プロが教えるわが家の防犯対策術!

 以前下記のスレッドが立ちました。
【「ので」と「ため」の違いについて】
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8625598.html

 何がなんだかわからないうちに話が終わった気がします。
 その後いろいろ調べて、わからないなりにいろいろ考えました。
 現段階では、下記くらいに考えています。
【「だから」「なので」の違い その2 「~から」「~ので」「~で」「で」「から」「ので」】
http://ameblo.jp/kuroracco/entry-11932114478.html

==============引用開始
 とりあえず、【ので】の制約は5つありそうだ。詳しいことはわかりません(泣)。
1)「~のは~{から/ので/ため}だ(です)」の文型だと「ので」が×になる
例 3 遅刻したのは、電車が遅れた{から/×ので/ため}です
※語順を入れかえるとOKになる
電車が遅れた{から/ので/ため}遅刻しました

2)「だろう」の後にはつかない(ほかの推量ならOKのときもある)
例 4 明日は晴れるだろう{から/×ので/×ため}洗濯をした
※前件が推量でもOKの例
明日は晴れそう{だから/なので/なため}洗濯をした

3)後件が命令形(OKのときもある)
例 5 よい子{だから/△なので/×のため}おとなしくしなさい
例 6* お願い{だから/△なので/×のため}静かにしてください
※後件が命令形でもOKの例
あの子はよい子{だから/なので/×のため}仲良くしてあげなさい

4)理由は不明。後件が推量だと×になることがあるのかも。
例 7 あれほど繰り返すの{だから/×なので/×ため}、本当なんだろう
※後件が推量でもOKの例
電車が遅れた{から/ので/ため}遅刻したのだろう

5)デスと相性が悪いのかも
例 9 期限はあしたです{から/△ので/×ため}お忘れなく
==============引用終了

 不明な点があまりにも多くて……。 
 何かわかりやすい解説をしている文献はないでしょうか。
 辞書・サイト・論文など、教えてください。


 なお、↑のリンク先に書いたように、下記の3点の説明には、個人的に強い疑問をもっています。ネット上で見られる論文などは、ほとんどがこういう考え方を否定しているように読めます。下記のような考え方をしているサイト・論文などがあるのでしょうか。
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/17210/m0u …
==============引用開始
「ので」は、前件と後件との間に客観的な因果関係が認められる場合に用いられやすい。==============引用終了

http://kotobank.jp/word/%E3%81%AE%E3%81%A7?dic=d …
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
ので 【ので】
(中略)
◆ 近世中ごろから用いられ、明治に入って一般化した。また、前件が理由となって後件のような結果の生じることが、だれの目から見ても当然と思われるような場 合に用いられるとされる。「から」に比べるとあらたまった感じを伴うが、くだけた表現の場合、「あまり暑いんで閉口した」のように「んで」となることもあ る。
==============引用終了

==============引用開始
大辞林 第三版の解説
ので
(中略)
〔理由・原因を表す接続助詞「から」との相違について。「ので」は因果関係が客観的事実に基づいているような場合に用いられるのに対し,「から」は,推 量・禁止・命令・質問など,話し手の主観に基づくような場合に用いられる。一般に,「ので」は,「から」に比べて,条件としての独立性が弱い場合に用いら れる〕
==============引用終了

A 回答 (30件中1~10件)

 質問者の疑問は、「ので」・「から」の使い分けにあるのか、あるいは接続の方に問題を感じていらっしゃるのかが、はっきりしません。

あるいは、両面にわたっているのかも知れません。
 取り敢えずは、「日本文法大辞典」の「ので」の項目にある説明を転載しておきます。(長文)

「ので」は概していえば、事態の客観的な叙述、つまり、既定の事実として、因果関係などか事柄自体に内在するものと認めたうえで、それをそのままに表現するのに用いられる傾向がある。したがって、同種の接続助詞「から」と比較した場合、話し手が主体的な立場である事柄を原因・理由に取り上げたうえで、それから順当な帰結として導かれる判断と結びつけようとする表現には「から」が用いられ、「ので」は用いられないのが普通だとされる。
 たとえば、その判断が主観に属する面の強い、意志や推量を表わす表現、いい・悪い・好き・嫌いなどの個人的な感覚・感情に支配される表現や、また、正当な理由づけをもって相手に何らかの行為を要求する、命令・禁止・勧誘・依頓その他、それに類する表現などには、「から」がもっぱら用いられ、「ので」は一般には用いられないというわけである(永野賢「『から』と『ので』とはどう違うか」『国語と国文学』(昭和二七・二)。
 しかし、上述のことは、その表現形態上の特徴をごく概括的にみていえることであって、平叙文などにおいては、個々の文脈から整然と「ので」と「から」を機能的に異質なものとしてとらえるのは困難であり、格助詞「へ」と「に」について、動詞「行く」「来る」などとの結びつきでは、その違いを明確に区別できないのと同様に、これもある面までは同義的に重なり合つているものとみるべきだろう。
 ただ、「ので」が素材間自体に見られる因果関係の客観的な表現であり、「から」に比べて、その文の陳述とはかかわりあいが薄く、従属的であることは次の点から明らかである。すなわち、「頭が痛いので委員会に欠席するから、よろしくお伝えください」のように、「から」に導がれる従属文中にさらに「原因」「埋由」などを述べる事柄がある場合には、それは「ので」によつて表わされるが、その逆はないということや、「から」のように、あとに「は」「も」「こそ」などの係助詞を伴う用法が「ので」にはないこと、あるいは、「から」には、「……からだ」のように、原因・埋由・根拠などだけをその結果と結びつけずに取り立てて述べる用法があるが、「ので」にはないことなどである。
 ところが一方、「から」は、前件を主体的に取り立てて後件に結びつけるために、表現主体の立場が強く前面に出てきて、押しつけがましい印象を聞き手に与えると感じられるためか、一般には「ので」が用いられないとされる、依頼表現などにおいても、「試合終了後は大変混雑いたしますので、お帰りの切符は今のうちにお求めになっておいてください」「工事中何かとご不便をおかけすることと思いますので、何とぞ暫くの間御辛抱願い上けます」のように、表現を丁寧にしようとする場合にはしばしば用いられる。
 また、男性に比じて、女性に好んで「ので」を多用する傾向がみられるのも、いかにもそうなる、あるいはそうするだけのやむをえない理由がそこにあるといつたニュアンスを「ので」が負っていることによるものとみられる。
 すでに一語の接続詞と化している、「それで」と「だから」の間にも、この「ので」と「から」と同様の関
係がみられる。つまり、「ので」に対応するのが「それで」であり、「から」に対応するのが「だから」である。
 「いいつけを守らなかつたばかりに、こんなことになつてしまいました」に対し、「だから、あれほど注意しておいたのに」と応じるわけであつて、「それで」とは応じない。また、「電車が事故を起こしました」に続けて、「それで、三十分遅刻しました」といったほうが、「だから、……」というよりも、いかにも自分の責任の及ばない問題であるといったニュアンスを帯び、弁解がましい点が少なくなるわけである。                                              (倉持保男)
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この回答へのお礼

