平成×2年03月31日
平成×2年04月1日~平成×3年03月31日
平成×3年04月1日~平成×4年03月31日
これから減価償却を行うべき期間は?
平成×4年04月1日~平成×4年06月30日
売却までの間に発生した(する)減価償却費は?
平成×1年11月2日~平成×2年03月31日
保有してた5ヶ月のみを計上する。
90,000÷12ヶ月×5ヶ月=37,500
平成×2年04月1日~平成×3年03月31日
1年間保有してた。
90,000
平成×3年04月1日~平成×4年03月31日
1年間保有してた。
90,000
平成×4年04月1日~平成×4年06月30日
保有してた3ヶ月間のみを計上する。
90,000÷12ヶ月×3ヶ月=22,500
上記のうち、既に会計処理済みのものは?
平成×4年03月31日までのもの。
37,500+90,000+90,000=217,500
上記のうち、売却に伴い、償却すべきものは?
平成×4年04月1日~平成×4年06月30日
22,500
控除方法は間接法なので、会計処理済みのものは、『減価償却累計額』として計上しているはず。
⇒売ったので、減価償却累計額の減少
償却すべき金額がある
⇒減価償却費の増加
600,000の備品を売った=備品の減少
300,000で売って現金受け取った=現金の増加
217,500は減価償却してたけどモノを売った=減価償却累計額の減少
22,500は確かにモノを保有してたので、減価償却すべき額=減価償却費の増加
60,000の差額は本来まだ価値はあったはず=固定資産売却損の増加
---------------------------------------------
現金 300,000 | 備品 600,000
減価償却累計額 217,500 |
減価償却費 22,500 |
固定資産売却損 60,000 |
初めてのOKwaveで初の回答を頂き、心から嬉しくなりました!
丁寧に書いて頂いたおかげで、回答欄を読んで 自然に理解することが出来ました。有難うございます!簿記試験頑張ります!
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 簿記検定・漢字検定・秘書検定 簿記3級 仕訳の問題です。 2 2022/09/23 22:03
- 簿記検定・漢字検定・秘書検定 有形固定資産の期中売却の取引について 1 2023/03/02 12:31
- 簿記検定・漢字検定・秘書検定 簿記問題について 2 2023/05/24 07:07
- 確定申告 不動産投資の減価償却費の算出方法 5 2022/12/03 15:06
- 財務・会計・経理 パソコンの減価償却の質問になります (2022年1月31日決算) 2022年11月30日にパソコンを 2 2023/04/05 19:57
- 高校 日商簿記3級の勉強中なのですが 精算表が完成せず困っています。 こちらの問題の回答を教えていただきた 2 2023/03/02 09:07
- 財務・会計・経理 もう一度減価償却について質問です。 (pc11月31日に、利用開始して1月末決算) 決算終了後の減価 2 2023/04/12 15:08
- 財務・会計・経理 1年度期首に購入した取得原価800,000、残存価額0、耐用年数5年の機械について、定額法と定率法( 3 2022/07/06 13:02
- 財務・会計・経理 一括償却資産のメリットについて 2 2022/10/15 21:58
- 会計ソフト・業務用ソフト 固定資産管理で貸し出したマンションの登録操作について【弥生の青色申告】 2 2023/03/07 11:05
関連するカテゴリからQ&Aを探す
医師・看護師・助産師
薬剤師・登録販売者・MR
医療事務・調剤薬局事務
歯科衛生士・歯科助手
臨床検査技師・臨床工学技士
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
臨床心理士・心理カウンセラー・ソーシャルワーカー
介護福祉士・ケアマネージャー・社会福祉士
弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士
フィナンシャルプランナー(FP)
中小企業診断士
公認会計士・税理士
簿記検定・漢字検定・秘書検定
情報処理技術者・Microsoft認定資格
TOEFL・TOEIC・英語検定
建築士
インテリアコーディネーター
宅地建物取引主任者(宅建)
不動産鑑定士・土地家屋調査士
マンション管理士
電気工事士
美容師・理容師
調理師・管理栄養士・パティシエ
シェフ
保育士・幼稚園教諭
教師・教員
国家公務員・地方公務員
警察官・消防士
その他(職業・資格)
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
簿記を独学で勉強してるんです...
-
月割計算について
-
ドトールでバイトしている人、...
-
建物の解体・取り壊し費用の科...
-
簿記2級問題 減価償却について
-
QCサークルで備品類の整理整頓...
-
簿記検定の勘定科目について
-
この問題について、 今買った訳...
-
日商簿記3級で、 『建物につい...
-
利息の発生日について
-
1株当たり情報の端数処理
-
うるう年の利息求める問題で 36...
-
ラストルック
-
A、B、Cの3人が100万円ずつ持っ...
-
車両リースバックの売却益の仕...
-
端株を売却した際の仕訳について
-
簿記の以下の問題の解き方がわ...
-
外貨建有価証券売却時の会計処理
-
BS、PLの表記位置:災害特...
-
不動産契約の時に交付される付...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
駐輪場の耐用年数
-
建物の解体・取り壊し費用の科...
-
簿記3級、減価償却費を出す際の...
-
ドトールでバイトしている人、...
-
QCサークルで備品類の整理整頓...
-
簿記→圧縮記帳について
-
テナントを借りてダンススタジ...
-
月割計算について
-
簿記3級。減価償却累計額(資...
-
簿記二級の問題がわかりません...
-
簿記3級 減価償却累計額、減価...
-
簿記3級の問題について教えてく...
-
所有権移転ファイナンス・リー...
-
全商簿記 3級問題 精算表 備品...
-
簿記2級問題、この減価償却費...
-
「リース資産」「リース負債」...
-
日商簿記3級で、 『建物につい...
-
備品の買い換えと減価償却
-
簿記検定の勘定科目について
-
簿記三級 減価償却費 直接法 間...
おすすめ情報