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源氏物語「光源氏の誕生」の部分について質問です。
光源氏が生まれた後に一の皇子の説明として「疑いなきまうけの君」とあり、調べたほとんどの現代語訳は「疑いようもない皇子」と訳してあるのですが、なんの疑いがないのですか?「確実に次期天皇になる皇子」みたいな感じですか?

A 回答 (3件)

確実に「次期天皇になる」皇子、ではなく、確実に「後継者(候補)である」皇子、のほうが正確でしょう。


当時は、天皇の皇子のうち、誰が後継者(儲けの君)になるかは、現代の制度ほど確実なものではありませんでした。たとえ長男であっても、母親の身分が低かったり、母親の実家の政治的立場が弱かったりすれば、どんなに有能な皇子でも、後継者候補とは見なされなかったのです。後ろ盾がないのに有能な皇子は、むしろ、本命候補の即位を邪魔しかねない存在として、疎まれたのです。
東宮に指名されれば、一応、後継者としての地位は確保されますが、何か政変があれば廃嫡されかねませんでした。
「一の皇子」は、母の后としての身分も高く、その実家も政治的地位が盤石でしたので、誰の目から見ても「疑いの余地のない、後継者(候補)」として、大切にされていたのです。
ですが、天応が溺愛する異母弟が生まれれば、その地位も危うくなります。
後継者候補以外の皇子を天皇が必要以上に可愛がることは、後で後継者争いの火種となります。ですが、それをわかっていても、桐壺帝は光る君を特別扱いしてしまうほどに、光る君が美しかった、ということです。
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>「確実に次期天皇になる皇子」みたいな感じですか?


仰るとおりです。天皇の長男でもあり母型の血筋も申し分ないので。
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> なんの疑いがないのですか


「天皇の皇子」であることは疑う者がいないということですね。

下はあるサイト[http://lscholar.hatenablog.com/entry/2014/12/11/ …]に載っている【桐壺】の現代語訳(ご質問部分)です
『一の御子は、右大臣の女御の御腹にて、よせおもく、』
  ↓
「第一皇子は、右大臣の娘(弘徽殿の女御)がお生みになったお方で、世間の信望も厚く、」

『疑ひなき儲の君(まうけのきみ)と世にもてかしづき聞ゆれど、』
   ↓
「疑いもなく皇太子だと世間では大切にし申し上げているけれども、」


> 「確実に次期天皇になる皇子」みたいな感じですか?
確かに皇太子と言う身分であるから間違いではありませんが、屁理屈を付ければ将来も皇太子のままなのかは不明ですので、私は中では違うと解釈していました。
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