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ご存じの通り,現代日本語では漢字と仮名が入り交じった表記法がとられています。このシステムが現代でも使われている理由とは何なのでしょうか?
明確な意見をご存じの方がいたら,教えていただけないでしょうか?

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現代でも仮名交じり表記が使われている理由としては,大きく分けて2つあると思います。
1.漢字仮名交じり表記にメリットがある。
2.メリットはないが,伝統的に使われているため変えることができない

伝統だからと片づけることはたやすいですが,明確なメリットがあるならばそれを知りたいと思っています。
私もいろいろと考えたのですが,広く意見を聞きたいと思い,ここに質問させていただきました。

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実は,この質問は友人の外国人に問われたもので,「漢字があることで日本語の習得が(外国人にとっても日本人にとっても)非常に難しい」,「同音異義語が多いといっても耳で聞く時は文脈から判断できるではないか」,「なぜこのような複雑なシステムをいつまでも使い続けているのだ」,と詰問され,答えに窮してしまった次第です。

A 回答 (8件)

日本語を学習している外国人の気持ちはよくわかります。

会話だけならそれほどでないのに、読むとなるとめちゃくちゃむつかしい、確かに日本語はそんな言葉です。その理由ですが、やはり、日本語が膨大な漢語を取り入れてしまったからでしょう。平安時代にはかな文学が栄えました。やろうと思えば、漢語を少なくし、やまと言葉を中心とした日本語作りができたでしょうね。でもそうなりませんでした。中国文化と手を切ることができなかったのです。漢字は同音のものがあまりにも多く、仮名で書いたのでは区別ができません。
>耳で聞く時は文脈から判断できるではないか
目で見ただけでは文脈から判断できないのです。
「しについて」という本があったとして、仮名で書いてあったのでは「詩について」か「死について」かまったく判断できないのです。熟語でも同音異義語の数は非常に多い。「こうてい」といっても肯定か皇帝か校訂か高低か行程か公邸か校庭か、いろいろな可能性があり、ぴんと来ないのです。個人的には同音異義語なんかなくすように努力しておけばよかったとは思うのですが、今となってはどうしようもありません。
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 多くの方が既になるほどと思われることを書かれていますが、漢字を生み出した中国語にてにをはがなかったことも理由だったのではないかと思います。

幸か不幸か日本語にはあったので先人はいろいろ苦労したことが想像されます。見方によっては現在の日本語は中国語の一種なのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

回答くださった皆様,どれも参考になる意見ばかりでありがとうございました。
思いの外多くの意見をいただき,失礼ながらまとめてお礼させていただきます。

よく考えてみれば,言語のメリットというのは覚えやすいかどうかだけで決まるものではなく,たとえ覚えにくくても,使いやすさ(読みやすさ),表現性の高さetc.も関わってくることなんですね。
改めて考えてみて,非常に勉強になりました。

皆様の意見を参考に自分の意見をまとめ,友人に説明してみようと思います。ありがとうございました

また,もし他に意見ありましたら参考にさせていただきたく思いますので,よろしくお願いいたします

お礼日時:2005/01/06 22:31

#5です。

補足します。

日本と朝鮮の漢文の扱いの違いの一つとして、日本人は漢文にレ点や返り点をつけて読み下す方法を考案しましたが、朝鮮では音(おん)で棒読みしていました。
この漢文の書き下し文というのが、漢字かな混じり文の基礎を作ったとも言えます。
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現在の漢字かな混じり文の基礎は平安時代に確立されたそうです。

それ以前には 漢文と 殆ど仮名だけで書く文が平行して使われていました。

それでは逆の視点から考えてみましょう。お隣の朝鮮も中国の文化を非常に大きく受けて 昔は漢文で文章を書いていましたが、現在は殆どハングルのみで書かれます。日本語も朝鮮語も文法的には似ているのに何が違うのか?
先ず、朝鮮語は音韻体系が日本語よりも複雑で 音節文字では自国語をうまく表せませんでした。
大昔は 吏吐や郷札といって、漢字を訓読みしたり 送り仮名を振ったりしていましたが、あまりに不便だったので廃れてしまいました。ですから、朝鮮語では
漢字は音読みしかしませんし、漢字そのものがあまり使われませんが、それは中国や日本に対する反発意識も無関係ではないようです。また、朝鮮語では漢字で書いてもハングルで書いても字数は変わりません。
つまり、日本では漢字仮名交じり文のシステムを阻む要因も少なかったからと考えることもできるでしょう。
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国語学の大御所、金田一春彦氏は、日本語が漢字かな混じり文である長所として、いわゆる文節の頭がわかりやすい事を挙げています。

