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よろしくお願いします。

私は6歳のころからピアノを習っており、現在大学2年生ですがレッスンは続けています。
去年のあたりから作曲に興味を持ち始め、作曲に関することを学んでいきたいと思っているのですが、音楽大学に通っているわけではないので趣味の範疇で独習になります。

作曲といってもポップミュージックやDTMなどではなく、クラシックの和声や対位法といった古典的な作曲論を学びたいです。
独習といってもカデンツの作成実習などはピアノの先生に見てもらえます。

一応楽典は読みましたが、ピアノを始めて以来深い理論はやってこず、ひたすら基礎練習でした。

そこで、作曲を学ぶにあたってまず押さえておくべき単元や、読んでおくべき書籍はありますか?
先生からは和声から学ぶべきだと聞きましたが、良書なども教えていただけると嬉しいです。

A 回答 (4件)

こんにちは。



御質問拝見して感心いたしております。私はクラシックの作曲家ですが、音楽大学でも、演奏科の学生の一部は和声の授業をさぼりますし、対位法に至っては、自由選択なので、履修しない学生もたくさんいます(私が学生時代のことで、最近のことはわかりませんが)。あなたを見習ってほしいものです。

さて本題に入りますが、まず楽譜の書き方ですね。正しい楽譜を書くための規則があります。プロの作曲家でも結構知らないことがあって、私などもたまにそういうことを見つけて苦笑します。私は作曲の勉強をしながら経験的に学んだだけなので、楽譜の書き方に関する書籍を持ち合わせておらず、特定のものはお勧めできません。楽器店でわかりやすそうなものを探してみてください。楽譜を制作するパソコンソフトはありますが、最初は手書きに徹してください。でないと、正しい楽譜の書き方を習得しそこないます。

和声学については、まず私が入門した当時先生から与えられた教科書を御紹介します。

(1)外崎 幹二、島岡 譲 著 「和声の原理と実習」(音楽之友社)
(2)島岡 譲 著 「和声と楽式のアナリーゼ」(音楽之友社)

2冊ともかなり古い本なのですが、いまだに現役で、楽器店で入手できます。何十年も使われ続けているのは、評価が定まっている証拠です。アマゾンのレビューをみても、独学に使えてわかりやすいと好評価なので、今の若い方も問題なく使えるものだと思います。日本の音大で標準的に使われているのは、

島岡 譲 著 「和声―理論と実習」(音楽之友社)

です。ただしこれは、全3巻と回答集という大部のものなので、全巻の学習は、趣味としてはちょっと多すぎるでしょう。それでも、第1巻から第2巻の途中ぐらいまでなら、お使いになるのもよいかと思います。

あと、音楽作品全体の構成を知るために、この書物をお勧めします。

石桁真礼生 著「楽式論」

これも古い本ですが、定番といえるもので、ほかに類書もあまり出ていないようなのでおすすめしておきます。

問題は対位法なのですが、これは高度な技術になりますので、独学でやるのにはかなり根気がいるかもしれません。その段階になったら、先生に御相談されて、手ほどきをしてくれる先生を紹介してもらったほうが良いかもしれません。一応書籍を御紹介しますと、まず、私は持っていないのですが、アマゾンの検索で出るものの中で入門に適していそうなのは、

柳田孝義 著「名曲で学ぶ 対位法 書法から作編曲まで」(音楽之友社)

でしょうか。楽器店でご覧になってみてください。一応御参考までに以下の2冊も挙げておきます。

(1)ノエル=ギャロン、マルセル・ビッチュ 著「対位法 」(音楽之友社)
(2)クヌート・イェッペセン 著「対位法:パレストリーナ様式の歴史と実習」(音楽之友社)

作曲関係者にはよく知られた書物ですが、(1)は独学にはちょっと向かないかもしれません。(2)は、世界的名著で、ウィーンの音大などは現在もこれを使用しています。ただし、日本の音楽教育の現場で標準的に行われている対位法とは違うので、この書物を使ってレッスンをしてくれる先生を見つけるのは難しいかもしれません。独学に使えるかどうかは何とも言えません。専門性は高いと思います。たぶんこの二冊よりも、

山口博史 著「パリ音楽院の方式による 厳格対位法」(音楽之友社)

のほうが使いやすいのではないかと思いますが、私は持っていないので、御自身で御覧になってください。

ピアノ以外の楽器も使ってみたいという段階になったら、

金光 威和雄 著「楽器学入門」(音楽之友社)

でもお読みになってください。まあ、だいぶ先のことになると思いますが。

作曲理論の習得は骨が折れます。何年かかっても構わないという気長な気持ちで臨んでください。
なお、音楽之友社のものばかりお勧めしましたが、私は友社に関係のある人間ではありません。念のため。

御参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答、ありがとうございます。

意欲ばかりが先走ってなかなか勉強が身に入らない、というようなことにならなければいいのですが(笑)

質問本文に書き忘れてしまっていました、楽譜の書き方・譜面の起こし方も学びたいと思っていました。
頭の中でいい曲が出来上がっても形にできなければ意味がないですもんね。
譜面起こしのソフトも手元にあるのですが、古典的な学習をしたいというこだわりがあるのでまだ一度も使っていません。
和声は実習も十分積んだほうがいいのでしょうか。
趣味なので気長に学びたいと思いますが、島岡譲先生の「和声―理論と実習」は独習には大変でしょうか。
石桁先生の「楽式論」は何度か書店でみかけたことがあります。
楽典とは別物でしょうか。

やはり対位法となると一筋縄ではいきませんよね。
とにかく難しいと聞きました。
専門性が高い分、書籍によって進論方法が変わってくるのですね。
おすすめいただいた書籍から選んでみたいと思います。

