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日本で自己紹介するときは、「私は山田です。」と姓だけ名乗ることが多いと思います。
しかし欧米(アメリカのみ?)では、「私はスミス。ジョン・スミス。」と姓・フルネームの順番で名乗るイメージがあります。
また電話を取るときも、日本では名字だけで「はい、山田でございます」と姓だけが一般的だと思いますが、最近見たCMでは「This is Jason Bourne.」とフルネームを名乗っていました。
欧米での名乗りはフルネームが基本なのでしょうか?それともビジネスの場やカジュアルな場など使い分けがあるんでしょうか?はたまたアメリカだけ、など地域性のあることなんでしょうか?
欧米の名乗り方について教えてください。

A 回答 (9件)

もう少し文化的に深い内容を書きます。



まず日本人が「姓」だけ名乗るのは「役職名(肩書)などが一般的に通用する」社会だからです。たとえば私が「phj(姓)と申します。○○会社の部長をしています」と名乗ると、次からは「phj部長」とか「○○会社のphj部長」というように肩書が通用します。つまり肩書が重要で、姓は同じ肩書を区別する付属の扱いなのです。

だから社長ばっかりいる会合にでるとA:「ああ、(B)社長!お久しぶり」B「おお、(A)社長ご無沙汰です」なんて会話が成り立つわけです。

戦国時代だって、石田三成は治部少(ジブノショウ)、加藤清正は肥後守などと役名(官位)で呼ばれていたわけで、日本は肩書が通用する国だから「姓と肩書」が分かればいいのです。逆に、肩書を言わない(平で肩書が無い場合を除く)ことはめったにないわけです。

逆に欧米では肩書は通用しません。通用しないというと語弊がありますが、必要なのはそこではない、ということです。

アメリカの場合は「同じレベルの地位なら名前で呼び合う」という原則があります。同じ地位ではなくても「地位が関係ない間柄」なら名前だけでよいし、名前が呼びにくい覚えにくい人だと「○○と呼んでくれ」とあだ名を自分で言ったりもします。
だから、フルネームで名乗るときも、その後フランクに呼び合うことも想定して「スミス、ジョン・スミスさ」というように名前を二回繰り返したりするわけです。でもフォーマルな場なら普通は繰り返さないですね。


逆に、元は同期の友人でも、会社で上下関係になった場合は基本的には「Mr.phj、あの書類は出来たかね?」というように姓で呼ぶことも多くなります。これは元は友人なので「会社と言うオフィシャルな場所」を区分けしているからです。

だからよく「これ以上逆らうと、上司として君をクビにせざるをえなくなるぞ!」と言った後に「なあボブ、昔からの友人として忠告するが・・」なんていう会話が成り立つわけです。どこにも肩書が出てこないわけですが、名前の呼び方(名なのか、姓なのか)でオフィシャルなのかそうでないのか、を分けているのです。

イギリスなどのヨーロッパ諸国でも原則は同じですが、階級の区分けがある国では姓を名乗るときは敬称(MrやSir・Drなど)も一緒に名乗るのが一般的で、それはオフィシャルな場所という区分けがあります。
 飲み屋で知り合った人が貴族でも(貴族が大衆パブに来るとは思いませんが)、そういうプライベートで階級の差が無い場所なら名前しか名乗らないのが普通です。

もっとも男女の場合は少し違いがあります。#2さんの動画を引用しますが、あれ女性はAmyと名前しか名乗っていないのに、男性はフルネームで名乗っています(もっとも、ミドルネームなどがあって、物語の途中で「なんでミドルネームを言わなかったの!!」というシーンもよくありますね)

これは騎士道のマナーから「男性は自分の出自を含めて名乗るのが礼儀」だからです。それに対して「もてなされている」女性は騎士にキスを与えるがごとく、名前だけ名乗ることで許されるわけです。

もちろん、オフィシャルな場やビジネスの場なら女性でもフルネームで名乗りますが、男女の機微というか「ナンパ」なら、ああいう受け答えになり、逆に女性が名前しか名乗らないことで「ちょっとは付き合ってあげてもいいわよ」というスキを見せているわけです。
 もしこういう場所で女性に声をかけて、フルネームで答えられたら「あんたは眼中にないから、あっち行って」という意味になります。つまり「オフィシャルにはつきあうけど、プライベートの付き合いはしない」という意味です。

中東などになると、人付き合い自体が部族の関係性だったり、出身地の関係性だったり、とアジア的なしきたりが出てくることもあります。ですからそういう場所だとフルネーム、それも部族名や父親の名前などを含めた長いフルネームが必要だったりします。

