絹だって、みんな深く考えないで着物にして着ているかもしれないけど、あれは、繭をつくった蚕が、繭のなかでまだ羽もはやさずにいるうちに、糸を採るんだからね。世間では、見た目のきれいな蝶を好むっていうけれど、よく観察してみれば、羽がはえたらおしまいだってことが、わかるでしょうよ。
(『虫めづる姫君 堤中納言物語』蜂飼耳訳 光文社古典新訳文庫65ページ)

*** *** *** *** ***

世の中の多くの人が「けがらはしい」「まちがひだ」「わるいこと」としてゐるものにこそ真実があるのではないでせうか。物語のなかで虫めづる姫君の述べるかずかずの理屈はどれも正当な主張に思はれます。

先日も下記の回答番号41のコメント後半でそのことを記載しました。運営側から削除を受ける投稿にこそ真の価値があるのではありませんか。
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/9083393.html?pg=1&is …

質問者からの補足コメント

  • うれしい

    知らないことはすばらしい。知らないからこそ出せる意見がある。

    これは私の投稿テーマのひとつなのですが、今回はあほなさんの回答にそれを感じましたので、回答番号20をベストアンサーにします。あほなさんの投稿はいつも自然体です。むづかしげな表現やネットの受売り情報で自分を実際より大きく見せようとしたりせず、背伸びがなく肩の力が抜けてゐて、気持ちよく読めます。だれしも読める本の量など限りがあります。邪念のない子供がはつとする言葉を出すことがあるのと同様、読んでゐない人の意見もきはめて貴重です。

    認識を深めることが人の使命であり、その最大化が社会全体の幸福なのだ、とするやうな見解にはとうてい承服しかねます。認識を深めることも、認識を深めないことも、ともにすばらしいことだと思ひます。いろいろな人がゐるからこそ、そこから学ぶことができます。みなさま御回答ありがたうございました。

      補足日時:2015/10/28 16:57

A 回答 (26件中1~10件)

実践力でも思想芸術でも、糸(働く意図)を採れるようになるのに


下地となる「悩みや不安、危機感、苦労」が幼虫を成長させ変態する。

それなくして大きな芋虫になれても『信念』の成す術は持てないでしょうね。
変態は金や地位や名誉や賞賛なとそれら全てを犠牲にしても信念を貫いて成す!
そういう意味なのかもしれない。

姫君はいくら年季を積もうと誰からも賞賛、どころかスルーされても!
自分に与えられた性分で職務で社会の基盤として努力を重ねて満足なんです。

諸外国で労働は義務、償い、罰として捉えられていたりする。
でも日本人は労働によって「社会貢献する権利」として捉えているところがあります。
神話の中の神様も働くのは生きがいだってことですからね。

その他仏教でも不労所得が徳のあることのようになってますが、
努力したい人は如何なく努力できる。全体がそういう世の中であればいいのだけれど、

努力したくてもお金も時間も体の自由もない。という人の方が圧倒的に多いので
単に努力したからといっても、それだけいい条件に恵まれていただけのことで
人間として尊敬するほどのことでもない。

自分を偽らず、隠さずとも誰にも名を知られることもなく
成長する人は変態ですが、尊敬できます。
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この回答へのお礼

回答番号11のコメントが削除になつてゐます。高度な内容の投稿をなさるかたがたは削除されると怒るのですが、私のくだらない文章が削除されることはQ&Aの質の向上に寄与します。

miko-desiさんの御投稿のなかで「哲学変態論」がいちばん印象に残つてゐます。この命名者はTefu_Tefuさんだつたでせうか。

>下地となる「悩みや不安、危機感、苦労」が幼虫を成長させ変態する。

はい、さういふものだと思ひます。

>姫君はいくら年季を積もうと誰からも賞賛、どころかスルーされても!

私は好き勝手やつてゐるこの姫君が大好きです。

>諸外国で労働は......