大変参考になりました、ありがとうございます。

お礼日時:2014/08/07 18:13

すみません、一つ書き忘れました。

こういう質問は、「学問・教育」分野の「音楽」カテゴリーに出されたほうが良いと思います。
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コメント拝見しました。


「楽譜の書き方」には二つの意味があります。まず、思い浮かんだ音楽を楽譜で書き表す技術で、これは楽典と重なる部分が多いです。作曲を専門に勉強する人は、自動的に楽典の知識を獲得していくので、楽典の勉強はほとんど必要がない場合もあります(個人により差があります)。二つ目は、正しく美しい、読みやすい楽譜を書く技術で、「楽譜浄書」のことです。あなたの場合は、子供のころからピアノを弾いていらして楽譜を読むのにも慣れていらっしゃるでしょうし、楽典の本もお読みになったとのことなので、前者については問題ないと思います。もし記譜に不自由さを感じられた場合は、楽典の問題集を少しやってみられるとよいでしょう。たくさんの書籍が出ていますが、基本的には音楽之友社のもので、著名な人が監修しているものを選んでください。後者の「楽譜浄書」の件ですが、先ほど調べたところ、現在日本で出ている浄書に関する書物は、平石博一著「楽譜の書き方」(ハッスルコピー社)のみとのことです。内容についてはわかりませんが、写譜ペンを使った書き方のようです。写譜ペンを使って楽譜を書けば、楽しさも増えるとは思いますが、最初は無理せず、2Bの鉛筆をあまり尖らせないようにして書くとよいでしょう。私は下書きには1.2mmのシャーペンに2Bの芯を入れて使っています。写譜ペンも数十年使い続けていますが、最近はパソコンで書かなければいけない状況が増えてきて、あまり使っていません。楽譜制作ソフトは、何をお持ちなのかわかりませんが、クラシックのピアノの楽譜、例えばショパンのような楽譜を書こうと思ったら、最上級クラスのソフトでなければ対応できません。それでも、音符の間隔などは自動で完璧に調節されるものではなく、手動での修正が大変な作業になります。このとき、楽譜浄書の知識がないと、ソフトは使いこなせません。ソフトは大変高価ですし、毎年のようにヴァージョンアップをするので、あわてて買っても無駄になります。独習で挑戦したものの挫折して、スクールに通う人もいるようです。

和声の実習は十分積んでください。和声で学ぶ規則は、対位法の基礎にもなります。なお、先の回答でひとつ私の思い違いがありました。島岡譲著「和声―理論と実習」は、私が入門時に使ったのとは別のものでした。しかし、わたしが使ったもの(外崎幹二著「和声の分析」、中二の時でした)は現在入手が困難ですし、すでに書いたように、アマゾンのレビューで、「和声―理論と実習」を実際に使った人が、独学に最適、と書いているので、大丈夫でしょう。

楽式論と楽典は全く別の科目です。楽式論は、例えばソナタ形式の曲なら、まず第1主題があって第2主題があり、展開部、そして再現部という構成で出来上がっています。1曲全体の構成の仕方を学ぶ科目です。

いずれにしても、楽しいと感じられる範囲で続けてください。

以上、御参考まで。
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この回答へのお礼

補足をつけていただきありがとうございます。

ずっとピアノを続けてきたので楽譜を読むこと自体は慣れていますが(それでも得意とはいえません笑)、正確に書くための技術習得としてご紹介いただいた本を探してみたいと思います。
ちなみに楽典は大阪音楽大学の講義をもとに作られた「明解 新楽典」というもので、ピアノの先生に譲っていただいたものです。
練習問題が豊富で、役立っています。

製図ソフトはいまパッケージが手元にないので名前は失念してしまいましたが、かなり古いもので、今後使えるかというと疑問です。
まだまだ先の話だと思うので、気長に考えてみます。

やはり和声の習得は音楽の理解にあたって必要不可欠ですね。
amazonで書籍をあたってみることにします。

楽式論、音楽の形式を論ずるわけですから楽典とは別物ですよね。
よく考えればわかることでした。申し訳ありません。
ソナタ形式にもあこがれがあって、知識と技術が身に付いたら触れてみようと思います。

細部に至るまで丁寧に解説いただき、ありがとうございました。

また、カテゴリの件、気がつきませんでした。
ご指摘ありがとうございます。

お礼日時:2014/08/08 01:30

ポップやロックの作曲をしてるものです。


とりあえずどんなジャンルの音楽でも基礎はある程度共通しています。
とくにスケールは重要だと私は考えます。コードをひと通り覚えるのも手でしょうし
ピアノの先生が言うとおりにどんなスケールでも手が覚えているといえるほどに弾けるようになるのもまた手だと思います。

あとは好きな作曲家やオーケストラ、指揮者などを見つけたりしてよく聴くことでしょう。真似て作ったりすることも最初のうちは大切なことだと思います。

良書というお話ですが。本を読んで作曲がうまくなるかな?と私は思います。もちろん教則本のようなスケールの練習に鳴るものは必要かなと思いますが。

あまり参考にならないと思いますが。さっと思ったことを回答させていただきます。
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この回答へのお礼

回答いただき、ありがとうございます。

実際に作曲のお仕事をされている方ということで、大変参考になります。
スケールは基礎練習でよく弾きましたが、コードの勉強はほとんどしていません。
よくギターをやっている友人が「コード進行が~」と話しているのを聞きながら「???」となっていました(笑)

どんなジャンルの音楽も聞きますが、クラシックを中心によく聴きます。
最初は好きな作曲家の作品に近付けられるようにしてみたいと思います。

確かに、本を読むだけでは作曲できませんよね。
あくまで知識の供給を本に頼るとすれば、という意味で質問させていただきました。

ありがとうございます。

お礼日時:2014/08/07 17:59

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