 コメントありがとうございます。毎度ややこしい話で申し訳ございません。

>「ので」・「から」の使い分けにあるのか、あるいは接続の方に問題を感じていらっしゃるのか
 おそらく両方になるかと思います。
 もしかすると、〈「ので」・「から」の使い分け〉を考えると、意味の違いはほとんど関係ないのでは……と言う気がします。
【ので】が使えない例を考えると、〈接続〉の問題でしかないような……。

『日本文法大辞典』ですか。
 やはりこういう話だと、このテのものをひく必要がありますかね。長い記述をありがとうございます。
 永野賢氏の論文に関する記述も、いままで目にしたものよりずっと詳しい気がします。
 予想どおり、辞書の類いはこの論文からもってきていますね。

>「頭が痛いので委員会に欠席するから、よろしくお伝えください」のように、「から」に導がれる従属文中にさらに「原因」「埋由」などを述べる事柄がある場合には、それは「ので」によつて表わされるが、その逆はない
 ウーン。
「頭が痛いから委員会に欠席するので、よろしくお伝えください」
 は×ですかね。「委員会ヲ」にすればさほど問題はないような。
 かなり難解なので、何度か読み返してみます。
 
 ひとつお願いがあります。
 前編(↑の【「ので」と「ため」の違いについて】をこう呼ぶことにします)のNo.14で〈「信州大学」のサイトにある山本もと子氏の考え方にはわたしは同調出来ません〉と書かれた理由をご説明いただけませんか。
 あれ? リンクが切れてますかね。
 山本もと子氏が〈丁寧さのストラテジーによって生じると言える〉としているのは極論めいていると思います。

1)話し言葉か書き言葉か
2)丁寧さの度合いか
3)主観か客観か
 いずれにしても決定打ではなく、「しいて言えば」くらいのことではないかという気がします。ほとんどの例で両方が使えるのですから。

お礼日時:2014/09/30 21:16

1.「ので」と「から」の違いについて。


(ア)下記サイトが上手く説明しているように思います。
http://www2.dokkyo.ac.jp/~esemi008/kenkyu/miki.h …
詳細は本文を参照していただくとして、以下にわかりやすく編集してみます。要点は【】で囲いました。
-------------------------------------------------------------------------
●『 x(原因・理由)から y(結果)』の表す意味。
a.事態 x は事態 y の【発生する出所】であり、つまり「から」は、事態 x に事態 y への【移行】を予期させている。
b.このため、事態 x と事態 y との【因果関係は直接的で明白】となり、それゆえ、話者が【因果関係を強調したいとき】に用いる。

●『 x(原因・理由)ので y(結果)』の表す意味。
a.「ので」は、事態 x を体言化することによって、事態 y が起こる【原因・理由として限定】している。つまり、事態 x は事態 y の【依拠場所】を表わしている。
b.このため、「から」における<原因>から<結果>への移行と比較すると、その因果関係ははるかに弱いものとなる。従って、「ので」は【因果関係を前面に押し出したくないとき、因果関係を客観的に述べたいとき】に用いられる。
-------------------------------------------------------------------------
表現が適切かどうかわかりませんが、「から」は動的因果関係で、「ので」は静的因果関係と言っても良いかもしれません。
このサイトには、「から」の例文として次のようなものが挙がっています。
「から」を用いる主な例
(15)おいしいからもうひとつ食べたい。 (話者の意志) 『日本文法大辞典』明治書院
(16)天気が良かったから楽しかったでしょうね。 (話者の推量) 『日本文法大辞典』明治書院
(17)よい子だからおとなしくしなさい (命令) 『広辞苑』岩波書店
(18)危ないからそっちへ行ってはいけないよ。  (禁止) 『日本文法大辞典』明治書院
(19)暑いから窓を開けてくれよ。 (依頼) 『日本文法大辞典』明治書院
(20)遅くなるから帰ります。 (正当性の主張) (尾方:1993)
(17)以外は「ので」で置き換え可能ですが、ニュアンスがどのように変化するのか検証してみましょう。上手く説明できていないかもしれませんが、「から=移行」「ので=依拠」という要素に着目して見ていただければ、と思います。

(15)おいしいからもうひとつ食べたい。⇒おいしい。だから、わたしは必然的にもうひとつ食べたい。
(15)おいしいのでもうひとつ食べたい。⇒おいしい。これが、誰でも、もうひとつ食べたくなる理由です。
(16)天気が良かったから楽しかったでしょうね。⇒天気が良かった。だから、あなたは必然的に楽しかったとわたしは思う。
(16)天気が良かったので楽しかったでしょうね。⇒天気が良かった。ということは、楽しいという結果をもたらしたのでしょうね。
(18)危ないからそっちへ行ってはいけないよ。⇒危ない。だから必然的に、私はそっちへ行くことを禁止する。
(18)危ないのでそっちへ行ってはいけないよ。⇒危ない。これが、そっちへ行ってはいけない理由だ。
(19)暑いから窓を開けてくれよ。⇒暑い。だから必然的に窓を開けてほしいと頼んでいる。
(19)暑いので窓を開けてくれよ。⇒暑い。これが、窓を開けてくれるよう頼んでいる理由だ。
(20)遅くなるから帰ります。⇒遅くなる。そうなるとまずいと私は思うので帰ります。
(20)遅くなるので帰ります。⇒遅くなる。これが帰る理由です。

(イ)両者の差異について、主観的・客観的、丁寧か否か、書き言葉・話し言葉などが言われますが、これらはすべて同根でしょう。
「ので」は、客観的であるからこそ丁寧な(改まった)印象も与え得るのであり、また、叙述としての書き言葉に適してもいるわけです。
仮に、丁寧だから、あるいは、書き言葉に適しているから客観的、のような論理があるとすれば、それは逆でしょうね。

2.
「ので」と「ため」の違いについては、前回と変わりません。
どちらも前件と後件の因果関係を表わしますが、「ので」は後件に、「ため」は前件に重点を置いた表現と言って良いでしょう。
・「忙しかったので、昼食をまだ食べていません」→「昼食をまだ食べていない」という結果に重点を置いた表現。
・「忙しかったため、昼食をまだ食べていません」→「忙しかった」という理由に重点を置いた表現。
  
3.【ので】の制約について。
1311tobiさんのような緻密な分析は、わたしにはとても無理ですが、例によって辞書を基にして考えてみます。
1)「~のは~{から/ので/ため}だ(です)」の文型だと「ので」が×になる
例 3 遅刻したのは、電車が遅れた{から/×ので/ため}です。

「ので」は、「で」は断定の助動詞「だ」の連用形の「で」からとも言われるため、断定の助動詞「だ」の丁寧語である「です」と重複してしまうから×。

2)「だろう」の後にはつかない(ほかの推量ならOKのときもある)
例 4 明日は晴れるだろう{から/×ので/×ため}洗濯をした。

「だろう=断定の助動詞「だ」の未然形「だろ」+ 推量の助動詞「う」」であり、「う」は基本的に終止形より無い。
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
「ので」は連体形により付かないため×。

