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今度の授業の発表で環境保全について話そうと思うのですが、環境保全といいながら予期せぬマイナス面があるという感じで進めたいのですが、それに使えそうな事例というものは何かありませんか?

A 回答 (4件)

環境保存の功罪については,他の方が述べておられるとおりで議論のあるところです。

例えば,ペットボトルのリサイクルは,コストやエネルギーの面から考えれば何の解決にもならないものなのに,「リサイクル=環境に優しい」という先入観から,多くの人が何の疑いも持たずにリサイクルを行っています。

同様に,多くの人が「環境保全=いいこと」という先入観を持っていると思います。たとえば,諫早干拓を例に考えましょう。干拓によって,住処を失う干潟の生物がかわいそうと思うのは,人間として自然な感情です。同様に,絶滅に瀕しているトキを見て,保護しなければ・・・というのも自然な感情です。これは種の命の尊厳に基づく考え方です。

しかし,「自然」の定義を考えて見てください。恐竜が絶滅したように,弱い種は滅び行くのです。それが自然の摂理。自然の一部である人類が,他の種を駆逐したとしても,それは自然なことなのです。そんな人類もまた,環境汚染や病原菌で滅ぶのなら,それも自然です。種の絶滅と登場の繰り返しが,今までの地球の歴史です。そう考えると,干潟の生物やトキが滅ぶのも自然であって,それを阻止しようとすることの方が不自然なのかもしれません。

では,ここで質問です。干潟の生物やトキの命が大切だと感じるのは理解できますが,では,害虫に分類されている蚊やゴキブリはどうなのでしょう?多くの人が平気な顔をして殺しませんか?本当に命に対する尊厳を持つならば,彼らの命もトキと同様,尊いもののはずです。なのになぜ,トキはかわいそうで,ゴキブリはかわいそうではないのでしょうか?

その答えは簡単で,人間は極めて情緒的で勝手な種だからです。マスコミもそうですが,人間は都合よく象徴的な現象をとりあげて,それを誇張するのです。都合よくトキを取り上げる一方で,自分の生活に都合が悪いからといって,平気な顔をして害虫と名づけ駆逐する。。。我々は,人類がそうした情緒的な側面を持つことを忘れてはなりません。

こうした種の尊厳に対する人類の本質を踏まえて,もう一度「環境保全」を考えてみましょう。環境保全は誰もが納得しうる錦の御旗なのですが,そもそも「誰のための環境保全」なのでしょうか???それは突き詰めていくと,二つに分かれます。一つは種の尊厳に基づく保全と,もう一つは人間のための保全です。前者の代表はグリーンピースのような団体ですが,それはあくまで少数派であって,大多数が後者です。つまり,トキが滅びる環境は人類にも適さない,あるいは,いずれは人類にも害がおよぶことを危惧しての環境保全なのです。

結論をいいますと,「環境保全」には良いとか悪いといった普遍的な価値観はないのです。「環境保全」の前に,「人間にとっての」という「立場」を付け加えることにより,よいか悪いかを区別できるのです。多くの人々は,環境保全がよいものと考えていますが,その前提が「自分たちの生活」であることを見逃してはなりません。

環境保全のプラスとマイナスの両面を比べて良し悪しを判断することも大事ですが,それだけでは不十分で「立場」についても考える必要がります。普遍的な価値観がないことに気づくには時間が必要ですが,答えがなかなか出ないことに気づくことが重要であり,それが環境教育の本質だと考えています。一つの意見として受け取って頂ければ幸いです。
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私は環境科学の授業を受けている者で、この授業を受けて、「環境」や「自然」というものは、非常に曖昧な言葉で、矛盾していると言うことを最近薄々感じています。

「環境保全」と一言で言っても、一体それは生物社会の中でのどの立場から見た「環境保全」なのでしょうか。私は、むしろ、プラス面の方が見つけるのが難しいと思います。私も、No.3の方の意見は正しいと思います。これら事をふまえると、マイナス面が沢山見えてくると思います。
この回答は、役に立てるかどうかではなく、あくまでもこの質問に対する私の意見ですので、あまり気になさらないで下さい。ちょっとでも参考になったら幸いという感じです。
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環境問題は幅が広く、大きく9項目に分類されています。



日本では、その中のひとつである「地球の温暖化」が特に注目されているようです。それは温室効果化ガスの濃度が高まるために引きおこります。そのため現在ではLCCO2という考え方が環境問題の中の「地球の温暖化」を考えていく上では重要視されます。これはあるものを製造する段階から使用し破棄するすべての行程においてどの程度CO2を発生するのかという考え方です。

この考え方では#1さんの牛乳パックでは洗浄すると水を作るのに必要なエネルギーに加え下水を処理するエネルギーそして牛乳パックを再生するエネルギーが必要になります。エネルギーを発生する際にはCO2が発生するためそれをカウントします。それと牛乳パックを破棄すると焼却する際に発生するCO2を比較すると明らかに再生する方がCO2が発生することになります。

ただし、環境問題のもう一つである「熱帯林の減少」という観点から考えると 牛乳パック→紙を再生→森林伐採の減少 となり十分役目を果たしているといえます。これは「野生生物の種の減少」という問題にもつながってきます。

さらにこれはどちらがという点では、「砂漠化」があります。というのも温暖化ガスが増えれば気象条件が変わり「砂漠化」が進みますし、「砂漠化」の大きな原因は過剰な森林伐採だからです。

他にもいろいろとつながってますので、下記HPを参照にしてみてください。


http://www.pref.kyoto.jp/intro/21cent/kankyo/glo …

http://www.nies.go.jp/index-j.html
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この回答へのお礼

ある一つの項目については良しとされても他の面でマイナスとなることが多いのですね。
やはり環境を考えるというのは奥が深いものなんだなと実感しました。
参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2004/12/10 05:50

記憶から。



環境にいい、とか言って、牛乳パックを洗って再利用、って言うのがありますね。ところがその洗浄水を下水に流すと、汚水処理に非常にコストがかかり、却ってマイナスになります (これは昔、NHK が珍しく反省していた事例です)。

次は、エアコン。

一概につけっぱなしは浪費だとか環境にどうの、と言う話になっていますが、エアコンは設定温度と環境温度の違いによって作動します。25C に設定しておいて環境温度が 25C以下ならば作動しません (無論センサーでの温度になります)。従って、設定によってはつけっぱなしにしておいても作動しないことはままあります。逆に消しておいて、環境温度が 30C になった状態でつけますと、25C になるまで強力に運転します。当然消費電力は増し、機械の劣化も早まります。トータルで見た場合どうなりますか。

これと関係してくるんですが、

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1117631

も見てください。

何を言いたいかと言えば、目先のことだけで 「環境保全」 といいながら、実は思いもよらぬところで 「予期するきになればできるマイナス面」 が生じていることに気がついていない、事例が余りに多く、当人は 「環境保全」 に貢献していると自己満足していることが問題です。

ひょっとして、期待された回答と違うかもしれませんが、思慮が浅いため、なまじ 「環境保全」 に貢献していると自己満足して、却って環境に負担をかけていることがある、と言う視点からです。
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