ピンクフロイドの「狂気」の解釈について

ピンクフロイドのコンセプトアルバムである狂気を聴いたのですが、どう解釈すればいいのかよくわかりませんでした。僕は最初、コンセプトアルバムと聞いて、デヴィッドボウイのジギースターダストのように考えていたのですが、全然違いました。
狂気の全体としての流れや、アルバム全体の解釈を教えてください。

No.4 回答者： goma-chang 回答日時： 2016/12/26 22:26

こんばんは！

「狂気」を聴いてくれたんですね。ありがとうございます！

このアルバムが出た当時の私は、中学3年で、受験を控えてました。
当時の日本は、フォークが全盛で、井上陽水、吉田拓郎、かぐや姫等が人気でしたが、私はそれに馴染めず、ロックにのめり込んでいた一人です。

1973年当時の世界は、イギリスは大不況で若者の失業が酷い状態で、75年にサッチャー首相が出るまで、希望が見えず。アメリカは泥沼化したベトナム戦争で疲弊していた。反戦とヒッピーが話題になってましたね…。この戦争も75年に終結。このような時代背景を念頭にアルバムを聴けば、解釈の手助けになると思います。

原題は「The Dark Side Of The Moon」、直訳すれば、「月の裏側」となりますが、占星学でいうと、月は人間のメンタル的な部分の解釈に使われています。深層心理とか、ペルソナ（人間の外的側面）の裏側を暗喩しているような歌詞など、「狂気」という邦題は、まさにピッタリです。

このアルバムで、私が一番好きな曲は「Time」ですが、この曲の歌詞がとても秀逸でした。今、訳詞を読んでも、ぎくりとします。
http://proglyrics.blogspot.jp/2009/04/blog-post_ …

正直、初めてフロイドを聴いて、すぐに理解はできないと思いますが、何回も聴いているうちに、スルメのように味が出てくるアルバムですね…。
ピンク・フロイドは、時代の流行とかに無縁で、自分たちの表現したいものを真摯に表現した稀有なバンドとも言えます。
ですから、商業的な成功も考えないで制作したアルバムにもかかわらず、世界的に大ヒットしたモンスター・アルバムです。
このアルバム以外にも、「炎」「アニマルズ」「ザ・ウォール」「鬱」「対」なども併せて聴いてみると、このバンドの輪郭を掴むことができると思います。

この手のサウンドは苦手という人もいますが、ハマれば中毒性は強いです！（笑）

何か、散漫な回答になってしまいましたが、参考になれば、幸いです！(^o^)丿

No.3 回答者： gypsysky 回答日時： 2016/12/23 22:32

最初に、私自身の主観を述べてるので、過去のライターさん目線や意見、ライナーノーツなどを反映したものでは有りません。

ご了承下さい。

オリジナルタイトルは「The Dark Side Of The Moon」ですから、月、即ち宇宙、コスモ、と云った様なもののダークサイド、隠れた部分、影の部分の事ですから、ソレをモチーフとして考えると良いのでは無いかと思います。
wikiでは「人間の内面に潜む”狂気”」という部分を描き出した作品と書いています。
wiki→https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%82%E6%B0%97 …

当時はファズとワウとエレハモのエフェクターぐらいしか無い時代、スペースエコー（テープエコー）も出たばっかりぐらいです。
シンセサイザーもモノフォニックで１音しか出力しないタイプで当時はモーグぐらいしか無く、まだまだ発展途上の分野で、また、ミュージシャンはその使い方を模索していた頃だと思います。
まだキーボードと言えば、ハモンドなどのオルガンが主流の時代です。
日本では、ビートルズを真似たグループサウンズが成熟期でしたでしょうか。
また、Led Zeppelinが初来日して２年後。
デビッドボウイのジギー・スターダストが発売された年でも有りますね。

そんな所へこのアルバムです。
恐らく「On the Ran」「Time」なんかは度肝を抜かれるサウンドだった事でしょう。
特に「Time」のサンプリング音の様な音とかループっぽいものとか当時は想像もつかない音と思います。
勿論、サンプリングとかループなんて言葉も無い時代ですから、そう云う意味では「狂気」と云う邦題は「聴いた事もないサウンド」として日本人には正にそうだったかも知れません。
wikiにも有りましたが、やっぱりサンプリング的なループ音はアナログな手作業の切り貼りでのサウンドでした。凄い根性です。
まるで、壮大なドミノ倒しを制作してる様な緻密で気の遠くなる様な作業です。
コンセプトと云う所も有りながら、その実は実験的と云う様な要素も強い作品なのかも知れません。

No.2 回答者： mota_miho 回答日時： 2016/12/23 22:14

音楽を鑑賞するのに「解釈」は要らないと思います。

自分の「感性」にまかせればいいのです。

No.1 回答者： mirukudesu 回答日時： 2016/12/23 12:50

解釈は人それぞれで良いのですよ？あれ聴いて、彗星人からの命令だと思ってもいいんです。

感じたことが、あなたの解釈です。