3)後件が命令形(OKのときもある)
例 5 よい子{だから/△なので/×のため}おとなしくしなさい。
例 6* お願い{だから/△なので/×のため}静かにしてください。

たしかに「なので」は微妙ですね。話者の主観的要望を伝える場面なので、客観的な「ので」は不向きということなのかもしれません。
例文の骨子は後項の要望部分ですが、「のため」は前項の理由に重点を置いてしまうため不自然になります。
「よい子のため、みなからかわいがられる」などであれば自然でしょう。この場合は、かわいがられる、という後項に重点が置かれた表現ではないからです。

4)理由は不明。後件が推量だと×になることがあるのかも。
例 7 あれほど繰り返すの{だから/×なので/×ため}、本当なんだろう

「なので」は、〔助動詞「だ」の連体形または形容動詞の連体形語尾「な」に,原因・理由を表す接続助詞「ので」の付いたもの〕となっています。
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
助動詞「だ」は基本的に体言に接続するほか、色々な語にも接続するようですが、「の」(たぶん準体助詞)は下記の注釈の中には含まれていないのでしょう。
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
「あれほど繰り返すことなので本当なんだろう」であれば可と思います。
また、この文の骨子である「本当なんだろう」を前項に持ってきて、「本当であるため、あれほど繰り返すのだろう」とすれば自然になります。理由は 3) で述べたとおりですので繰り返しません。

5)デスと相性が悪いのかも
例 9 期限はあしたです{から/△ので/×ため}お忘れなく。

下記には、【 (1) 連体形「です」は,助詞「のに」「ので」などに連なる場合にだけ用いられる】という注釈があります。「期限はあしたですのに、まだ提出なさっていないのですか」など。
http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?sea …
この場合の「です」は終止形ということになりそうですが、「ので」は連体形にしか付かないので×、ということになるのでしょう。

ご質問の意図に副えていたかどうかわかりませんが、多少なりともご参考になれば、と思います。
具体的な用例に関して疑問点をもう少し絞れば、それに対する見解を、他の方も述べやすくなるかもしれません。
  
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この回答へのお礼

 コメントありがとうございます。

 まずお詫びから。
 この質問のタイトルが〈続【「ので」と「ため」の違いについて】〉になってますね。
 当方が本当に知りたいのは「ので」と「から」の違いです。「ため」はちょっと異質なので、比較するのは難しいと思います。
 回答くださったかたは、さすがに理解力があって、「ので」と「から」の話を主にしてくださっているようで、助かります。


1.「ので」と「から」の違いについて。
〈(ア)下記サイト〉は『「から」と「ので」の使い分け』(三木学)ですよね。
 これは当方が↑のリンク先でふれている論文だと思います。
【「だから」と「なので」の違い〈4〉】
【「だから」「なので」の違い〈5〉 「~から」「~ので」「~で」「で」「から」「ので」】資料編の〈資料7〉をご確認ください。〈3)後件が命令形(OKのときもある)〉の例文はここからひいています。
==============引用開始
 なぜこういう結論に至ったのかは当方には理解できない。
 ただ、結論に関しては同感。
 ただし、この先、道路の幅が狭くなっていますから、徐行してください。」に置きかえられないことはないと思う。
==============引用終了

 さらに、【「だから」「なので」の違い〈6〉 「~から」「~ので」「から」「ので」「~で」「で」】でもふれています。
==============引用開始
 やはりほとんどの「から」と「ので」は互換性があるような気がする。
 かえられないのは(17)よい子だからおとなしくしなさい (命令)くらいだろう。
 同じ命令でも「危ない{から/ので}おとなしくしなさい 」なら互換性がある。それ以前に例文がおかしくないか? 「お願いだからおとなしくして」くらいではないか? これは特殊な用法って気がする。
 (20)と(23)ってこんなふうに対比して何が言いたいのだろう。
 どちらかしか使えないのは、きわめてまれなケースでは。
==============引用終了

 さらに言えば、この論文に関しては前編(↑の【「ので」と「ため」の違いについて】をこう呼ぶことにします)のコメントNo.2のリンク先でも同様のことを書いています。
 いまさらこの話を出されてこのような書き方をされても非常にコメントがしにくいのですが。


2.「ので」と「ため」の違いについては、前回と変わりません。
 この件に関しては、今回はパスします。申し訳ございません。


3.【ので】の制約について。
>1311tobiさんのような緻密な分析
 そんなことができていれば、このような質問はしません(泣)。 

 丁寧な解析ありがとうございます。当方は文法が苦手なせいか、正直言ってよくわかりません。このような文法的な解析が適切か否か、当方にはとても判断できません。保留にさせてください。
 ちょっと疑問に思ったのは下記の部分です。
>「ので」は、「で」は断定の助動詞「だ」の連用形の「で」からとも言われる
 ↑この件に関してはNo.4のかたのコメントである程度理解できた気がします。

お礼日時:2014/10/02 12:48

主として助詞の使い方ですね。


文法でも最後のほうで習います、かなり難解です。
先に文法から、入ると非常にこんがらがります。
その時の状況による意味の違いは理解できている用ならば。
文法で整理すれば、どうなるか?等の開設を参考に自分なりにどこまで理解・整理・納得できるかではとおみます。
ネットなら「助詞」で検索。
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この回答へのお礼

 コメントありがとうございます。

 具体的にはどう考えればよいのでしょうか。
 ネットで「助詞」で検索しても何がなんだかわかりません。

 当方がネット検索した結果については、↑のリンク先の冒頭のリンクをご確認ください。
【「だから」「なので」の違い〈5〉 「~から」「~ので」「~で」「で」「から」「ので」】資料編
 に資料1~7があります。ほかに何かよい資料があったら教えてください。

お礼日時:2014/10/02 12:52

>前編(↑の【「ので」と「ため」の違いについて】をこう呼ぶことにします)のNo.14で〈「信州大学」のサイトにある山本もと子氏の考え方にはわたしは同調出来ません〉と書かれた理由をご説明いただけませんか。



山本氏の論文の紹介 PDF文書が見られません。あるいは今回の噴火事件(実際には水蒸気噴出)の影響で別の研究へのアクセスが増えたためでしょうか。次の所までは入れました。その要旨は下記のとおりです。
http://jairo.nii.ac.jp/0028/00001450

《原因・理由の接続助詞「から」と「ので」の意味と用法の違いは、これまで永野(1952)以来「から」は原因・理由を主観的に説明するものであり、「ので」は因果関係を客観的に描写するものであると分類されてきたが、未だ統一的な見解に至っていない。本論では、これらの意味と用法の違いはBrown and Levinson(1978,1987)が論じる「丁寧さ」のストラテジーによって生じるのではないかという仮説を立て、シナリオや漫画などにおける日常的な会話では「から」と「ので」がどのように使い分けられているかを検証する。その分析をもとに、これらの違いは話し手が聞き手や話している場面や発話内容に応じて、無意識に表現の使い分けをしていると結論付ける。》