労働に対する見方はそれぞれですね。私は人間関係を考へる場だと思つてゐます。利害関係がからんできて、きれいごとなど通用しなくなります。Q&Aサイトのやうな利害関係のない場でさかんに、誹謗中傷だとか傷ついただのと言はれてゐるのが正直よくわかりません。すくなくともトラック運転手の世界でそんなことを気にしてゐたらまつたく仕事になりません。回答番号23のamaguappaさんの御意見は妥当なものに思へます。

>その他仏教でも不労所得が徳のあることのようになってますが

どんな善意の行為であつても、それを喜ぶ人もゐれば、迷惑する人もゐます。それが世の中です。きれいごとの一面だけが取り上げられ強調されるのが常です。世間の多くの人が否定することにもつと目を向けたいと私は思ひます。回答番号15でcyototuさんが「戸塚ヨットスクール」について取り上げてくださいましたが、非難する人が多いなかで、心から感謝する人たちもゐます。

>自分を偽らず、隠さずとも誰にも名を知られることもなく成長する人は変態ですが、尊敬できます。

おつしやるとほりです。まさしくこれに該当する「オモテなし」の方を私は尊敬してゐます。別の質問にも、わかりやすくて中身のあるすばらしい回答を寄せていただいたばかりです。御回答ありがたうございました。

お礼日時:2015/10/28 16:23

#22の子供の名に関連して:



また、光は人に悪さをすることもあり、邪視といって大変恐れられていました。悪鬼に睨まれると、病を負い、場合によっては死んでしまうからです。西洋でのジョークに

「神様でもウエイトレスは殺せない。なぜなら、ウエイトレスと目を合わせることが出来ないからだ」

というのがあります。(以下、私の尊敬してやまない南方熊楠神から教わりました。(参照1))

この邪視という光の魔力を避けるために、多くの国の人達がいろいろと工夫 してきました。例えば日本では、人名に穢物の名前を付けて、小神輩が児童の美を羨んで送り出す邪視の光を避けるため、押坂部史毛糞、倉臣小屎、阿部朝臣男屎、卜部乙屎麿、下野屎子、等々と、名付けました。それと同じ考えに基づいた習慣が、パンジャブの民族にもあるそうです。

また、アイルランドでは、貪欲、憎悪、嫉妬等の邪念をもって、人畜、物件を見れば、見られる者に害ありと信じる輩多く、その邪念による光の射出すを避けるべ く、古寺観の前に女人陰を露わせる像を立てたことがあったそうです。あたかも落雷のさい避雷針よく電力を導散して、災禍なからしむに同じ、とあります。

『日本書紀』にも、

「一神あり、、、その鼻の長さ七咫、背の長さ七尺、 云々、また口尻明かり照り、眼は八咫鏡のごとく、照り輝けること、云々、時に八十万の神あり。みな目勝ちて相問うこと得ず。天鈿女すなわちその胸乳を露にかきいでて、裳帶を臍の下に抑れて、あざ笑いて向き立つ」

とあり、この神の邪視を避け得たと云います。


(参照1)『奧斯汀(オースチン)じゃがたら芋:光とはなんですか?』http://ameblo.jp/texas-no-kumagusu/entry-1145423 …
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この回答へのお礼

昨日はさつさと寝てしまひました。先ほど仕事から帰つて一杯のんだところです。飲酒投稿は規約違反ではないはずです。回答番号24の『種の起源』の該当箇所を少し探してみたのですが、わかりませんでした。今回の御回答も楽しいお話です。かたくるしいだけの内容は不特定多数参加のサイトには似合ひません。

>小神輩が児童の美を羨んで送り出す邪視の光を避けるため、押坂部史毛糞、倉臣小屎、阿部朝臣男屎、卜部乙屎麿、下野屎子、等々と、名付けました。

子供がかはいいからこそ、こんな名前をつけるといふのは、考へ方の多面性を感じさせます。価値観もいろいろです。

邪視につきましては、南方熊楠『十二支考 猴に関する伝説』ですか。先日電子書籍で購入したので読んでみました。

御回答ありがたうございました。

お礼日時:2015/10/27 19:56

>みんなの大事にする真実は一つだけの真実ではない、とばっさりなぎ倒す姫君は、ウェブ時代のアンチテーゼでありましょう。



なんか、グローバル化と多様性の大テーマに話が向っていますね。ネットは皆を結び付けてしまう。世界中の人々が以前より強く結びつく。これって、創造性の大敵だ。結びつく集団の大きさが大きくなればなるほど、その集団内のゆらぎが相対的に小さくなり、ほとんどの個体が平均値の周りに集約して行ってしまう。これって数学で証明される定理なんで、うちだけは例外だってなわけには行かない。

