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独学で心理学を勉強しているものなのですが、どうしてもケリーの共変モデルがわかりません。そもそも、共変とは何なのかと、全体的にわかりません。
分かりやすく教えていただきたいです(´・_・`)

A 回答 (2件)

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《ある人やある人々が、ある行動やある反応をする場合に、それを見て、その行動や反応が生じた原因はなんであるかを想像して、こうなのだと推定あるいは決めつける》という方法を、色々に考えるとする、その方法の一つとして、行動や反応そのものを見て調べるのでもなく、状況要因を調べるという方法もあります。
その状況要因を、①《ある人と他の人、ある人々と他の人々での異同》、②《ある人やある人々が向かっている(?)と思われる対象の事物や現象、状況と、(広い意味では同類だが)狭い意味では他の種に属すると思われる対象の事物や現象、状況での異同》、③《ある人やある人々が向かっている(?)と思われる対象の事物や現象、状況が起きている時や日、季節、天候、あるいは(その対象の事物や現象、状況)を取り巻く(周辺的な状況や環境)の異同》などを調べて、その異同(同じか(その人やその人々だけでなく、他の人や他の人々でも同じか、違うことがあるか)(対象に一貫性や統一的傾向があるか、対象に一貫性や類似性が感じられないか)(どんな場合にも起きるか、ある種の状況を除けば起きるか、ある種の状況にある場合に起きるか))などで、例えば、【①ある人やある人々だけに見られ、他の人や他の人々にはみられない】【②AKBを眺めている時だけに強い関心と興奮がおきるが、他のグループやアイドルに対してはおきない】【③一人でいるときにも、家族や友人たちといるときでも、朝晩、試験前、食事中、風邪で熱があり食欲のないときにも起きるが、昨年以前はそのようなことは起きなかった】ということならば、『昨年から今年にかけての時期にあったことをきっかけとして、その人に特別の原因が形成されたことで、いまはそうした行動がおきる』ということが考えられ、【③一人でいるとき、家族といるとき、朝晩、試験前、食事中、風邪で熱があり食欲のないときにも起きない、しかし、友人たちと一緒のときにはAKBに夢中になっているようにみえる。昨年以前はそのようなことは起きなかった】ということならば、『昨年から今年にかけての時期に友人がAKBに夢中になっていて、その友人に同調することが動機・原因になったことで、いまはそうした行動がおきる』ということが考えられ、【①20台から30台の日本に住む人々の20%くらいにそうした傾向が強く見られ、ある個人や特定の僅かな人数の集団だけのことではない】ということならば、『昨年から今年にかけての時期に日本で若い人々で強いブームが生じていてそれが原因になったことで、いまはその個人にもそうした行動がおきる』ということが考えるというような、推定の方法です。
原因の帰属先を、特定個人や特定の人々の内側に固定的なものして判定するのか、周辺事情の影響や外部刺激で起きたことのように、特定個人や特定の人々の外側に求めるか、その中間というか内外の事情の絡み合いで生じたのかなどの、スクリーニングにも使えるということでしょうか。
我が子を虐待する、ネグレクトするというようなことでも、特定個人の内側に原因を帰属させるという見方も可能ですが、親の生活苦や育ってきた環境・社会的支援の厚薄・親の夫婦関係などとの関係で見ると別の見方も可能です。また、虐待・ネグレクトしているという場面とそうではなく世話を良くしている場面とがある場合にはそれらのときの経過や状況を調べることで躾けの手法という判定もできます。
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追加です。

 共変モデルはモデルであって、データに基づく分析を実際に行っているのではなくて、たんなる観念というか思い込みのような面があると思います。
はなはだ不十分な情報に基づいて、あとは他の事例から獲得した自分のイメージにあうようにある人物の行動を解釈説明しただけのこと、それを『原因と結果の共変(covariation)(変数間の関連)パターンに基づいて原因の帰属を決したと説明する』と考えても、それほど大きな間違いはないと思います。
http://ameblo.jp/consumer-psychology/entry-10016 …
ただ、ある特定の現象、反応、行動についての多くの心理説明は、通常、思い込み・ヒューリステックな処理で行われ、十分なデータや解析、検証はないままということになっていますから、共変原理、帰属理論を使うのがおかしいと言い切れるものではないと思います。
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この回答へのお礼

すごく詳しく説明していただき本当にありがとうございます!
やっと共変モデルを理解することが出来ました(^∇^)
助かりました!

お礼日時:2016/10/26 07:16

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