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最近、採譜をよく頼まれるようになりました。
でも私の楽譜の知識といったら、楽譜を読んでいるうちに自然に覚えた程度。
自分用ならそれでもいいのですが、人さまに読んでいただくとなると、気合いが入ります。

「よめればよい」から「よみやすい」にするために、おすすめの本があれば教えてください。
Amazonで「楽典」を検索したら、800冊くらいヒットしてしまいました・・・
今のところ、この2冊に興味を持っています。

 エッセンシャル・ディクショナリー 楽典・楽譜の書き方
 http://www.amazon.co.jp/dp/4636909909/
 「タイとスラーの区別を明確化する記法」など、かゆいところに手が届きそう?

 音楽の基礎 (岩波新書)
 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4004140579/
 書き方だけでは足りないかなと・・・

ちなみにクラシックの知識は浅いです。(たまにピアノ曲を弾くくらい)
持っている楽譜のほとんどがピアノ譜で、他の楽器の記譜ルールはよく知りません。
ついついピアノ譜っぽく書いてしまいます。

質問者からの補足コメント

  • うれしい

    「musescore」で32分音符を入力してみました。

    上の段:右半分はいい感じになったように思いますが、左は斜めになりました。
    下の段:斜めのところをダブルクリックして、高さを調節しました。

    また一歩「よみやすい」に近付けました。(^^)

    「楽典の本、どれを買えばいいのか・・・」の補足画像1
      補足日時:2015/07/19 22:31

A 回答 (2件)

こんばんは。


昨日の御質問では、ベストアンサーをありがとうございました。

「楽典」をキーワードに検索すると、確かに800冊以上ヒットしますね(笑)。直接楽典とは関係のない本も含まれていると思いますが、音大受験用の問題集などを含めるとかなりたくさんあることは確かです。半年ほど前だったか、はっきりは覚えていないのですが、やはりこのQ&Aサイトの質問がきっかけで、ヤマハの楽書売り場へ楽典の本を見に行ったことがあります。私の若いころからは考えられないほどたくさんの書物が出ていて、聞いたことのない出版社のものもかなりたくさんあり、比較して特定のものを推薦するのは無理だと思いました。ただ、ランダムに抜き出してぱらぱらめくった印象で言うと、やはり音楽之友社のような昔からある出版社のもので、著名な作曲家や教育者によって書かれたものが一番良いです。
楽譜を「正しく」書くために必要な知識は「楽典」と「記譜法」です。「楽典」は、楽譜の書き方ではなくて、音楽の基礎理論です。音程の数え方、調の判定や移調のしかた、記号や音楽用語の意味と使い方、和音の名前等々です。「記譜法」は、表現したい音楽を楽譜に書き記す方法です。まずこの二つがそろっていなければなりません。
「正しい」だけでなく「読みやすい」楽譜、となると、「記譜法」のさらに先、「浄書法」の知識が必要になります。これは、本来楽譜出版社で楽譜の原板を作成する職人の技術です。そこまでやる人はあまりいないと思いますし、プロの作曲家も、最近まで「浄書」の技術にまで通じている人はあまりいなかったのですが、パソコンが普及して楽譜制作ソフトができ、作曲家もそれで楽譜を書かなければいけない時代になったので、浄書技術は無視できなくなりました。多くのアマチュアの方たちも楽譜制作ソフトを使っていますが、楽譜というのは大変複雑なもので、最新のソフトでも、かつて職人が手書きでやっていたときのような質の楽譜を自動で制作してはくれません。そのため、ソフトの普及とともに、質の悪い楽譜もかなりたくさん出回るようになりました。インターネットにもいろいろな音楽関係のサイトがありますが、プロが書いたものは必ずしも多くはありませんので、そういうものを見慣れてしまうと、よい楽譜と悪い楽譜の見分けがつかなくなってしまいます。しかし、アマチュアの方のなかにも、浄書に興味をもって、質の高い楽譜を作ろうとしている人がかなりいます。

前置きが長くなりましたが、どこまで質の高い楽譜を追求するかは、個人の興味やまわりからの要求によって違ってきます。
まず楽典ですが、とりあえず1冊御紹介しておきます。私が若いころからある本で、今でもよく使われています。昔、音大受験生に楽典を教えたときもこの本を教科書にしました。著者の中には、直接知っている人もいます。

楽典―理論と実習(音楽之友社)
http://www.amazon.co.jp/%E6%A5%BD%E5%85%B8%E2%80 …

楽譜の書き方の本はいろいろ出ていると思いますが、私自信はいろいろな楽譜を見ながら経験的に習得してきたので、特に書物は使っていません。そもそも私の若いころは、楽譜の書き方を網羅的に説明した書物はありませんでした。rappachoさんが見つけられた「エッセンシャル・ディクショナリー 楽典・楽譜の書き方」は、アマゾンに「なか身!検索」があったのでのぞいてみました。かなり網羅的に書かれていて、ピアノ以外の楽器の記譜法についても触れられているので、なかなか良いと思います。「記譜法」に関しては、この本でもよいのではないでしょうか。類書と比較しているわけではないので、ほかにも一長一短の書物はあるかもしれませんが、御紹介できるものがありません。この本は、浄書に関する記述もわずかにありますが、あくまでも「正しい記譜法」の範囲にとどまっています。譜例の中には、浄書的に言うと「アウト」になる楽譜もありました。参考のため画像で添付しますが、66ページの32分音符の連桁と五線の間に隙間ができてしまっています。Finaleというソフトで書くと、最初はこのようになってしまいます。これは後で修正しなければいけないのですが、この本の著者は、そこまでの浄書の知識がないようです。ほかの譜例なども、浄書的にはあまり洗練されていないようです(画像で添付した私の修正ももまだ完璧ではありません。右側の連桁の方が左よりも良いです。時間の都合でそのままにしました)。
では浄書に関する書物は、というと、残念ながらよい本がありません。テッド・ロスという人の本が昔はあったようなのですが、現在は絶版です(英語版のCD-ROMならあるようですが)。アマゾンの検索で、浄書にある程度関係するとみられる本は1冊だけです。