今まで無かった新しい構造は、ゆらぎの大きいところで、平均値から離れたところから生み出されるんで、だから、生産的な創造的な営みは適度に孤立した、だけど、ゆるく外界と繋がった集団から生まれて来る。完全に孤立した集団では、構造を作り出すのに必ず必要な無駄を捨てる場所がなくなってしまい、その無駄の蓄積で系の構造がグチャグチャになった無構造な熱死状態になってしまう。だから、閉じた系は必ず死滅する。北朝鮮が死滅することは自然の法則の必然なんだって言うことは確実にわかっている。

適度の孤立化と外界とのゆるい結合、これが創造性の必要条件だ。北朝鮮型も、グローバル化も創造的営みを潰してしまうんだ。だから、グローバル化は多様性の敵で、系の均一化、統一化をもたらす。これって進化じゃなくって退化だ。だから人類史で多様な文化を否定して間欠的に文化の統一化をもたらして来たなになに文明、かにかに文明って、みな人類史における退化の期間のことだ。

しばらく小さな尾張という一地方で孤立して小集団の身内同士で死闘を繰り返していた信長がいきなり全国を統一してしまったり、ベルリンやロンドンやパリという大都会でなく、コペンハーゲンと言う、世界の中心から外れた一地方から量子力学が出現して世界の認識を一変させてしまったなど、人類史を見ると、適度に孤立した集団が活躍した事例がごまんとある。(参照1)

運営側のやっている、この創造的営みをぶっ潰そうと言う行為は、集団が大きくなり過ぎてゆらぎが相対的に小さくなってしまった起こった必然的な結果でもあるんだね。平均値から大きくゆらいでいる姫君に役割を演じさせることが出来るのか出来ないのかは、姫君の属する集団の大きさに掛かっているようだ。

人間の凄さは、脳味噌の中で外界との繋がりをちょん切ったり太い糸や細い糸で結んだりして、集団の大きさや、その外への繋がりを物理的な繋がりとは無関係に制御できることだ。トラック野郎の周りにはそんな脳味噌の機能を駆使して、姫君に負けず劣らずゆらぎに身を委ねている連中が多そうだから、運営側が出して来る雑音やエントロピーの壁を乗り越えて、大集団では見つけることの出来ない色んな新しい世界を見ることができそうだね。

(参照1)『絶対的適応性 ん?』 http://ameblo.jp/texas-no-kumagusu/entry-1150448 …
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この回答へのお礼

刺激的な回答を何度も寄せてくださり、ありがたうございます。

>世界中の人々が以前より強く結びつく。

私もつねづね怖ろしいことだと感じてゐます。ジョージ・オーウェル『1984年』を読むまでもなく、画一化は破滅への道です。アニメ「ワンピース」でも、世界政府が樹立されたのちの血なまぐさい闘争の数数が描かれてゐます。生物進化の歴史においても、多様化こそが生存の道に思へます。

>結びつく集団の大きさが大きくなればなるほど、その集団内のゆらぎが相対的に小さくなり、ほとんどの個体が平均値の周りに集約して行ってしまう。

詳細は存じませんが、経験的にはわかります。大きな組織になると自由がききません。

>適度の孤立化と外界とのゆるい結合、これが創造性の必要条件だ。

お話をうかがつて、納得いたしました。

>人間の凄さは、脳味噌の中で外界との繋がりをちょん切ったり太い糸や細い糸で結んだりして、集団の大きさや、その外への繋がりを物理的な繋がりとは無関係に制御できることだ。

