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有機の問題です。-NO2はメタ配向性不活性化基とテキストにかいてありましたが、ニトロベンゾニトリルの生成ではm-ニトロベンゾニトリルが主成分となってます。どうしてでしょうか?そもそも配向性不活性と配向性活性とはどのようなものなのかわかりません。テキストもさらっと書いてあるので…。おしえてください。

A 回答 (2件)

-NO2の配向性はメタ配向性ですから、m-ニトロベンゾニトリルが主成分でよいと思います。


ニトロ基は電子吸引性ですので、芳香族置換反応を起こしにくくします。そのような意味で不活性化基と表記してあったのでしょう。
一般的に電子供与基による活性化も電子吸引基による不活性化も、ともにオルト-パラ位が大きな影響を受けます。
そこで、電子供与基によってオルト-パラ位が活性化され、オルト-パラ配向となり、電子吸引基によってオルト-パラ位が不活性化されるため、しかたなくメタ位が置換されるので、メタ配向となります。
水素であるベンゼンの時に比べ反応速度が速くなるものを活性化基、遅くなるものを不活性化基と考えれば要でしょう。
不活性化基の多くはメタ配向性になります。
ただし、ハロゲン(Cl、Brなど)は不活性化基ですが、オルト-パラ配向性を示します。
それは、I効果でベンゼン環全体の電子密度を下げるがE効果でオルト-パラ位についた場合のσ錯体を安定化させるためです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2004/08/25 18:47

充分な回答が出ていますが少し補足いたします。



> -NO2はメタ配向性不活性化基
> 配向性不活性と配向性活性とはどのようなものなのか

 『メタ配向性不活性化基』を「メタ配向性を不活性化する基=メタ位での反応を起こらなくする官能基」と思ってられませんか? もしそうであれば,その事が解りにくくしている元でしょう。

 psa29 さんの回答でお気づきになったかと思いますが,これは「メタ配向性,かつ,反応を不活性化する官能基」の意味です。つまり,反応はメタ位で起こります(メタ配向性)が,反応性は置換基が付いていない化合物に比べて低下(不活性化)しています。その理由は psa29 さんが回答されている通りです。

 なお,過去にあった下記の質問の回答も参考にしてみてください。

 ・http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=434846
  QNo.434846 フェノールの配向性・・・???

 ・http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=473948
  QNo.473948 ニトロ化

参考URL:http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=434846, http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=473948
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この回答へのお礼

ありがとうございます。『メタ配向性不活性化基』を「メタ配向性を不活性化する基=メタ位での反応を起こらなくする官能基」と思ってられませんか?…そう思ってました!

お礼日時:2004/08/25 18:46

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