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20mLの培地で培養した菌が
糖質分解酵素を出しています。
上清1mLと基質1mLを混ぜ、
反応体積2mLとして加水分解させました。
1分間に1μmolの還元糖を生成する酵素活性を
1Uとして定義すると、

1U=(還元糖増加量g/L÷単糖分子量mol×反応体積L)
   ÷(反応時間min)×10^9

ということになると思うのですが、
『全活性』というものを考えた場合
この酵素活性に培地量の20mLを掛けねばならない
と言われました。
培養した全体量としての酵素量を
定義するものだと思うのですが、
これだと量を増やせば良いだけ
ということになってしまいますが、
一般的にやられている算出方法なのでしょうか?

A 回答 (2件)

#1です。



>> ml当たりで表すなら、U/mlですね。
>
>このmlが培養体積にあたる・・・
> つまり、培養体積が小さいほど
> ml当たりの酵素活性が高い
> ということになりますか?

全活性が同じ場合には、そうなりますね。
が、ちょっと勘違いしてそうですね。

質問の中で定義されている"U"は、1mlの培養液を使って測定するので、1ml当たり、何Uかということが求まるわけです。ですから、これを表記するときには、そのままの数字を使うなら、単位はU/mlになります。
(もしくは、言葉で、1ml当たりxUの活性であったという風になります。)

もし、Uという単位を用いるなら、mlをかけて、単位の分母を消去しないといけませんよね。

なので、培養液全体でみれば

x(U/ml) × y(ml) = xy(U)

となるわけです。

「量を増やせば良いだけ」というのが、何を意味するのかわかりません。

ある菌の酵素生産性を比べたいなら、比較に必要な値は、全活性ではなく、単位体積あたりの活性のU/mlを使うことになるでしょう。

全活性が必要になるのは、「全部でどれだけ酵素があるの?」ということを知りたいときですね。

> それに
> 「生成の歩留まりを見る指標」
> の説明をもう少し詳しく教えて下さい。

たとえば、

精製前の培養液:10U/mlが100ml, 全活性1000U
一段目の精製操作後:20U/mlが40ml, 全活性800U

だとすると、最初1000Uあった酵素が、精製で20%ロスして、80%が回収されたことが分かります。
(精製操作の前後では、たいていの場合、液量が変わりますから、U/mlだけを比べるのではなく、全活性で比べなくてはならないのです。) 
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この回答へのお礼

大変丁寧な解説、ありがとうございました。
酵素活性の謎が一つ解けたようです。

お礼日時:2004/09/03 15:21

ml当たりで表すなら、U/mlですね。



全活性は、よく使われますよ。
酵素をどれだけ必要かというときなどは、重さで表す場合もありますが、活性で表すことが多いですから。その場合は、当然、全活性が必要になりますよね。

酵素を精製するときなどにもよく使いますね。

たとえば、
培養液の全活性:1000U
一段目の精製操作後の全活性:800U

最終精製酵素の全活性:300U
というように、精製の歩留まりを見る指標となります。

この回答への補足

> ml当たりで表すなら、U/mlですね。

このmlが培養体積にあたる・・・
 つまり、培養体積が小さいほど
 ml当たりの酵素活性が高い
 ということになりますか?

 それに
 「生成の歩留まりを見る指標」
 の説明をもう少し詳しく教えて下さい。

補足日時:2004/09/03 09:47
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