日本語では多くの場合、名詞・動詞・形容詞の語幹の部分は漢字で書かれ、助詞の類や動詞・形容詞の語尾の部分は仮名で書かれるためです。つまり、文法的な機能を担う部分には必ずひらがなを用い、漢字を用いるのは実質的な意味を有する部分であるわけです。「あくのじゅうじか」とひらがなだけで書かれたら意味を理解するのに大変支障をきたしますが、「開くの十時か」「悪の十字架」のように漢字かな混じり文で書けば、一瞬にして意味を理解することが可能です。また、英語や韓国語は分かち書き(This is a pen のように、単語と単語の間にスペースを取ること)をしなくては意味が通じませんが、日本語は漢字かな混じり文のおかげで最小限の句読点だけで意味が通じるのです。

更に、様々な表記があるというのは、日本語を大変豊かなものにしていると言えます。例えば「先生」「せんせい」「センセイ」は耳で聞けば全く同じteacherという意味の単語ですが、「先生」と書くと典型的な教育者を、「せんせい」は幼稚園の先生を、「センセイ」は政治家などを揶揄した意味合いを含ませる事が出来るのではないでしょうか。このような微妙な表現を実現させる事が出来るのは、日本語ならではの長所と言えると思います。

簡単な説明になってしまいましたが、漢字かな混じり文を使用するメリットは大きいと思います。日本では明治の文明開化以前から相当高い識字率があったといいますし、日本人は文字表記に対して思い入れが深いのかもしれません。
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彼の意見が正しければ中国人はひらがなを習わなければならなくなるのでは?



漢字導入の頃は文法が異なるにも関わらず漢字を表音文字として、今のひらがなのように書いていました。当て字だらけで非常に読みづらく書く人によって使う文字が
ことなり教育にも支障があった筈です。その後4~5百年をかけて、ひらがなとカタカナが創意工夫され、さらに千年を費やして現在の漢字かな混じりの正書法が確立しています。今やこれが日本語を書き表すもっとも効率的な方法になっています。

彼のいうようにある基準だけ(学びやすいとか)から
現行システムを批判すれば初期のローマ字(アルファベット)に複数の文字を加えた英語、そして更に多くの字上符(アクセントや発音を表す^、~、’、など)を持つ他の欧米語も合理的ではないことになります。ギリシャ・ラテン語以外の欧米語が自国語の発音にあわせて
独自のアルファベットを工夫したように、日本語は漢字に工夫を加えて現在の表記法が確立したのであり、漢字が難しいからだけの観点から1500年以上かけて出来上がった漢字かな混じりの日本語の表記法を安易に批判できないと思います。

ひらがなのメリットは書きやすい、覚えやすいだけです。日本語が漢語の影響を受けているのは英語がラテン語の影響をうけているようなもので、漢語を無視できない以上、ひらがなだけでは効率が悪く又正しい意味を伝えることが困難です。漢字が難しいのは事実ですが、読めなくても、書けなくても大体の意味が分かるというメリットもあります。欧米の子供たちが新しい単語を覚えるときは、漢字を覚えるようにTreeは木として覚えるのであり、t,r,e,e,と個別に覚えるわけではないことが意外と知られていません。もしT,R,E,Eとして覚えるのであれば、6歳の子は科学書でも哲学書でも読める筈ですが実際には知らない単語は読めないし書けません。これは漢字を覚える過程とよく似ています。ただし、初期の段階の覚え方です。接頭辞、接尾辞、合成語、造語法を知る大人は子供とは異なります。この点も漢字に似ています。英語はラテン系の単語を排除すればもっとシンプルな言語になるはずですが、今や本来の英単語は50%を欠いているといわれるので出来ない相談です。

彼の日本語の知識は未だ中途半端であり、自国語についてもよく分かっていないのではないかと思います。
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 もともと、ひらがなやカタカナといった仮名は、漢字(真名=まな)をくずしてできた文字で、土佐日記のころから使われ始めたと記憶しています。



 動詞などで例えば、「行く」と「行う」のように同じ漢字で違う読み方をし、その判断をつきやすくするよう送りがなで区別したり、日本語に特徴的な助詞などをつけていたりしていました。

 明治頃は、尤も(もっとも)など、接続詞も漢字表記が見られましたが、読みにくいなどの理由から、ひらがなを奨励する傾向にあり、漢字も簡素化、一部使用を奨励しないなどと変更され(汎用される漢字を、「常用漢字」と定めています)、今の表記方法が一般化している という ことだと思います。
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そもそも漢字は中国のもので、日本で発明されたものではありません。


その漢字をもともと日本で話されていたやまとことばに無理矢理あてはめて使っているので、送りがなや助詞などが漢字からはみ出てしまうから、両方混ざった表記法になるのじゃないでしょうか。
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