 ここで重要なのは、「これまで永野(1952)以来「から」は原因・理由を主観的に説明するものであり、「ので」は因果関係を客観的に描写するものであると分類されてきたが、未だ統一的な見解に至っていない。」という部分です。

 前回書き出した「日本文法大辞典」の倉持氏の文の引用にも、「(永野氏の論文を紹介しながら)しかし、上述のことは、その表現形態上の特徴をごく概括的にみていえることであって、平叙文などにおいては、個々の文脈から整然と「ので」と「から」を機能的に異質なものとしてとらえるのは困難であり、(中略)これもある面までは同義的に重なり合つているものとみるべきだろう」とあるように、国語学の中で統一見解には至っていないということが言えるようです。
  
 そこで、山本氏の論文ですが、記憶がそれほど確かではありませんが、「親密さ」と「丁寧さ」により、「ので」「から」が使い分けられるとして、その例証としてあげてあるのがほとんど敬語のない文(親密さ)と、対照的に敬語の多い文(丁寧さ)で、当然のように親密さの中では「から」が使われ、丁寧さの中では「ので」が使われるという構造になっているでした。それを読んだわたしは、ただ敬語だけで「から」「ので」の使い分けを論じようとするのを、むしろ否定的に見ていました。
 しかし後で考えてみると、敬語を必要としないような気の置けない仲間ならある程度の自己主張や、主観的な発言も許し合えるのではないか、それに対して敬語を必要とするような「気の置ける」人々には「ので」のような客観的な発言も必要になるだろうと思われ、これは永野氏の「主観・客観説」を別の側面から擁護する考えのように、思われてきました。あまり共感は持たない点に変わりはありませんが、見方が少し変化しました。

 《接続の問題について》
 わたしが書くつもりであった内容は、(ある一点を除いて)No.2の方が書いていらっしゃるとおりです。その一点というのは「ので」が「です」に直接接続できない理由は、「ので」の成立が一般に辞書に書かれているような準体助詞「の」+格助詞「で」よりという説が一般的であるのに対して、準体助詞「の」+断定の助動詞「だ」(の連用形「で」)よりという一説が有力であると考えました。
 後者の考えは、昨今日本語文法で言われる「ノダ」文の変化形である「ので」の形ということになります。
   「お腹が一杯な<ので>、もう食べたくない」
という形から成立したということです。そうであるなら「ので」の「で」の部分は「断定の助動詞」であり、その直後に「だ」や「です」という断定がもう一つ続くことはない、という考えでした。このような「ので」の成立説は詳しい辞書には出ています。
 このような考えをとってきましたが、最近ある理由から通常の説、すなわち準体助詞「の」+格助詞「で」の方も無視できないように思いはじめました。それは格助詞「で」はもともと「原因・理由」を表していました。この助詞はもともと「にて」から生まれました。この用法が文献で最初に現れたのは「平家物語」のようですが、その後関西を中心にこの用法が見られ、現代に至っています。
 例えば「君がそんなこと言う<から>駄目なんだよ」は、関西では「君がそんなこと言う<で>あかんのや」というふうに使います。勿論現在では「事故で骨折した」のように普通に「原因・理由」を表します。「ので」の「で」をこのようにとれば、分かってもらえると思います。
 
それでは、「ので」の後になぜ「です」が付かないのか。その理由をわたしは「ので」の成立を考えることで説明しようとしてきたわけですが、文法上の説明であっても、それは「後づけ」の説明でしかあり得ないのです。ましてや単語の成立事情にまで立ち入ってこの言い方は使っていいのかどうか判断する人はまずいないでしょう。わたしの過去の発言は今にして思えば単なる理屈でしかあり得なかったことに思い当たりました。
 しかし、それではなぜ「のでです」という言い方を日本語話者はしないのかというと、感覚的なものでしかないと言うことになります。「そこでですね」「ここまでです」とは言うのに、「のでです」は言わないと断言するより仕方ないのですね。

 そのことは別に、最近「日本語文法」というより、大学における「国語学」の研究の中で「のだ文」というものがとりあげられています。例えば下記サイトを参照してください。

 http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream …
    (p.73)

 「のだ文」とは「風邪を引いたのです」のような「のです」「のだ」形で、準体助詞「の」+断定の助動詞「だ」と考えられます。ここにあげたような文は、「どうして休んだのですか」に対する答になると考えます。同様に、「なぜ遅刻したのですか」「電車が遅れたん(の)です」という形があります。 「のでです」が使えなければ「のです」で済ますことも可能になります。

 
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この回答へのお礼

>山本氏の論文の紹介 PDF文書が見られません
 一時リンクが切れていたのに、復活しましたね。OKATさんが張ったリンク先からもたどれるようです。

>ここで重要なのは、「これまで永野(1952)以来「から」は原因・理由を主観的に説明するものであり、「ので」は因果関係を客観的に描写するものであると分類されてきたが、未だ統一的な見解に至っていない。」という部分です。
 そのとおりだと思います。
 倉持氏の解説を見ても、ほかのかたの論文を見ても同様に見えます。Web辞書の類いが、なぜ永野説にのっとったと思われる記述のままなのか疑問です。
 
 当方の現段階の考えは、No.1に「お礼」に書いたとおりです、同根か否かは別にして、現状では3つの考え方がある気がします。いずれも決定的なものではなく「しいて言えば」くらいの気がします。

>《接続の問題について》
 やはり当方は文法が×のようです。「のだ」は
1)準体助詞「の」+格助詞「で」
2)準体助詞「の」+断定の助動詞「だ」
 どちらなのでしょう。
 辞書を見る限り、〈2)準体助詞「の」+断定の助動詞「だ」〉は「これは君のだ」のような使い方が主の気がします。当方には何がなんだか。
 ちょっと気になるのは、〈2)準体助詞「の」+断定の助動詞「だ」〉と解釈すると、「なのだ」はどうなるのでしょう。

>「のでです」が使えなければ「のです」で済ますことも可能になります。
 コロンブスの卵かも。ただ、一概には言えない気もします。たとえば〈【ので】の制約1)〉の例文の場合は少し不自然な気が。
  遅刻したのは、電車が遅れたのです

 ちなみに……。
 あまり辞書に逆らうものではないし、引用していただいた記述にケチをつけるようで気が引けるのですが。 
『日本文法大辞典』の下記部分はどうなんでしょう。
==============引用開始
すでに一語の接続詞と化している、「それで」と「だから」の間にも、この「ので」と「から」と同様の関係がみられる。つまり、「ので」に対応するのが「それで」であり、「から」に対応するのが「だから」である。
==============引用終了

「それで」は「ので」と対応しますかね。
 ピッタリのものがなくて、そこに入り込んだのが「なので」の気がします(最近一部の辞書で接続詞になったようです)。「から」に対応するのが「だから」と「ですから」(これは新しい言い方?)でしょう。
 さらに言うと、「だから、あれほど注意しておいたのに」の「だから」はちょっと意味が違う気がします。
http://kotobank.jp/word/%E3%81%A0%E3%81%8B%E3%82 …
==============引用開始
大辞林 第三版の解説
だから