まさしくおつしやるとほりです。私は消費派ですので、ほかの人たちにこの役割をどんどん果していただきたいと思つてゐます。

リンク先のブログも拝見しました。ダーウィンの該当箇所はあとで探します。(もう眠くなりました。)信長や日本の大学のお話、興味深く拝見いたしました。

お礼日時:2015/10/26 22:58

お返事拝読しました。

重ねての回答にお付き合いいただき感謝します。
一点だけ思うところが残りました。
現実にぷらぽちさんの御歳であらせられれば、どこか寂しげという女性との父親代わり以上恋仲未満、けなるくやるせない人間模様も、あったりなかったりするかと存じます。

自殺をする前や、失踪をする前の人間が、含むところも重々しくもなくさっぱりと穏やかな明るいあどけない様子をしてちょっと考え事の風情でいることがあるのは、平安も平成も変わらないありきたりのようですが、虫めづる姫君のごとき逸材は、やはり滅多にいるものではないと思います。多角的にものを見ましょうという姿勢には、色気も景色もないのでしょう。
たぶんこの運営側にかぎったことでなく、ウェブのやりとりでは、前者の変形として、うそぶいた深入りしないお行儀の良いご挨拶ごかしの作法によって、感じの良い景色を損なわないようにという配慮が蔓延しております。みんなの大事にする真実は一つだけの真実ではない、とばっさりなぎ倒す姫君は、ウェブ時代のアンチテーゼでありましょう。
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この回答へのお礼

>重ねての回答にお付き合いいただき感謝します。

こちらのほうこそ感謝してをります。回答番号18を拝見して、自分が国語のテストの解答のやうな読み方しかしてゐないことに気づかされました。物語のなかに存在する人間が見えてゐませんでした。以前ねこひこさんが、男は女に手玉にとられる、そんな生き物だと書いてゐました。私もさうおもひます。

今回寄せていただいた内容につきましては、次の回答番号24でcyototuさんが詳しく解説してくださつてゐます。私も同感です。

>うそぶいた深入りしないお行儀の良いご挨拶ごかしの作法によって、感じの良い景色を損なわないようにという配慮が蔓延しております。

それによつて、実社会でうまくやつてゆけない人間を大量生産してゐるやうに見えます。利用規約を読むと、気に入らないものを強制排除するといふ姿勢が顕著です。対話の姿勢がありません。議論を禁止するといふ項目につきましても、結局は、ごくふつうに議論のできる人がほとんどゐないといふことの結末にすぎないと感じます。

お礼日時:2015/10/26 21:55

子どもに虫の名前ですか。

とことん遊びが好きなのか、達観しているのか、何処か寂しいのか、只の虫好きなのか。
よく観察してみれば、羽が生えたらおしまいだってことが、わかるでしょうよのくだり、幼虫の間は誰に見向きもされず、のんびりと我侭に暮らしていけたのに、美しい成虫に変われば世間のよしなしごと、とりわけ色恋沙汰に巻き込まれる、そんな意味かと思いました。ゲジ眉もマロ眉もどっちもどっちだと思いますが、どうだったのでしょう。この姫は恋をすることがあったのでしょうか?
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この回答へのお礼

またまた御回答ありがたうございます。

>とことん遊びが好きなのか、達観しているのか、何処か寂しいのか、只の虫好きなのか。

いろいろな読み方ができると思ひます。回答番号19でcyototuさんが男は「理屈ばっかオモテに出てきちゃって」と指摘なさるとほり、私などは書くときも読むときも文章の構成が優先してしまひます。amaguappaさんの回答を拝見してずいぶん違ひが出るものだと感心します。「例の」なんて表現があると、私は前の記述しか見えません。与謝野晶子も私と同じ解釈で訳してゐるやうには読めるのですけれど。(違つてゐたらすみません。)

私は解説書はほとんど読みませんし、ネットで調べるのも不得意です。そもそもそんなことをしてゐたら、もとの本を読む時間がなくなります。ですから偉い人たちの学説などは知りません。いつも自分の好き勝手なことばかり書いてゐます。あほなさんが回答番号20に書いてくださつた見方が正しいのかもしれません。ひとそれぞれ読み方があります。

