太平洋戦争以前に日本で流行っていた国粋主義ですが古来からの日本を見直すとかそういう所はわかるのですが、本当に戦争直前くらい?のころだと皇国史観と呼ばれるようなあえて言うなら自己中心的な考え方が日本文化とされているいる気がします。
そもそも昔から日本では武士道や大和魂、大和撫子などに代表されるような質素だったり誠実だったり親切だったりというような和を重んじるのが美徳とされていたはずです。
明治維新後にも和魂洋才とかそういう言葉もありました。
ですが太平洋戦争あたりになるとむしろ傲慢とかそういう言葉が似合っている気がします、八紘一宇とかすごく日本風なことをいろいろ言っていても歴史の中で見ると調子に似っている日本という感じに私は思います。
なんか外国人が日本の侍の切腹とか語っていても日本人からするとその道徳的な意味合いがわかってないなと思うような感覚がこの時代の日本にもあてはまる気がします、それまでの日本とは違っていきなり現れたような存在。
皆さんは国粋主義とかあの時代の日本を日本だと思えますか?
No.10ベストアンサー
- 回答日時:
日本が質素というのは、室町時代の東山文化と江戸時代などですね。
平安時代や北山文化、安土桃山の時代は金をつかったり、派手だったりします。
一国の歴史といっても変化していくので、一言でとれえれないですよね。
天平時代が中国など大陸の影響が強ければ、明治は西洋の影響が強い時代ですよね。
いろんな文化の影響をうけながら、自分たちも変化していく。
国家という概念自体が西洋に発する歴史の新しい概念です。
日本史の一部を取り出して、これが日本史だといっているのかもしれないですね。
私としては江戸時代を日本文化の完成としているのですがやはりそこだけじゃ日本は説明できないですかもね。
ただ江戸時代の文化性でどう西欧と調和していくのかが見てみたかったです・・
No.7
- 回答日時:
ご指摘の通り昭和10年代というのは過去に例をみない異常な時代でした。
二・二六事件の中核にいたとされた,眞崎甚三郎は事件後の取り調べで、陸軍士官学校の本科長に就任した当時(大正12年)の様子を以下のように述べています。
・・・驚いた事は、当時の青年の頭の中には、文化と軍事とは相容れないものであるとの如く考えて居つた事であります。従って、雨雪天に演習したり、汗水をたらして剣道をやるが如き事は野蛮人のやる事であって、それは下士以下のやる事であるといふ様な気分が漲って居りました。・・・
・・・若い将校や生徒の間に、他から強制されてやる事は不可、自分でやった事でなければならないと考え、自習中に於いても、上官の強制に依って姿勢を整えて居つても価値がない、という風潮がありまして・・・
・・・当時生徒隊中の区域内に兵労会の如きものを作り、或は中隊長に希望を述べて、希望通りやるというような状態にありました・・・
・・・当時予科生徒の中には、化粧道具や「スター」の写真などを持つという状態であり、休憩室の者が脱柵して「カフェー」に行くという状態でありまして、・・・
(「憲兵調書」昭和十一年四月二十一日)
出典:昭和精神史 桶谷秀昭 文春文庫
士官学校生といえども旧制高校生と何らかわらなかったということです。
教官も容認していたということです。
二・ニ六事件で青年将校を潰してから軍部の内部そのものもおかしくなっていきました。
戦前の異常な一時期を礼賛するネトウヨの人達は、大正時代という時代を完全に無視します。
大正デモクラシー、大正ロマンなどという言葉も事態も無視します。
大正歌謡は今でも懐かしがられて歌われています。
時代の雰囲気というのは昭和も大正も地続きです。
おかしくなりだしたのが昭和2年の金融恐慌以降です。
不況対策が思わしくない状態が続き、政治に対する不信が広がったのを捉えて、軍縮でいじめられていた軍部が大陸進攻策で打開しようとしたことから妙なことになり始めました。
昭和10年に国会でやり玉に挙げられた美濃部達吉の天皇機関説なるものも、明治時代から学会の常識でした。
昭和12年には矢内原忠雄東大教授辞職事件など軍部が大学にまで口出しをするようになりました。
言論を統制し、国家総動員令などをやっても中国大陸での戦闘が軍部が思うように展開しないことへの批判回避、自己防衛に突っ走しっていた時期だけをネトウヨさん達は礼賛します。
大正から昭和初期の東京をはじめ日本各地の光景がyou tubeに沢山投稿されています。
一般の人達は何も変わらず平和な生活を送っていました。
ネオウヨさん達が大好きな戦争やら軍隊だけではありません。
きびしそうな陸軍さんでも案外だらけきっていたんですね、驚きました。やはり日本人には政治は早かったようですね。
ご回答ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
国粋主義が日本の伝統とは思えません。
歴史的には島国なので国内問題が一番の関心事でした。たからあのような内戦状態の戦国時代があったのです。外国からの国難に直面すると必然的に国粋主義になります。国内分裂していては外国に勝てないからです。日本の歴史を考えるとやはり島国であるので外交が下手ですね。軍事力もいいけどまずは外交力ですかね、外交がうまければよっぽどのことがない限り必要最低限んの軍事力で事足りますよね。
ご回答ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
「国粋主義」も「皇国史観」も、水戸家の「大日本史」が火の元となりました。
これをキッカケに、江戸時代に記紀その他の古文献の研究が盛んに成り、多くの国学者が輩出しました。
中国古典の思想や朱子学を下地とする「武士道」も根付きます。仏教思想も、民族性に反映されます。
幕末には「尊皇攘夷」と「佐幕開国」の対立が表面化する中で、国粋主義と皇国史観が急台頭します。
明治中期からは「富国強兵」策の基本理念となり、「神国日本」思想から「廃仏毀釈」まで強行されました。
昭和の時代に入ると「国民総動員」「鬼畜米英」へと急展開します。
今また「明治憲法回帰主義」のような極右が台頭し始めたのは、「反省しない日本民族」と解すべきでしょうか?