( 接続 )
〔助動詞「だ」に助詞「から」が付いたもの〕
それゆえ。そんなわけで。 「なに,壊した。-,注意したのに」 「 -言わないことじゃない」
==============引用終了
『大辞泉』の記述も同様です。
「なので」と同様の意味の「だから」は「それゆえ」「そんなわけで」の意味でしょう。
 しかし、「だから、あれほど注意しておいたのに」は意味合いがかなり違います。あえて書きかえるなら「そうなる(のがイヤだ)から」くらいでしょうか。まだ「それゆえ」ならアリかもしれません。「だから言わないことじゃない」だと一種の慣用句のような……。

お礼日時:2014/10/02 19:49

1)


例 3 遅刻したのは、電車が遅れた{から/×ので/ため}です
 :
全て体言相当にすればそれなりに整合します。
遅刻したのは、電車が遅れた{から/×の/ため}です

2)
※前件が推量でもOKの例
明日は晴れそう{だから/なので/なため}洗濯をした
 :
この場合の「そう」は推量の助動詞ではなく名詞「相」だから「な(名詞を受ける助動詞「だ」の連体形)+ので」が整合します。

3)
※後件が命令形でもOKの例
あの子はよい子{だから/なので/×のため}仲良くしてあげなさい
 :
「ので」は特に後件に影響を及すものではないから。

4)
※後件が推量でもOKの例
電車が遅れた{から/ので/ため}遅刻したのだろう
 :
3)と同じ理由から。

5)
例 9 期限はあしたです{から/△ので/×ため}お忘れなく
 :
「ので」の受ける従属節はテンスまでなので、聞き手のムードと相関する「です」まで受けようとすると無理が生じてしまいます。
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この回答へのお礼

 まずお詫びから。
 先般は下記の質問にお答えくださってありがとうございます。
【「かしこまりました」は謙譲語なのでしょうか】
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8499357.html

 No.3(ならびにNo.13)のコメントをベストアンサーにしたかったのですが、仕事でバタバタしているうちに質問が締め切られてしまいました。
 仕様がかわって、質問期間(1か月)が設定されたようです。
 不手際をお詫びするとともに、重ねてお礼申し上げます。
 今後ともよろしくお願い申し上げます。

 さて、本題です。
1)
>全て体言相当にすればそれなりに整合します。
>遅刻したのは、電車が遅れた{から/×の/ため}です
「整合します」は「の」ならOKというご判断でしょうか。
 それとも「それなり」でしかないので、やはり「×」でしょうか。

2)
>この場合の「そう」は推量の助動詞ではなく名詞「相」だから「な(名詞を受ける助動詞「だ」の連体形)+ので」が整合します。
 ご指摘のとおりですね。ありがとうございます。
明日は晴れるそう{だから/なので/×なため}洗濯をした
明日は晴れるらしい{から/ので/×ため}洗濯をした
 なら「推量ならOK」の例になるでしょうか。

3)
>「ので」は特に後件に影響を及すものではないから。
4) 
>3)と同じ理由から。
「この場合は」でしょうか?
 そうでないと、下記が△や×になる理由が不明です、
例 5 よい子{だから/△なので/×のため}おとなしくしなさい
例 6* お願い{だから/△なので/×のため}静かにしてください
例 7 あれほど繰り返すの{だから/×なので/×ため}、本当なんだろう

5)
>「ので」の受ける従属節はテンスまでなので、聞き手のムードと相関する「です」まで受けようとすると無理が生じてしまいます。
例 9 を下記のようにかえるとご判断はどうかわりますか。
 これだと「ので」もアリの気がします。

期限はあしたでございます{から/ので/×ため}お忘れなく


 ところで、「ので」と「から」の違いに関してはどのようにお考えでしょうか。

お礼日時:2014/10/02 20:16

#2です。



なるほど。三木氏の論説は読んだが納得できない、ということですね。
わたしの場合、≪「ので」「から」≫でネット検索して、偶然、一番トップにヒットしたのがこの論文で、いや、ずいぶんわかりやすい論理を展開している人がいたものだと感心してご紹介した次第です。
ただ、若干、煩雑な表現にもなっているため、わかりやすく要点を整理したつもりでした。
これは、かなり優れものの論説だと思いますよ。【】内に留意して再読なさることをお勧めいたします。

リンク先を辿って、ご自身のブログ【「だから」「なので」の違い〈5〉 資料編】も拝見しました。なかなか充実していて読み応えのあるブログですね。論の進め方に関して筋が通っていますし、非常に読みやすい構成になっていると思います。主観的・客観的説を否定している論文も挙がっていますので、そのリンク先についても、若干、感想を述べてみます。

(ア)資料4【「から」「ので」「て」 : 日本語の原因・理由を表す表現について】
http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstrea …

筆者である北大の山下氏は、勘違いされていますね。たとえば、2ページでは、日本語教科書 An Introduction to Advanced Spoken ]apanese の例文と解説を取り上げ、次(【】内)のように批判しています。

A:昨日、行きましたか。
B:いいえ、嵐邪を引いたから行きませんでした。
 いいえ、風邪を51いたので行きませんでした。
Node is preferable to Kara in this example, because Kara places
emphasis on the speaker's personal point of view, sounding slightly
self-defensive and therefore less polite than the more objective Node.
という説明を加えている。だが、そもそも「話者の判断」ということに「主観的J とか「客観的」というようなレッテルを貼ることは可能なのだろうか。「話者の判猷」であるかぎりどちらも「主観的」にならざるを得ないのではなかろうか。

このような認識では、「ので」と「から」の本質を解析するのは無理だと思います。英文の解説内容は、『この例文では、「から」よりも「ので」を使うほうが好ましい。なぜなら、「から」は話者の主観的視点に重点を置いており、若干言い訳めいた表現になるため、どちらかといえば客観的な「ので」に比較して丁寧さに欠けることになるからである』といった意味になのでしょう。(独自訳なので、若干の紛れはあるかもしれないが)
これは、かなり正鵠を得た解説と言えます。
山下氏は、「いいえ、風邪を引いたので行きませんでした。」でも、自分の見解であることに変わりはないのだから主観的と解釈すべきであり、「ので」は客観的と言う説は誤りである、と言っているわけです。
しかし、この文は、「いいえ、風邪を引いたので(、通常、客観的に考えても風邪を引いたら外出を控えると思うのですが、わたしも、そのように判断して)行きませんでした。」という意味なのです。
つまり、「風邪を引いた→行かない」という因果関係自体を客観的なものとして捉えている、ということ。
「いいえ、風邪を引いたから行きませんでした。」の場合は、「いいえ、嵐邪を引いたから(当然、行くべきじゃないと私自身が主観的に判断したので)行きませんでした。(私の判断に、なんか文句ある?)」といったニュアンスになってしまうので丁寧さに欠ける、というわけです。

(イ)資料5【待遇表現から見る原因・理由を表す「カラ」「ノデ」】
http://www.lc.osakafu-u.ac.jp/Lng_Clt/2009LC/09_ …