>とりわけ色恋沙汰に巻き込まれる

あほなさんは見る目がありますね。物語の後半はそのやうな内容です。「上達部の御曹司である右馬佐」がおもしろがつて、姫君にちよつかいを出します。ある程度進展するのですが、そこで物語は終了します。なにごとも自分で結論をださなければならないやうです。「ここまで読んできたみなさんが、続きの物語を考えてくださいますように。」(81ページ)

お礼日時:2015/10/25 22:13

> いろいろな解釈ができさうですが、雑念がない、といつた心なのでせうか。

見たまんま。

ふむふむ、やはりあなたは源氏物語向きではないのでしょう。猪突先生のいうとおりの性差と見ます。
このシーンは中将の語りですが、女性(夕顔)が控えめで心の内を隠すから自分は放ったらかしてしまったのだという内容に続きます。心を見せてくれていたら、側に置いたのにという言い分でした。
もし、この女の心には雑念がないといったり、不満だろうに隠して控えめだといったりしたら、これを言う人は信用がなりません。いきあたりばったりのでまかせ野郎です。
つまり中将は、今では女が心を隠していたと知っていますから、うらもなきと表現するのです。女は、明るかったんです。明るいが立ち入れない作り事めいた雰囲気なので、物語の中にいるみたいだったと表現するのです。
靡けこの山の人麻呂のほうは、山の姿の影と形へ、ウラもカタも収斂するのでしょう。焦点を絞るように妹に言葉を絡め掛け、妹には主語の風格も高く、先に釣り糸のように山に絡げた言葉で最後の最後に山を縛る。そんな感じが面白いなと思います。
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この回答へのお礼

説得力のある御回答をありがたうございます。

>猪突先生のいうとおりの性差と見ます。

拝見して、自分でもさう思ひます。回答番号18に「辞書的な意味をあてがって済ませ」との御指摘がありましたが、ここはその意味に読めてしまひます。少し前の箇所に、父親がゐない女性だと書いてあります。子供が親を慕ふ、そんな心ではないのか、「例のとおり穏やかなものなんですが」といふ表現は、そのことを指してゐると私には思へます。

いつまでたつても、女性のほうに振り向かされるだけですね。今後も御指導くださいませ。

お礼日時:2015/10/25 15:45

ソクラテスの苦労のほとんどは彼の嫁さんに起因するものなんじゃないかと私なんかは思うけれど、有名な無知の知なんかは正にプラポチさんの言う豚の自覚だと思うんですよ。


こんな事言っちゃ知識人に煙たがれるかもしれないが、人間の血筋って言うのは知能でなく徳だと思うんですよ。何処もかしこも人間は他の動物より知能が高い、その点が人間のアイデンティティだと言う風潮があるが、正直言って、別に高い知能、求めてないよね。そりゃ生きるのには有利だったかもしれないが、人間が本当に求めている事はそこじゃないと思うんですよ。
虫愛でる姫にしたって、女官達に、お前らの着物は虫の命でできてるんだぞ、なんて言って煙たがられるけれど、彼女自身が求めていたのはそういう事に気がつく友人だったんじゃないないかななんて勝手に想像しています。虫に対する感謝じゃないんだと思う。そういう事に想いを馳せる心の潤いと言うか。
贅沢な貴族らしい言い分かもしれないが、そういう気持ちが虫愛でる姫にはあったんじゃないかと思うんですよ。

でもやっぱり、人の事を家畜だとか寄生虫だとか、そういう縛られたライン上の発想で語ること自体が、それが一本調子の上昇志向に対するアンチテーゼであっても、臭い球を投げてる事には変わらないんじゃないかと思う。十分な示唆は与えてくれるのだけど、欲しい球はそれじゃないみたいな。。
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この回答へのお礼