右翼もどうせ表面上だけ回帰するなら江戸時代とかにすればいいのに、神仏分離の日本はなんか気に入らないです。
ご回答ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
”それまでの日本とは違っていきなり現れたような存在。
皆さんは国粋主義とかあの時代の日本を日本だと思えますか? ”
↑
例えば、上海まで出かけた高杉晋作などは、中国人が
欧米人に奴隷のように扱われているのを眼にして
日本は絶対にこうなって欲しくないと覚悟した
訳です。
つまり、幕末の露寇事件以来、日本は何とかして欧米列強
の侵略から日本を守ろうとして来たのです。
そういう歴史です。
つまり戦時体制です。
明治憲法もその為の憲法でした。
植民地にされまい、と必死に頑張ってきたのです。
日清日露戦争も、ロシアによる侵略を阻止することが
目的でした。
戦時体制ですから、国民を一丸に、一枚岩にする
必要があります。
だからこその国粋主義であり、いわば日本歴史の中では
特別な体制です。
歴史を学んでいながら、こういうことが判らない日本人が
多いのは、まさに平和惚け、何が何でも戦争は悪だ、
愛国心は危険だ、とする戦後民主主義教育のたまもの
でしょうか。
日露まではまだ自衛ですけど満州事変以降になるともう何がしたいのやら、日本を守るための朝鮮であったのに今度は満州まで広がったと思えば中国まで手を出して、しかもそれも中途半端にしかできない。
第一次大戦の頃くらいの立ち位置にいるのが最善だったと思います。
ご回答有難うございました。
No.3
- 回答日時:
司馬遼太郎も同じことを言っていますね。
「この国のかたち」という本の中で「わたしには、あの時期が日本に異物が混じった時代のように思えてならない」「本来の日本とはかけ離れた時期だった」のように書いています。私はそうは思いません。
重要な事実は「日本は明治期において初めて、異国間戦争(異民族戦争)を行った」ということです。これに先だつ、日本人の異民族戦争は元寇と秀吉の朝鮮出兵しかありません。それ以外の日本における戦争はすべて「国内戦争」だった、ということです。
諸外国は日本と違って「異民族戦争」が普通であり、19世紀に生き残っている国は、紀元前から続く民族戦争の勝者であり、時には大勝することもあれば、時には負けて異民族の支配を受けることもある、という歴史を有しています。
たとえばオランダなどは、19世紀にも20世紀にも他国に侵略され、一旦国を失うもののしぶとく復活した歴史を有しています。通常の国であれば、長い歴史の中で「負けた歴史を持たない」ということはないはずなのです。
しかし、明治から太平洋戦争までの日本は違いました。
徳川時代もいくつかロシアやイギリスと戦火を交えたものの、全面戦争に至ることもなく、また西洋の軍事力の強さに圧倒された日本は明治になると、富国強兵政策を引きます。その結果、日本は日清・日露と勝ち進みます。ついでに第一世界大戦では日英同盟のおかげで、たいした戦果もないのに戦勝国になり、国際連盟の理事国にまで上り詰めます。
この時代、異民族戦争を始めて経験した約70年間、日本はずっとアゲアゲであり、諸外国に対しても冷徹な視点を失っていたのではないでしょうか。よく言われることですが、日中戦争やアメリカに対する開戦なども、明治期の将軍や官僚がいれば、別の方法があったとされます。
つまり、この時代の日本は「異民族戦争において、負けて国家が無くなる事」という意味が十分に理解できておらず、逆に「いや、日本は強いから、負けないから」という冷静さを失った、考えがあったように思えます。
簡単にいえば
「国際社会にデビューした日本がいくつかの近隣国との戦争に勝って、中2病にかかり、太平洋戦争に負けて目が覚めた」ということです。
今現代の私たちは、先日、村上春樹氏が発言したように「日本の抱える問題に、共通して自己責任の回避があると感じる」心が必要だと思います。
その点から言えば、あの時代もまさに日本であり、日本の良くない(国際間の生き残り競争を知らない)独善的な面が出てしまったのだと思います。
そこに目を背けていると、本当の意味での「よい日本」も出てこないのではないでしょうか。
No.2
- 回答日時:
今、アフリカが、ISIS(アイシス、日本だけの通称「イスラム国」)によって、イスラム教を口実にしているだけで間違った教えを洗脳して戦士を調達し、まったくイスラム教の教えに沿ってもいない方法で恐怖政治を行い、領土拡大を狙っている、
というのと同じなのが、
昔、大日本帝国が、皇国思想によって、天皇制を口実にしているだけで、皇国思想や欧米からの自立した「大東亜共栄圏」を「八紘一宇」の口実にしているだけで、国民総動員体制と大本営発表で洗脳して戦士を調達し、まったく天皇の意図に沿ってもいない方法で恐怖政治をして、領土拡大を狙っている、
という、あの時代の大日本帝国だったのだと思います。
日本の歴史の中で恥部だとは思いますが、それを受け入れたうえでこそ、ISIS のような「洗脳で構成される暴力組織」に対してなにで対抗できるのか、という提言をすることが、日本が先の大日本帝国の最終章を総括するためにも有用な、世界への貢献になるのではないかと思います。
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