こちらは、大阪府立大の周 升 干氏ですね。トビさんの引用文を活用させていただきますと、「主観・客観説で説明できないケ ース」として次の例を挙げています。

(1) (日本語母語話者が親しい先生の誘いを断る場面)
明日テストがあるのでいけません。すみません。
(2) (日本語母語話者が親しくない後輩の誘いを断る場面)
ごめん,ちょっと用があるから行けない。

周氏も勘違いなさっているようです。
「テストがある→行けない」は、誰でも同じですから、客観的な因果関係と言えます。先生に対して断る際には、その客観的因果関係を前提にするほうが差し障りがありませんし、断るのは決してわたしの意志ではないのです、という表明になるため「ので」を使うわけです。
ですから、後輩に対して、「明日テストがあるからいけない。」と言うことも当然あります。この場合は、客観的な因果関係を前提にわざわざ持ち出すほど、気を使わなければならない相手ではないので、「俺が困るから行けないんだ」という主観的因果関係を前面に出すため、「から」が使われるのです。
【 日本語教育においては,「目上」に対して,あるいは場面において丁 寧さを表したい時「ノデ」を使い,それ以外の時「カラ」を使うよう, 学習者に説明し,練習させれば無難であろう。】ともおっしゃっていますが、まあ、一理はあるでしょう。しかし、本質ではないことも確かでしょう。(後ほどまとめて反証します)

(ウ)資料6【接続助詞「から」と「ので」の違い -「丁寧さ」による 分析-】
https://soar-ir.shinshu-u.ac.jp/dspace/bitstream …

山本氏に関しては前編でも述べましたが再度触れてみたいと思います。(字数の関係で回答欄を改めます)
骨子としては、「ので」が丁寧表現のストラテジーとなるのは、あくまで客観的な認識である旨を表明できるからであり、だからといって、客観的な認識であることを表明しさえすれば、すべてが丁寧表現になるというわけではないだろう、ということです。

(エ)資料7【「から」と「ので」の使い分け】
http://www2.dokkyo.ac.jp/~esemi008/kenkyu/miki.h …

三木学氏のこのサイトは非常に有用だと思います。
理由は、#2で十分に述べたつもりですので、くどくならないよう、これ以上は述べません。
ひとつだけ補足させていただくと、「この先、道路の幅が狭くなっていますから、徐行してください。」が全く不自然になる、というわけではない、と思います。
しかし、微妙な違いはありますよね。
a.「この先、道路の幅が狭くなっていますから、徐行してください。」⇒「この先、道路の幅が狭くなっています。ですから、結果として、あなたに徐行する必要が出てくるとわたしは思います。」
◎[この先、道路の幅が狭くなっている]という事態が、[徐行]という事態へ【移行】する必然性を動的に表わしている。
b.「この先、道路の幅が狭くなっていますので、徐行してください。」⇒「徐行してください。なぜなら(誰もが理解されることだと思いますが)、この先、道路の幅が狭くなっていますので」
◎[この先、道路の幅が狭くなっています]という事態を体言化することによって、[徐行すべき]という事態が発生する【理由を限定】している。
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この回答へのお礼

>なるほど。三木氏の論説は読んだが納得できない、ということですね。

 そういう問題ではありません。それ以前の話ではないでしょうか。
 hakobuluさんは前編のときも今回も、当方がリンクを張った先を読まずにもっぱら自説を主張していたということですね。
 だとすると、申し訳ないとは思いながら、コミュニケーションがしにくい気がします。
 リンク先が煩雑だったせいもあるのかもしれませんが……。

 hakobuluさんと込み入った話をすると、話が食い違ったり、堂々巡りになったりする理由が少しわかった気がします。
 非常に残念です。

お礼日時:2014/10/03 12:06

#6の続きです。


山本氏の
資料6【接続助詞「から」と「ので」の違い -「丁寧さ」による 分析-】
https://soar-ir.shinshu-u.ac.jp/dspace/bitstream
について。

1.
(4)-a.親密形:母→息子『林檎II』
 母:(パジャマ姿で階段の方から現われ)あら食べてた?
 息子:(インスタントコーヒーとパンをかじっていて)そりゃ、食べるよ。
    飯抜きでやれるような仕事じゃないんだから。
という例文が挙がっていますが、これは、
(4)-b.丁寧形:社長→社員
 社長:おう、食ってたか?
 社員:(インスタントコーヒーとパンをかじっていて)そりゃ、食べますよ。
    飯抜きでやれるような仕事じゃありませんので。
のような言い換えになるでしょうから、山本氏の言いたいこともわかります。
しかし、
(4)-c.親密形:母→息子『林檎II』
 母:(パジャマ姿で階段の方から現われ)あら食べてた?
 息子:(インスタントコーヒーとパンをかじっていて)そりゃ、食べるよ。
    飯抜きでやれるような仕事じゃないんで。
のように言うこともあると思います。
これは、「仕事じゃないので」のくだけた表現ですが、「仕事じゃないんだから」や「仕事じゃないから」とは、明らかに意図の異なる表現と認識されるのが妥当でしょう。
(4)-aが、「飯抜きでやれるような仕事じゃない」⇒その結果として「食べるのは当然だと思うよ」という意図であるのに対し、
(4)-cは、「飯抜きでやれるような仕事じゃない」というのが「食べる理由だよ」という意図。

2.
ここで、大学女子寮でのひとコマとして、次のようなシチュエーションを想定してみましょう。
丁寧形として、
先輩女子:「卵が一個残ってたよね」
後輩女子:「さっき、落として割ってしまったので、もうありません」
という会話が想定可能でしょう。しかし、これを親密形にした場合に、
友人女子A:「卵が一個残ってたよね」
友人女子B:「さっき、落として割ってしまったから、もうないよ」
と表現するのはどうでしょうか。
文法的に間違いではありませんが、丁寧形の場合とは別の意図になってしまうと思います。

丁寧形のほうは、「落として割ってしまった」という事態が原因で「もうありません」という状況にある、と言っている。
つまり、「もうない」という状況の原因を作ったのは、わたしが引き起こした「落として割ってしまった」という事態なんです(ごめんなさい)、という意図が含まれています。
親密形のほうは、「落として割ってしまった」という事態の結果として「もうない」という状況にある、と言っている。
「もうない」という状況の発生する出所として、「落として割ってしまった」という事態を単に示しているにすぎません。
言い方を変えれば、卵に関して、「落ちた」という事態から「割れた」という事態に移行した、という経過説明をしているだけのような印象を与えてしまう。
「落ちたんだから割れるのは仕方ないとわたしは思うよ」というニュアンスにもなり得るはずで、仮に「ごめんなさい」の言葉を続けても空々しく響くことでしょう。
しかし、自身に責任があるという意図を込めるにしても、友人に対して改まった言い方はどうも・・・、と考える人は、大辞泉の注釈にもあるように、
友人女子B:「さっき、落として割ってしまったんで、もうないよ」
のように表現すると思います。
これであれば丁寧形の場合と同じく、「さっき、落として割ってしまったんで、もうないよ(ごめん)」という意図にもなり得るでしょう。
「わたしが落としてしまった(ので)」というのが、「もうない」という状況の原因なんだよね、という意味が含まれているので。

