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筋獎タンパク質について調べています。

筋獎タンパク質のなかに、解糖系で働くグリセルアルデヒド3-リン酸脱水素酵素がありますが、この含量は、筋肉部位や運動強度によって違いが生じるのでしょうか。
また、性別やグリコーゲンの減少、ストレスなど、この酵素含量の違いを生む原因として他に考えられるものがあれば、教えていただきたいです。

よろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

筋獎タンパク質とはなんでしょうか。



ヒトにおいて、グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素は、基本的にすべての細胞で高発現していますが、
筋組織では比較的多いと考えられます。筋肉の部位ごとにも違いがあるとは思いますが詳細に調べた例はないと思います。
というのも、グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素には様々な種類(アイソフォーム)があり、
組織ごとに、発現するグリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素の種類の割合が異なることも要因です。
また、生きた人体の各筋組織で直接実験するのは難しい、というか恐ろしいですね。

検体や筋肉組織に近いようなヒト培養細胞がを用いるか、実験動物を用いればヒト体内でどうなっているか、ある程度の予測はできると思います。
実験的には、グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素の活性を測るか、ウエスタンブロッティングで発現量を見れば全種類(トータル)の酵素含量の推定はできるはずです。
しかしながら、グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素の種類ごとに酵素活性や安定性等には違いがあるでしょうから、厳密な酵素含量のデータ取得にはかなり詳細な解析が必要です。

グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素は低酸素条件で発現が増えるようですから、運動強度によって、酵素含量の違いが出るかもしれません。
栄養飢餓条件でも発現が変わるかもしれません。

性別や年齢、人種等で様々な個体差があると思いますし、酵素の活性も人によってそれぞれでしょう。
何かに感染していたり病気であればそれも酵素含量の違いの原因となりえるでしょう。

既述しましたように、グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素は種類が多く、またそのアミノ酸配列も人によって微妙に異なる為、同じ含量の酵素でも同じ活性を持つとは限りません。
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この回答へのお礼

筋線維は筋原線維と筋漿で構成されますが、筋獎に含まれるタンパク質を筋獎タンパク質と呼んでおりました。

グリセルアルデヒド3-リン酸脱水素酵素は、低酸素状態で発現が増えるのですね。
また、様々なアイソフォームがあることも初めて知りました。

とても参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2017/01/18 12:15

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