別の面からの視点をありがたうございます。

>ソクラテスの苦労のほとんどは彼の嫁さんに起因する

「彼の嫁さん」につきましては、古典作品からは読み取ることができず、私ではコメントできません。すみません。

>有名な無知の知なんかは正にプラポチさんの言う豚の自覚だと思うんですよ。

なるほど、さうですね。

>彼女自身が求めていたのはそういう事に気がつく友人だったんじゃないないかななんて勝手に想像しています。

侍女からは疎まれてゐましたが、虫好きの男の子たちとは仲がよかつたやうです。「身近に雑用係として置く男の子たちの呼び名も、一般的なものではつまらないと考え、虫にちなんだ名をつける。けらお、ひきまろ、いなかたち、いなごまろ、あまびこ。」(69ページ)

お礼日時:2015/10/25 11:23

#18との関連で:



雨合羽お姉は、相変わらずあたしの知らない世界を見せてくれるので、いとをかし、だね。

ウラをみるっちゅうのは、縮退を解くってえのに相通じるところはあるようだ。

でも、源氏物語はやっぱ女の読むもんで男が読むもんじゃないってえことが、雨合羽お姉えの出した例でも改めて確信した。あんなもの、脂ぎった血気盛んな高校男児に読ませて虐めるなんざ可哀想でしょうがない。高校男児には、巴御前が馬上で敵将とむんずと取っ組み合い、その男の首をねじ切ったってな、血湧き肉踊る話を読ませていれば、男どものなかに、一生古文を楽しむ奴の数が増えるはずだっちゅうのがあたしの持論だ。

でも如何せん、国文学の学生は圧倒的に女のようだ。あたしがアメリカに渡ったとき、高校時代に買わされた古語辞典を処分してしまったんで、後に日本の友人から改めて新しい古語辞典をアメリカに送ってもらったことがある。そして驚いたんだが、その買ってもらった古文の用例に載っているのは、源氏物語を筆頭に、女流作品のオンパレードだった。んで、20人ほどいる執筆者の一覧を覗いてみたら、圧倒的に女性ばかり。これじゃあ、日本の古典を古文で読む男の数が増える訳ないと思った。

大分昔、モスクワ近郊で行われた物理の国際会議にでたとき、英語の通訳を教育しているロシアの大学の女性教授と話す機会があった。その教授曰く、言葉に関する感性は女性の方が圧倒的に優れている。そして私が教えている学生の8割ぐらいは女性だ、って言ってた。雨合羽お姉や巫女弟子お姉の文章を見ていると、この教授の言ってることが当っていると思える。

その点、男どもの書く文章はうらもなきものから、カタがみえみえで、理屈ばっかオモテに出てきちゃって、言葉遊びが足りなくて面白くないね。どうせオモテで勝負するなら、巴御前ぐらいの派手な動きで、首をかっ切ったり、面や胴をばっしばっしと打ち込んでもらいたいもんだ。

まっ、男で言葉を自家薬籠中の物にしてみせたのに、あたしが憧れてやまない南方熊楠神やハインリッヒ・シュリーマンみたいな例外がいないではないが、これはガウス分布の右端にいる人たちで、ゆらぎのなせる技だ。女のガウス分布のピークは始めっから男よりずっと右にズレているんで、ゆらぎの助けなんか要らないんだ。

んで、女のが上を言ってるはずなのに、俳句にゃ妙に男が出しゃばっている。何でだろうって考えたんだが、アメリカで盆栽習ってて気がついたんだね。俳句が盆栽で、和歌が華道だってこと。俳句は短過ぎて言葉に色を付けることができない。でも、和歌なら色を付ける糊しろが十分残っている。男は赤、青、緑の3原色だが、女は赤1、赤2、青、緑の4原色なんだそうだ。こんな実験もあった。クリスマスの頃に夜を飾るイルミネーションの催しを女の十人と男十人にバラバラに見に行かせ、見飽きたら適当に戻って来いってなことやった。そしたら男は早いので5分ぐらいで戻って来て、遅くとも30分ぐらいで皆戻って来た。ところが女手は早いのでも30分近く戻って来ない。皆戻って来るのに1時間ぐらい掛かった。これじゃ、束になっても男は女に和歌では敵わないはずだ。与謝野晶子や俵万智なんて逸材が一向に男には出て来ないもんね。でも、白黒の俳句だったら何とかなりそうなんで、男も出番があって、良かった良かったてなところなんだろう。