若者はそういうのをキライ、個人同士の付き合いをすることも多くなってきているので、欧米風に名前しか名乗らない、とかニックネームで呼び合う、なんてこともあります。日本でもクラブなどで名が知れてくるとニックネームだけで通用したりしますよね。

ああ、そうそう東南アジアのタイでは、基本的にニックネームで呼ぶのが普通ですね。子供の頃に親や兄弟などから付けられたニックネームが死ぬまで通用します。ニックネームで呼ばれるのはプライベートで身内(友人含む)で、姓名を名乗るのは社会的にオフィシャルな場所、と決まっているようです。

名乗りは、意外にその国の価値観や文化、社会の有り様を含んでいますので、追求するとかなり難しくなります。

日本人や韓国人は肩書だけでなく「年齢」を聞きたがります。そうしないと敬語を使うべきなのか、年下として扱うべきなのかわからないからです。欧米には年齢による差はほとんどなく、階級差と役職による差は日本より強いこともあります。

欧米の場合、単にフルネームといっても、ミドルネームを名乗るのか(宗教的な問題も出てくる)、両親の姓を両方名乗るのか(そういう文化もある)、MrやSirなどの肩書をつけるのか(社会的にフラットな関係にはならなくなる)などの問題があるので、単純に分けることは難しいです。
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この回答へのお礼

文化的背景からとても分かりやすい説明でした。
いろいろとストンと腑に落ちました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2017/08/15 23:49

まず、北米や西ヨーロッパに関して言えば、日本ではファーストネームだけを名乗ることが稀であるのと同様に、姓だけを名乗ることが稀です。

したがって、一般的には、例えばビジネスの現場スタッフ同士でも、ファーストネームだけを名乗るか、フルネームを名乗るかのどちらかになります。

ただし、かしこまった場でうんと目上の人に自己紹介する場合などで、ファーストネームだけを名乗るというのは場違いなので、フル・ネームで名乗ります。また、執事が主人に名乗る場合や、軍隊においては、姓だけを名乗るのもわりと一般的です。

一方で、英語を話しながら「Mr./Ms./Dr.」といったタイトルを付けずに名乗ったら、基本的には、その名前で呼び捨てされると思ってください。つまり、おじさんが若者に「My name is Suzuki.」と名乗れば、その若者から「Hello, Suzuki. Please call me John.」と言われて当然です。とりわけ、外国人の名前はどちらが姓なのかわかりにくいのは古今東西同じ。また、メールや手紙など、顔の見えない相手とやりとりしていると、どこかの段階で思い込みで「Mr./Ms.」と付けられたりもします。例えば「Dear Mr. Hanako」という具合にですね。

したがって、欧米に限らず、異なる文化の人に対して自己紹介をする時には、例えば「My name is Hanako Suzuki. Please call me Hana.」と呼び方を明確にしたり、メールに自分の名前を書く場合にも「Mr. Taro YAMADA」などと自分の性別や姓を明確にするのが一般的です(このように姓だけを大文字で書くという方法があります)。いずれにしても、外国の名前というものは誰にとっても覚えにくいものですから、相手にとって簡単な呼び方を明示してあげると親切ではあります。

ちなみに、私も米国に住んでいましたが、米国でもちゃんとした子供は、よその大人を「Mr./Ms.姓」と呼びます。映画がお好きなようですが、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』という映画ではそういうセリフがたびたび登場します。それで、大人が十代以下の子供に名乗る場合や、先生が若い生徒に名乗る場合には「I'm Mrs. Brown.」などと姓にタイトルを付けて名乗ることが決して珍しくありません。

ご参考までに。
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この回答へのお礼

ビジネス、軍、目上など細かいシチュエーションもご回答くださり、大変参考になります。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2017/08/15 23:43

アメリカ在住です。



ファーストネームだけ名乗るのが主流だと思います。
私もファーストネームだけでしたし、主人の電話応対の際もファーストネームを名乗っています。

フルネームで言う機会。。。あったとこ多分今までないです。
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この回答へのお礼

フルネームを言う機会がゼロですか。
他の回答者さんと思いっきり違ったご回答ですが、アメリカと言っても広いですし、人もたくさんいますしね。
実際に在住している方のご回答は参考になります。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2017/08/15 23:41

本来、世界中のどこの国でも自己紹介はフルネームが基本だと思います。

日本は大陸諸国と違って、人の移動がなく、長い間流動性のない、閉鎖的な小集団社会での生活が長く続いたため、お互い既知の人が多く、苗字だけでもどこの誰それが解って、挨拶が成り立ったものと思われます。それが今に続く習慣となっているものと思われます。
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この回答へのお礼

