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竹林を風が抜ける時、笹のこすれる「サヤサヤ」という音・雰囲気を 細香 と記して さやか と読む。

という話を15年前に学校の先生から聞いた記憶があります。
ステキな由来だなと思って今まで覚えていたのですが、
古典でこの表現がある書はありますか?
あるなら原文を読んでみたいです。
もしくは先生の創作だったのかなぁ??

A 回答 (1件)

 万葉集に大伴家持という人の詠んだ



  我が屋戸のいささ群(むら)竹ふく風の音のかそけきこの夕へかも(19巻4291番)

という歌があります。日本の古典ではこれがいちばん近いような気がするのですが、「さやか」という言葉が出てきません。万葉集で「さやか」は「清」と書かれることが多いようです。
 漢文で、杜甫の詩につぎのようなものがあります。

    厳鄭公宅同詠竹(得香字)
  緑竹半含■ 新梢纔出牆 色侵書帙晩 陰過酒樽涼
  雨洗娟娟浄 風吹細細香 但令無剪伐 会見払雲長

    厳鄭公の宅に同じく竹を詠む(香の字を得たり)
  緑竹は半ば■を含み 新梢は纔(わずか)に牆を出づ
  色は書帙を侵して晩(くら)く 陰は酒樽を過(よぎ)りて涼し
  雨は洗ふこと娟娟(けんけん)として浄(きよ)く
  風は吹くこと細細(さいさい)として香(かんば)し…………

風吹細細香は「風がさやさと吹くと竹のかぐわしい香りが際立つ」くらいのことではないかと思いますが、おっしゃる内容にはこれがもっとも近いかもしれません。全唐詩という書物で見つけましたが、杜甫は註釈つきの全詩集が日本語でも出ているはずですので(吉川幸次郎「杜甫詩注」第一冊~第四冊、岩波書店)探せば見つかるはずです。五言律詩の部類で見てみてください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
なんとなく「自信あり」な回答を待ってしまったら
2週間も放置してしまいました。
すみません。
私の勝手なイメージでは 和 だったのですが
漢文とのお答えでなんだかびっくりです。

お礼日時:2004/12/06 15:55

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