でも、万葉集なんかに男の秀逸な作品が一杯あるのは何でだろうね。あたしにゃ相変わらずの謎だ。
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この回答へのお礼

回答者どうしのやりとりは規約で禁止されてゐるやうですが、私の質問ページでは大歓迎です。質問内容を発展させてゆくためには必要な行為です。このサイトは他者排除の姿勢が強すぎて、Q&Aの目的を忘れてゐるやうに感じます。

>源氏物語はやっぱ女の読むもんで男が読むもんじゃない

ブログのほうで、男は大統領を決めるといつた重大なことに専念するものだ、といふ見解を拝見しました(笑)。

>男どもの書く文章はうらもなきものから、カタがみえみえで、理屈ばっかオモテに出てきちゃって

この御指摘はあたつてゐると思ひます。私も書きながらどうしても構成を考へて、流れを計画してしまひます。人工的な印象を与へます。「首をかっ切ったり、面や胴をばっしばっしと打ち込んでもらいたいもんだ。」といふやうな勢ひは必要です。「男は早いので5分ぐらいで戻って来て、遅くとも30分ぐらいで皆戻って来た。」私は5分タイプです。

興味深い回答をありがたうございました。

お礼日時:2015/10/25 11:03

5です。



>日本の伝統ではウラがないのは、心がない、になるのですね。まさにウラをかかれました。(無心とか、遠慮がないとか、そんな用法もあつたやうな記憶があるのですが思ひ出せません。)やはりオモテだけの人は、ヒトデナシです。

そう短絡してはいけません。商ひは厭きないみたいな話を真に受けて手短に結論を出すのはよくありません。
辞書的な意味をあてがって済ませいると、古文でウラと言えば、見えないものだという簡単なことを忘れてしまいます。このあたり、国文学業界の堅苦しい偏狭さが学校教育を浸食していると思います。
おかげで、源氏物語の帚木の次の箇所など、辞書首っ引きの下手な訳をつけると、中将の洞察と噛み合わず、語りの中将か夕顔のどちらかが情緒不安定のようなことになってしまいます。

「思ひ出でしままにまかりたりしかば、例のうらもなきものから、いともの思ひ顔にて、荒れたる家の露しげきをながめて虫の音にきほへるけしき、昔物語めきておぼえ侍りし。」

晶子さんも寂聴さんも苦労の跡の見られる現代語を付けておられるようです。
うらなき場合は、明るく薄く、かたちだけが立つのです。
影、翳、陰、隠れ、奥行き、深さ、xy平面に対するz軸の向うが、うらのうらたる所以ですから、うらのないものごとは、とにかく見えたとおりでわかりやすい。
よくおわかりのように、サイト運営側もうらなくやっていこうという態度でしょう。
ウラの反対語がオモテだというのは一面的で不完全です。黄泉の国に妻を迎えに行った話が西洋にも日本にもあります。エウリュディケーであれ、イザナミであれ、黄泉ではウラになっております。あそこで無いのはカタなのです。像、象、形を失っているのですね。カタは明るみ、表層の出来事です。まあ、大昔の人が心というものをどれだけ深い深い陽の射さない領域だと思って死者と結び付く隘路だと思っていたか、そしてそんなものにかたちがないことを大切にしていたかが伺い知れるではありませんか。
ここでひとつ、ウラもなくカタもなく自由になりましょう。言葉は力なり。山がさっぱりひとつ消えますよ。

「石見の海 角の浦廻を 浦なしと 人こそ見らめ 潟なしと 人こそ見らめ よしゑやし 浦はなくとも よしゑやし 潟はなくとも 鯨魚取り海辺を指して 渡津の荒礒の上に か青なる玉藻沖つ藻 朝羽振る風こそ来寄せ 夕羽振る波こそ来寄せ 波の共か寄りかく寄る 玉藻なす寄り寝し妹を 露霜の置きてし来れば この道の八十隈ごとに 万たびかへり見すれど いや遠に里は離りぬ いや高に山も越え来ぬ 夏草の思ひ萎えて 偲ふらむ 妹が門見む 靡けこの山」
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この回答へのお礼