欧米どころか世界中ですか。ははあ、驚きです。
ちょっと、これから欧米以外の映画やドラマを見るときは気をつけて見てみます。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2017/08/15 23:38

「欧米」と 一括りにはできませんよ。

アメリカとイギリスでも違うし。
でも、アメリカでは日本とは逆に first nameだけ名乗ることが多いように感じます。
それと、電話はアメリカではフルネームが多いでしょうね。
日本だって 苗字だけだと どこの山田さんなのか分からないことが多いですから。

さて、↓にあるのは 非英語圏の欧米人向けの アメリカ英語の学習教材の最初の Lessonからの引用です。
日本の英語の教科書に比べると ずっと colloquialで実用的な表現が多いです。

1 What's your name?
2 Jack. What's yours?
3 Bill.
4 Nice to meet you, Bill.
5 Likewise.

それでは解説いたします。

1. いきなり What'sという短縮形が出てきましたね。日本の英語の教科書だと 律儀にWhat isという風にします。訳すなら「名前 何て言うの?」とかなるでしょう。それに、日本の英語の教科書では一番最初の文で疑問詞を使った疑問文なんか使わないはずです。

2.日本の英語の教科書なら これもキチンと My name is~ で始めますね。そして、今度は“What is your name?”で今度は相手の名前を聞きかえしますが(もしくは “And you?”を使います。) 、これも初っ端から yoursという所有代名詞が登場します。あと、ここでは Mr.~ でなく、最初からファーストネームを使っていますね。

4.これは日本の英語の教科書でも最初の会話に出て来そうな慣用表現ですね。ただ、訳すとなると「はじめまして。」で勿論いいんですが、
このようなシチュエーションでは日本人は「よろしく」
と言うことも多いですね。

5. ココがこのダイヤローグのミソかもしれません。日本の英語の教科書なら同じく“ Nice to meet you”で繰り返します。それで、likewiseという単語ですが、中学では習わないような単語ですね。
また、4の“ Nice to meet you”を「よろしく」と訳すなら、このlikewiseは「こちらこそ」と訳せます。でも、これは英語よりも日本語の問題になりますが。
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この回答へのお礼

やっぱ米英などと地域性はありますよね。
そして、アメリカではファーストネームが基本で、電話ではフルネームが多い、と。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2017/08/15 23:36

米国在住です。



ビジネス・カジュアル含めて、95%、ファーストネームで、通用します。アメリカですと、親の出身地によって、とんでもなく難しい姓が存在しますので。。。ロシア、東欧、タイ等。。。耳で聞いて、スペルが思い浮かべられる、ファーストネームで紹介して、呼び合うのが、カンタン・便利です。

電話番号を交換し合う段階で、姓のほうを教えてもらえます。

最初から、フルネームを言う必要がある場所を、考えましたが、医者・薬局・大学・銀行など、あちらが、コンピューター・システムで、名前を検索する必要がある時は、姓名を名乗ります。生年月日と一緒に聞かれることもあります。
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この回答へのお礼

フルネームどころか、姓もあまり名乗らないということですか。
まあ言われてみればアメリカなら、そうですよね。
もしモンゴル系の人がいたら、フルネームも長ったらしくなりますし。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2017/08/15 23:33

姓名ともに数が少ないので公式には姓名を名乗るのが一般的。


ただしドイツなどはビジネスレターでも名しか書かないことが多くなっています。
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この回答へのお礼

ビジネスの場でも時代や場所で変わるものなんですね。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2017/08/15 23:27

カジュアルな場面では、絶対にフルネームなんて決まりはないと思うのね(`・ω・´)



だって、映画でファーストネームだけ言う場合がけっこうあるの(`・ω・´)

以下動画の19秒あたりから、自己紹介のシーンがあるの(`・ω・´)

女性が、Amyとだけ返してるのが分かるとおもうの(`・ω・´)
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この回答へのお礼

そう言われると、ファーストネームだけ名乗る映画のシーンも、急にいくつか頭に浮かんできました。
フルネームはビジネスなどお堅いときだけなんでしょうかね。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2017/08/14 21:45

Full nameが一般です。



日本人が、上司のGiven Nameを知らないことが多いのですが、
欧米人からは非常に不思議がられます。

中近東では、習慣は全く異なります。
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この回答へのお礼

やっぱりフルネームが普通なんですか。
しかも上司のフルネームもちゃんと知っているものなんですね。私なんて友人のフルネームもちゃんと知りませんが。
ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2017/08/14 21:13

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