以上、1と2では、三木氏言うところの【事態の移行】ではなく【事態の依拠場所】に重点を置きたい場合には、親密形であっても「のだ(んだ)」という形を取る、ということ。
少なくとも「から」では伝えきれない意図がある(←ここ重要!)わけで、単純に置き換えることはできないのではないか、ということを述べたつもりです。
 
3.
では、丁寧形であっても「から」を使う場合に関してはどうか、ということになるでしょう。
これに関しては、「手のひらを太陽に」の歌詞を取り上げてみたいと思います。
http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/t …
「生きているから 歌うんだ」「生きているから かなしいんだ」
これを目上の人に対して丁寧に表現したいからといって、「生きているので 歌うのです」「生きているので かなしいのです」と表現するのが適切だろうか、ということ。
これも文法的には何ら間違ってはいませんが、やはり文意が違ってしまうのではないでしょうか。
理由はくどくなるので繰り返しませんが、上記と同様です。
「生きているから 歌うんだ」は、生きているという事態(状況)があるからこそ、歌うという事態に自然に移行するんだ、というニュアンス。
「生きているので 歌うのです」の場合は、なぜ歌うかと言えば、それは生きているからです、というニュアンス。
まあ、微妙と言えば微妙なのですが、原文の意図をしっかり伝えるためには、丁寧形であっても、「生きているから歌うのです」ぐらいにするべきでしょう。
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#5です。



>仕様がかわって、質問期間(1か月)が設定されたようです。
 :
それは知りませんでした。
これからは、必要なら設問を更新つつつ質疑応答を繰り延べていくやり方をとるという側面からすれば望ましいように思われます。

>期限はあしたでございます{から/ので/×ため}お忘れなく
 :
この質問No.8773212は2014-09-29 21:53:03にアップされたのですから、期限はまだ25日以上あるのではないですか?

1)
>「整合します」は「の」ならOKというご判断でしょうか。
 :
そうです。このような名詞述語文(同定文)の用法での「から」は名詞(準体助詞)です。そしてもちろん「ため」は名詞です。
一方「ので」は接続助詞ですから述語にはなりませんが、その前語「の」だけなら名詞(準体助詞)なので、構文上は体裁が取れるという意味です。決して単純な、文の前後の入れ替えなのではありません。
電車が遅れたので、遅刻しました。
⇒遅刻したのは、電車が遅れたのです。
⇒遅刻したのは、電車が遅れたんです。
同定文(AはBです)では接続助詞を必要としません。ですから名詞であれば、「ので」の「の」の代わりに、根拠を示す「から」、理由を示す「わけ」、原因を示す「ため」などが任意に選べます。この場合は接続助詞として機能する「から」節ではありませんから。

2)
>明日は晴れるらしい{から/ので/×ため}洗濯をした
なら「推量ならOK」の例になるでしょうか。
 :
この場合の「明日は晴れるらしいので洗濯した」は×です。
ただし、前段の名詞を「な+ので」で受けるなら問題ありません。
例)~晴れるそうなので、~晴れるようなので、~晴れそうなので

つまり、重文を作る本来の接続助詞「ので」に対し、名詞を受ける「なので」は接続性においてではなく副詞的機能が勝ったものという大きな違いに気を付けましょう。


3)4)
>「この場合は」でしょうか?
 そうでないと、下記が△や×になる理由が不明です、
 :
まず、基本的なことですが、「ので」はテンスまでの述語文を受けて従属節として後件の主文に繋ぐものです。
例)ここでは誰も皆んな静かにしていなければならない場所なので、君もしばらく大人しくしていなさい。
一方、ここでの例のような名詞を受ける「なので」は主文内での副詞的用法(修飾法)になっています。取り上げるべき接続助詞の機能とはもはや離れています。

5)
>例 9 を下記のようにかえるとご判断はどうかわりますか。
 これだと「ので」もアリの気がします。
 :
「ので」を従属節(いわゆる「重文」内での)として使う場合にテンスまでという意味ですから、例のような丁寧語をめぐる単文においては、有っても無くても大勢に影響はありません。

>ところで、「ので」と「から」の違いに関してはどのようにお考えでしょうか。
 :
こちらこそが本題になるでしょう。
見かけは同じ「から」でも名詞としての根拠を示す「から」や、理由を示す「わけ」また、原因を示す「ため」などの有効性は名詞文や単文においてであって、また断定語「だ」の意味での「ので」との違い(こちらでは接続助詞ではない)など、余りに混乱というか混合がありすぎます。

単純化すれば、これらは単文においてではなく、重文や複文を構成する際の<条件>接続の機能において、次のような違いがあります。

「ので」…テンスまでの連体形での従属節を受けて条件化し、後件の主文に対し論理的順序に則った、継起的にして確定の接続を行う。もともと江戸期から「で」だけだったが、明治後期あたりから「ので」の形に収束されるようになったもの。主張文の述語をなす「ので」との混同は避けたい。

「から」…逆接の「が」同様、事態のムードまでの終止形での従属節を受けることで話者の主観をも導入可能であるため、その条件化にあたって、時間的順序に則っりつつも、1)単純接続(条件性の消失)、2)継起的並列接続、3)同列的並列接続など、このような幾段階かでの並列と接続の相互機能をも果たすことができる。名詞文での準体助詞用法との混同は避けたい。

「から」の2)時間上での継起的並列接続については、「ので」の因果律上での継起的確定接続と比べて、表現スタイル次第では相互に交換可能な場合も見受けられますが、その他の場合はそれぞれの差異は明確です。









                     
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この回答へのお礼

>必要なら設問を更新つつつ質疑応答を繰り延べていく
 それはアリかもしれません。

>この質問No.8773212は2014-09-29 21:53:03にアップされたのですから、期限はまだ25日以上あるのではないですか?
 エート。これは何かの冗談でしょうか?
「期限はあしたでございます{から/ので/×ため}お忘れなく」は例文です。


 No.5のコメントはほぼ理解できたと思うのですが、No.8のコメントは、当方には難解です。
 疑問点を書きはじめたところかなりの量になりそうで、(本当の)本題からどんどん離れるような気がします。当方の個人的な課題にさせていただけませんか。申し訳ない。
 おそらく、接続助詞の「ので」と、名詞を受ける「なので」はきっちり分けて考える必要があるのでしょう。ここが当方にはよくわかっていません。

 何回読み返しても前に進めそうにありません。
 少しでも前進するために、【ので】の制約に関して下記のように考えたいと思います。
 不備がありましたら、ご指摘ください(乱暴なやり方で済みません)。
 以下、デアル体で失礼します。

1)「~のは~{から/ので/ため}だ(です)」の文型だと「ので」が×になる
→「の」にすれば、体言相当なのでOKになる。
例)遅刻したのは、電車が遅れた{から/の/ため}です
 これだとちょっと言葉足らずに感じますが、下記なら自然になる。理由は……。
例)遅刻したのは私の責任ではなく、電車が遅れた{から/の/ため}です