貴重なご指摘をいただき、ありがたうございます。

>短絡してはいけません。

私は頭部同様に、脚部も短絡してをり、思考のみならず、外見も不具合が生じてゐます。

>古文でウラと言えば、見えないものだという簡単なことを忘れてしまいます。

御教示ありがたうございます。次回の質問は「見えないもの」についてにします。

>晶子さんも寂聴さんも苦労の跡の見られる現代語を付けておられるようです。

晶子さんは量子さんと知合ひなのでせうか。「帚木」のなかほど、岩波文庫(一)64ページなどは見ずに、さつさと昌子さんの訳本にすがります。
「私はそれで行く気になって、行って見ると、例のとおり穏やかなものなんですが、少し物思いのある顔をして、秋の荒れた庭を眺めながら、そのころの虫の声と同じような力のないふうでいるのが、なんだか小説のようでしたよ。」
いろいろな解釈ができさうですが、雑念がない、といつた心なのでせうか。見たまんま。

>サイト運営側もうらなくやっていこうという態度でしょう。

(笑)多くの人が指摘してゐるとほりで、無茶苦茶です。今朝もアンケートカテゴリで苦情の投稿を読みました。かういふのも楽しみの一つです。

>エウリュディケーであれ

振り向いたら駄目、といふのは聖書のロトの話みたいですが、私は綺麗な女性が歩いてゐるのを見るとすぐに振り向きます。「ウラもなくカタもなく自由になりましょう。」との助言ですが、私はさういふことから自由になれずにゐます。

『万葉集』は巻第二131ですね。ここでも「ウラ」に関連して、振り返ることが歌はれてゐます。

お礼日時:2015/10/25 10:45

#6,16です



申し訳ございません。
読み返してみて、気が付きましたが#16にて冒頭から少し間違えてしまいました。
>>>
表裏概念ないし択一問題は、人知が世界と関わりあいを持つときに、知的にどちらかを選択するという行為になります。
<<<
は、正しくは
>>>
表裏概念ないし択一問題は、人が世界と関わりあいを持つときに、どちらかを選択するという行為を誘います。
<<<
です。
もう少し、説明的に書き加えるなら
「人知にて生み出された」表裏概念ないし択一問題は、人が世界と関わりあいを持つときに、「情動的にないし意志として」どちらかを選択するという行為を誘います。
ですね。

オモテ向き「情動的にないし意志として」は、cyototuさんが#8にて引用しておられる論文(一旦消え去ったかのような振動が、再び強く現れる。)とも関連するかもしれませんが、ウラでは「(微細に分散しオモテからは見えないウラでの小さな振動が)非線形の引き込み」にて動的に形成されているのかもしれません。

あと、知的に(というより認知機能的に)生み出される択一問題で有名なものには、多義図形があります。

このあたり、稚拙ブログの過去の記事にてまとめています。
だまし絵について。。。1.多義図形と概念。。。
http://jinen.exblog.jp/1636093/
だまし絵について。。。2.多義図形・概念と境界。。。
http://jinen.exblog.jp/7893549
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この回答へのお礼

丁寧な御説明をありがたうございます。

>どちらかを選択するという行為を誘います。

厳密にはさうなりますが、断定的表現はそれはそれでわかりやすくなります。突込みが入ることはありますけれど。

>cyototuさんが#8にて引用しておられる論文

初めから読まうとしたのですが、右手が勝手にマウスでスクロールバーをクリックしてしまひ、私の意志に反して第3章にとんでゆきます。不思議な現象もあるものです。

>だまし絵について。。。1.多義図形と概念。。。

拝見いたしました。なにやらむづかしいことが書いてありました。ちなみに私はすぐにだまされます。

お礼日時:2015/10/25 09:58

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