楽譜の書き方(東京ハッスルコピー社)
http://www.amazon.co.jp/372/dp/4903399583/ref=sr …

上記書物は、手書きでの書き方から入っているようですが、本来は、手書きで正しく美しい書き方を習得してからソフトを使う方が理想とはいえます。ただ、私は上記書物を見たことがないので、内容については保障ができません。「エッセンシャル・ディクショナリー 楽典・楽譜の書き方」とは、アプローチの方向が違うはずです。
以上の3冊をそろえれば十分と思いますが、最後のものはもう少しあとでもよいかもしれません。楽譜の書き方は長い年月の経験が入ります。書物だけではなかなか解決できないことも多いです。何かわからないことがありましたら、このサイトでもお尋ねください。私はクラシックの仕事を専門にしているので、ポピュラーやジャズの理論には必ずしも精通しているわけではありませんが、共通の部分ではお答えできることがあると思います(仕事の都合で、一定期間回答ができない場合があります)。
「楽典の本、どれを買えばいいのか・・・」の回答画像1
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この回答へのお礼

助かりました

なんと、昨日に引き続きご回答ありがとうございました!
今回の質問も、昨日のご回答を読ませていただいているうちに、楽譜づくりが面白くなってきたのがキッカケです。それはもう、一も二もなく注文することにいたしました。(^^)

恥ずかしながら、「楽典」の本を買えば「楽典」「記譜法」「浄書」この3つのようなことが全て学べるのかと思っておりました。
1冊は後でもよいとのことでしたが、売り切れたら後悔しそうなので、こちらも注文することにいたしました。

それから、Amazonの「なか身!検索」まで見て下さってありがとうございます。
中が読めることに気付いていなかったのですが、全体の1/4くらい読めてしまうのですね。
図だくさんで言葉もやさしく、これなら私でも理解できそうです。
ただし「浄書」は別と前置きして読み進めたいと思います。

まだまだ先は長くなりそうですが、たまたま採譜をたくさん頼まれていますので、練習かねがね楽譜に慣れて行ければと思っております。
つまづいたらまたこちらの門を叩かせていただくかも知れません。
ここまで面倒をみていただいて、グッドアンサーだけでは申し訳ないのですが・・・このたびは本当にありがとうございました。m(^^)m

追伸ーーー
私は「musescore」という無料のソフトで楽譜を作っています。
余談となりますが、このソフトで連桁がどうなるか試してみましたので、その様子は補足欄にアップしたいと思います。

お礼日時:2015/07/19 22:20

musescoreの名前は知っていましたが、無料だったのですね。

無料ソフトで連桁の調整ができるとは思っていませんでした。時間があるときに試しに使ってみます。
32分音符が連続するときは、私もrappachoさんがなさったように、前半と後半の音符4つずつをまとめることが多いです。音型によってはこの方が読みやすいですね。
「エッセンシャル・ディクショナリー 楽典・楽譜の書き方」のほかの譜例も見たのですが、連桁の傾きや譜尾の長さのまずいところがだいぶあります。記譜法の基礎としてはまあ手頃な本だと思いますが、浄書の参考にはあまりならなそうです。
「楽譜の書き方」(東京ハッスルコピー社)ですが、これもアマゾンのレビューで、必ずしも良い評判だけではないのが気になっています。ほかになさそうなので挙げておきましたが、以前はテッド・ロスという人の著書があったそうです。現在日本では入手不可能で、海外から英語版のCD-ROMを取り寄せるしかなくなっています。私の場合は必須と思われるので、いずれ購入しようかと思ってはいるのですが、いまのところ、迷うときは一流出版社の楽譜をたくさん見て参考にしています。petrucciのサイトは御存じですか。著作権の切れたクラシックの作品の楽譜が無料で公開されています。ここで、有名出版社の楽譜を眺めるだけでも勉強になります(特にドイツ・オーストリアなどの出版社のもの。国や時代によってもスタイルが微妙に違います)。

http://imslp.org/wiki/Main_Page
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この回答へのお礼

さきほど3冊注文いたしました。待ち遠しいです。(^^)
やはり「エッセンシャル・ディクショナリー 楽典・楽譜の書き方」は「記譜法」までと捉えておいた方が良いのですね。
さらに詳しくお調べくださり、何とお礼を申し上げたらよいのか・・・
テッド・ロスさんの英語版は、私にはまだ早いかなと思いつつ、学習が進んでくる頃には日本語版が再版されるといいなと、淡い期待をいだいております。
注文した「楽譜の書き方」(東京ハッスルコピー社)にも期待しつつ。
「petrucci」のサイトもご紹介いただきありがとうございました。
初めて拝見いたしましたが、古い楽譜は趣があってよいものですね。

「musescore」の音符が4つずつまとまっていたことは、実は気付いておりませんでした。笑
入力したらすぐあのようになりまして、むしろまとめない時に操作が必要なようです。
まだ改善の余地ありなソフトではありますが、先日バージョン2が出てずいぶん使いやすくなりました。
今後が楽しみなソフトです。

お礼日時:2015/07/20 01:49

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