2)「だろう」の後にはつかない
「ので」は終止形にはつかないため、「だろう」にはつかない。
 前件が推量ウンヌンとは無関係。名詞を「な+ので」で受ける形なら問題がない。
例)~晴れるそうなので、~晴れるようなので、~晴れそうなので

3)原因不明(うまく説明できません)。例文自体が不自然なのでは……。
 6*は一種の慣用句を考えるほうがいいかも。「後生だから」なども。
例 5 よい子{だから/△なので/×のため}おとなしくしなさい
例 6* お願い{だから/△なので/×のため}静かにしてください
 後件が命令ウンヌンは無関係。後件が命令でOKの場合もある。
例)あの子はよい子{だから/なので/×のため}仲良くしてあげなさい
例)大事な話{だから/なので/×のため}静かに聞いてください

4)原因不明(うまく説明できません)。例文自体が不自然なのでは……。
 後件が推量ウンヌンは無関係。後件が推量でもOKの場合もある。
例)電車が遅れた{から/ので/ため}遅刻したのだろう

5)デスと相性が悪いのかも←ほかのかたのコメントを読むと、これは当方の勘違いだった気がします。〈「です」まで受けようとすると無理が生じてしまいます〉か?
例 9 期限はあしたです{から/ので/×ため}お忘れなく


 さて、(本当の)本題に関して。
 いただいたコメントのこの部分がほとんど理解できません。
 申し訳ありませんが、もう少しレベルを下げて、例文を交えてご説明いただけませんか。できれば日本語学習や中学生が理解できるレベルでお願いします。
 お手数ですがよろしくお願い申し上げます。

お礼日時:2014/10/05 20:45

文法にぜんぜん詳しくないのですが、「ので」は助詞「の」+助詞「で」?


少なくとも「ので」と「から」は名詞ではないですね。

一方「ため」は名詞、のような気がします(あやふや)。

例に挙げておられる「制約」の多くは、それで説明できるのでは。
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この回答へのお礼

「ので」の解説に関しては先行コメントにあるかと思います。
「から」は今回のテーマ外では。

「ため」に関してはNo.2への「お礼」に書いたとおりです。
==============引用開始
 まずお詫びから。
 この質問のタイトルが〈続【「ので」と「ため」の違いについて】〉になってますね。
 当方が本当に知りたいのは「ので」と「から」の違いです。「ため」はちょっと異質なので、比較するのは難しいと思います。
==============引用終了

>例に挙げておられる「制約」の多くは、それで説明できるのでは。
 そうなのかもしれません。
 他のかたのコメントが詳しいと思います。

お礼日時:2014/10/05 20:49

接続についても、一応わたしの見解を述べておきます。

すでにあるNo.2、No.5の回答と重なる部分には、(参照)と記入しました。別途いただいた質問には、改めて答えます。

>3 遅刻したのは、電車が遅れた{から/×ので/ため}です

「のでです」が使えないのは共通認識です。使用を避けるか、「のです」の言い方を採用するかです。
『「です」は準体助詞の「の」につらなり、「のです」「なのです」の形で、原因・理由・根拠などの説明を強調する』(日本文法大辞典「です」現代語の項)

>4 明日は晴れるだろう{から/×ので/×ため}洗濯をした

 「推量」は「う」であり、その連体形には制限があるとされ、「ので」には付かない。「ため」という名詞にも付かない。(No.2参照)
                                            
>※前件が推量でもOKの例
明日は晴れそう{だから/なので/なため}洗濯をした

 「そうだ」は「推量」でなく「様態」の助動詞(相+だ)明日は晴れそうだ(な){から/ので/ため}と考える。(No.5参照)

> 例 5 よい子{だから/△なので/×のため}おとなしくしなさい
これは「坊やよい子だ、ネンネしな」のパターンが浮かんできます。「よい子なので」のように言う気は全くありません。後件がが命令であろうとなかろうと、口に出てきたことをそのまま発言しますね。同じ日本語話者でも、わたし以外のみなさんはそこまで考えて口に出すのかしら。(素朴な疑問)
 
>例 6* お願い{だから/△なので/×のため}静かにしてください

 「お願いだ(です)」は、最近見た質問にあった「お待ちです」(尊敬語)に対する「謙譲語」でしょうか。これも「お願いだから」が自然な流れです。関西だったら「頼むで静かにしてくれんか」ですね。

>※後件が命令形でもOKの例
あの子はよい子{だから/なので/×のため}仲良くしてあげなさい

 ここでの上下の違いがよくわかりません。

>4)理由は不明。後件が推量だと×になることがあるのかも。
例 7 あれほど繰り返すの{だから/×なので/×ため}、本当なんだろう 

 あれほど繰り返す{から/ので/×ため}、(多分)本当なんだろう
「のだ」「のな」を使わずに言えばどうでしょうか。 

>※後件が推量でもOKの例
電車が遅れた{から/ので/ため}遅刻したのだろう

 これは普通の使い方です。

>5)デスと相性が悪いのかも
例 9 期限はあしたです{から/△ので/×ため}お忘れなく

これはむしろ逆で、 『連体形「です」は,助詞「のに」「ので」などに連なる場合にだけ用いられる』と大辞林にあるように「ですので」は普通の用法です。ただし連体形が体言にはかからないので「ため」は×です。(No.2参照)

 最後に「ため」を同列で比較するには無理があります。「よい子のために」とくれば「本を読んであげましょう」となりやすいのです。「為」にはいくつかの意味用法がありますから。
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この回答へのお礼

 途中までは、細かい点は別としてほぼ納得です。
 順調に読み進んで、ここで引っかかりました。

>「お願いだ(です)」は、最近見た質問にあった「お待ちです」(尊敬語)に対する「謙譲語」でしょうか。これも「お願いだから」が自然な流れです。
 例の質問の「お待ちです」は尊敬語ですよね。「お願いだ(です)」は「お」が謙譲語っぽいので、たぶん謙譲語ではないかと。
「全国民が人質の無事を願っています」を尊敬語にして
「全国民が人質の無事をお願いです」と言えるか否か……ちょっと無理でしょうね。

>ここでの上下の違いがよくわかりません。
 下記の2つのことでしょうか。
 当方の感覚だと、後者の「なので」はOKです。理由はうまく説明できません。

例 5 よい子{だから/△なので/×のため}おとなしくしなさい
あの子はよい子{だから/なので/×のため}仲良くしてあげなさい

 No.8の「お礼」に書いた下記ではどうでしょう。
例)大事な話{だから/なので/×のため}静かに聞いてください

>最後に「ため」を同列で比較するには無理があります。「よい子のために」とくれば「本を読んであげましょう」となりやすいのです。「為」にはいくつかの意味用法がありますから。
 たはり「ため」は異質ですね。それはわかっていたのですが、前編のタイトルと合わせてつい……。申し訳ありません。

お礼日時:2014/10/05 21:11

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